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またまた・・・銀河絹の山形斜文八寸帯地も織っていました。
クニヒサが昨日織り上げたのは、iwasaki定番の銀河絹の山形斜文八寸帯地。
手前の青磁色は、お世話になっている青山のitonosakiさんでご注文いただいたKさまのもの。
またまた・・・銀河絹の山形斜文八寸帯地も織っていました。_f0177373_20065533.jpg
タテの銀河シルクはライトグレー、ヨコのキビソ糸は青磁色。
なんとも上品で、やわらかな一品となりました。
こういった色味の山形斜文は、今までにも何度か制作してきましたが。
タテのグレーが赤味か青味か、濃いか薄いか・・・ヨコの青磁色ももう少し深くなると、
全く印象が変わります。
iwasakiに「全く同じ」は作れませんで。
もちろん、毎回データはとってありますが、絹糸自体がその時々で違うので。淡い色は特に。
前回と同じ濃度の染料を用意しても、使い切らないうちに上げてしまう事も、その逆もあります。
要は、相手が天然のものだから、こっちも天然力(!?)をフルに発揮して(笑)、「今回はココっ!」
というのを見極めないといけないのです。。。
「ココ!だよね?ココだね!」と二人がかりで摺合せして。

年を取ると。
眼はショボショボだし、感覚は鈍いし、集中力は続かないし・・・。落ち込むことばかり。
せっかくiwasakiを信じて・・ご注文くださるお客様が現れてくださっているのに。
そんなお客様を、がっかりさせてしまうコトだけはゼッタイしたくないので。。。
こう見えて(!?)実は、日々は必死(笑)。
「あの頃がピークだった」なんて過去は作りたくないので、なんとか今日が一番、
何がっても今が一番を心がけて。ひとつひとつ。
どうかKさまのイメージに近いものであって欲しいし、Kさまにとって愛おしい帯のひとつになって欲しい
と願うばかりです。

銀河絹の山形斜文八寸帯地は、ヨコ糸にキビソ糸を入れたタイプのほかにも生糸のタイプもありまして。
写真奥は、その生糸タイプ。
ライトグレーに、ヨコのこげ茶がシャッキリと。同じタテ糸で、小粋なお姉さんが生まれています。

何度制作しても、毎回初めましてな発見がある・・・それはとても幸せな仕事かと。
たぶん、私(エツコ)が認知症でなければ!(汗)。


by senshoku-iwasaki | 2017-09-29 23:17 | 着尺・帯
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