なるべくいつものテンションで。
先月末に織り上げたショール『繋げてゆく日々』の
房のヨリヨリやら、織り込んだ繋ぎ糸の結んだ糸端
の処理やら・・・。
織りの作業の合間とか、どうにもココロがざわめいて
落ち着かないときとかに進めています。。。
なるべくいつものテンションで。_f0177373_17084771.jpg
iwasakiの大好きな「何でもないフツーの日」を、
そのまま織物にしたようなショールです。

「ものすごく楽しいかって言われたら、そんな
訳でもないけれど。じゃ、つまんなかったのかっ
て訊かれたら、そんなことはない毎日だよ。」
1歳から保育園にずっとお世話になっていた息子
が、たしか6歳の頃の保育園の感想。
それは高2になった現在も。ヘタクソな部活まで
含めて無遅刻無欠席で通う高校生活を尋ねても、
ほぼ同じ回答で(笑)。

「結局はそれが一番なのだと、つくづく思ったよ。
期末テストも無いまま突如休みになって、ラッキー
って一瞬思ったけど、このままじゃなぁ。」息子。

こういう仕事をしていると、世の中の大抵のことに
疎くなるのですが。存続の危機に関わるような内容
になってくると、アタマよりもココロが反応して。

織物はなるべく同じテンションで、同じキモチで、
同じ打ち込みがベスト。
せっかちでイライラしいの本来の私(エツコ)の
性格には向かない手織りの仕事。
30年かかって、焦ったりイライラしてたらゼッタイ
に良いものは作れないことを何度も思い知らされて。
ようやく現在に辿り着けまして。
とりあえず機に向かっているときが一番いつも通り。
何でもないフツーの日のキモチで。

なるべくいつものテンションで。_f0177373_17090715.jpg
グレーの中にもよーく見ると、ちっちゃく色んな色が。
織りを始めた時からずっと、切り糸を捨てることなく
繋いでは織物に戻してきましたが。
今回はとってもイイ感じに活きた気がしまして。
個人的に相当気に入っております(笑)。。。

ナカナカ繋ぐペースが追いつかず30年・・・。
ココロにどうしようもなく波の立つ最近の、寝る前の
30分の糸繋ぎが私の鎮静剤。



# by senshoku-iwasaki | 2020-03-28 18:37 | 纏う布・暮らしの布
桜とカメと卒業式と。
娘の通う中学校の、今日は卒業式。
校庭の桜は2分咲きくらい・・。
コロナウイルスで休校中なので、
先生と卒業生と保護者のみで
在校生や、来賓は無しで短縮バージョン。
でも先生方の心づくしの温かな卒業式で。

2年前の春に山梨・南部町からここ蔵前に。
山の中でサルのように育った娘だったから、
お街に来て悩むこと日々。彼女なりにきっと。
かなーりムリもして頑張って。

でも彼女にとって、私たちが思っていた以上に
台東区が癒しのひとつにもなったようで。
美術館に動物園、浅草橋周辺の皮革専門店、
パーツ屋さんに、浅草の製靴関係の工房・・・。

いつか自分も。つくる手をもつ人になりたくて。
どうしても入りたかった高校に、一足早く推薦
で合格出来てから矢継ぎ早に美術予備校の準備
をしていた娘。。。やけにムキになってるなぁ。
でも、熱は大事なのかなぁ。ま、仕方ないか。
と思っていたのだけれど、それもコロナの影響
で体験入学がことごとく中止に延期。
時間があっても美術館にも爬虫類館にも行けず。
南部町から遊びに来るって言ってたお友達も
みんな出て来れず。
頂いたお祝いで・・・念願だったリクガメを
(何故かクニヒサまで同行して・笑)購入。
ヘルマンリクガメの赤ちゃん、名前どうしよ?娘。
万年生きるように『マネ』ちゃんは?と言うと
エデュアールマネみたいでイイかも。と採用(笑)。
小さなママは、マネちゃんの子守りに一日中。
涙目になればオロオロ病気かと心配し、ずっと
スマホで確認。日光浴に温水浴、ゲージの温湿度
管理で手一杯。
おそらく25歳の我が家のミドリガメのミドリちゃん
は遠目に新入りと、娘を眺めて(笑)。

そういやデッサンのこと言わないなぁ。。。
卒業式の帰り、榊神社の桜。
「美術予備校はちょっと考えようかな」娘。
「あら、そーなの。」私。
「わかりやすい目標設定って、頑張った気になり
やすいものなんだよねぇ・・・」娘。
「まずはこれから始まる高校生活を、目いっぱい
楽しんで。だってあーたの最終目標って、
台東区の靴の職業訓練校って言ってなかった?」
「えへへ。そーなの。でもデッサン巧かったら
カッコイイなーって思って。でもね、カメちゃん
のお世話してたら、もっと日々を、24時間を
無駄にすることなく楽しみたいと思ったの。」
そーか、そーか。
人生もカメちゃんもロングブレス。
良き卒業式でした。



# by senshoku-iwasaki | 2020-03-19 23:31 | 岩崎のある日
再びの『used denim』な御柱織り。
ご注文の御柱織りに取り掛かっています。
染織こうげい・浜松店の佐浦店長さんの
リクエストで生まれた『used denim』。

1969年生まれのiwasaki夫婦なので。。。
ジーンズといえば、着古したリーバイスの
ヘヴィーオンスのジーンズならではの、たて落ち感
は、カッコイイ!というのが条件反射なのです(笑)。
それは古い紬などにもいえまして。
着こんでゆくうちに、ほんのりと縞がたってくる・・
昭和50年代の郡上紬もまさにそんな織物たちでした。
佐浦店長が愛してやまない、古いざざんざ織りや、
伊兵衛織りもそういった織物たち。
もちろん!iwasakiはそれらすべてをリスペクト。

再びの『used denim』な御柱織り。_f0177373_18400459.jpg
御柱織りは、iwasakiの織物のなかでも一番
ヘヴィーデューティーなシリーズですから。
織り進んでくると、織り手前はどんどん膨らみます。。
再びの『used denim』な御柱織り。_f0177373_18394347.jpg
双子の繭の節がたっぷりと。
味わい深いけれど、織りにくいのがこの織物の特徴で。
糸は太いのだけど、サクサクとは織り進まず・・・。
ちょっとずつ。

この4月から高3になる息子は最近、ファッション通!?
おしゃれ情報収集に余念がない様子(笑)。
何をするにも取りあえず知識からの楽屋師匠タイプ。
彼のおしゃれ理論からすると、
たて落ち感ある、本当のビンテージセルビッチデニム
は円熟期の大人にこそ似合うものだそうで。。
若者には細番手で織られた、たて落ちしないタイプ
のほうが魅力的なのだそう。
「ただね、
着たい服と体型が合わないのが問題でさ。」息子。
「ほぅほぅ、なるほど。それはわかる。」私。
「そりゃ、わかるでしょーよ。
あーたの骨格のせいでしょーが!」息子。
私(エツコ)の家系、ジーンズは絶望的な純血の!?
日本人体型(笑)。う~ん、ひょっとしたら着物
だったらワンチャンス・・・やっぱり無いかぁ(笑)。










