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オドロキ真っ最中、神戸・四代目松川の『喜助最中』
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染織こうげいの社長さんに、今回も「奥様に直球最中を見つけました」と、戴いた・・・こちらの最中。
私(エツコ)には、今回はかなーり衝撃的な驚きの一品。
和名だと、煎茶色とか言うのだけれど・・・ほうじ茶のような渋い、茶色の小ぶりの和紙箱に
老い松の絵が描かれた熨斗紙、蓋を開けるとぷわーっっと香ばしい皮の香り。
この喜助最中がタテにみっしりと、収められていて。
その景色に、これはタダゴトでは無いオーラが・・・。あれです、まるで侘び寂び、真の茶の湯を知る人の、
そこはかとない簡素でありながら美しすぎるお茶室へのアプローチ・・・庭木一本、石ひとつ。
私は無知で、なんにもわかんないけど、『気配』だけは感じやすいタイプでして(笑)。
こりゃ、居住いを正してかからんと・・・と、子供等を学校に送り出してからお掃除を済ませて
以前、ソメオリ吉田の吉田美保子さんに戴いた・・・鉄瓶で湯を沸かしお茶を淹れて。
まずは栞とか一切見ないで(先入観が入っちゃいそうで・・・)恐る恐る・・ひとつ。
!!!
えっ!?この皮は!この餡は!
初めての衝撃に、壊れそうになりながら(もちろんイイ意味で!)味わいました。
これはスゴイ・・・。餡が、ただの小豆じゃないっ!特大サイズの大納言の集合体(!?)でして。
その、大納言のパンチに負けない、パワーある厚さの香ばしい皮(この厚さは珍しいかと・・・)。

あとで栞をみたら、これまたなるほど~と、唸ってしまいました。
こちらは丹波産の特Lサイズの大納言にこだわって無駄なものは一切加えず、少量高品質を
最上に作られているとのことで。『侘心輝也わびしんきなり』という言葉を、和菓子道の座右の銘
としていると。やはり侘びでしたか・・・。
~飾り過ぎず素材を旨く引き出す事が本来の高尚な菓子の姿と理解して居ります~の一節に、
iwasakiに向けられている言葉のように思えてなりませんで。
素材の持つチカラを、最大限に引き出すにはそのチカラ以上に、作り手の腕を問われるコトでして。
私の大好きな、柳橋梅花亭の三色梅最中も、こちらの喜助最中も素材力を引き出して昇華させた
一品。う~ん・・・。iwasakiもそんな織物を作り出したいっ!!
喜助最中を、鼻を膨らまして食しつつ・・・脳内は織物だらけのiwasaki夫婦。ガンバリマス。

今度神戸に行くときには、四代目松川さんのお店もぜひ伺いたいと思っております。
真に美味しい、まさに直球最中、ごちそうさまでした。
by senshoku-iwasaki | 2014-09-09 21:54 | 最中
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