今回の旅の目的のひとつ。
森くみ子さんは、徳島で阿波藍を建て染めて。研究者でもある方です。 藍染めというと、さまざまなイメージが人それぞれあるかと思いますが。 工房に伺って。 あぁ。やっぱり。森さんだ・・・。と二人で納得しました。 計算された設計で、特注の藍甕はステンレス製。甕の周りは、驚くくらいキレイです。 20年以上・・・ここで日々、藍染めをしているとは思えない、シミひとつ無い床です。 こちらは森さんの御祖母さまが暮らしていたお家だそうで。東京・千葉で育ち、東京で暮らしていた 森さんが御祖母さまの介護に徳島に戻られたのが・・・藍とのきっかけになったそうなのです。 徳島の街の中心地。 ご近所にはデパートや、ホテル、マンション・・・。 とても藍染め工房のあるような雰囲気ではないのだけれど・・・。 あぁ。なるほど。森さんの藍の建て方なら、込み入った住宅地でも大丈夫だろうと。 臭いがほとんど無いのです。 藍液の中は、多くの菌が働いているので・・・雑菌が増えれば異臭もするし、ハエも発生するはず。 森さんは慎重に、でも確実に眼で藍液の調子を見極めながら管理しています。 なんせ、この染め場の隣がダイニングですから。 そのダイニングのほうでいただいた、お庭の柿の実を昨年凍らせたもので作ってくださった・・・ デザートが美味しくて。丁寧で、豊かなお暮しがわかります。。。 森さんとのプロジェクトの第一弾となる、森さんと私(エツコ)の生紬を2反織りまして。 縞なので、ほとんど姉妹のようにそっくりなのですが(笑)。お好きな方を選んでいただいたり、 藍のお話をうかがったりしている間・・・なんと我が家の二人の子供たちに藍染め体験をさせて くださいまして。 三木文庫で、藍の葉っぱからすくもを作って、すくもに灰汁と石灰とふすまでこの藍液を作る・・・。 という工程は眺めてきた子供たちでしたが。実際は不思議がいっぱい。 子供たちには、森さんのような大人も初めてのタイプの大人。 今回森さんのアトリエにお伺いして。 やっぱり、森さんが情熱を注いでいる阿波藍を、森さんが建て染めたものだからこそ!使ってみた いし、iwasakiの商品としていいものを作りたいと心から思いました。 晩秋ころから始まる、森さんの今年の仕込みから本格的に糸染めをお願いする予定です。 シリーズタイトルはもう決まりました! フツフツ・・・と沸いてくる、藍の中の妖精のような菌たち。 森さんには見えているのかもしれません。 私もこれから・・・目を凝らして(!?)その妖精たちと一緒に仕事が出来るのが楽しみです!!
by senshoku-iwasaki
| 2016-08-09 23:45
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