クニヒサが神戸に出ている間・・・私(エツコ)が織っておりましたのは、Mさまのご主人のマント地。 随分と前からリクエストを頂いておりまして。 ようやく取り掛かることが出来ました。 タテに節のある玉糸と生糸を、紫がかったチャコールグレーに染めまして。 ヨコはご主人のご希望でカシミヤです。 ヨコ色はライトグレーなのですが、光の加減で茶っぽくも見えます。 服地としてあるカシミヤ地は、製織後に縮絨をあてるので、織り用のカシミヤは編み用のカシミヤ よりも肌ざわりが良くないのですが。 iwasakiでは10メートル以上ある生地を、縮絨するような設備も技術も無いので・・・。 編み用の、トロトロのカシミヤ糸をヨコ糸に使用して。 雨続きのお天気の、合間を縫って湯通しをして仕上げをします。 Mさまは、iwasaki初期の頃からのユーザーさんのおひとり。 サカタと3人でekkaとして年に一度、iwasakiの手織り地でサカタのデザイン、仕立てのコートなどを 制作していました。 15年ほど続けてきたのですが、サカタの体調や家族の事情などなどで、最近は出来ておりません。。。 が、Mさまはご注文頂いてからお納めするまでの間に、次のご注文をくださる・・・サイクルでしたから 追い付かず(笑)。サカタが止まっている間も、Mさまは継続中だったもので。 またMさまも気長にお待ちくださったので・・・。 現在はサカタ、体調と時間と相談しながら・・・Mさまの発注分を少しずつお納めしているカタチです。 Mさまのトンビコートを制作している頃から、ご主人から「ボクはねハーフサイズでいいんだけどね。」 と控えめに(!?)でも「・・・お願いしますね。」とおっしゃってくださっていて。 ようやく生地の準備が出来まして、ホッとしています。 ご主人が気に入って下さるといいのですが・・・。 織り生地は、しばらく寝かせてからでないと鋏を入れられませんで・・・。 織りたては糸たちが元に戻ろうとして大暴れするそうで、サカタに送るまで織地を落ち着かせます。 織っている間も。 フワフワでトロトロ。なんて幸せな肌触りなのかしら~!と癒されながら。 Mさまのご主人のマント姿を思い浮かべて。織り上がりがチョットだけ・・名残惜しかったです。。。
by senshoku-iwasaki
| 2017-10-25 21:20
| ekka
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