今年の絞り絣は、縞がぱっと・・・『縞花』になりました。
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染織こうげい・浜松店さんでの展覧会に向けて、今年の絞り絣を考えていたとき・・・。 『絞り絣』というのもiwasakiの造語なのですが。『ほぐし絣』と呼ばれる技法で、一度織って布の状態にして板締めや、絞りで後染めをして。染めと織りの中間のような独特のモノになります。最中好きの私たち、なんでも『まんなか』が好きでして・・・(笑)。 先染めならではの織りの縞を、思い切って隠してしまうのも面白いかも!?と。織りのタテ絣ではナカナカ作れない、花紋も面白いかも!?と。 せっかくクニヒサが経てた、(結構面倒くさい整経の・笑)ストライプを消してしまって・・・。前とお太鼓に作った、このお花の絞りの中だけに織りならではの『縞』がぱっと咲きます。この後に、山形斜文で織りまして。結局しっかり『織り』が出てきまして。こうなると。織りと染めの中間というより、やっぱり織り寄りの染めかもしれません。。。いずれにしても。少量生産でないと作れない、楽茶碗のような不確かな魅力を秘めているもののようにも思います。 新しいコトに取り組むときにいつもアタマをよぎるのは、やり過ぎて独りよがりになっていないかとか。この手間が、実は余計な仕事で糸を痛めてはいないかとか・・・。20年前の自分なら、だっせーなーって思うんじゃないか・・・とか(笑)。でも25年やってこられた今だからこそ、技法や技巧を超えて・・・産地の、織元の仕事とは違うより不確かな自家織物ならではの表現が出来るような気がしているのです。 今年の絞り絣、この『縞花』は色違いで2種。 まだ機にはもう一種、今度は絞りの部分だけストライプを消しちゃうタイプを・・・ギリギリまで頑張って制作中です!
by senshoku-iwasaki
| 2017-04-12 22:11
| 着尺・帯
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岩崎 訓久・悦子
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