昨年秋からのiwasaki企画(!?)「50歳のうちに二人で50本の半巾帯を作る」で。とにかく楽しく作りまして。その半巾帯たちに救われた今年のiwasakiでもありました。 コロナ禍で予定していた作品展としては違うカタチになってしまったりしたけれど。 ハレよりもケ。日常が何より大好きなiwasakiの、iwasakiらしい自家織物の凝縮のような半巾帯たちが、コロナ禍の「おうちきもの」に多くご用命頂きました。それは思ってもみない展開で。二人51歳を迎えてからも引き続き半巾を作り続けています。 今日織り上がった(ということは今年最後かな)半巾は、ヨコ糸の8割が繋ぎ糸というマニアックな一品。それも銀河シルクの繋ぎ糸で!こんな半巾を作れるようになったことが私(エツコ)にとっては何より嬉しいのです。。。 つくるということは同時に何かを壊してもいて。まずは糸を染めるときから、真っ白なあの絹糸ならではの美を、穢してはいないかと恐れて。機にかければ、織り付けと織り上げにどうしても織れない部分の5㎝~20cmのタテ糸の切り糸が。それは絶対に捨てられない、私にとっては。もしかしたら自分はそこの部分の人間かもしれないと、織りを学んだ18歳のときからずっと。今も思っていることだから。。。 定番として制作している『銀河絹の山形斜文八寸帯地』ではたくさんの銀河シルクを使うので。切り糸もたくさん出ます。 だいたい似たような色ごとに繋げてこんな風に・・まとめておくとお宝に。このお宝を、次はどんな風に使おうかしら!?と考えながら繋ぎながら高校生の子供らの弁当を考えながら。私にとって食材と糸が全く同じ線上にあり、つまり生きることと織物をつくることが全く一緒になった今年という年が、半巾帯のお陰でやっと。夢を指先に感じられる年となりました。(私の居場所!?も随所に散りばめられます・笑) 今年もたくさんの方々に支えられてiwasaki、織物を制作発表することが出来ました。感謝しております。ありがとうございました。
by senshoku-iwasaki
| 2020-12-30 22:45
| 着尺・帯
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岩崎 訓久・悦子
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