緯吉野着尺『ゼリーのミルフィーユ仕立て』。
コロナ渦で作品展が中止になったり、町会のイベント
も取り止めとなったりで。
iwasakiいつもよりもじっくりと、時間のかかる組成
の仕事に取り掛かっておりまして。

5月はこの緯吉野の着尺、6月は経吉野の着尺を織り
上げて。湯のしも上がって、トロンと良き風情です。。。

緯吉野着尺『ゼリーのミルフィーユ仕立て』。_f0177373_18380725.jpg
『ゼリーのミルフィーユ仕立て』は(前回のタイプ
のもそうでしたが)着尺となれば特に。
組成の凹凸感と、色数はあるものの「うるさくない」
を念頭に制作いたしました。

着物は、たっぷりと織り地が見えるもの。
お手持ちの帯にも合うように、そして何より・・・
飽きない着物となるように。
永くお召し頂けるものとなるように。
単調ではないけれど、やり過ぎにはならないように。
それはiwasaki結成のときからのテーマ。

織りの着物の魅力は、日によって明るさによっても
見え方が違うことだと思っていまして。
一番シンプルな平織りであっても、糸味の違いや
色、縞や格子によってもかなり変化します。
それが綾織りになったり、こうやって緯吉野の組成
だったり、経吉野となれば尚。。。
それぞれの織りの特徴を、出来れば最大限引き出し
たいのです。それもやり過ぎないで(笑)。
キモノは、着る人と着物と帯と、帯揚げ帯締め履物
にバッグといった小物類・・全部のバランスのモノ。
やっぱり着る人が一番輝かないと。

この緯吉野の『ゼリーのミルフィーユ仕立て』とは
対照的な感じで、経吉野で無地ライクの渋い『織り
小紋』も。色違いでシリーズ化出来るような第一号
を次回はご紹介いたします!






# by senshoku-iwasaki | 2020-07-12 22:21 | 着尺・帯
下水管の工事準備が始まりまして。。。
築50年のこのビルの、1階の工房の床下に埋まる
陶製の下水管が割れているらしい・・・と。
工房の排水が出来ない日々が続きまして(涙)。
お願いをしていた業者さんの都合がやっとつき、
工房は養生シートで張り巡らされました。

今回はコンクリートの壁に、穴を
あけてパイプを通す作業だそうで。
業者さんのお休みの昨日、シートをそっと(!?)
どかして織り進め・・・(といってもあんまり
織り進まないsunrise・笑)
下水管の工事準備が始まりまして。。。_f0177373_18563850.jpg
「とにかくこの時代のビルは、コンクリートにして
も基礎工事にしても頑丈だからしっかりしてるのよ」
・・が口癖のイワサキの母ですが。。。
イケイケどんどんの高度成長真っただ中の建築物が
そんなに丁寧に作り上げられたとはとても思いにく
いのだけどなぁ・・・とモニャモニャしつつ。

床下の工事は建物の構造上ムリだそうで、一度上に
上げてから外に出すという・・・これまたこの時代
のビルにあるあるの工事だそうです。。。

黒い配管(なのかなぁ⁉)目立つわねぇ・・と思い
つつ夕方。またシートを元に戻しました。


下水管の工事準備が始まりまして。。。_f0177373_18565110.jpg
そんなこんなで。
『増孝商店』は梅雨のうちには開けそうになく・・。
おそらく梅雨明けの「夏場所」となりそうです。

コロナの心配も続くので、予約制で安心してご覧い
ただけるよう、期日を長めに考えております。

今日は仕事場を閉め出されておりますが、次なる
織物の規格の計算やら、事務仕事やら(苦手!)
居間でテレワークをしております。。。






# by senshoku-iwasaki | 2020-07-06 11:36 | 岩崎のある日
『sunrise 2020』ちょっとずつ織り進んでいます。
一越ずつ・・・。
今回のショール『sunrise』のタテ糸は、綾織りの
着尺に使う生糸です。
光沢のある薄色のタテ糸に、乗るヨコ色に乗らない
のもまたイイ(笑)ヨコ色・・・。
『sunrise 2020』ちょっとずつ織り進んでいます。_f0177373_19124381.jpg
一枚約2メートルの長さの中で、今回は大きく3色に
変化するタイプや、5色に変化するタイプなど
生まれつつありますが。たくさんの色で一つの色を
形成するので・・20センチくらいの長さだと、何色
って言えない途中の(!?)色だったりします。

