小径(こみち)と題したシンプルな縞のシリーズは、iwasaki結成当初から・・・。 この其の2は、ちょうど人差し指一本分くらいの巾で。色と糸使い違いで一番制作している縞です。 単純なんだけどつまらなくない(笑)、昔の縞帳にあるような愛くるしい縞がテーマ。 刈安で染めた、透明感のある綺麗な黄色の濃淡だけで以前制作したことがありまして。 それがずっと気になっていたとご注文くださったKさま。 タテ糸は生糸と玉糸を。 ヨコ糸は玉糸100%なので、双子繭のゴツゴツとした節たっぷりの味のある質感ながら サラッとつるっと光沢感のある着尺になります。 やっと今日織り上がりまして、機から下しました。 そうはいっても、玉糸の節が大暴れ(!?)する個所もあるので、いろんなカセから小管(コクダ) に巻きまして。。。ヨコは一色なのに、杼(シャトル)は4丁使って散らしました。 刈安(カリヤス)はススキ科の草なので、煮だすときはなんともいい香りに包まれます。。。 こういうアロマは、化学染料には無いなぁ・・・とクニヒサ。 化学染料の良さ、植物染料の良さ、どちらもアリでどちらもイイというのがiwasakiの結論ですが。 少しずつ色が変化するのが植物染料です。 Kさまのこの着尺も。 時間をかけて少しずつ、お色味が落ち着いてゆくはず・・・なのですが。 「それをね、また楽しみに着ていきたいのネ」Kさま。 Kさまは、iwasakiが初めて・・・百貨店のイベントに京都の下村撚糸さんのブースにチョットだけ 出品させて頂いたときからのお客様なので・・・20年以上のお付き合い。 ビジュアルもお好みも全然変わらないKさま。 出会ったときからカッコよくて、お洒落で、男前(!?)な素敵な方で。 私(エツコ)のずっと憧れの女性のおひとり。 憧れのお手本がいっぱいあって幸せですが、いつまでたっても全く近づけないけれど(涙)。 こうして楽しく制作させていただいたものが、素敵な方々に着て頂けるのが・・何よりも幸せです。
by senshoku-iwasaki
| 2018-02-15 22:09
| 着尺・帯
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