Nさまの『夏格子着尺』と『阿波藍とアイボリーのもじり織り八寸帯』。
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それぞれに仕立て上がって、先週お納めできました。 どちらも。なんてなんてことないんでしょう!(笑)そして、なんてiwasakiらしいんでしょう。。。 一見どうってないモノほど、実はいろんな「どう?」を詰め込んでいたりします。ぱっと見ではわからなくても。じっと見でじわじわと糸感と、タテとヨコで織りなす色感を感じて頂けたらいいなぁ・・・と思いながら。 iwasakiの織物のデザインソースは、江戸~明治大正そして昭和の自家織物にありまして。この組み合わせはまさに!
 セリシンを少し残した、シャリ感のある夏用の着尺は、透ける盛夏タイプ、透けない5月~9月の夏単衣タイプと今までに制作してきまして。Nさまはやや透け感のある『チョコミント格子』をご愛用頂いております。 「お茶のお稽古によく着たものだから・・・」とNさま。背縫いの膝下のふくらはぎのあたりと、お尻のあたりの生地が一部寄ってしまった事があり。修理をさせて頂いたものの、規格を見直して糸を変えて今年作らせて頂きました。宮坂製糸さんの玉糸、碓氷製糸の玉糸と生糸、駒撚りの絹糸と。紺地に白茶とシルバーグレーの小さな格子。なんてことないけど、玉糸の節が小雪のように光ってiwasakiらしい小格子になりました。Nさまにも気に入って頂けて、それだけで嬉しかったのですが。 なんとNさま「これに会う帯を・・・」と。お選びくださったのは、森くみ子さんに染めて頂いた阿波藍の糸を使った古い対馬麻をイメージした、縞自体はいたってシンプルなもじり織りの八寸でした。 永く傍にあるものは、カッコよすぎないチョット足りない八分目くらいのデザインのものが心地よかったりして。着物は、帯揚げや帯締めや履物までプラスの要素もあるものなので。。。Nさまらしいこの組み合わせ、何よりも嬉しいです!
by senshoku-iwasaki
| 2022-07-27 23:55
| 着尺・帯
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岩崎 訓久・悦子
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