染織こうげい・浜松店さんでの作品展、お陰様で終了いたしました。
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昨年と同様にコロナ禍の作品展となってしまいましたが。お運び下さいましたお客様、細心の注意を払って開催してくださった染織こうげいさんに心より感謝しております。 手織りはとにかく時間がかかるものなので、作品展の準備はいつでも1年がかり。新規で予定を組む時には2年前には大体の日程が分かっていないと制作が追いつきませんで。ただ今回は。たっぷりと昨年から制作に時間をかけられましたので、かなり充実しておりました。iwasakiまだまだこれからも頑張りたいと思います!今回お目にかかることが出来なかった皆さまもいつの日かまたお会いしたいです。 クニヒサが在廊させて頂いた3日間の嬉し過ぎる再会を。 杉綾織りの半巾『色硝子』を、春らしい格子の紬に合わせてくださったお客様。この『色硝子』はヨコ糸がキビソのタイプなので、つや消しな質感です。浜松店店長の佐浦さん。極太糸の『御柱』シリーズでご注文くださった「used denimな感じの崩し」を。ちらりと見える帯揚げも「帯揚げにもなるストール」。これも佐浦さんの提案でシリーズ化となってます!緯吉野の八寸帯『石畳』シリーズを軽やかにスッキリとお召し下さったお客様。シックなカラーなのですがお着物とのバランスからなのでしょうか。とても爽やかです! iwasakiの『織り半襟』をつけてくださって。これは平織のタイプ。糸の太さや、練り具合の違いで凹凸があり、色だけではないテクスチャーも狙って・・年に数回私(エツコ)が楽しく織っている半襟です。
この日の佐浦店長さんは緯吉野八寸帯『チョコミント』を。青戸柚美江先生の爽やかな絣のお着物に。おおぉ。。。ウレシイですっ!この『銀河絹の山形斜文八寸帯』は、初めてこうげい さんで作品展をさせて頂いたときに制作したもので。 ヨコ糸がタッサーナーシという、インドの野蚕種の タッサーが繭を作る際、最初に吐く繊維の部分を糸に したもので。タンニンを含む葉を好むタッサーの一番 濃い色が出ているという天然色なのです。残念ながら 今は丁度よい太さの糸が手に入らずもう作れないので すが、お客様とても気に入って使って下さっていると のことで・・嬉しくて私たちには懐かしい帯です! 「帯揚げにもなるストール」は、帯締めと同じような 淡い水色ベースを合わせてくださって。。。 今展用に制作した、経吉野織りの織り半襟を初日にお選びくださったお客様が翌日に。お着物は青戸先生のお孫さんの青戸和成さんの作品と聞き、脈々と引き継がれている遺伝子をしっかりと感じます。。。素敵なお着物に最新の織り半襟を!うはー。ありがとうございます!こちらのお着物はご注文で制作させて頂いた『御柱』シリーズの三つ崩しのグレーの濃淡バージョン。皆さまそうなのですが、お召し姿やコーディネイトがまた素敵なものだから・・。クニヒサ、戻ってくるなり「グレーの『御柱』また作ろう!」と(笑)。 こちらは緯吉野の半巾『SAVON』シリーズです。初日に『色硝子』の半巾を締めて来てくださったお客様再び・・。半巾帯は私の大好きなアイティム。iwasakiがいっぱい詰まったiwasakiらしいを心がけて制作しておりまして。リピートしてくださるのは本当に嬉しいです! こうげい・浜松店のスタッフの金子さんはいつも憧れ。そのお人柄と着こなしと。このお着物はなんと!青戸柚美江先生が初めて当時浜松みともで個展をされたときに出品された作品だそうです。何度も洗い張りをして着ているそうなのですが。カッコイイです(涙)恐らくいつの時代でも。青戸先生は私たちが学生の頃から既に巨匠ですから。変わらず今も輝き続け、作り続ける大先輩のお着物に『青木間道をモチーフにした』シリーズの八寸帯!はー。本当に幸せです。。
Oさまはiwasakiがこうげい・浜松店で初めて作品展をさせて頂いて以来・・・。iwasakiの織物を多岐に亘ってお選びくださっているユーザーさまです。しかもたぶん最若手。私たちにとって30代でバリバリお仕事をされているOさまに「イワサキさんの織が好きです」と言って頂けるコトは。何よりの励みでして。この日はご注文で作らせて頂いた『山形斜文の八寸帯・ Oさま仕様」を締めてきてくださって。。。とてもお似合い。でもきっと30年経っても絶対お似合いですから。あと30年経ったら私たちも80代。青戸先生のように現役で作り続けていられるように・・精進しますっ! 初めての作品展から・・・といえばTさまも。毎年必ずいらして下さって、私たちに勇気とチカラをくださいます。このお着物はiwasakiでは珍しい絵羽仕立て。こうげいさんでの作品展にだけ作ったシリーズ。『御伽噺』『遊山噺』と二点制作した『遊山噺』です。帯はオートバイロードレースレーサーの加藤大治郎さんを描いてもらったという特別な友禅のもの。Tさまの趣味の深さを感じます。。。天才と称されながらも短すぎる生涯を駆け抜けたレーサーのヘルメットには星。小説以上にドラマチックなリアル。 こんな時だからこそ、いつも以上にお目に掛かれた皆さまから多くのチカラを頂きました。iwasaki夫婦、来年の結成30周年に向けてまだまだ!手指を止めることなく織り進めて参ります。 染織こうげい・浜松店さんのお客様、スタッフの皆さま本当にありがとうございました。
by senshoku-iwasaki
| 2021-04-27 17:03
| 展示会
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岩崎 訓久・悦子
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