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久々にショール『sunrise』に掛かろうと思います。
sunriseは、移りゆく時の色。ココロの色。
織りでしか表現できない、絶妙な色の変化です。
二度と同じモノが出来ないのは、エスキースも
何も作らず、ただ心のままに杼(シャトル)を
走らせるから。

iwasakiにしか作れないと自負しているのは・・。
使う絹糸は全て、今までに着尺や帯地、ショール
に使った糸たちで形成するということと。
何より私(エツコ)が織るわけなので、ほんの
少し残っている糸も確実に、更に効果的に・・
使い切るということも重要なポイント(笑)。

今回は秋冬向けの『sunrise』なので、まわたの
つむぎ糸も多めに入れようかと。。。
久々にショール『sunrise』に掛かろうと思います。_f0177373_19100267.jpg
大管に、ベースになりそうな残り糸を巻いて。
ここに同系、反対色の細め太め生糸に玉糸・・。
あれもこれも・・と大体8~10色の杼が並び。
ほぼ一越ずつ変化するので・・・。
一枚約2メートルのショール、本体を一枚織る
のに二日~三日かかりまして。
更に房のヨリヨリまで入れると・・・。
あらあら、iwasaki織物の中で
採算度外視枠ダントツの横綱です(笑)。

それでも作り続けたいと思ってしまうのは、
やっぱり。
自分でもキレイだなぁ、幸せだなぁと一番実感
させてくれるのも『sunrise』だったりするのです。

50を過ぎてから。
始末良く生き切ることが目標の私。
つくることと、生きることが一緒の私にとっては
糸も食材も道具もココロも全部一緒。
無駄にしない、無理をしない、ムキにならない、
今この一瞬の、移ろいゆく景色を閉じこめて。







by senshoku-iwasaki | 2020-06-23 22:48 | 纏う布・暮らしの布
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