以前に、二家本さんからわけていただいた大島紬の絣糸。
大島紬は、紬といってもつむぎ糸ではなくヨコ糸も生糸。 産地の織物の材料を、どうやって活かそうか?と思ったとき に『iwasakiらしい自家織物』というコトだけは外せません で。大島の絣糸は細めの生糸、ならば一緒に合わせる タテ糸は玉糸でもより、節感の強い赤城の節糸を使って ヨコ糸にはまわたのつむぎ糸で、フシとカスリとマワタの トリプル仕立て!? タテとヨコに散らした絣糸が、小さな文字のようにも風の ようにも葉っぱのようにも・・・。そうそう、言葉のようだと。 新国誠一の『視覚詩』という、詩のスタイルに惹かれて。 今まで作ったこのシリーズは、グレーバージョンと小豆っぽい 茶系バージョン。ともに泥大島の茶系の絣糸でしたが。 今回使ったのは、白大島の絣糸。タテとヨコの地色は、白茶 にグレー。よーく見れば、ちっちゃい格子。遠目に見ると 無地。ぱっと見どうってコトないけれど、じっと見で『仕事』 が見えてくる・・・といいなぁ・・と。 この反物から、絣糸を締めた職人さんや、赤城で感覚的に (これはとても難しいワザだと私は思います!)太い原糸を ひくお母さん方・・・そしてそれらの糸を染めて糊づけして グルグル・・木枠に巻いて整経してたて巻きして・・はたに かけて手織りした、iwasaki夫婦が・・。『じっと見』でチラ リとでも見えたら『iwasaki的自家織物』の成功でしょうか。
by senshoku-iwasaki
| 2012-04-20 22:20
| 着尺・帯
|
ファン申請 |
||