![]() 今年のクニヒサのテーマカラー(!?)、ターコイズ系の淡いブルーの吉野格子の着尺です。 吉野間道というと、多色で華やかにしてもキレイですが・・・今回はぐっと色数を抑えたバージョン。 遠目に無地っぽいんだけど、光の凹凸で無地じゃない無地感覚の着尺。が今回のコンセプト。 ヨコに細く入れている、クリーム色の糸は、埼玉県のいろどり繭の生糸。 次回、平織りの中に緯吉野を入れた着尺をクニヒサ織るつもりでして・・・。 それは以前作らせていただいた、東京のAさまの格子の着尺のお色違いバージョンで、 昨年からご注文いただいている埼玉のSさまのものなのですが。 Sさまのものにもいろどり繭の生糸を散らしたく・・・そのイメージも膨らましたく・・・ まずはこの吉野格子でお試しです(笑)。 ![]() 緯吉野も吉野格子も。平織りの部分と、密度が倍近く入るところでは、光の取り込み方が違うので。 まわたのつむぎ糸と、黄繭系のいろどり繭の生糸とでは艶感が違います。 それが奥行きにもなり・・・私(エツコ)にはまるで花弁のようにも、満開の梅の花のようにも・・・ となると、大好物の柳橋梅花亭の三色梅最中の、紅色(白餡に大納言散らし)最中に見えて・・・(笑)。 「あれは絶品だわねぇ・・・。」 「エツコさん、この段の巾が重要なんで。少し梅最中から離れて一緒に考えてください・・・。」クニヒサ。 「いやいや・・・イイんじゃないかなぁ~。なんてったて、柳橋梅花亭の梅最中が浮かんだんだから! カンペキにGOサインでしょう。」吉野格子のような多綜絖は織るのがニガテな私。 多綜絖の織物は、綜絖がぶれたり、密度の違うタテ糸のテンションが途中で変わってきたり・・・と。 平織りとはまた違う、気を使います。 こういった、つむぎ織のなかでも別格でタレモノのような上品な織物もアリ。 だけど、とにかくソウルフルで『sunrise』ショールのような力強い『織物力』のある平織りもアリ! 以前から温めていているのですが・・・今年こそはそんなレーベルも作りたい!と思いつつ。 あわゎ・・・。もう今年も1/6終わっちゃったのね・・・出来るかなぁ(涙)。
by senshoku-iwasaki
| 2015-03-01 20:54
| 着尺・帯
|
ファン申請 |
||