「それって、有り寄りの無し?無し寄りの有り?」
チビッコのときからモノが好きな娘は、チョット
高価なモノが欲しいときは先に私たちに振ってみて
親の反応が悪くなさげなところを当たってみる(笑)
というテクニック(!?)の持ち主。
最近はかなり精度を上げてきまして、まんまと娘の
術にかかってしまうバカな私(トホホ)。。。

つい先日も。
彼女がずっと目星を付けていたヒョウモンリクガメ
のベビーちゃんを買わされまして。
まずはそのブリーダーさんがどれだけカメ愛のある
方で、幸せなカメちゃんかということから始まって
上手に飼えば50年ともいわれる寿命のものだから、
一刻も早いほうが・・・と熱弁のプレゼンで結局。
弾丸で南部町の家の草刈りに行った翌日。
レンタカー借りてるうちにと、クタクタのクニヒサ
まで・・。前橋まで受け取りに(笑)。
そうなると、これまた彼女の思惑通り!?
彼女と同じかそれ以上にメロメロのカメ主の私たち。

何色って言えない途中の色が、実は一番好きな色な
のかもしれません。。。










# by senshoku-iwasaki | 2020-07-01 22:50 | 纏う布・暮らしの布
久々にショール『sunrise』に掛かろうと思います。
sunriseは、移りゆく時の色。ココロの色。
織りでしか表現できない、絶妙な色の変化です。
二度と同じモノが出来ないのは、エスキースも
何も作らず、ただ心のままに杼(シャトル)を
走らせるから。

iwasakiにしか作れないと自負しているのは・・。
使う絹糸は全て、今までに着尺や帯地、ショール
に使った糸たちで形成するということと。
何より私(エツコ)が織るわけなので、ほんの
少し残っている糸も確実に、更に効果的に・・
使い切るということも重要なポイント(笑)。

今回は秋冬向けの『sunrise』なので、まわたの
つむぎ糸も多めに入れようかと。。。
久々にショール『sunrise』に掛かろうと思います。_f0177373_19100267.jpg
大管に、ベースになりそうな残り糸を巻いて。
ここに同系、反対色の細め太め生糸に玉糸・・。
あれもこれも・・と大体8~10色の杼が並び。
ほぼ一越ずつ変化するので・・・。
一枚約2メートルのショール、本体を一枚織る
のに二日~三日かかりまして。
更に房のヨリヨリまで入れると・・・。
あらあら、iwasaki織物の中で
採算度外視枠ダントツの横綱です(笑)。

それでも作り続けたいと思ってしまうのは、
やっぱり。
自分でもキレイだなぁ、幸せだなぁと一番実感
させてくれるのも『sunrise』だったりするのです。

50を過ぎてから。
始末良く生き切ることが目標の私。
つくることと、生きることが一緒の私にとっては
糸も食材も道具もココロも全部一緒。
無駄にしない、無理をしない、ムキにならない、
今この一瞬の、移ろいゆく景色を閉じこめて。







# by senshoku-iwasaki | 2020-06-23 22:48 | 纏う布・暮らしの布
『阿波藍とアイボリー』イワサキ式ドロップス八寸帯地を広げて。
染織こうげいさんでの作品展から戻ってきた
帯、着尺などを仕舞うために巻き直しながら。。
今回も実は(!?)結構新しい試みがイロイロ。
しみじみ眺めて、自分で作っておきながら・・
おぉぉそうだった!と改めて(笑)。

