ちょっぴりエキゾチックなトルコブルーです。タテ糸は宮坂製糸さんの生糸、ヨコ糸に赤城の節糸を。昨年秋以降・・・杉綾織のシリーズに取り掛かり、乳灰色に白金色と。ノーブルでフォーマルな感じのものでしたので、少しだけクセのある(!?)一品にしてみました。 生まれてこのかた・・・あらあら50年近くも!ずっと鎖国中の私(エツコ)ですが。実はものすごく。海の彼方に憧れがありまして。それも厄介なコトに(笑)、恐ろしく辺鄙な所ばかり興味がありまして。ちょっとやそっとじゃ行けそうもない所ばかり。秘境と言われるような不便な所ほど・・・自家織物のイイ匂いがしてきます(笑)。生きるコトに精一杯な、過酷な地であればあるほど力強い、生命の花のような織物が。 手織りをしていると、ふと天のチカラを感じる瞬間がありまして。それがココロと通じていると思えてならない不思議な感覚が、この掌にやってきます。それはランナーズハイなキモチにも似ていて、アタマの中が空っぽになって織り進めているとき。あぁ、なるほど。これは幸福感なのだと。。。秘境といわれるような場所で作られた、生きるための織物たちからも・・・。ちいさな幸福がいっぱい溢れ出して見えるから。この幸福感を知らない、大きな国の誰かの利益のために・・・暮らす場所が戦場になって、織物どころじゃない土地がどれだけあるのだろうと思うと。なんとも切ないキモチになりまして。 何のチカラも無い私だけど・・・生命の花を感じるような織物力ある織物を、一見なるべくどーってコトの無い、カタチの無いモノを!信じて作りたいと思っております。
by senshoku-iwasaki
| 2017-01-04 21:40
| 着尺・帯
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岩崎 訓久・悦子
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