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加古川・春光堂の『あいたた最中』。
春は出会いと別れの季節。
お世話になっている、染織こうげい・神戸店さんから、昨晩届いた包み。
なんだろう?中の小さなメッセージカードに・・・。うるうる涙がこぼれた私(エツコ)。
神戸店オープンからスタッフの山口さんから。
お義母さまの介護で、こうげいさんを退社されるとのことで。なぜか私たちにまで!!
「・・・小さな紙には書きつくせないです。岩崎さんの着尺の出来上がりを楽しみにしていらっしゃる方が
いらっしゃいます。・・・これからも神戸店をよろしくお願いします。・・・」
こんなふうに、エールを送っていただいたら、・・・もうiwasaki、もっともっと頑張らなくちゃ。
電話番号があったので、今日クニヒサに電話をかけてもらって。
途中代わってもらって・・・実は私はお会いしたことが無くて、お電話も初めましてだったのですが。
「地元のお菓子屋さんで『鹿児のもち』が有名でお入れしたのですが、エツコさんといえば最中だわと・・・。」
オヨヨ・・・。申し訳ありません。。。
加古川・春光堂の『あいたた最中』。_f0177373_19160116.jpg
それにしても『あいたた最中』って、変わったお名前ですが。
「あいたた観音」と呼び親しまれている、ご近所の鶴林寺のご本尊で重要文化財の「金銅聖観音立像」が
由来とのことでして。

昔、泥棒がこの観音さまを盗み、金を溶かして取ろうとして失敗。腹を立てて槌で腰のあたりを叩いて
壊そうとしたところ、「あいたたっ!!」って観音さまがおっしゃって。泥棒が改心してお堂に戻したと。
なんとこの観音さま、白鳳時代に造られた青銅に金箔を貼った金銅仏で、白鳳仏の傑作として有名なもの
だそうで。スリムなボディにくねっとしたウエスト、穏やかな微笑み・・・。

この最中は、その観音さまの胸元の切り取りなんですね。
つるんとしたこの丸みは、スリムな観音さまを彷彿させます。。。
ぱりんと香ばしい皮(種)に、しっかりした甘さの粒あんがとても調和して。

鶴林寺、なんと聖徳太子が建てたという由緒正しいお寺。
建築とともに、数多くの重要文化財を所蔵され・・・。観音さまも建物もかなり興味深く、実際この眼で
拝見したい!と思いました。。。
文化は西からやって来たんだねぇ・・と、つくづくクニヒサとつぶやきながら。
美味しいお茶の時間を過ごさせていただきました。

山口さん、本当に今までありがとうございました。そして、ごちそうさまでした。
どうかお元気で。
またお目に掛かれる日まで・・・iwasaki、精進いたしますっ!!




by senshoku-iwasaki | 2017-03-17 22:25 | 最中
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