Tさまの吉野格子九寸帯地と、Iさまの緯吉野八寸帯地、それぞれキレイに仕立てて頂いて。いつものことながら、帯地だったときとは別人(!?)別モノとなって帰ってきまして。お届けする前に記念撮影。。。 爽やかなブルーと、深紅が交差する吉野格子。増孝商店・梅雨場所でご覧頂いたTさまは、とっても喜んで下さって・・・。秋以降・・・お召し頂けるのを楽しみにしております!! そして・・・。お仕立ても(無理を言って・・・涙)急いで頂いた、Iさまの絹と麻と科の八寸。仕上がってきた翌日に、ちょうどIさまのお宅の近くに行く用もあり・・すぐにお届けが出来まして。Iさまにとっても喜んでいただいて、心からホッとしました。「でもIさま、もし次があるとしたらその時はじっくりお時間くださいねっ!」とお願いを・・・。 織物制作者としましてはいつも。多くのプロをリスペクトしていますが、仕立ててくださる方には殊更。Tさまの九寸帯地などは特に、丁寧な地直しがあって、あのようなピシッとした格子になっておりまして、手織りは特に、どうしても右と左とではゆがみが出てしまうのです。ekkaとして長年・・サカタと、コートやジャケットを作ってきましたが・・・。サカタからいつも聞いていたのが、織るのと同じくらい時間のかかる地直しの作業の話。なので・・・。iwasakiでお仕立てまで依頼された場合は、知り合いのお仕立てのプロの方々にお願いするのですが。真のプロだけに、皆さんお忙しいのは熟知しておりますので・・・『お急ぎ』はお願いできません。。。なるべく余裕を持ってお願いしています。そんなこちらの気持ちをまた汲んでくださって、本当に丁寧に仕立ててくださいます。 まずは糸になる素材から糸になるまで、糸(原糸)から使いやすい太さにする撚糸(ねんし)、精錬、iwasakiが使う糸一本とっても、多くのプロの手が関わって。iwasakiで染めて織って・・織物になったら、ゆのしのプロを経て、それをカタチにしてくれるプロへ。たくさんのプロの手によって・・・完成、・・・じゃなかった、これから。ユーザーさんの手によって、最後にユーザーさんの一部となって完成形となります。 これを仕事に出来て、本当にヨカッタ。仕立てあがった着物や帯を、たとう紙を広げて見せていただくときは、いつも。ひしひしとhandsを感じて感謝するひとときなのです。
by senshoku-iwasaki
| 2017-08-07 22:50
| 着尺・帯
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岩崎 訓久・悦子
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