![]() (苧麻)が有名ですが。 そのほかに、藤や葛や科・・・などがあります。 夏のキモノ姿に、こういった原始布の帯は涼しげだし、なんと いってもダイレクトに『素材』を感じます。 とはいっても、これらの天然素材を糸にするまで・・は大変な 手間と時間のかかるもので、こういうものが帯などの和モノ に生き続けてきた・・というコトに、日本の文化を感じます。 科も藤も、『ちゃんとした』豊かな山でなきゃ、良い糸が績め ませんで。この科は、新潟産。とてもきれいに績んだ糸が 少し手に入ったもので、半巾帯にするコトにしました。 八寸帯なら産地で作られているものがあるので。iwasaki ならあんまり作られていない半巾を、緯吉野で織ってみよう かと・・。クニヒサ、工房と自宅が一緒になってから、とにかく 手が止まらない・・・。お休みの日でもまるまる仕事をしない、 というコトがなく。もともとオンとオフをはっきりさせるのが 苦手な人ではあったケド。昨日も息子の友達ご一家に誘わ れてピクニックに出かけ・・日に焼けるわ、くたびれるわで 家に帰るなり・・マグロの水揚げ状態になった私をよそに この帯を織り始め・・・。「手が止まりませんね、師匠。」私。 「えぇ。この手を止めてしまったら、無職の人になってしまい そうで・・・。」クニヒサ。 日々危機感を持って生きている人のようです(笑)。
by senshoku-iwasaki
| 2012-05-05 21:57
| 着尺・帯
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