6月に織りました着尺は、経吉野。 チャコールグレーとシルバーグレーの小さな縞ですが、 タテの密度がたつので、シボ感と独特の光沢感が魅力 の織物になりました。 渋い江戸小紋の織りバージョンのような風情でして、 自分たちで作っておいてなんなんですが・・・。 iwasaki夫婦、かなり気に入っております! これは満場一致で(って、たった二人ですが・笑) シリーズ化決定となりそうです。 iwasakiにとって、定番をつくり出すということが 何よりの作品づくり。 いろんな意味で「ちょうどいい」が「定番」という ことだと思っていまして、いつだってそれを目指して いるものの。それは結構ムズカシイのです。。。 まるで幸福論みたいに。 つい、これも出来るんじゃないかなぁとか。 もうひと色添えてふくらましたほうがもっと良くなる んじゃないかなぁとか。足し算をしてしまいがち。 でもやり過ぎは着にくいモノ。 だからといって、引き算ばかりじゃなーんかつまんない モノになってしまいがち。 あれやこれや考えて作っても。 う~ん。もうちょっと考え直すか・・・ということの ほうが多いのだけど、これは。 色違いがイロイロ・・目に浮かぶ。帯が映えるお召し姿 もイロイロ・・目に浮かぶ。 単品で見ても単調じゃなく、奥行きがある。おぉぉ。 目に見えないウイルスに、信じられない大雨災害。 心がふさぐ出来事ばかりが続く日々。 こういうときにいつも思うのは、織物は何の役にも立て ないということで・・・。 それでもiwasaki夫婦に、織物制作以外に出来ることは 何もなく。。。 次に繋がる微かな希望の光を、この地味な新作に感じて。
by senshoku-iwasaki
| 2020-07-15 23:29
| 着尺・帯
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