台風がゆっくりと近づいていた先週…iwasaki 工房では秋に向けて、老夫婦フルに回転中。 クニヒサは新しい『メンデストライプ』八寸帯地 に掛かりながら並行して次に私が掛かる着尺の 糸染めを。 「あー。ちょっと雨降ってくる前に、染料切らし てたんで買ってきます…」クニヒサ。 「こんな怪しいお天気だと、亀十も並んでないか もねぇ。。。ふふふ😏」私。 「エツコさん、私は藍熊染料店に行くんですが」 しばらくして。。。
「早かったじゃん」この秋初出しの野蚕の紬を 織っている私、あんまり進んでおりません。 「早くないですよエツコさん、藍熊さんで必要 な染料がボトルに無くて。詰めてくれるのに少し 時間がかかるから、その間に行きましたよ亀十。 舐めちゃいけません並びましたよ。もう最後かも」
いやはや亀十。 どら焼きが有名ですが、何しろいつも行列だし ちょいと高いしなぁ。。たまに頂き物でありつく と、あの独特のふわふわ生地とたっぷり餡に感激 していたものの。最中がずっと気になっていて。
おぉぉ。これかぁ。やっぱりずっしり系。どら焼きの餡よりもしっかり練った固めです。 種(皮)は香ばしく、餅の香りがします。あんこ好きにはたまらない、大満足な一品です。「でもエツコさん、私知ってる限り一番高級かも」うーん。ひとつ400円は確かに高級。でも質量はかなりなもので、軽めの最中の倍以上はあります。。 最中の起源は、薄い餅を焼いた煎餅のようなものが最中の月と江戸時代に吉原で販売させていたものとか…。このシンプルな潔さがそれに通じるものを感じます。以前横浜のYさまに頂いた、本牧の喜月堂さんの喜最中は小判形でしたが、喜最中と同じくらいうはぁ〜♡と悶絶してしまうどストレートな最中が浅草にもありました。 どストレートといえば。この秋に3部作として発表したいと思い制作中の紬。「星屑静かなる夜」以来の平織りのざっくりほっこり系。今回はタテ糸がタッサー種の野蚕絹なので、独特のギラっとした光沢感がありまして。濃い色と淡い色を交互に経てることで見えてくる糸味が素朴さもあり、糸ぢからを感じるモノとなるとイイなぁと。大師匠が郡上紬を立ち上げた頃、糸の工面に苦労して当時家蚕糸よりも安価だったエリ蚕を使ったところ味わいがあって人気が出て助かってなぁ。。なんてお話を聞きましたが。たしかにこの野蚕の紬もかなりな味わい系。シンプルだけどどっしり。娘の3匹のリクガメと、私のミドリガメ、毎日4匹のカメのお世話に(特に11キロ超えのヒョウモンの万芽ちゃんの大量の野菜の調達と、ペットシーツの取り替えに…)ヘトヘトになりながら😓同じカメでも亀十さんのような人気者にはなれませんが、ナカナカイイ感じの織物たちが生まれてきています。
by senshoku-iwasaki
| 2024-09-03 23:02
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岩崎 訓久・悦子
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