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キラキラの、精練済みの絹糸。
クニヒサが元旦に準備していたのは、この絹糸を精練するための灰汁でした。
蚕が放った絹糸は、大体25%ほどのセリシンと呼ばれるたんぱく質で覆われていまして。
そのままでは硬いので、石鹸や灰汁などのアルカリで練って使うのですが。。。
iwasakiでは作る織物によって、練り具合を変えておりまして。
夏用ならセリシンは残して、そうでなければ柔らかく・・・。でも、練り具合って難しいのです。
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着尺用の生糸など・・・たくさん頼むときは、プロに精練までお願いすることも。
その場合は酵素練りが一般的ですが。こうやって少しずつ練るときは、灰汁で。
灰汁も、使う灰によってアルカリ度が違うので・・・藁灰、樫などの堅い木の灰、雑木灰・・と。
iwasakiの場合は、その都度手に入ったもので臨機応変に。

今回は、郡上に暮らす友人が以前送ってくれた桜の灰で。
この灰には思い入れもありまして。ある日、友人のご近所で・・桜の樹がかなり多く伐採されて。
「ホカすって言うから、なんかもったいなくて・・貰って灰にしたんやて。けど、結構大変やったわ。」
と、20㎏ほど送ってくれたもので。20㎏の灰といったら、そりゃ大変な量の桜かと。
なので大切に、ケチケチと(笑)使っていたのですけれど・・とうとう残り僅かとなってしまいました。
木灰の灰汁だと、どうしても灰汁の茶っぽい色がつくので、濃い色を染める糸に向きます。

この糸は、森くみ子さんに藍で染めて頂くものです。
今季の藍の仕込みは、昨年よりも遅く1月下旬から・・・と聞きまして、お願いする絹糸を振り分けて。
森さんに今までに染めて頂いた藍の糸も、1,2年寝かして色が落ち着いてきましたので・・・。
これから少しずつモノにしたいと思っています。

織物になるまでに・・・。
精練をして目方は減るけど、物語や思いは増えまして。
さまざまな人や、植物のキモチも乗せて・・・更に、森さんの藍まで纏って!私たちの元に戻ってくる
のを楽しみにしています。




by senshoku-iwasaki | 2018-01-12 21:43 | 素材
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