日置先生は、iwasakiにとって本当に。 特に私(エツコ)にとっては人生の、心の、真の師匠といいますか・・・。 若き日に、日置先生に出会えたことが私の何よりの宝物なのです。 日置先生は、故・宗廣力三氏の右腕とも呼ばれた方で。 郡上紬創生の頃から・・・職人として宗廣先生を支えた陰の立役者ですが、私が郡上の学校で 染織を学んでいたときには既に引退をされていて。 ご自宅に押し掛けては、たくさんのことを教えて頂きました。 糸染めのこと、織りのこと、民藝のこと。。。 何を訊ねても心を尽くして応えてくれる、日置先生は当時からまるで仙人のような存在でしたが。 今思えば。あらあら丁度今の私くらいの年齢かと気づき、ビックリ! 旧道にひっそりと、埋もれそうになっている石仏を見つけては墨絵で描いたり、版木を掘ったり。 日置先生は昔から味わいのある和紙も大好きでしたから・・・。 『日本の夏じたく』で徳島の拝宮和紙の中村さんが出展されると、紙を少し分けて頂いては 日置先生に送っていたのですが。 昨年送った厚めの和紙。 「ウチに古ーい本があってな、表紙がすっかりダメになってまったもんで。 えっちゃんが送ってくれた中村さんの紙でな、揉んで、呉汁と顔料で染めて表紙替えして遊んだんじゃ。 そうしたら友達にも同じような本を頼まれてな・・。余った紙で芳名帳を作ったから、 えっちゃんたちの作品展ときに使ってもらえたらと思って・・・」と先日お電話くださって。 そして今日。 届いた包みを開けると、郡上のハムとともに出てきたのは・・・。 ![]() ![]() うわぁっ!立派な芳名帳です。。。 でも先生、こんな素敵な芳名帳・・何だか恐れ多くてもったいなくて、名前書けないかも(笑) それでも書いてくださるようなお客様はきっと。超達筆過ぎて読めないかもかも(笑) この芳名帳は。 iwasakiの縞帳にさせていただこうかな。 この歳になればめでたくもないけれど。今日は私の誕生日でした。 50歳の節目の日に。 とてつもなく手間のかかった紙たちで出来た帳面を頂きました。 これまでとこれからのiwasakiの大切なお客様や、着尺のサンプルを綴るかもしれない、まだ真っ新。 まだまだ明日もこれからも、真っ新。
by senshoku-iwasaki
| 2019-07-09 22:57
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