今回は三つ崩しで。糸が太いからこそ見える、この感じ。フワッとしてるのに、キュッとして。とにかく気持ちイイ、絹らしい絹織物に。だけどとにかく織り難い、節だらけのこの糸味。細めの生糸で織る、杉綾織りの着尺よりも時間がかかって。一越一越・・・。織るのは大変、だけど織れていくそばから愛おしさが・・・。こんなにもストレートに、ダイレクトに『素材』をメインに出来るコトがやっと・・・。25年かかって(!?)出来るようになりました。iwasakiの節目の年にふさわしい、節だらけ味わいだらけ(笑)の新シリーズです。どうにかこうにか・・・18日から3日間の『増孝商店・梅雨場所』に間に合いました。 この原糸は、上州式と呼ばれる横挽きで。双子の繭、玉繭から生まれた絹糸。宮坂製糸所さんで以前作られた糸で、大ベテランのある方が挽くとより、節が出たとか・・・。その方はもう引退されて。現在は使わないそうなのですが、糸を挽く際の助剤も節が出やすくなったのでは・・。とのことで。 どっしりと重い、一反約1キロの贅沢な着尺。素朴で質素な見た目とは、かなりギャップのある・・・ある意味、都会的で現代的な太織りかもしれません。
by senshoku-iwasaki
| 2017-06-15 22:29
| 着尺・帯
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岩崎 訓久・悦子
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