昨年の増孝商店で、iwasakiでは珍しく(!?)ピンクの縞の入った吉野格子九寸帯地『CANDY LEI』をご覧になったTさまは、美しいボルドーカラーのバッグをお持ちで。「こんな赤紫と、もうひとつ。好きなブルーがありまして。その二色を入れて頂くことはできますか?」ということで。クニヒサが織り上げましたのは、こちらの帯地。私にはすでに・・・Tさまのお召し姿が目に浮かびます。 吉野格子はこの高密度になる縞と、段の幅とその色で・・・印象がかなり変わります。カラフルなタイプ、シックなタイプ、ストイックなタイプ・・・。今までに色々なタイプを制作してきました。息子の5歳の祝い着に、クニヒサが織ってから・・・早いものでちょうど10年が経ちました。 当時は娘も3歳で、今ほど制作に打ち込める時間も無く・・・保育園に預けている貴重な昼の時間に、自家用の吉野格子を織るなんて!今から思えばチャレンジャーでした・・・(笑)。その間仕事は止まるわ、仕立てに、着付け、お参り、写真撮影・・・と当然かかりまして。親のほうの格好は、そりゃヒドイもので・・・(笑)。でもそのお陰で。iwasakiのアイティムのひとつに吉野間道が追加となり、今日に至っております。あの時に、榊神社の神様が気の毒に思ってくれたのかも!? 榊神社脇の『増孝商店』、梅雨場所と題しまして6月18日(日)~20日(火)の3日間オープンします。Tさまのこの帯地と姉妹の、同じタテだけどヨコ糸の色柄違いの帯地も1点だけ制作しました。森くみ子さんに染めて頂いた、阿波藍染めの絹糸を使った新シリーズ『阿波藍とアイボリー』の第一弾とともに、iwasakiの最新作をご覧頂きたく・・・まだまだ制作中です!
by senshoku-iwasaki
| 2017-06-07 22:26
| 着尺・帯
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岩崎 訓久・悦子
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