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つばめちゃん(5歳)からのタイムトンネル。
蔵前の自宅部分のリノベーション設計施工をしていただいた、つみき設計施工社の河野ご夫妻。
5歳と1歳の可愛いお嬢さんたちがいて。
先月河野さんにお会いしたときに、
「つばめが大好きな絵本があって。そこに出てくるもぐらのズボンが欲しいというので、
(つみき設計施工社の)夏目さんに同じようなズボンを作ってもらったんですョ。
あ、もしかして岩崎さんも『もぐらとずぼん』ご存知ですか?とてもいい絵本なんです。。。。」

我が家の子供らは、特に息子のほうはチビッコ時代に絵本が大好きで。南部町の図書館で随分と
イロイロ借りてきては読まされた記憶がありますが・・・つばめちゃんくらいの頃は、長新太さん
のキャベツくんシリーズばかりだったような・・?う~ん。10年も前のことになるのかぁ。。。
「『もぐらとずぼん』、どんなお話しなんですか?」iwasaki夫婦。

そんなやりとりがあって、お盆の前に。
河野さんご一家が現在暮らしている、市川の瑞々しい梨とともに届いた絵本。うわぁ!
おおぉ。なるほどぉ。。
ある日もぐらくんが見た、大きなポケットのついたズボンが欲しくて・・それを作るために様々な
工程や、手(といっても、登場人物は虫や、植物に動物たちなのですが・・)を経て亜麻(リネン)
を育てて繊維をとり、クモくんたちと糸を績んで、コケモモくんが青く染めて、アリさんたちが
機織りしてくれて布にして、エビガニくんが生地を裁断して、ヨシキリくんが縫い上げて。
もぐらくんのズボンが出来るまでの物語は、モノづくりの原点。
決して一人で完結するものではなくて、曼荼羅のように関わりあってより良いモノに。
つみき設計施工社さんの建築に対する考え方も、iwasakiの織物づくりも同じです。

作者のエドアルド・ペチシカさんと作画のズデネック・ミレルさんはチェコスロバキアの方。
コットンではなくリネンというのもチェコらしくて。
景色が少しずつ春から秋に向かってゆく画も素敵で。
そしてびっくり。初版は1967年。あら、私より2歳年上。
なんと2016年に90刷とあり、ロングライフロングセラー。

この物語、最初にもぐらくんが土の中から宝物を見つけます。その宝物をいつも入れていられそうな
大きなポッケに惹かれたズボンなのですが。。。
宝物は、縄に安全ピン、折れた釘に毬、割れた鏡。どれも人間の捨てたゴミなんだけど
それを大切にしまうポッケのついたズボンを素材からつくるって??
という現代人が忘れてしまった過程を追う物語でもあります。
エドアルドさんが鳴らした警鐘は、50年もここ日本でも愛され語り継がれて。

iwasaki夫婦がもし、5歳のころにこの絵本に出会っていたら・・・?
でもやっぱり。
織物屋になっていたかな・・。
それにしても。
鶴の恩返し、狸の糸車、そしてアリさんかぁ・・・。
私たちにとって織物は、結構・・いやかなり難しいんだけどなぁ・・・(涙)。

5歳には戻れないけれど。
河野ご一家さんのお蔭で。
あらためて26年前のiwasaki結成時の初心に返ることが出来たお盆でした。
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by senshoku-iwasaki | 2018-08-22 22:42 | 岩崎のある日
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