昨年末から1月と。 しこしこせっせと取り組んでいた紬着尺は、手・指・掌。 こうしてみると、至ってシンプル。 だけどどうして。 永らく着ているうちに、少しずつ見えてくる感じてくる・・・。 一筋の、ヨコ糸のまわたの手つむぎ糸にiwasakiらしさを閉じ込めて。 どうってない、何てことない、平織りの縞格子。 ざっくりと、サクサク織ったわけではありません。。。 だからといって、時間をかけりゃイイとも思ってはいませんが(笑)。 着尺は特に。 何てことないものほど・・・。 その場所や、帯もあまり難しいということもなく、気が付くとヘビロテになる傾向があると 思うのですが。。。 一見何てことない、シンプルなものだからこそ、じわじわと後から味が出てくる仕掛けを。。。 よっぽどのことがない限り。 着物は次の代まで持つものだから。 そのときに、iwasaki夫婦が絶えていても。 名もなき先人の作り手が、ヨコ糸一越手つむぎでこの効果を狙って作ったのでは? と、未来の愛おしい系織物好きの人に感じてもらえたら・・・。 一昨年、我が家の北側の部屋の畳の下、歪んだり腐ってしまった根太と床板を、大工さんに 修理して頂いて。取り外した木材は、全て薪ストーブで暖をとり・・・。 灰から出てきた、鉄の手打ちの釘ひとつ。 140年のこの家の建設当初のもので。 その釘のような、まわたの手つむぎ糸の一越になってくれたらイイんだけどなぁ。。。
by senshoku-iwasaki
| 2018-02-05 21:51
| 着尺・帯
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