新型コロナウイルスの影響で。
残念ながら今回の作品展では、あまりご覧いた
だくことの出来なかった新作たちでしたが。
今現在制作中のモノたちも含めて、近いうちに
蔵前の、年に数回のiwasakiのshop「増孝商店」
でもご紹介できたらと思っております!
また日程が決まりましたら、このブログでも
ご案内させてくださいませ。

『阿波藍とアイボリー』イワサキ式ドロップス八寸帯地を広げて。_f0177373_19075909.jpg
イワサキ式ドロップスは、空羽の緯吉野。
少し透け感のある爽やかな縞の部分は、徳島の
森くみ子さんに阿波藍で染めていただいた玉糸
です。


『阿波藍とアイボリー』イワサキ式ドロップス八寸帯地を広げて。_f0177373_19082702.jpg
50歳の年のときに50本の半巾帯を作ろうと、
どうにか作り終えてふと。
iwasakiの半巾を組み立てている、八寸帯地
のときの残糸が底を尽き始めたことに気づき。
あれれ、私たち今年51歳ということは?
来年はiwasaki結成30周年になるのかぁ。。。
ふむむ。
『30周年に30本の八寸帯地つくる!』企画を
したらまた半巾もいっぱい作れるなぁ。

かがるだけの八寸も。
半巾と同じ、織りっぱなしでも帯になる織地。
ミミもカワイイ見どころのひとつ。
うむむ。。。
性懲りもなく(!?)
新たな目標が、生まれてしまったかもかも。







# by senshoku-iwasaki | 2020-06-17 23:04 | 着尺・帯
梅雨入りとともに『雨音拍子』な経吉野着尺に掛かりました。
『ゼリーのミルフィーユ仕立て』な緯吉野の着尺を
織り上げてすぐに。
クニヒサとあれこれ考えながら、今度は経吉野着尺。

今回は実験的に小さな縞をたてまして、その上に
ちょうど組織がかかるように・・・。
静かな雨音の拍子のような着尺です。
梅雨入りとともに『雨音拍子』な経吉野着尺に掛かりました。_f0177373_17210059.jpg
縦長な楕円が、雨垂れのようにも雫のようにも。
タテ糸が飛ぶ部分と、そうでない部分の光沢が
違うので緯吉野とはまた違う奥行きがあります。

本格的な梅雨入り前日の晴れの日に。
ひと月ぶりに千葉の実家のお掃除に行きまして。
一人暮らしの母は、今年米寿を迎えます。。。
2ヶ月間お休みをしていたリハビリテーション。
出掛けることが面倒臭くなって、このまま
やめようかな・・と言う母に、頼むから週1で
いいから行って欲しいとお願いして。
布団に洗濯もの・・干せるもの全て干して(笑)。
草だらけの庭の草刈りと。

クッタクッタにくたびれて。
コロナの影響で2月から行けていない山梨の、
南部町の家も。草が凄いことになってるのだろ
うなぁ。。。
梅雨入りとともに『雨音拍子』な経吉野着尺に掛かりました。_f0177373_17200943.jpg
実家のあじさいを一枝貰って帰って。
南部町の町の花は、紫陽花だったなぁ。

この『雨音拍子』の着尺が織り上がったら
梅雨の晴れ間をめがけて何としても!
一度、150歳の南部町の家のお掃除にも
行かないと。。。



# by senshoku-iwasaki | 2020-06-12 22:51 | 着尺・帯
『半巾50+』の50本目とうとう織り上げました。
iwasaki夫婦、ともに50歳のときに
50本の半巾帯を作ろう!と始まった企画。

iwasakiにとって半巾帯は特別な存在。
なんといっても
iwasakiの大好きな『何でもないフツーの日』の
とびっきりのアイティムだと思っていて。
着尺や帯地を織った残りの糸から生まれることが多々。

白洲正子さんの著書の中で
「織物の魅力は良くも悪くも同じものがないことだ」
という一節があって。
私たちが目指す自家織物は、まさにそれでして。
定番としてシリーズ化して似たようなモノを作ること
はあっても、全く同じは存在しない。
それは
今日と昨日は似てるけど違うのと同じなのです。。。

