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思い出せない病。
『柳橋物語』の一節だったかなぁ・・・。違う違う・・・う~ん・・・何だったけかなぁ・・・。
うぅぅ~。気になるんだけどなぁ・・・。いや、そもそも山本周五郎じゃなかったのかも・・・?
作業の進行上・・・いつもならクニヒサが担当している、タテ糸をグルグル木枠に巻く作業を久方ぶりにやりながら
回転数を数えているにも関わらず、気になる気になる・・・このところ「思い出せない」病が止まらない私(エツコ)。
「今度は何ですかね?晩御飯のコトじゃないみたいですね・・・。」クニヒサ。
「来年かかりたい着尺は、縞か格子にしたいんだけど。」私。
「ほぅほぅ・・・。イイですね~。あ、もしかして江戸っぽいとか明治っぽい線が表現されてるとか・・・?」クニヒサ。
「うん。そんな一節があったような気がしたんだけど。
あ~なんかモヤモヤするんだけど、ずっと探し出せずにいる状態もキライじゃないっていうか・・・。」私。
「・・・。わかりますよ。なんとなく(笑)。」クニヒサ。
そういえば・・・10代の頃は、山本周五郎の描く女性像が、いまひとつよく理解できなかったんだけど。
30年ちかく経って読んでみると、なるほどなぁ・・・。こーゆーコトだったのかなぁ・・・なんて。
封建的な時代に生きる様々な人間模様が、生き生きとなんとも自由にも見えてきて。
結局「気になる一節」は、出てこないまま・・・昔読んだ本やら、読んでない本やら引っ張り出してきて(笑)。
寸間70羽の、綾織りの後だからかしら!?
老眼鏡無しで、昭和30年代出版の小さな文字もまだまだイケる幸せ。
「思い出せない病」で「検索したくない病」なのかもしれない私。
by senshoku-iwasaki | 2013-09-09 21:10 | 岩崎のある日
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