<< 青木間道をモチーフにした九寸帯... アレヨアレヨと季節は移ろい・・・。 >>
先日お納めした、Nさま仕様の経吉野ぼかしの段着尺。
Nさまとの出会いは3年目の『日本の夏じたく』。
日本刺繡の飯島桃子さんとの初めてコラボ帯を即決
くださってから15年くらいになるかしら。。。

以来、夏じたく展や増孝商店での展示会にはいつも
素敵なお着物姿でお越しくださって。
私たちも大好きな、遠藤あけみさんの型絵染めだったり。
遠藤さんのお師匠さんの岩井香楠子先生のものも。
あの時のあの素敵な紅型は、どなたのものだったかしら。
Nさまのお好みは何となくわかってきて。
吉野格子で無地の九寸帯地を作らせて頂いたことも。
コロナ禍以前から「今度はキモノを織ってほしくて」と
言って頂いて。
昨年iwasakiの『経吉野菱餅ストライプ』をご覧になり、
具体的なイメージをいただきました。

先日お納めした、Nさま仕様の経吉野ぼかしの段着尺。_f0177373_21033342.jpg
淡いピンクがベースで、アイボリーとシルバーグレー
の縞が浮き織りでチラチラと出ます。
そこにアイボリーベースとシルバーグレーベースの
ぼかしの段。ここにチャコールグレーや、トルコブルー
金茶などの差し色が入ることで膨らみが出ます。
この差し色がNさまのお持ちの帯にきっとどれも入って
いたんじゃないかなぁ?とちょっぴり自信アリな色たち。

ただ、この織りは越し数を数えながらとなるので、
前回のOさまのご注文の着尺もですが・・時間も緊張も
かかりまくり(笑)。だけどOさまのときと同じく
ずっと楽しいのは、Nさまのお召し姿が浮かぶのです。
ご対面したときのNさまの反応に、全てが悦びに。。。

織りを仕事に出来て本当にヨカッタ。
夏に掛かったのは、OさまNさまときれい系の着尺でしたが、
秋風が感じる頃より準備しているのは、ざっくりと
懐かしめな『THE・紬』です。iwasakiの原点回帰、
ガツンと自家織物な新シリーズの着尺を制作中です!





by senshoku-iwasaki | 2023-10-11 23:05 | 着尺・帯
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