# by senshoku-iwasaki | 2020-03-16 22:38 | 着尺・帯
2020『阿波藍とアイボリー』は、透ける九寸帯地が仲間入りです。
藍の研究家でもある、徳島の森くみ子さんに
iwasakiで厳選した糸を藍染めして頂いているシリーズ。
今年で4年目となりました。

今までに生紬着尺、八寸帯地、九寸帯地、半巾帯と制作
してきましたが、夏用の九寸帯地はお初です。。。

2020『阿波藍とアイボリー』は、透ける九寸帯地が仲間入りです。_f0177373_19210661.jpg
タテに赤城の節糸、ヨコに宮坂製糸さんの玉糸と
赤城の節糸。
ここ数年、赤城の節糸は入手困難となっていまして。
iwasakiでは、何年か前に購入したストック分を
染めて頂いたもので、
織りはスウェディニッシュレース織りという
技法を用いています。

4月23日(木)~4月27日(月)に今年も。
染織こうげい・浜松店さんで作品展をさせて頂きます!
今回は、透ける帯地をイロイロ・・・。
夏向けのiwasaki定番シリーズになるとイイなぁと。
でも第一弾は、いつだって悪戦苦闘のiwasakiなので。
オヨヨ…と二人であたふた繰り返しながら生まれる
新作たちを、これから少しずつアップしたいと思って
おります!!




# by senshoku-iwasaki | 2020-03-09 23:08 | 着尺・帯
2020『日本の夏じたく』の重要なお知らせ。
5月22日~24日まで予定しておりました今年の『日本の夏じたく』ですが、
新型コロナウイルスの終息状況が現時点で予測出来ないことから・・・。
中止ということになりました。

今年は園内の古建築を使って、出展者各自でお話会や、ワークショップを
予定しておりました。
iwasakiも蓮華院という、三渓も愛した茶室で50本の半巾帯を並べて・・・
自家織物好きのiwasakiならではの視点で作られる、iwasakiの半巾帯の
お話会の準備を進めていたところでした。

2020『日本の夏じたく』の重要なお知らせ。_f0177373_18303583.jpg
2月に屋根の改修工事をしていた蓮華院の下見に行きまして。

2020『日本の夏じたく』の重要なお知らせ。_f0177373_18305336.jpg
ここが原三渓が自らの構想で大正6年に建てたという茶室。
2畳半のこのスペースを、三渓はこよなく愛したと言われています。。。

今年は叶いませんでしたが、来年は!
パワーアップした『日本の夏じたく』と、パワーアップした
iwasakiで皆さまにお目にかかりたいと思います。





# by senshoku-iwasaki | 2020-03-02 22:59 | 展示会・お知らせ
新しいショールのタイトルは『繋げてゆく日々。』
グレー礼賛なiwasaki。

昔から百鼠二百茶といわれるくらい、グレーや茶は
染める度、何通りにも。
黄味のグレーはやわらかく、早春の今頃の色。
青味のグレーはきりりとシャープな色。
赤味のグレーは深みのある優しい色。

穏やかなグレーがベースのシルクのショール。
iwasakiの大好きな
『何でもないフツーの日』そのもののよう。
春から夏にも心地よいように、シャリ感を少し。
地味に変化する地色に、更に地味に(!?)変化
するのは繋ぎ糸。
昨日から今日、今日から明日へ。「何でもない」
を繋げてゆきたくて。
秘かに強い意図を持った繋ぎ糸なのです。。。
新しいショールのタイトルは『繋げてゆく日々。』_f0177373_19175085.jpg
心穏やかに過ごすということが、実はナカナカ
難しいくらいの穏やかではない出来事が次々と。
どうか一刻も早く。
『何でもないフツーの日』に世界中が包まれる
ことを願いながら。。。
新しいショールのタイトルは『繋げてゆく日々。』_f0177373_19151895.jpg
着尺なら切り糸も一度に1,000本を超えるので
機結びも1,000回以上に。。。
結んで結んで繋げて繋げて。
白黒ハッキリしない、穏やかな中間のいろに
なりますように。


# by senshoku-iwasaki | 2020-02-24 22:40 | 纏う布・暮らしの布
パステルな色硝子。
杉綾織の帯地のシリーズ『色硝子』。
テーマはステンドグラス。

光を受けて、蓄えて、放って、輝いて。
祈りの場のそれは崇高で美しくて。
趣味の空間にあるものは愛らしくて。

昨年春に惜しまれつつ閉店した浅草の喫茶店。
「アンジェラス」にも愛らしいステンドグラス
がありました。
屋根裏のようなその空間が好きだったけど、
お店はいつも混んでいて。ナカナカその辺り
の席には案内されずに遠目に眺めて・・・。

iwasakiの『色硝子』もそんな愛らしいものに
なったらなぁ・・・と。
ふんわりと明るいカラーの今回の『色硝子』。

カサカサとしたキビソ糸のタイプと、
ツルツルのこの生糸のタイプと。
同じ絹でも表情はかなり変わります。

パステルな色硝子。_f0177373_19113964.jpg
こちらはツルツルの生糸のタイプ。



# by senshoku-iwasaki | 2020-02-18 22:42 | 着尺・帯
春色のタテ糸の整経。
菜の花、蜂蜜、蒲公英、山吹の色・・・。
黄色は春のエネルギー、いのちの色。
そういえば南部町の工房では、きっとそろそろ飛び交う
スギ花粉の風も黄色かったなぁ。(笑)

ワクワクしたり、ドキドキしたり。
ガッカリしたり、ときめいてみたり。
春という季節が、エネルギーそのものなのかも。

春色のタテ糸の整経。_f0177373_18100654.jpg
中3の娘は、志望する高校が一つしかないとの事で。
その為にはチャンスが2回になるからと受験した
推薦試験で入学出来ることが決まって。
「今までで一番嬉しい~。」と言いながらさっさと
お片付け(笑)。
塾のワークも過去問も。
彼女にとってはもう過去の友。

「受かったらデッサンを習いたいの」と言っていた
とおり、自分でググっていた美術学校の見学に。
「かぁつん、ついてきてぇー。」と頼まれて。
選んだ二つの学校が、ものすごく対極的(笑)。
大手のイケイケか、歴史ある個人経営か・・・。
ネットのレビューや、フォロアー数でいったら
話にならないらしいのだけど。

事実は小説よりも奇なり、な出来事が次々と。
親としてこういう時は何が正解かしら!?と思い
ながらどんどん無口になってしまう私(笑)。

結局。
彼女が自分自身で選んだのは、
レビューは最低のほう。(アタシの直感と同じで
内心ホッとして。)
今日からさっそく体験に。気も行動も早いなぁ。

「知らない人のレビューより、フォロアー数より、
自分の眼で見て、ココロで感じるコトでしょ。」
楽しそうに言い放つ娘の後ろ姿に
黄色い蝶々が止まっているように見えた午後。






