<< 秋に織っていたのは、深い色味の... 久々に、『増孝商店・師走場所』... >>
織り上げたばかりの緯吉野着尺は・・・。
キラキラと輝く水面のような段です。
緯吉野の組成は今までに、平織りと組み合わせた
『入り江の波』シリーズがありますが、今回は。
穏やかなさざ波がずっと続きます。。。

ナカナカ織り進まなくて、腰板に乗りっぱなしで
お尻も痛くてぇー。(涙)
かなりな難産となってしまいましたが(笑)。
織り上がって、機から降ろして繁々と眺めて。
あぁ。
今回も愛おしい織物になったなぁ。。。と
お尻の痛さも心なしか和らいで(笑)。

f0177373_18345171.jpg
先日。
郡上に暮らす日置先生から今年も。
岐阜の富有柿と、先生手描きの来年の暦が。
これまで野仏を描いてきた日置先生でしたが、
今回は日置家に伝わる江戸期の『巻子本』から。
7㎝巾で12mもある巻物だそうで、中には
3㎝~5㎝ほどの種子曼荼羅など150体以上の
尊像が線彫されているそうで。
いつも先生が描く石仏や、寺院の仏様とは
違う珍しい造形なので、少しアレンジをして
描きましたとありまして・・・。
扉に『美醜未生』の文字が。

柳宗悦の『美醜未生』の言葉ですが。
電話のなかで先生は、やや興奮気味に・・・
「えっちゃん、やっとこの言葉にボクは
繋がることが出来た気がするヨ。」

柳宗悦が『工藝の道』のなかで
無名の工人が自然や、伝統や実用性に助けられて
生み出したとして民藝を仏教の他力道になぞらえ
『美の法門』のなかで
信と美の深く結ばれた世界の実在を示して、
多くの衆生(僅かな天才ではなく凡夫にこそ)
を招くという論説に出てくる『美醜未生』。

iwasakiの織物づくりもまさに。
『美醜未生』の境地に立って
凡夫にこそ生み出せる「愛おしい」織物たちが。
誰かの「美しい」に昇華出来ることを信じて。

今日もまた。
お尻をさすりながら(笑)、次の織物を作って
おります。。。










by senshoku-iwasaki | 2019-11-26 23:08 | 着尺・帯
<< 秋に織っていたのは、深い色味の... 久々に、『増孝商店・師走場所』... >>