Kさまの杉綾織りの着尺を織り上げて。 次に掛かる九寸帯地のタテ糸が、機にかかるまでの間・・・。 織り上げた模紗のショール・ロザの房を、せっせとヨリヨリ。 出来た傍から仕上げを少しずつ。 クニヒサが織ったものは、私が織ったものとは少し雰囲気が違います。 でも織った本人でもこの頃は、どっちがどっちかワカラナイこともあるので(笑)。似てるから これがわかったら、かなりのiwasaki通です。 9月に入って。 少ーし空気が乾いて。 季節がゆっくりと冬に傾き始めるこの時期の、風の匂いが中学生の頃は大キライでした。 喘息持ちだった私(エツコ)は、秋は発作の季節。 気温、気圧、花粉に、当時は公害(!?)の変化激しいこの季節は、夜中の発作で。 気が付くと、病院のベッドの酸素テントの中・・・なんて真っ暗な中学時代を送っておりましたが。 有難いことに、大人になる頃にはすっかり元気になりまして。 今はこの、中途半端でビミョーな、暑いような涼しいような『間の季節』が愛おしくてなりません。 中3息子は、来週末に迫った文化祭の出し物の中で・・・江戸時代の寸劇があるそうで。 なぜか刀鍛冶職人に扮する息子と、侍役の子とののロケ地にイワサキ家と・・・。鍛冶といえば! と巻き込まれてしまったのが、アトリエプラトーの川合さんで。(あぁぁ・・申し訳ないっ) お忙しいなかを、仕事場に子供たちを入れてくれるよう片付けてくださって。 更に刀のように途中まで作っておいてくださって! お陰様でとても本格的な画が撮れたそうで・・・。 イワサキ家の土間や、和室でも今日いろんなシーン撮りを。生徒会のメンバー8名と先生と。 和気あいあいと、そしてとても真面目に真剣に取り組んでおりまして。 そんな経験は共にゼロの(笑)、イワサキ夫婦は隣の工房で帯地を一緒に機にセットしながら・・・。 ちょっぴり羨ましく、いや、かなり照れ臭く(!?)親とは全く違う息子を隣室に感じて。 そういえば48歳の自分自身も。 中年とも壮年とも・・・うーむ。最近は、ちょっと老年にも近づいた実感もありまして。。。 人生の季節もゆっくりと。夏から冬に傾き始めている『間の季節』だからこその愛おしさなのかも。
by senshoku-iwasaki
| 2017-09-02 22:22
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