# by senshoku-iwasaki | 2020-02-07 23:40 | 岩崎のある日
『イワサキ式ドロップス』織っています。
透け感のある、新しい夏向け八寸帯地に取り掛かって
おりまして。
イメージはドロップス。

「サクマ式」ではなくて『イワサキ式』(笑)。
織物なんだけど、いつもとはチョット違う
所々で糸を絡めて。
生まれてくる、小さなしずくたち。
『イワサキ式ドロップス』織っています。_f0177373_18193971.jpg
私(エツコ)が織っているのは
濃い茶のベースにはピスタチオとハッカのしずく。

『イワサキ式ドロップス』織っています。_f0177373_18203657.jpg
クニヒサが織っているのは
グリーン寄りのターコイズブルーのしずく。

このドロップスたちも。
iwasakiおなじみの緯吉野の組成から。

今年は4月に「染織こうげい・浜松店」さんで作品展です。
昨年から今年のテーマは夏帯と思案していまして。
八寸のほかにも
透け感のある九寸もこれからかかる予定なのですが。
なんせ二人して不器用なものだから・・・。
新しい取り組みは、一発で上手くいくはずもなく(涙)。

オヨヨ・・・。
あれよあれよと1月も過ぎて。
間に合うのかなぁ?間に合わせねば。
カランカランとサクマのドロップス。
あれれ!?白いハッカばっかり?
どうやらウチの子供らは、ハッカがハズレらしく。
この新作は
どうかハズレになりませんように(笑)。










# by senshoku-iwasaki | 2020-02-01 22:24 | 着尺・帯
『半巾50』続々と生まれております。。。
50歳の記念(!?)に半巾帯を50本つくろう!という
ほぼ思いつきのようなノリで始まった企画。

iwasakiにおける半巾帯とは?
実はLIFEそのものなのかもしれないと作りながら痛感。
特に私(エツコ)にとっては。。。

私が取り掛かる場合は、
まずは残り糸を逆算するところから。
ほんのちょっぴり残った糸も、必ず効果的に使い切る
ことを念頭に。
『半巾50』続々と生まれております。。。_f0177373_18494062.jpg
タテ糸の整経はクニヒサが、やはり残り糸から生む縞。
ヨコ糸の入れ方によっては、タテ色を消すことも。
タテを見え隠れさせるのも織物の凹凸感や、奥行きを
出すのに効果的になったりします。

『半巾50』続々と生まれております。。。_f0177373_18501484.jpg
同じタテ糸でもヨコ色が変わればほら・・・。
上の黄色い半巾と同じタテの姉妹とは思えないほど。

同じタテから4本ずつ制作していまして。
クニヒサと私で代わる代わる・・・ちょうど道半ば。
只今25本目の半巾帯を織っております。。。

50本の半巾帯、今年の『日本の夏じたく』展で
ずらりと並べるつもりでおりまして。
ひとつひとつ。
一越一越がまるで今日までの月日のようで。
今織っている奇跡。
これまで作ってこられたキセキ。
「増孝商店」開店中の空き時間にせっせと繋げた
つなぎ糸たちも。
出来る限りの愛を込めて!最大限に活かせるように
散りばめています。

今現在もこれからも。
捨てることなく生み続けたい願いもこめて。




# by senshoku-iwasaki | 2020-01-24 21:50 | 着尺・帯
今春の『メンデストライプ』は、チャック!ファスナー!ジッパー!
『青木間道をモチーフにした八寸帯地』です。
今までに制作してきたものとチョット違うストライプ。
真田紐のような部分がチャック!になっています。
いや、ファスナー?うん、ジッパー!
チャックもファスナーもジッパーも。
どれも同じ。
お口をぎゅっとギュッとギュギュっと(!?)締めて。

今春の『メンデストライプ』は、チャック!ファスナー!ジッパー!_f0177373_18163801.jpg
でもiwasakiはおしゃべりだしなぁ。
もともとゲラだから、笑い出すと止まらないから。
シュルルーっと(!?)ぱっくりと(!?)
開かないようにグッと締まったお色も作りました。

今春の『メンデストライプ』は、チャック!ファスナー!ジッパー!_f0177373_18165470.jpg
今織っているのはビターチョコレートのようなベースで。
ヨコにもファスナーのような段が活きます。
チャックという名称は、巾着からもじって尾道で生まれた
と知り・・・う~ん、感慨深いなぁ。
尾道イイところだったなぁ。また行きたいなぁ。。
そんなコトを二人で話しているうちに・・・
尾道の海のような
ブルーがメインカラーになりました(笑)。

尾道レモンをハチミツに漬けて。
西から少ーしずつやって来る、春を待ちながら・・・
♪~あかいスイートピーぃ~♪
「・・・お口チャックでお願いします。」クニヒサ。
ハイハイ失礼いたしました。



# by senshoku-iwasaki | 2020-01-18 22:51 | 着尺・帯
週1でお散歩しています。
基本的に休日の無いiwasaki。
用事があって仕事が出来ない日が休日というスタイルで。
キッパリとオンオフつけない(つけられない!?)コトに
勝手に自由を謳歌しているつもりになっていたりして(笑)。

蔵前は元々は問屋街なので。
土日休日はお休みの店も多く、オフィスも人がいないから
本当に静かで人通りもない分、こちらは作業が捗ります。
仕事が捗ったら早めに終わりにして。
隅田川沿いの遊歩道を、日頃の運動不足解消に(なるか
どうかは?)少し早歩きでクニヒサと。
(本当は健康診断で運動不足を指摘されたのはクニヒサの
ほうなのだけど)目的が無いのにただ歩くのも・・・と
文句たれるので、江東区にあるホームセンターにカメの
大好物の『カメのおやつパン』を買いに(笑)。

まずは柳橋を渡って遊歩道に降りて。
両国橋の下を通りまして・・・。
週1でお散歩しています。_f0177373_18375227.jpg
このシュッとした橋は新大橋です。
新大橋を渡ると、カレーパンで有名なカトレアのある
森下エリアになるのですが。日曜はお休みだし、
平日でも夕方じゃありつけないので・・・それはまた
改めて出直します!

週1でお散歩しています。_f0177373_18382108.jpg
最近、塗装工事が終了して綺麗になった清洲橋。
清洲橋は、硬派な鉄骨の機械チックな感じでありながら
曲線も美しくて、私(エツコ)のお気に入りのひとつ。
一番ご近所の蔵前橋と、次の両国橋は何故だかものすごく
素っ気なくて。うっかりすると見過ごしてしまうのだけど。
同じ蔵前でも話題のお店の多い、2丁目近くの厩橋も
見応えのあるフォルムでして。
清洲橋も渡ると、やはり人気の清澄白河方面。
カッコイイ橋と人気のエリアって関係あるのかも!?

