昨日、郡上八幡の湯のし屋さんから帰ってきました。 サラサラと。ナカナカ良い感じの肌触りの、夏の紬になりました。 こちらは、タテに森さんの藍染め糸の中でも・・・一番贅沢な褐色(かちいろ)がベース。 紺よりも深く、赤味を孕んだその色は、代々徳川家でも愛されたという、『勝ち』の勝負色。 森さんは、藍の勢いのある状態のときに・・・わずか数回で染め上げるという、やっぱり贅沢な色。 ヨコ糸分は褐色が足りなかったので、ヨコ糸は『御納戸色』を。 前回の写真ではわかりにくかったのですが、しじらのような組織を・・・1寸ごとにひっそりと。 タテにもヨコにも使った玉糸に、かなーり味があり・・・。その分織りにくかったのですが(笑)。 まるでホントに(!?)大好きな、江戸後期の織物のような風情になりました。 リサイクルが徹底していて、無駄が無かった・・・というiwasaki憧れの江戸時代。 森さんの藍染め方法は、江戸時代と同じ技法で極めてシンプル。 すくもに含まれる藍分を、甕の中の発酵菌をすべて生かして使い切る・・・『甕覗』といわれる一番 淡い水色も染まらなくなった液は、薬品を一切使わないので、最終的に土に還ります。 このヨコ『御納戸色』のタイプと、『瑠璃色』3越に『水色』1越を入れたバージョンと。 透け感もあり、涼やかな夏の織物になりました。 現代と江戸を、行き来するような夏衣になるといいなぁ。。。 JAPANBLUE SPACE 森くみ子 http://www.japanblue.info/
by senshoku-iwasaki
| 2016-07-13 21:41
| 着尺・帯
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