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ご注文の御柱織りは、used denimな風情です。
「穿き込んだジーンズのようなイメージなんですけど・・・作ってもらえませんか?」
昨年の染織こうげい浜松店さんでの作品展で、
iwasakiの『御柱織りシリーズ』の第一弾をご覧になって・・佐浦店長さん。

『御柱織りシリーズ』はiwasakiの着尺の規格のなかでも最太、重量級のもの。
デニムだったらヘビーオンスと言われるような、ハードタイプです。
なんといっても糸ぢから全開で、その贅沢な太さの絹糸一本の存在感を重視しています。
なので。
通常の着尺の規格では小さすぎて見えなくなってしまう、三つ崩し(算崩しともいいます)
で小さな籠目を、無地感覚で色違いでシリーズ化したいと思っておりまして。

佐浦店長さんも。職業柄とはいえ・・・いやいや、相当マニアックな織物好き(笑)。
これは結構タイヘンなリクエストをお受けしてしまったかもかも。。。
ご注文の御柱織りは、used denimな風情です。_f0177373_18223238.jpg
まず初めに経てたタテ糸のブルーが綺麗すぎてしまいまして。
どうもイメージと合わなそう・・・。
佐浦店長さんのユーズドデニムのイメージを伺っていくと・・・。
淡いブルーはグレー寄りのものと若干黄色味のもの。濃いブルーは茶味を入れて・・・
三つ崩しになる縞ですが、淡いブルーは2種使いまして。
ユーズド加工のジーンズのようにはいきませんが、若干くすませながら。でも絹ならではの
透明感も大切にしつつ。悩ましいせめぎ合いを自分たちの中でしつつ。。。

更にヨコ糸の色と、入れ方を変えたサンプルを数種類織り、選んで頂きました。
結果、当初三つ崩しの予定でしたが。崩しではあるけれど三つ崩しではなくなりまして。
確かに・・・。縦落ち感のあるデニムのような風情になりました。

~浜松に颯颯紬有り~
学生の頃読んだ、古い『民藝』で紹介されていたその織物は、『ざざんざ織り』でした。
そのヘヴィーデューティーで、硬派で、ストレートにカッコイイ織物にずっと憧れていました。
いつかこんなふうに、素材力を活かした力のある織物を作りたいと思っていました。

それから30年経って。。。
ざざんざ織りが好きで、着潰すほど好き過ぎる(笑)佐浦店長さんのような方に、
ざざんざをリスペクトした『御柱織りシリーズ』を作ることが出来て・・・。
本当に。織物を続けてこられて幸せだと実感した一品となりました。

気掛かりは。
佐浦店長さんが心から気に入ってくださるかどうか・・・なのですが(汗)。

by senshoku-iwasaki | 2019-03-17 19:21 | 着尺・帯
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