この50本の中でも。「以前制作したあの感じで」など
お客様からリクエスト頂いて作ったものもカウント
しています。
この50本目も。Tさまにリクエストされていたタテ糸
の姉妹です。
『半巾50+』の50本目とうとう織り上げました。_f0177373_21314817.jpg
紺とピンクのはっきりとしたツートンで以前制作
した『色硝子』のサンプルからお好みを伺って。
今回はグレーを挟んだのはTさまの雰囲気がそんな
感じだったから。
柔らかで優しいTさま仕様の『色硝子』のタテに。
ヨコ糸の配色を変えて。

リクエストといえば。
iwasakiの半巾を何本もお持ちのSさまも。
昨年制作した『阿波藍とアイボリー』の半巾帯を
リクエストしてくださいまして。
緊急事態宣言が解除された先日、お着物姿で
お出でくださいました。それもiwasakiの緯吉野
の半巾帯を締めて!!


『半巾50+』の50本目とうとう織り上げました。_f0177373_21312926.jpg
うは~!ウレシイですぅ!
とってもお似合いでした。
Sさま、お仕事もずっとテレワークだそうで。
お家でも毎日お着物生活なのだと伺いまして。
「半巾、大活躍です」Sさま。
ありがとうございます!

『半巾50+』の50本目とうとう織り上げました。_f0177373_21320407.jpg
Sさまの『山形斜文の阿波藍とアイボリー』は菱が
細かく変化するタイプ。
この『山形斜文の阿波藍とアイボリー』は、ほぼ
同じように阿波藍の段が入ったものがもう1本作り
まして。それは若干菱が大きく変化しています。
ものすごく似ているけれど、やっぱり違うのです。。


『半巾50+』の50本目とうとう織り上げました。_f0177373_21311359.jpg
Sさまの後ろ姿。
私(エツコ)の、半巾帯が好きな理由のひとつに
織りっぱなしでそのまま(仕立てることなく)帯に
なることでして。こうして生地感のある締め方は、
より織物の全貌が見えるようで・・・しみじみと。
あぁ。やっぱりヨカッタなぁ。と自画自賛してしま
います。。。
Sさま、ありがとうございました。




# by senshoku-iwasaki | 2020-06-07 00:34 | 着尺・帯
ちょっと贅沢な織り半襟を再び作っています。。。
緯吉野のミルフィーユな着尺を、私(エツコ)が
掛かっている横の機では。。。

クニヒサが取り掛かっているのは、経吉野。

吉野織りには、タテ糸が密になる経吉野と。
ヨコ糸が密になる緯吉野。
そして
タテヨコともに密になる吉野格子があります。

どれも凹凸が出来る組成になるので、仮に無地
であっても無地ではない、糸味の出せる魅力が
あります。

ただ経吉野、実はiwasakiではまだシリーズ化
したことがありませんで。
新しいシリーズの開発中なのです。。。

ちょっと贅沢な織り半襟を再び作っています。。。_f0177373_17582758.jpg
ただのサンプルではつまらないので、ならば!
織り半襟を作ろう・・となったのですが。

随分と前から
Aさまから江戸小紋にある「茣蓙目」のような
地紋が出来ませんか?とリクエストを頂いていて。
そんな文様が織りで出来たらイイなぁ、と。

Aさまは永らくiwasakiの織物をご愛用頂いている
ユーザーさんのおひとり。このブログも始めた頃
よりずっとご覧いただいておりまして。
トホホ過ぎる子育ても仕事も、iwasakiの歴史も
まる見えのこのブログですが(笑)。
iwasakiの憧れだったり、持ち物だったりに被る
コトが度々。学生の頃から憧れていて結局買えな
かった鳥取民芸家具や、つい先日も。
山陰のリアルな亀の絵絣の、全く同じ亀の絣の
座布団をお持ちと知り・・・。ビックリ!
iwasaki夫婦と同じツボを持つ!?Aさまの
イメージに近いものが出来るとイイなぁ。。。









