先月末に織り上げたショール『繋げてゆく日々』の 房のヨリヨリやら、織り込んだ繋ぎ糸の結んだ糸端 の処理やら・・・。 織りの作業の合間とか、どうにもココロがざわめいて 落ち着かないときとかに進めています。。。 iwasakiの大好きな「何でもないフツーの日」を、 そのまま織物にしたようなショールです。 「ものすごく楽しいかって言われたら、そんな 訳でもないけれど。じゃ、つまんなかったのかっ て訊かれたら、そんなことはない毎日だよ。」 1歳から保育園にずっとお世話になっていた息子 が、たしか6歳の頃の保育園の感想。 それは高2になった現在も。ヘタクソな部活まで 含めて無遅刻無欠席で通う高校生活を尋ねても、 ほぼ同じ回答で(笑)。 「結局はそれが一番なのだと、つくづく思ったよ。 期末テストも無いまま突如休みになって、ラッキー って一瞬思ったけど、このままじゃなぁ。」息子。 こういう仕事をしていると、世の中の大抵のことに 疎くなるのですが。存続の危機に関わるような内容 になってくると、アタマよりもココロが反応して。 織物はなるべく同じテンションで、同じキモチで、 同じ打ち込みがベスト。 せっかちでイライラしいの本来の私(エツコ)の 性格には向かない手織りの仕事。 30年かかって、焦ったりイライラしてたらゼッタイ に良いものは作れないことを何度も思い知らされて。 ようやく現在に辿り着けまして。 とりあえず機に向かっているときが一番いつも通り。 何でもないフツーの日のキモチで。 グレーの中にもよーく見ると、ちっちゃく色んな色が。 織りを始めた時からずっと、切り糸を捨てることなく 繋いでは織物に戻してきましたが。 今回はとってもイイ感じに活きた気がしまして。 個人的に相当気に入っております(笑)。。。 ナカナカ繋ぐペースが追いつかず30年・・・。 ココロにどうしようもなく波の立つ最近の、寝る前の 30分の糸繋ぎが私の鎮静剤。
by senshoku-iwasaki
| 2020-03-28 18:37
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