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9年越しで、Aさまの三つ崩しの八寸帯地を制作しています。
Aさまに「こんな感じの八寸帯が欲しいのですが・・・。」と見せて頂いた雑誌の切り抜き。
それは確か・・車のコマーシャルで。
女優さんがお召しのその帯は、三つ崩しに見える染めの九寸帯のようでして・・・。
「う~む。これを織りにするとなると・・・。」クニヒサ。
「糸ですねぇ。」私(エツコ)。
なんといっても。八寸の最大の魅力は、ヨコ糸の渡りの『ミミ』にありまして。
昨年ようやくこれに向く糸に出会いまして、もう少し明るい紺と生成り、茶で制作しました。
f0177373_19540169.jpg
それらをAさまに見て頂きまして。
「あぁ。ほんと。この感じ。網代の大きさもイメージ通りです!」と嬉しいお言葉。
そしてじっくりとお色味のご相談をさせていただいたのが昨年末。
写真では白っぽく見えるのですが(涙)、実際はベージュと渋めの紺との組み合わせです。
このヨコ糸は、極太の国産キビソ糸で。
糸の状態では、ガッチガチ(笑)。これをちょうどいい硬さに灰汁で煮て練るのですが。。。
その「ちょうどいい」がムズカシイ(汗)。

iwasakiがリスペクトしているものは、織りならば世界中で昔から愛されている、伝統的な技法
である菱綾だったり、こういった三つ崩しであったり。
こういうシンプルなものほど素材力が問われるのです。
素材のチカラを、いかに最大限(か、キモチはそれ以上・笑)引き出すかを考えて。
時間はかかってしまったけれど、Aさまのお蔭で新しいiwasakiの定番が生まれた気がします。
ただこの定番。
精練がムズカシイのと、カセが大きく嵩張ることから・・東京では手狭過ぎましてムリかと・・・。
これに掛かる精練と染色は、この南部町の工房にやって来ないと!
願わくばこれも。
iwasakiの愛される八寸帯地の定番となって、蔵前⇔南部町の極太のパイプになりますように!



by senshoku-iwasaki | 2018-03-08 22:00 | 着尺・帯
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