# by senshoku-iwasaki | 2020-06-02 22:53 | 着尺・帯
ゼリーのミルフィーユな着尺を織っています。
緯吉野の『ゼリーのミルフィーユ仕立て』。
制作しました。
そうそう、贅沢な織り半襟も。。。

今回は秋に向けて。
タテ糸は茶に、こげ茶、紺色等々いろんな色。
ヨコ糸には、3種のチャコールグレーに、
マダムグレーにピスタチオ。
この組成は。
織りならではの、糸と色の交差で生まれる奥行き
のある不思議な色味が生まれます。。。

ゼリーのミルフィーユな着尺を織っています。_f0177373_18182585.jpg
今回タテ糸に使った糸は、座繰りの玉糸や生糸。
着尺や帯地の時に使った残糸を中心に構成しまして。
ヨコ糸は、かなり節のある座繰りの玉糸に生糸を
絡めた糸がメインです。
色だけじゃなくて、糸味も見どころ。

このシリーズ、キレイな色のゼリーがキラキラと層
になっているイメージなのです。
緯吉野は楕円のように出る部分と、ヨコ糸が詰まって
見える部分が、主旋律と副旋律のようで・・・
同じヨコ糸でも見え方が変わります。
それを全体で捉えると、きっと感じ方で印象の色が
人によって違うのも面白いのです。

着尺のように長い面積で纏うと、絹量の多さからの
光沢感が、垂れモノのような贅沢感です。
・・が、ヨコ糸をしっかり食べる組成ですから・・
織り進みはとってもゆっくり(涙)。
機は腰板と呼ばれる板一枚に乗って織るのですが。
私(エツコ)のお尻の付け根、太ももの上には。
真一文字にあざが。。。
「お尻が痛いんだわよ。」私
「知ってますよ。
つい3分前にも言いましたよ。」クニヒサ
「水着の仕事が入ってなくてよかったわ」私
「ハイハイ。よかったですね。」クニヒサ
こんなしょうもない会話もミルフィーユのように
積み重なってゆくコトになってしまいます。。。





# by senshoku-iwasaki | 2020-05-28 22:35 | 着尺・帯
5月23日、今日は「世界亀の日」なんだそうで。
仕事場の、タテ糸を木枠に巻く道具『ゼンマイ』に。
ホコリ除けも兼ねて、いつもはクニヒサのお気に入りの
スカッとしたストライプの久留米絣を掛けているのですが。

今日は久しぶりに亀柄の絣の布団表を掛けました。
おそらく明治期の山陰のものかと思われるモノで、
産地のモノではあるのでしょうが限りなく自家織物の
匂いのするモノで。
新婚時代の20代の頃、当時暮らしていた千葉の県営
住宅の壁を飾り・・iwasakiを自家織物の道に導いて
くれた(!?)カメなのです。

5月23日、今日は「世界亀の日」なんだそうで。_f0177373_17451633.jpg
亀がモチーフの絵絣というのは、割と一般的なのですが。
その場合もっと図案化されて縁起良く、しっぽが長く苔
がはえた(簑亀・みのがめ・というらしいです)立派な
タイプが多いのです。婚礼用の布団だったりするので、
鶴亀は定番といえば定番なのです。。。

ただ、これは。
縁起が良さそう・・というよりかは、リアルの追求と
いいますか、いやしかし、こんな布団で寝たいのか?
という素朴な疑問はゼッタイあるあるだろうけど(笑)、
そんなコトを言ったら、明治という摩訶不思議な時代
は語れないのかもしれない・・・とか。

織りの工程を知る人間からすると。
途轍もなく手間のかかるモノであるにも関わらず、
へ?このデザインでイイのぉー?な力の抜け感と、
亀好きには堪らない(!?)リアルな沼亀感に・・・。
私(エツコ)はもう、この作者の方に対して敬意と、
嫉妬すら覚えるくらいの大好きな逸品なのです。。。
5月23日、今日は「世界亀の日」なんだそうで。_f0177373_17453622.jpg
全長で24cmくらい。
ちょうどこの布団表を手に入れた頃我が家に
やって来た、ミドリガメのミドリちゃんは3㎝ほど
でしたが。25年経ってちょうどこのサイズです。

