工房にしている家は、築120年。
もともと 町水道は来ておらず、山の水が引いてありました。 この『山の水』、かなりおいしい。 もう20年近く昔に、クニヒサとはるばる行った、九州・小鹿田(おんた)の水差しに、毎日『山の水』を汲んでおき・・水出しコーヒーをつくるときも、普段のお茶やコーヒーもつい、この水を使ってしまいます。 昔台所の蛇口と、外の蛇口からは『山の水』が出るよう残して。でも、枯れちゃうとイケナイので、 住居スペースを改装した際に 町水道を入れました。町水道もさすが、山梨!で、 郡上八幡、京都、松本、千葉・・・と、飲んだ水の中では、トップの郡上と同じくらいの美味しさなのだけど。 3日くらい前に、カメの水を替えようと 『山の水』の蛇口を捻ると・・・。 水が出ない!これはピンチです。iwasakiの糸染めは、この 外にある『山の水』しか使っていなかったから! この『山の水』、大元は裏の山をかなり奥に上っていったところにある、岩清水から引っ張ってきたもので、 先日亡くなられた、2件先のおじさんが50年ほど前に、奥さんを迎えるのに水が無いと不便だからと・・・ なんと、最初は竹を割って引いて来たと聞いてビックリしたもの。 その頃までは、(工房にしている)このウチの裏の池が、湧き水の泉だったらしいから、歴史を感じます。 この2件先のおじさんこそが、ここの5件しかない集落の相談役だったものだから、頼みの綱が無くて・・・。 なんとも困り果ています。 今 水が通っている、細いパイプも おじさんが中心となって40年くらい前に作ったものらしいので、 そろそろ老朽化している頃。このところ イノシシやシカが増えて、この細いパイプの上を踏んだら壊れるのでは・・・?とみんな心配していたところ。 ときどき 弱ーく出ることもある、『山の水』。 なんとか復活を願いつつ・・・。 だけど、早急に外にも水道をつけてもらわないと、糸染めが出来ないっ!!
by senshoku-iwasaki
| 2010-07-26 21:11
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