隅田川沿いの遊歩道テラス、我が家の子供たちも
田舎が恋しくなるとランニングしたり歩いたり。
星を見つけることができるのも嬉しいそうで。
iwasaki夫婦も。リフレッシュとアイディア探しの
週に一度のお散歩です。。。





# by senshoku-iwasaki | 2020-01-14 21:11 | 工房周辺
昨年末にお納めしたMさまの御柱織りは。
伊勢丹新宿店でのグループ展のときにご注文くださった
Mさまは、iwasakiの御柱織りで「何か」をご希望。
しばらく考えて。。。
「私ね、毎日土鍋でご飯を炊くの。
ある作家さんの土鍋なんだけど、本当に美味しいの。
炊いている時も、炊けて食卓に置かれた姿も。
すっごくイイのよ。幸せなキモチになるの。
毎日美味しい土鍋のご飯みたいな三つ崩しがイイかも」

三つ崩しとなると、濃淡がないと作れないので
白米だけではなくて玄米も混ぜていいですか?
遠目には7分づきくらいのご飯に見えるかと思うの
ですが・・・。のクニヒサに
「お任せします!良いようにしてください。」Mさま。
昨年末にお納めしたMさまの御柱織りは。_f0177373_19162889.jpg
懸命に美味しい米づくりに励んでいる人がいて。
美味しいご飯を炊くことに特化して土鍋を作る人がいて。
たくさんの人の手間ひまにMさまの手間ひまも加わって。
Mさまのお宅の食卓は、幸せに満ちているのだから・・・

iwasakiも。
宮坂製糸さんで人の手で懸命に引かれた玉糸で。
双子の繭の節の味わいと、座繰りの手引きの味わいを
存分に引き出せるよう、一越ずつ杼を替えての崩し。

年末に伊勢丹新宿店の特選呉服でMさまに見て頂いて。
とっても喜んでくださって。
心から安堵いたしました。
なんせMさま、お代も先払いだったものだから・・・
実物を見て、もしがっかりされることがあったらと。
でも制作中は。
とっても楽しかった!(笑)だって、つやつやふっくら
まるで炊き立てご飯そのものだったので!

iwasakiは、なんといっても何でもない日が好きです。
特別じゃないフツーの日。
朝は大抵、コーヒーとトースト。
冷蔵庫の夕べの残りを変化させたお昼ご飯を食べて。
今日の仕事は、今日だけのものでもなくて
昨日から明日や来週に繋がってゆく仕事。

ちょっぴり居心地の悪い(!?)特別なお正月という
ハレの日を、いつもより長めに過ごしましたので。
4日からいつも通り仕事場に戻り、あぁ幸せ~。

Mさまの御柱織りのような、毎日着ても飽きない
何でもないけれど幸せなキモチになれる織物を!
今年もせっせと織り続けたいとおもっております。。。



# by senshoku-iwasaki | 2020-01-08 23:00 | 着尺・帯
2020年 あけましておめでとうございます。
新しい年が始まりまして。
どうか皆さまにとりまして穏やかな一年になりますよう。。。

iwasakiも古くて新しい、穏やかで健やかな織物を
今年もココ、蔵前の工房から生み出し続けたいと思います!

本年もどうぞよろしくお願いいたします。
2020年 あけましておめでとうございます。_f0177373_15011783.jpg
昨年末に南部町の家から連れ帰った、本や古道具たちを少しだけ。
蔵前の工房は狭いので諦めていたのですが・・・やっぱり。

ちょっとポンコツで、ちょっとブサイクで、ちょっと手のかかる、
そんなモノたちにこそに惹かれてしまう私たち(笑)。
iwasaki織物とよく似ています。。。

蔵前の工房も南部町地代の工房と同じ雰囲気になってきまして。
かなり南部町の工房が恋しくなっていたので(オヨヨ・・)
これでまた、元気に仕事に取り組めそうです!


# by senshoku-iwasaki | 2020-01-01 15:12 | 岩崎のある日
本年もお世話になりました。
ナカナカ仕事納めが出来ないiwasaki。
いや、納められない、納まらない(笑)。
今年も例年通り(いや例年以上に?)年末の雑務をしつつ、
隙を見計らっては(!?)機に座って。

あえて年内で織り上がらないであろう期日で機にかけて。
やっぱりキリ良くなんて織り上がらない(涙)。
だからきっと。
自分は織りが好きなんだろうとつくづく。
だからきっと。
来年も同じように続いてくれるんじゃないかなぁと
希望をもって。
本年もお世話になりました。_f0177373_18560170.jpg
8月に行ったきり行けずにいた、南部町の工房に。
渋滞を避けて夜に蔵前を出て。
久々に満天の星空を仰いで。

あの時は、庭中草ぼうぼうでしたが。
今回は落ち葉で埋もれてしまいそうなほど。

でも落ち葉の下では次なる芽が育まれていて。
来年も同じように続いてくれるんじゃないかなぁと
期待が持てて。


本年もお世話になりました。_f0177373_18561629.jpg
裏庭も落ち葉を取り除いてみると。
山葵とクレソンが青々とよく茂っていて。

高校受験を控えて蔵前で留守番の、娘の大好物の
クレソンたっぷりのトマト鍋が今年最後の鍋かしら。

本当は。
築150年の家の裏庭のモルタルが崩れ始めてきているので。
この冬にでも町内の業者さんに頼もうかしらと
企んでいた私(エツコ)でしたが。
築50年の蔵前のビルの下水管工事のほうが重症で先決かと。
すっかりがっくりど~んより(笑)。

裏庭の水辺は。
下から染み出る水と、山から染み出る水と。
しばらく止まっていた山からの水が、コポコポと音を立てて。
サヤサヤと水が流れていて。
なんだかんだとイロイロあっても。
きっと同じような幸せな明日がきっと来るんじゃないかと
希望も湧いて。

今年も一年お世話になりました。
来年も変わらぬiwasakiでいられるように精進したいと思います。
ありがとうございました。








# by senshoku-iwasaki | 2019-12-31 00:09 | 岩崎のある日
今年の最中も食べ納め。甲府・大野屋の『大野屋最中』と、神田三原堂の『神田っ子最中』。
なんといっても粒あん好きの私(エツコ)。
大納言小豆の粒々あんたっぷりの、美味しい最中二種。

まずは甲府のOさまから「おいしいわよぉ~」と
頂戴いたしました大野屋さんの『大野屋最中』。
今年の最中も食べ納め。甲府・大野屋の『大野屋最中』と、神田三原堂の『神田っ子最中』。_f0177373_18483206.jpg
種(皮)が厚めでしっかり焼き上げた香ばしいお餅を
感じます。そしてぽってり肉厚の種の中にはたっぷり
ずっしり、大納言粒あんが。
Oさん、本当に「おいしいわよぉ~」です!(笑)
あんと種のボリュームがとてもちょうどいい最中でした。

今年の最中も食べ納め。甲府・大野屋の『大野屋最中』と、神田三原堂の『神田っ子最中』。_f0177373_18480641.jpg
こちらは神田三原堂さんの『神田っ子最中』。
いつも美味しい差し入れをくださる、染織こうげい
の社長さんからでした。
『神田っ子最中』とはなるほど。小粋ですっきりと
した小ぶりな最中。
種(皮)は薄めで香ばしく、こちらも中のあんとの
バランスが絶妙です!

