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2024年もありがとうございました。
iwasakiはいつだってバタバタあたふた・・・盆暮れ正月関係なく暮らしが仕事で、仕事が暮らし。
そんな生き方がしたくてしているのだから、それが出来ているというだけで本当に丸儲けだと思っております(笑)。

チビッコの頃から靴職人になりたいと言っていた娘が優良なシューメーカーに就職をして。日々さまざまな技術を教えていただきながら、家に帰ってきてからも私たちの仕事場に無理やり置いた自分のミシンで練習しながら。
「成人式には出ないけど、高校のときの友達と写真を撮ることになったんだけど。どうせならiwasakiがイイかなぁ。」娘
「えっ!?あるっちゃあるけど地味な振袖だし、帯が何を合わせたら正解なんだろう??(自分で織っておいて・笑)」私
「お前が革でベルト作ったらイイじゃん。」クニヒサ
「あーそーねー。足元は自分で作ったボタンブーツだからそれに合わせる!」娘

30歳を目前に決心して山梨に工房を構えた(といっても、家賃1万円の古いお家でした)ときは、作った織物を売れる環境があるわけでもなく全てが手探り状態で。とりあえずそれまでに織った紬の残り糸をかき集めて長めに着尺を織り、郡上の仕立て士さんの古藤さんに中振袖に仮仕立てしていただいて。展示販売のときに会場にモノが足りないときの賑やかし(!?)として制作したのが25年前のこと。
まさかそれから5年後に授かった娘が20年後に着てくれるとは!それも親子コラボです。
古藤さんもとっても喜んで25年振りに本仕立てしてくださって。(でもやっぱりiwasaki、お手入れも考えて単衣にしていただきました)

2024年もありがとうございました。_f0177373_16161236.jpeg
この段のぼかしは後のiwasakiの定番でもあり、その都度違うショール『sunrise shawl』に繋がることになるのですが・・・。

2024年もありがとうございました。_f0177373_16164925.jpeg
帽子は親友でもあるサカタが共布で素敵なベレーを作ってくれて。サカタも姪っ子のように思ってくれてる幸せな娘。

(残念な!?)アニキ、息子のほうも大学卒業と就職が決まったようで。こんなに有難い未来が待っていると知ってたら、あんなにオロオロしたりハラハラしたりイライラしたりせず、もっとおおらかに子育てを楽しめたんじゃないかと反省しつつ。。。とりあえず親としての最低限の責任は果たせたことに安堵して。

今年は不思議なことに、25年前のこの着物から生まれた『sunrise shawl』からこの感じで着尺にしてほしいというご注文を、蔵前の増孝商店でもお世話になっている染織こうげい神戸店のお客様からもいただきまして。
そもそも『sunrise』は、紬織の作家さんが「作品」としてつくるようなグラデーションを僅か2メートルのショールに凝縮させてみたら面白いかも?とクニヒサとちょっとノリで始まったところもあるのですが、『sunrise』はそれから織る度に私の掌に小さな神様がやってきて
少しずつ面倒な方へ面倒な方へと誘導されて(笑)。たぶん25年前のこの着物のグラデーションとは比べ物にならない、まさに日の出の頃の摩訶不思議な光の色に近づいてきているのだけは確かだと。

来年は新しい『sunrise』な着尺を。
やがてやって来てくれる・・今は想像も出来ない有難い未来を信じて、なるべく同じテンションで繰り返しの丸儲けな(!?)仕事を一日でも長く続けられるよう努めたいと思います。今年もほんとうにたくさんの方々に支えていただきました。
全ての皆さまに感謝申し上げます。





by senshoku-iwasaki | 2024-12-31 18:51 | 岩崎のある日
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