![]() iwasakiの半巾帯をご愛用くださっている、Hさま。 「合わせたいキモノが、チョット・・・個性的なんですが。ご相談にのっていただけますか?」 と、昨年そのお着物の端切れをお持ちくださって・・・。 手織りの木綿、鮮やかなグリーン地に、黄色やピンクの格子が熨斗目のようにに絣で構成された とても手の入った印象的な作品で。 以前、ギャラリー工さんで写真を見せていただいたことのある・・・川村成さんの作品だとすぐにわかりました。 これはたしかに。 かなりお洒落。 これだけお洒落なモノを、お洒落にカジュアルで半巾で楽しむ、というHさま。これまた相当なお洒落。 「おぉ~。ムムム・・・。」iwasaki夫婦、すぐにはイメージが湧きませんで・・・。 これだけ印象の強いお着物だと、フツーに合わせやすいとなると、白っぽいとか黒っぽいとか無地な感じ がイイのかなぁ~?と思ってHさまにお聞きすると、それではつまらないと思っておられるご様子で。 そりゃそーだろうなぁ・・・。きっとイロイロお持ちだろうから、そうじゃないモノをお探しなんだろうなぁ・・・。 とか。 二人無い知恵を絞りまして・・・。 クニヒサ、昨年作ったヘリングボーンの八寸のシリーズの雰囲気で、タテにピンクを入れた半巾を提案させて いただいたところ・・・Hさま、「じゃ、そんな感じでお願いします。」と。 川村さんのその端切れも「出来るまでお預けします。」と。 以来ずっと・・・工房に川村さんの端切れを置いて。 別の仕事を続けながら、Hさまの半巾のイメージを二人で膨らましておりまして。 年明けにクニヒサが取り寄せたのは、今まで使ったコトのないピンクの染料でして。 今まで使っていたものだと、少しくすんだローズっぽいピンクでしたが。今回はもう少し鮮やかなお色で。 まるでステンドグラスのような半巾帯になりました。 今回はこのほかにもう少し落ちついたタイプと、2種類制作してみました。Hさま、どちらがお好みかなぁ・・・? 今回もまた・・・。 糸を入れてみないコトにはワカラナイ、新しい発見がありまして。 自分たちの好みだったり、偏見で使ったコトのなかった色の、思いもかけないトキメキを知った私たち。 まだまだ・・・。 とにかく数を作るコトの、経験の大切さを思い知りまして。 川村さんにお会いしたことはまだ無いのですが、いつかお目にかかりたいなぁ・・・と思いました。 川村さんの作品の切れ端に宿る、力強さに・・・iwasakiもまだまだがんばって走って(ときどき歩いて・笑) いれば、きっとイイかたちでお目にかかれるんだろうなぁ・・・と思っております。
by senshoku-iwasaki
| 2015-03-22 21:36
| 着尺・帯
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