あぁ最中。
今年もイロイロいただきました。
餡にも種にもお店それぞれの、特徴があって特色
があって。
iwasakiも。
特徴も特色もある織物を作りたいのです。
iwasakiならではの餡をたっぷり詰め込んで。
どストレートにど真ん中。
甘さ控えめからしっかり甘めまで。
毎日手焼きで種までオリジナル。
親しみやすい中にどこか品があって・・・。
そんな最中な手織物を、これからもひっそりと。
二人っきりの工房から
毎日変わらず同じテンションで。生み出し続けて
ゆくことが私の目標です!







# by senshoku-iwasaki | 2019-12-20 23:15 | 最中
増孝商店『師走場所』無事終了いたしました。
4日間限りのiwasakiのshop『増孝商店』でしたが。
年末の慌ただしい頃・・お出でくださった皆々様、
心より感謝申し上げます。ありがとうございました!
増孝商店『師走場所』無事終了いたしました。_f0177373_19100642.jpg
甲府からお運びくださったOさま。
杉綾織の紬をとても気に入って下さっていて、
この日も着てきてくださいまして。あぁ嬉しいです。。。
Oさま、2年前からiwasakiにお題をくださっておりまして。
個性的な博多帯に合わせる着尺で、単衣で永く愛せるモノを。
とのお題にようやくiwasakiの提案とOさまが合致。
三つ崩しがお好きなOさまの『御柱織り』が来年生まれます。

増孝商店『師走場所』無事終了いたしました。_f0177373_19102953.jpg
Kさまはカッコよく男前に『青木間道をモチーフにした
八寸帯』を締めてくださって。
「今日はきっとお太鼓崩れちゃってると思うので(笑)、
前だけにしてくださいね。」
とてもお似合いで嬉しかったです!!

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Uさまもご注文で作らせて頂いた『杉綾織の紬』を
お召しになられて。ベージュ系のまわたのつむぎ糸
が濃いめのタテ糸を、鈍く光らせて・・。
よく見ると、切り返しの菱が浮かび上がります。

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iwasakiの半巾帯をいろいろお使いくださっているSさま。
この日は紅花の潔い縞の紬に、iwasakiの織り半襟を。。。
昨年、神楽坂でのグループ展でお求めくださいまして。
1枚だけ残っていた新作の緯吉野の織り半襟に「これも!」
半巾帯と織り半襟。どちらもiwasakiらしい織物で。
そこにハマって下さっている、Sさまの存在は何より
原動力になります!ありがとうございます。


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ekkaのスペシャルなマントを纏ってMさま。
タテヨコ絹で、チャーコールグレーのタテに
シルバーグレーのヨコ。見返しと裾はヒスイ色。
iwasakiは生地を織っただけですが(笑)、サカタの仕事が
とにかく美しいマントでした。

増孝商店『師走場所』無事終了いたしました。_f0177373_19114531.jpg
ekkaのダッフルコートにカラフルタイプの
『楊柳のマフラー』を巻いてKさま。今年久しぶりに
制作した『大きな楊柳マフラー』を手にされて。
「このサイズは持ってないし、明るい色が入っている
タイプのほうが今の私はイイみたい・・・」と。
次回はこのダッフルに『大きな楊柳のマフラー』を
ぜひ!合わせてみてくださーい。。。
増孝商店『師走場所』無事終了いたしました。_f0177373_19120535.jpg
初日に『青木間道をモチーフにした八寸帯』を締めて
お出でくださったKさまは、そのときにお求めくださった
最新の半巾帯を早速締めて最終日にもいらしてくださって!!
うわぁ~。感激ですっ!
夫婦岩崎、50歳記念に取り掛かっている大(!?)
プロジェクト『半巾50』企画の半巾帯たちの一端です。

二人っきりの手織り工房ですので、
出来るモノにも量にも限りがあるわりに、出来たモノは
どうってない地味で、見どころ的にはマニアック(笑)。
にもかかわらず、今回も遠方よりわざわざお立ち寄り
いただいたり、お問い合わせくださったり。
秘かに(!?)始めていたインスタグラム画像を見て
お越しくださったマニアックなお客様に本当に。。。
感謝しかありません。

これからも生きている限り、作り続ける所存です。
ありがとうございました。




# by senshoku-iwasaki | 2019-12-16 23:13 | 増孝商店 KM
『増孝商店・2019師走場所』始まりました。
たった4日間だけのオープンですが、
iwasakiの「いろんな」が詰まっております!

今日は春のような陽気でしたが。
今年は久々に。
マフラーやウールの広幅ショール、ブランケット
等々暖かい織物もたくさん出来ましたので。
よろしければぜひ、お手に取ってご覧いただきたいです。

『増孝商店・2019師走場所』始まりました。_f0177373_18081656.jpg
たとえば新作の楊柳のマフラーはぐしぐしと、
まるで運針みたいな文様を、織り出しています。
なんだか可愛くて・・・
制作者的にはかなりなお気に入り(笑)。
『増孝商店・2019師走場所』始まりました。_f0177373_17353907.jpg
iwasakiの織物は「ぱっと見」よりも「じっと見」で。
じわじわとハートに迫る、愛おしさを
どこかにひっそり(!?)織り込んでおります!



# by senshoku-iwasaki | 2019-12-12 18:28 | 増孝商店 KM
増孝商店『師走場所』、12日より始まります!
久しぶりに簡単なご案内状も作りまして。
これからの『増孝商店』の在り方について考えたり・・・。
つくること、生きることが常に一緒のiwasakiを、リアルタイムで
ユーザーさんであるお客様と繋がれる場であれたらと。
増孝商店『師走場所』、12日より始まります!_f0177373_20224344.jpg
ところが。
12月に入ってからiwasakiはアクシデント続き(涙)。
10月の台風以降、ちょっとした雨でも3階は雨漏りが。
生活スペースの3階のキッチンの排水が詰まり・・・
工房部分である1階の下水も流れが悪く・・・。
築50年のこのビルの、建設当初からの業者さんに来てもらって、
都の下水局の方も来てもらって・・調べて頂いたら。
がーん!
「ビルの下の下水管が割れて崩れかけています」とのことで。

iwasaki結成から28年。
今までに松本、千葉、山梨南部町、そして蔵前と暮らして
きたけれど。これはかなりの大ピンチー蔵前編ー。

息子が小4くらいの頃、寝ぼけて夜中に私を起こして。
「なんで『つまんない』って言葉があるんだろう?だって
流れているのに」と禅問答のようなコトを言ったことが・・。
まったく。
その息子は高2になり、バカなのに大学進学を希望しており、
中3の娘も今後どうなることやら・・・。
まー。ピンチが止まらない(笑)
詰まりっぱなし(!?)のiwasakiの生きる道は、
きっと『つまんなくない』面白い道なのかも。。。

そんなこんなでひょっとするとトイレが使えないかも!?
な『増孝商店』ですが、
『つまんなくない』織物を所狭しを並べておりますので
よろしければお出かけくださいませ!!




