コロナ禍で作品展が中止になったり、町会のイベント も取り止めとなったりで。 iwasakiいつもよりもじっくりと、時間のかかる組成 の仕事に取り掛かっておりまして。 5月はこの緯吉野の着尺、6月は経吉野の着尺を織り 上げて。湯のしも上がって、トロンと良き風情です。。。 『ゼリーのミルフィーユ仕立て』は(前回のタイプ のもそうでしたが)着尺となれば特に。 組成の凹凸感と、色数はあるものの「うるさくない」 を念頭に制作いたしました。 着物は、たっぷりと織り地が見えるもの。 お手持ちの帯にも合うように、そして何より・・・ 飽きない着物となるように。 永くお召し頂けるものとなるように。 単調ではないけれど、やり過ぎにはならないように。 それはiwasaki結成のときからのテーマ。 織りの着物の魅力は、日によって明るさによっても 見え方が違うことだと思っていまして。 一番シンプルな平織りであっても、糸味の違いや 色、縞や格子によってもかなり変化します。 それが綾織りになったり、こうやって緯吉野の組成 だったり、経吉野となれば尚。。。 それぞれの織りの特徴を、出来れば最大限引き出し たいのです。それもやり過ぎないで(笑)。 キモノは、着る人と着物と帯と、帯揚げ帯締め履物 にバッグといった小物類・・全部のバランスのモノ。 やっぱり着る人が一番輝かないと。 この緯吉野の『ゼリーのミルフィーユ仕立て』とは 対照的な感じで、経吉野で無地ライクの渋い『織り 小紋』も。色違いでシリーズ化出来るような第一号 を次回はご紹介いたします!
by senshoku-iwasaki
| 2020-07-12 22:21
| 着尺・帯
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