この時期の布団表の見どころは、愛おしさに尽きる
ところかもしれません。。。
センスがイイとか悪いとかを超越して。
ただただ健やかで。
それなのに傲慢さが無くて。

作る、という行為自体がどうしても独りよがりで
傲慢でもある事だと常に思っていて。
それでも作る事に仕え続けたいと、強く背中を押し
てくれた・・力強い亀に感謝を込めて。






# by senshoku-iwasaki | 2020-05-23 19:14 | 岩崎のある日
期間限定web shop版『日本の夏じたく』に・・・。
本当は。
今年の『日本の夏じたく』は今週末の予定でした。

毎年この新緑の頃に、三溪園で開催してきましたが。
行きたいけれど、ナカナカ三溪園まで行けないといった
声もあり、ほんの少しの雰囲気だけでもオンラインで・・
と期間限定で始まったweb shop版の『日本の夏じたく』
本番が中止となり、STAY HOMEとなった今、この
ほんの少しの雰囲気を感じて頂けたら幸いです。
5月24日(日)で終了となります!
web shopのブログでは、夏じたく出展者の制作にまつわる
話など盛りだくさんですので、そちらも是非。
出ているそうですので、よろしければお早めに。

今年iwasakiは、三溪園の中の茶室のひと区画で
50本の半巾帯を並べたいと思っておりました。
web版には選りすぐりの(!?)2本をご紹介しています。

期間限定web shop版『日本の夏じたく』に・・・。_f0177373_18275172.jpg
モノトーン系のこちらは、碓氷製糸の「ふい絹」と
宮坂製糸の「銀河シルク」で構成した緯吉野織り。
光沢感の違いと、凹凸感が独特です。

期間限定web shop版『日本の夏じたく』に・・・。_f0177373_18270655.jpg
こちらは残り糸からの逆算と、織り上がった時に
必ず出る、切り糸を繋げた「繋ぎ糸」とで作った
グラデーション。自家織物をテーマにしている
iwasakiの、実にiwasakiらしい一品です(笑)。
こちらはsold outになっています。





# by senshoku-iwasaki | 2020-05-19 22:42 | 展示会・お知らせ
染織こうげい・浜松店さんでの作品展、お陰様で終了いたしました。
本来の日程の後に、
part2として本日までご紹介いただきました。
未曾有の事態の中でしたので、細心の注意を払って
ご紹介くださいました、染織こうげい・浜松店さん
の皆さま、そしてお問い合わせくださいました
お客様に心より感謝しております。。。

今日はこうげいさんのお客様で、現在北海道にお住
まいのHさまの『おうちでキモノ』の嬉しい画像を。

まずはHさまのご注文で「ピンクがかったグレー」
のリクエストから生まれた杉綾織の『淡墨桜』の
お着物に・・・。

染織こうげい・浜松店さんでの作品展、お陰様で終了いたしました。_f0177373_18255614.jpg
昨年蔵前の工房にいらしてくださいまして。
ご注文いただいた吉野格子の九寸帯を合わせて。
iwasaki尽くしで。感激です!(涙)

染織こうげい・浜松店さんでの作品展、お陰様で終了いたしました。_f0177373_18261961.jpg
同じ『淡墨桜』のお着物に同業であり、iwasaki夫婦の
仲間でもある吉田美保子さんの名古屋帯『リズミカル
ボックス』を合わせて。透明感のあるポップなカラー
が吉田さんらしいモダンな帯が、ガラリとと印象が
変わります。。。帯締めもステキ!