# by senshoku-iwasaki | 2019-12-10 22:03 | 増孝商店 KM
秋に織っていたのは、深い色味の地紋の着尺です。
10・11月の二ヶ月間、クニヒサはブランケットを中心に。
新企画の『半巾50』に取り掛かりまして。。。
私(エツコ)は組成の違う着尺を3反織りました。
一反目はこちらの『地紋ある着尺』。
秋に織っていたのは、深い色味の地紋の着尺です。_f0177373_18303324.jpg
タテ糸に群馬・碓氷製糸さんの生糸を。
ヨコ糸に長野・宮坂製糸さんの座繰りの玉糸を使って。
このシリーズは、ヨコ糸の越し数を数えながら・・・
四角の大小でマルをつくる「市松織り」とも呼ばれています。
この大きさでマルを構成したのは今回初めてで、
もっと大きいタイプか、小さいタイプでしたが。
今回の大きさは、もしかしてちょうどいいかもかも・・・。

このシリーズにかかるときは、
数えながらになるので、私語厳禁になりまして。
クニヒサがしゃべりかけても、ほぼスルーなのですが。
何度そう言ってもワカラナイ(いや、ワカリタクナイ!?)
のは岩崎の母でして(笑)。
しゃべりながら嫁のところに直行してくるものだから(涙)
こっちも学習しまして。
ばばちゃんが仕事場に立ち寄る頃合いを見計らって・・・
ヨコ糸を小管に巻く作業に充てておしゃべりタイムに(笑)。
その緩急が良かったのか、
この着尺は織り始めから終わりまで・・何の問題もなく
スムーズにいきまして。

いろんな意味でバランスのよい一品になったかも!?な
この着尺も。
12日からの『増孝商店』に並びます。




# by senshoku-iwasaki | 2019-12-03 22:00 | 着尺・帯
織り上げたばかりの緯吉野着尺は・・・。
キラキラと輝く水面のような段です。
緯吉野の組成は今までに、平織りと組み合わせた
『入り江の波』シリーズがありますが、今回は。
穏やかなさざ波がずっと続きます。。。

ナカナカ織り進まなくて、腰板に乗りっぱなしで
お尻も痛くてぇー。(涙)
かなりな難産となってしまいましたが(笑)。
織り上がって、機から降ろして繁々と眺めて。
あぁ。
今回も愛おしい織物になったなぁ。。。と
お尻の痛さも心なしか和らいで(笑)。

織り上げたばかりの緯吉野着尺は・・・。_f0177373_18345171.jpg
先日。
郡上に暮らす日置先生から今年も。
岐阜の富有柿と、先生手描きの来年の暦が。
これまで野仏を描いてきた日置先生でしたが、
今回は日置家に伝わる江戸期の『巻子本』から。
7㎝巾で12mもある巻物だそうで、中には
3㎝~5㎝ほどの種子曼荼羅など150体以上の
尊像が線彫されているそうで。
いつも先生が描く石仏や、寺院の仏様とは
違う珍しい造形なので、少しアレンジをして
描きましたとありまして・・・。
扉に『美醜未生』の文字が。

柳宗悦の『美醜未生』の言葉ですが。
電話のなかで先生は、やや興奮気味に・・・
「えっちゃん、やっとこの言葉にボクは
繋がることが出来た気がするヨ。」

柳宗悦が『工藝の道』のなかで
無名の工人が自然や、伝統や実用性に助けられて
生み出したとして民藝を仏教の他力道になぞらえ
『美の法門』のなかで
信と美の深く結ばれた世界の実在を示して、
多くの衆生(僅かな天才ではなく凡夫にこそ)
を招くという論説に出てくる『美醜未生』。

iwasakiの織物づくりもまさに。
『美醜未生』の境地に立って
凡夫にこそ生み出せる「愛おしい」織物たちが。
誰かの「美しい」に昇華出来ることを信じて。

今日もまた。
お尻をさすりながら(笑)、次の織物を作って
おります。。。










# by senshoku-iwasaki | 2019-11-26 23:08 | 着尺・帯
久々に、『増孝商店・師走場所』開催いたします!
◇年に数回のiwasakiのshop
『増孝商店(ますこうしょうてん)』と思いながらも。
ナカナカopenしない(いや、出来ない)
増孝商店なのですが(笑)。2019の締めくくりは!

2019・12月12日(木)~12月15日(日)
iwasakiの蔵前工房内の小さな小さなスペースにて
久々に『増孝商店』をopenします!
久々に、『増孝商店・師走場所』開催いたします!_f0177373_18444577.jpg
現在機にかかっております、この新しいブランケットも。
毎日ため息つきつつ織っている、新作の緯吉野着尺も。
iwasaki定番の八寸帯地も。
新しいマフラーやショールも。
たった二人で手織りしているiwasaki織物ですが。
イロイロ取り揃えて。
工房ならではのご紹介を出来たらと思っております。







# by senshoku-iwasaki | 2019-11-18 22:17 | 増孝商店 KM
渋皮煮栗の、贅沢な羊羹をいただきながら。。。
今年iwasakiは、8月からブランケットなど
秋冬モノの織物にも取り掛かりながら・・・

気がつけば立冬も過ぎて。
ふと。なんか寒っ(笑)。
あらら、イワサキ家はまだ衣替えも出来ておりませんで(涙)。
なんでこんなに時間が足りないんだろう?
いやいや、あーたの仕事が遅いんじゃと天の声。

ううぅ。
「そういえばこの秋は、栗を食べるのを忘れてたわ。。。
南部町にいた頃は必ず作った渋皮煮だったのにぃ~。」
「あ!エツコさん!!
神戸のRさまからすっごい羊羹を戴いていたんじゃ?」
クニヒサ。
おぉぉ。食いしん坊の私が
こんなに重要なコトを忘れるなんて、重症かも(笑)。

立派なサイズの渋皮煮の栗がゴロゴロと、しかも上品な
白あんで固められた、渋皮煮以上の美味しい渋皮煮栗を
食べている気になる初体験の贅沢な秋をいただきながら。。
渋皮煮栗の、贅沢な羊羹をいただきながら。。。_f0177373_18281221.jpg
染織こうげい・神戸店さんから送られてきた、Rさまの
御柱織りの画像を。8月に制作させて頂いたもので、
先の神戸店さんでの作品中に仕立て上がったものでして。
しっとりとお召しくださっているお姿に、うっとり。
格子の大きさ、渋皮煮のような(!?)薄茶、Rさまの
イメージは古い伊平織でした。
合わせてくださっている山形斜文の八寸帯も。
あれやこれやとクニヒサと、色味を試行錯誤しながら・・
の制作でしたが。
Rさまがとても喜んでくださったことが何よりも。
私たちにとって嬉しいことなのです。。。

