オールニッポン、全部がジャパン!? 青木間道をモチーフにしたシリーズなのですが、『新しい』が織り込まれています。 ![]() iwasakiが八寸帯地のヨコ糸に使用してきました、キビソ糸とも呼ばれる緒糸が在庫僅かとなりまして。 国産のキビソ糸はほぼ無く、中国のものを購入してきましたが・・・。それも底が見えてきて。。。 新しく長野の宮坂製糸所で作り始めた、『トルネードシルク』と名付けられたビスと呼ばれている 部分の糸を試験的に使ってみました。 キビソは、生糸をとる際に糸口を探す・・最初の繊維で作った糸。 ビスは、生糸をとった後のキレイな糸のとれない・・蛹の周りの最後の部分で作った糸。 どちらも再生の絹糸になるので、以前はB級とされていましたが。手間がかかるので現在はA級な糸です。 しかも今回は。 宮坂さんの社長さん自ら試行錯誤を繰り返して生まれた、見た目はB級。されど心意気はA級。 今回タテ糸には、やはり宮坂さんの銀河シルクなので・・宮坂尽くしな一品に。 ただ、まだ課題もありまして。 ビスはキビソに比べてどうしても柔らかく、そしてまだ太さも安定しておりません。。。 これには、こちらでピッタンコな(笑)規格をよーく考えて。また、宮坂さんも私たちが使いやすい太さを 作ってくださるとのことで・・・もっと進化したいと思っているけれど。 今は精一杯の糸力(いとぢから)を信じて引き出したつもりです。 『トルネードシルク』が届いたとき、当たり前のように「チョーチョッパ有り」「チョーチョッパ無し」と メモ書きがされていまして。チョーチョッパ?ああ。糸にちょんちょんとついた眉の蓋のような部分のこと かな、とは思ったのですが。 先日社長さんからお電話をいただいたので、それを伺うと・・・。 「蝶々の羽のようなので、『ちょうちょうは』それがいつの間にか『チョーチョッパ』って(笑)。 業界用語になってるかもしれませんね。みんな普通にそう呼んでいました(笑)。」 今回3本の八寸帯地を織りまして、『トルネードシルク』を使ったのはこの1本のみですが。 小さな蝶々が羽ばたくように・・・少しずつ前に進んで行こうと思っております!
by senshoku-iwasaki
| 2017-09-11 22:45
| 着尺・帯
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