![]() 美味しい山栗を散りばめた羊羹のようでも・・・(笑)。 ボワ~ンと感のある、渋くて派手な一反になりました。 『変わったモノ』が作りたかったわけでも、 『一方的に美しいと思うモノ』が作りたかったわけでもないの です。・・・なんだか自分でもよくワカラナイのですが 少しずつ残ったグレーの糸が、「今度は違う使い方で使い切 ってほしいのだ!!」・・・と。バカボンパパのような声を、 聞いたような気がしたのです。ホント(笑)。 この反物を織る前に取り掛かったのが、来週からの静岡カン トリーでのDMに使ったショール、『sunrise』。 織物の面白さは、一つの色が一色だけで構成されていない ところなのです。同じような、あるいは全く逆のトーンの細い 糸の交差で全体の色のように見えたりするところなのです。 まるで空のよう、雲のよう・・・紅葉のよう! 織物はとにかく時間がかかるので、『ナントカ風味』のような テイスティなモノが元々ヒジョーに作りにくいジャンル(笑)。 だったらいっそ、私自身が『今このときにしか作れないモノ』 に絞ってみようと。この着尺のあとに、再び取り掛かった 『sunrise』は、また一味ちがう『ボワーンと感』。 これでいいのかなぁ・・と思うコトもあるけれど・・・。 「これでイイのだ。」天の声は、誰の声!?。
by senshoku-iwasaki
| 2012-11-09 21:06
| 着尺・帯
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