ナカナカ織り進めない時間も。
こんな素敵な日がやってきてくれることもあるから
手を止めるコトが出来ません。。。


渋皮煮栗の、贅沢な羊羹をいただきながら。。。_f0177373_18283019.jpg
そしてこの方も。
手を止めるコトが出来ない、素敵な記憶をいつもくださる
Nさま。ご注文くださった、吉野格子の九寸帯地を見に蔵前
までお出でくださった・・9月中旬のお仕度。
まだまだ残暑厳しい日のことでして、松永恵梨子さんの染め
のお着物にiwasakiの緯吉野半巾帯『SAVON』をさらりと。

実は今。
私(エツコ)はホントに織り進まない(笑)着尺に掛かってて。
一日中織って2尺とか・・・マジかぁ~(涙)
チョット途方に暮れながら(え?今更?って天の声・笑)
こりゃ、織り上がるのはもっと先になりそうだから。。。
明日こそは。
夏物を仕舞って、秋はすっ飛ばして(笑)。
冬物を引っ張り出さないと。








# by senshoku-iwasaki | 2019-11-11 23:26 | 着尺・帯
50の意気込み、大プロジェクト。
カレンダーがとうとう今年もあと2枚になって。
いつものことながら。。。
はて、今年って自分、何したっけ?
な気分になってしまいます。
仕事は(きっと)かなりしています(笑)。
もともとのボケボケな性質に、撚りが掛かって。
一昨日織り上げたモノまで忘れてしまうくらい(涙)。

今年iwasaki夫婦は二人とも50歳になりまして。
節目の年らしくて、iwasakiらしい何かを
51になるまでに作ることは出来ないかしら?と。
とんでもなく忘れっぽい私(エツコ)でも
それだけはこれから先も鮮明に覚えてるような・・・。
やってみたかったけど、今まで出来なかったことで。
50の意気込み、大プロジェクト。_f0177373_17580785.jpg
始まりました大!?プロジェクトはコレ、半巾帯です。
大プロジェクトなのは、その数でして。
二人で50本作ります!

iwasakiでは、半巾制作は通常4本ずつなので。
ざっと見積もっても12回は機にセットすることに・・・。
それを他の制作と並行しながら・・となると。
たぶんきっと、そうは見えない(笑)
長閑な手織り工房ですが、
かなりタイトなスケジュールになってしまいます。
なんといっても。
51歳になってしまう前に達成せねば!となると。
6月生まれのクニヒサと、7月生まれの私なので。
来年の5月がタイムリミット。

毎日はいつも同じようでありながら。
50年も経ってしまったら、そりゃもう別世界級の大変化。
でも変わらないモノも必ずあって。
iwasakiはそんな織物でありたいのです。
そんな思いを込めましての大プロジェクト(笑)。
これから時々・・進行状況をアップ出来たらと思います!


# by senshoku-iwasaki | 2019-11-04 22:38 | 着尺・帯
ちょっと贅沢な織り半襟を作りました。
iwasakiの手織りの半襟は、
今までに平織りで緻密なグラデーションタイプや、
小さな格子で小弁慶シリーズ。
昨年は、ヨコ糸に太目のエリ蚕の糸を使った
ざっくりとしたタイプもつくりまして。
今回は。
九寸帯地と同じ規格の、緯吉野。
凹凸があって、可愛くて、大人っぽい。
年末年始の華やかなシーンでも似合いそうな。。。
ちょっと贅沢な織り半襟を作りました。_f0177373_18361835.jpg
織り始めてから。
おぉぉ。こりゃ綺麗だわ~と期待と同時に後悔も(笑)。
この組成は、ヨコ糸を喰う=織り進まない組成でもありまして。
なんてったって
巾は無いけど、九寸帯地のときと同じだけ杼(シャトル)は何度も
私(エツコ)の掌を、右へ左へと行き来します。
一枚約110㎝、それが一日がかりでやっとやっと。
もう懲り懲り!?
いえいえ、私は真のバカ(笑)。もちろんクニヒサも。(笑)
10日間かけて11枚織り上げた後に。
隣の機にセットしたのは。
同じ規格で着尺です。
11枚の半襟の中で、
さまざまな色で試し織りのお宝級の体験をした直後ですから。
きっと良いモノが出来そうです。。。

緯吉野の組成は、iwasakiではおなじみで。
半巾、八寸、九寸に、着尺に、マフラーとかイロイロ。
使用する糸の太さでびっくりするくらい表情が変わります。
永らくこの仕事に携わっておりますが。
いまだに
小さな驚きと発見がありまして、底が見えません。。。

中3の娘はどうしても行きたい高校があるらしく。
「ここの推薦入試を受けるなら、入試説明会は全部来たほうがいい」
って在校生に言われたからと、娘に付き合わされて。
私はただいるだけの保護者なのだけど・・・。
担当の先生から「自分がどう生きたいのか明確に伝えられるように」
と言われていて。
ふーむ。
キッパリと明確に生き方語る15歳なんて、
私だったらあんまり信じられないなぁ。
50年生きてても、アタシは迷いぱなっしなんだけどなぁ。。。
真のバカは保護者には向かないなぁ。











# by senshoku-iwasaki | 2019-10-28 23:15 | 着尺・帯
今年はブランケットも充実させて・・・。
ブランケットは幅広で。
整経をするのも機にセットするのも織るのも。
糸が太いので嵩高く、4枚分ずつしか機にかけられません。。。
冬の定番として
もう20年以上作ってきていますが、制作しない年もあるものの。
おそらく今までに
二人で100枚以上は織ってきたのかと思うと。
有難いなぁ。嬉しいなぁ。
当初はこんなに毎冬制作するなんて思っていなかったなぁ。。。
今年はブランケットも充実させて・・・。_f0177373_18173902.jpg
iwasakiのブランケットはジャコブウールを中心に。
初めは硬くても、使い込むほどに柔らかく馴染む『育てる系』の
ロングライフ規格です。
南部町で制作していた頃から何度か取り扱ってくださった、
南部町のセレクトショップの『おるがん』さんから
「来年の冬はブランケットをぜひ!」と昨年からお声をいただいて。
久々に里帰り(!?)のiwasaki織物となりそうです。

今年はブランケットも充実させて・・・。_f0177373_18175561.jpg
「黒っぽいのだとお葬式にも持てるからって、
お客さんに言われてるもんでお願いしますね。覚えとると
思いますけど、お通夜なんかだともう冷えるんですよ・・。」
ハイハイ。よーく覚えてます。
何につけても車移動なので。バサッと纏って外に出て。
車に乗ったら膝に掛けて。
ホントに重宝な重みと厚みでもあるんです。

