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引き篭もって制作真っ最中、浅草・亀十の最中と。
台風がゆっくりと近づいていた先週…iwasaki
工房では秋に向けて、老夫婦フルに回転中。
クニヒサは新しい『メンデストライプ』八寸帯地
に掛かりながら並行して次に私が掛かる着尺の
糸染めを。
「あー。ちょっと雨降ってくる前に、染料切らし
てたんで買ってきます…」クニヒサ。
「こんな怪しいお天気だと、亀十も並んでないか
もねぇ。。。ふふふ😏」私。
「エツコさん、私は藍熊染料店に行くんですが」
しばらくして。。。

「早かったじゃん」この秋初出しの野蚕の紬を
織っている私、あんまり進んでおりません。
「早くないですよエツコさん、藍熊さんで必要
な染料がボトルに無くて。詰めてくれるのに少し
時間がかかるから、その間に行きましたよ亀十。
舐めちゃいけません並びましたよ。もう最後かも」

いやはや亀十。
どら焼きが有名ですが、何しろいつも行列だし
ちょいと高いしなぁ。。たまに頂き物でありつく
と、あの独特のふわふわ生地とたっぷり餡に感激
していたものの。最中がずっと気になっていて。



引き篭もって制作真っ最中、浅草・亀十の最中と。_f0177373_20021025.jpeg
おぉぉ。これかぁ。やっぱりずっしり系。
どら焼きの餡よりもしっかり練った固めです。
種(皮)は香ばしく、餅の香りがします。
あんこ好きにはたまらない、大満足な一品です。
「でもエツコさん、私知ってる限り一番高級かも」
うーん。ひとつ400円は確かに高級。でも質量は
かなりなもので、軽めの最中の倍以上はあります。。

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最中の起源は、
薄い餅を焼いた煎餅のようなものが最中の月と
江戸時代に吉原で販売させていたものとか…。
このシンプルな潔さがそれに通じるものを感じます。
以前横浜のYさまに頂いた、本牧の喜月堂さんの
喜最中は小判形でしたが、喜最中と同じくらい
うはぁ〜♡と悶絶してしまうどストレートな最中が
浅草にもありました。

引き篭もって制作真っ最中、浅草・亀十の最中と。_f0177373_20122380.jpeg
どストレートといえば。
この秋に3部作として発表したいと思い制作中の紬。
「星屑静かなる夜」以来の平織りのざっくりほっこり系。
今回はタテ糸がタッサー種の野蚕絹なので、独特のギラっ
とした光沢感がありまして。
濃い色と淡い色を交互に経てることで見えてくる糸味が
素朴さもあり、糸ぢからを感じるモノとなるとイイなぁと。
大師匠が郡上紬を立ち上げた頃、糸の工面に苦労して
当時家蚕糸よりも安価だったエリ蚕を使ったところ味わい
があって人気が出て助かってなぁ。。なんてお話を聞きま
したが。たしかにこの野蚕の紬もかなりな味わい系。
シンプルだけどどっしり。
娘の3匹のリクガメと、私のミドリガメ、毎日4匹のカメ
のお世話に(特に11キロ超えのヒョウモンの万芽ちゃんの
大量の野菜の調達と、ペットシーツの取り替えに…)
ヘトヘトになりながら😓同じカメでも
亀十さんのような人気者にはなれませんが、ナカナカ
イイ感じの織物たちが生まれてきています。




by senshoku-iwasaki | 2024-09-03 23:02 | 最中
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