![]() 生紬は セリシンを残したシャリ感のある夏用の紬で、 5月から9月まで着られる、キモチイイ絹織物です。 昨年までは、生成りっぽいカラーや、グレーで作っていた のですが。 今年は貝殻や砂浜を連想させるカラーで。 宮坂製糸所の、手挽きの玉糸が表情を出しています。 この季節、シルクは静電気が・・・。 織っていると、杼(シャトル)から出てくるヨコ糸が、 まとわりついてきて・・・。筬を打ち込むときに、パチパチ! あーん・・・もう・・・。と、静電気と柄ばかりに集中すると・・ 玉糸の節で、飛び目をしているコトに気づいたり。 うわぁ~っ!と慌てて解いてから織り始めると、今度は 地柄の中に、八分と一寸五分の度に一越、二越し入れる ハズの茶色を入れ忘れたり・・・と、ナカナカ捗らない(泣) 涼しげで、爽やかなんだけど・・・。 ストーブもお昼ころにならないと、暖まってきませんで。 手がかじかむと、杼を取り損ねて・・・しょっ中落っことし・・ うーん。こうも寒いと、うだるあの夏の日も恋しくなります。 今年の夏、この生紬を(どんなにクソ暑くても・笑)涼しい 顔で着られるような、『冷たい魔法』を閉じ込めたいなぁ・・。
by senshoku-iwasaki
| 2011-01-05 21:54
| 着尺・帯
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