あぁ。南部町。
ブランケットと一緒に。
私(エツコ)も里帰りしたいなぁ。
あの、暑かったお盆の日には考えられないくらい肌寒いんだろうなぁ。
そうなると。
あら。お山のお家の薪は、使い切って無いから・・・
寒いじゃん!(涙)
ブランケット一枚じゃ耐えられないかぁ・・・。

# by senshoku-iwasaki | 2019-10-22 22:29 | 纏う布・暮らしの布
染織こうげい・神戸店さんでの作品展、お陰様で終了いたしました。
台風と重なってしまって・・・。
予定を変更して10日、11日と二日間だけ神戸店さんにお邪魔した
クニヒサでしたが。
10月とは思えない、蒸し暑い日にもかかわらずお出でくださった
心優しいお客様に・・・心より感謝申し上げます。
染織こうげい・神戸店さんでの作品展、お陰様で終了いたしました。_f0177373_17345324.jpg
今年ご注文で制作させていただいた、
『あかい八寸帯』をお召しくださって・・・Rさま。
ぼかしの入った帯締めがきりっと効いてとても素敵です!

染織こうげい・神戸店さんでの作品展、お陰様で終了いたしました。_f0177373_17353082.jpg
太目の国産キビソ糸を使って、緯吉野で三つ崩しのようにあじろ
にした『雨上がりの石畳』を締めてくださって。
シックなコーディネイトのなかに、こちらのお客様も帯締めの
赤が効いていていまして。やはり秋を感じます。。。

染織こうげい・神戸店さんでの作品展、お陰様で終了いたしました。_f0177373_17343273.jpg
染織こうげい・神戸店さんのスタッフの藤さま。
昨年の作品展のときにiwasaki定番の『銀河絹の山形斜文八寸帯地』
にお太鼓に少し変化をつけてほしいとのリクエストで生まれました。
「とても気に入っております!」のお言葉と、お似合いのお姿に
心からホッとしました。


染織こうげい・神戸店さんでの作品展、お陰様で終了いたしました。_f0177373_17351002.jpg
ちょうど神戸店さんにいたときに、仕立て上がってきた
Rさまの『お柱織り』。
やはり着物のカタチになると、見え方が変わってきます。
Rさまもとても喜んでくださって。
またまた・・・次回Rさまにお目にかかれる日が本当に楽しみです!

欠航となった12日の飛行機を諦めて前日の夜、激混みの新幹線で
蔵前の戻ったクニヒサと。蔵前の仕事場は1階なので・・・。
機はムリでもせめて糸だけは!とせっせと高所に上げていた私。
今回ここは、自宅部分の雨漏りくらいでしたが。
ニュースを見るたびに心潰れそうになりますが、あらためて。
iwasakiに出来ることをひとつずつ、一越ずつ日々を織り進めたいと
思っております。

不安定なお天気のなか・・・
お運びくださったお客様、染織こうげい・神戸店のスタッフの皆さま
本当にありがとうございました。








# by senshoku-iwasaki | 2019-10-15 23:04 | 展示会・お知らせ
10月10日から
今年もiwasakiの作品展『糸ぢから』を開催いたします。

春の浜松店さんのときとは違う、秋らしい織物も充実させて。
今回も『糸ぢから』全開で、iwasakiらしいラインナップです。

10日(木)11日(金)12日(土)の3日間は、
クニヒサが染織こうげい・神戸店さんにお邪魔します!
(・・・ただ、台風の行方が。iwasakiはいつでも雲行きが怪しい・笑)。

10月10日から_f0177373_18214937.jpg
10月10日(木)~14日(月)
岩崎訓久・悦子展
『糸ぢから』

iwasaki、関西方面で作品展をする機会はほとんどないので。。。
お近くで・・・ご興味がもしございましたら!
お出かけいただけましたら嬉しいです。



# by senshoku-iwasaki | 2019-10-08 21:27 | 展示会・お知らせ
過去から未来へ縫い進む魔法の(!?)ミシン。
工房の入り口正面でお迎えしてくれるのは、アメリカ製の古いミシン。

何年か前に神戸のHさまに譲っていただいたものでして。
南部町の家に置いてきた、私の足踏みミシンと違うのは電動なのです。
もちろん現役で使用出来るものなのですが・・・。
まだ一度も稼働できていません。。。
過去から未来へ縫い進む魔法の(!?)ミシン。_f0177373_18315416.jpg
なんでか慌ただしい日々がずっと続いていて。
年季の入った素敵な小冊子のような取説は、眺めてるだけで使っている気分(笑)。
眺めに徹してしまうのは、当然ながら英語表記なものでして(涙)。

今はまだ。
落ち着いてこの上蓋を開けることが出来なくても。
あれやこれや考えているこの時間が、何よりも好き。

Hさまがお使いになる前は、どんな方が使っていたのかしら?
何を縫ったのかしら?やっぱり幸せなキモチだったかな・・。
さてと、私はまず何を縫おうかな?

新旧二つの砧と、
木製の繭皿には、半巾帯を織った時の織り付け部分。
Hさまの魔法のミシンが、iwasakiの過去と今とそして未来まで!
ジグザグジグザグ・・・心地よいテンポで縫い付けてくれそうです。。。





# by senshoku-iwasaki | 2019-10-05 22:26 | iwasakiの持ち物
深い葡萄色の山形斜文八寸帯地を織っています。
きっちりと、まるまなこ。再び。
タテヨコともに紫がかった濃いグレーの無地です。

こっくりと。
深まるこれからの季節に・・・。
淡い色のときよりも堀が深く見える菱たちが、
少し冷え込んだ朝の
朝露のようにも、朝靄の中に注ぎ込む陽ざしのようにも。
深い葡萄色の山形斜文八寸帯地を織っています。_f0177373_18461933.jpg
蔵前のiwasaki工房は、
只今3台の機全てに糸がかかっており、慌ただしく制作中なのですが。。。
ふと。
あまりにも工房が片付いていないことに改めて気づきまして。
おまけにこの工房は、
ガラス張りの外からまる見えの仕事場でして(涙)。
これはいけない、このままではイケナイ・・・。

私(エツコ)、蔵前に来てからお掃除する箇所が増えまして。
そのうえ千葉の実家だったり、南部町の家だったり。
(この2軒は間違いなく大掃除になるので)とにかく休日はそれらに代わり。。
なるべく工房にいる時間は、織り進めることに専念したく。。。
そもそも
蔵前に引っ越してきたときにも、仕事を早く再開させるためにとりあえず
置いた道具の配置だったりするので・・・。
果たして使い勝手が良いのか悪いのかもよくわからず。
これはいけない、このままではイケナイ・・・。

作業効率を高めるためにも、自分たちのキモチを高めるためにも!
工房をナントカしよう。
・・・ナントカなるのかなぁ?
山形斜文の菱山を数えながら悶々と考え中。。。






# by senshoku-iwasaki | 2019-09-30 22:34 | 着尺・帯