染織こうげい・浜松店さんでの作品展、お陰様で終了いたしました。_f0177373_18252439.jpg
最新の『半巾50+』のシリーズからもHさまの元へ。
画像を見てビックリ!とても嬉しく眺め入りまして。
蜂蜜のような黄色が特徴の、緯吉野織りです。

染織こうげい・浜松店さんでの作品展、お陰様で終了いたしました。_f0177373_18250650.jpg
一枚目の画像の吉野格子の帯地をクリーム色の
お着物に。お太鼓はこんな感じになります。
こげ茶とシルバーグレーで構成した『板チョコと
銀紙』のシリーズから「アイボリーと水色で」と
明確なイメージをお伝え頂きましたので、制作も
とてもスムースに進みました。
と、言いますのもHさまは『和の色彩研究所』を
主宰されておられるカラーコーディネーターさん
でもありまして。

Hさまの素敵なコーディネートに、iwasakiの織物
も加わらせて頂いている喜びを糧に!
コツコツ黙々・・・これからも頑張ります。





# by senshoku-iwasaki | 2020-05-18 00:02 | 展示会・お知らせ
夏向けの九寸帯地、白い雲シリーズに新色です。
今年の夏の新シリーズ、透ける九寸帯地です。

染織こうげい・浜松店さんでの作品展に向けて

糸感と、透け感がとても気に入っていまして。
今回は、『白い雲 銀の雲』の第二弾として
ターコイズの空も・・・。

夏向けの九寸帯地、白い雲シリーズに新色です。_f0177373_18585317.jpg
今回もタテ糸ヨコ糸ともに、宮坂製糸所さんの
座繰りの玉糸です。かなり節のある、味わい深い
けれどかなり織りにくい(笑)糸です。

今回は地に、アイボリーバージョンと
水色のようなグレーの2種を制作中です。
今回のほうが糸が前回よりも若干細く・・・。
クニヒサ、ため息をつきながら織っています。

いろいろなことがあるけれど。
こんな時こそ、空を見上げて。
キットソノウチイイコトアルサと天の声(笑)。

第一弾の
『白い雲 銀の雲』『白い雲 阿波藍の雲』と
『ギンガムチェックと眼鏡』は、引き続き
5月7日(木)~17日(日)まで第二部として
ご紹介いただいております!






# by senshoku-iwasaki | 2020-05-08 22:42 | 着尺・帯
彼らは言える、「ふるさとの味!」。
GWの頃までに本来なら一度、山梨・南部町の家に行って
草取りと、裏山の竹林からの筍をなるべく採ってお
かないと・・夏に行ったときに大変なコトになるの
はわかっているのだけれど。。。

緊急事態宣言が延長となり、またまた南部町が遠く。

いつものように機に向かっていると、扉から
「イワサキさーん、お荷物です」クロネコのお兄さん。
南部町の家のお隣さんから届いたものは。。。

彼らは言える、「ふるさとの味!」。_f0177373_18584744.jpg
立派な筍が2本と、我が家のクレソン、山椒の葉。
「お元気ですか?市小路の筍と、いつも頂いてる
岩崎さんちのクレソン送ります」
お隣のご主人と、この春から小学校に入学した
お孫ちゃんと採ってくださったそうで。うわぁ!
早速に仕事場で鍋にかけまして。

おぉぉ。久しぶりの筍茹でるこの香り。
20年近く筍の里に暮らしていましたから、香り
でがっつりココロを捕まれてしまいます。
実は私(エツコ)、かなりホームシック(笑)。
お山のお家が恋しくて、緑が恋しくて・・・。
でも、土付きの植物は鉢替えの場所も無いし・・


彼らは言える、「ふるさとの味!」。_f0177373_18590599.jpg
気がつけば。
仕事場にひとつふたつと増えてきている・・・
チランジア(エアプランツ)たち。少しずつ大きく
なったり、新しい株が生まれたり、小さな根が出たり。
クニヒサと水やりをしながら癒されています(笑)。

いつもは掘りたてを直ぐに茹でていた筍。
届いたものは、掘ってから2日経っているのでかなり
長いこと火にかけて。
夕ご飯に山椒の葉をいっぱい散らした筍の煮物。

一口食べた子供らの第一声は、
ほぼ同時に「ふるさとの味!」なるほど確かに。
大鉢いっぱいの量も、大きめカットも、ご飯がススム
濃いめの味付けも、産地の南部町の味。
かなり大きめ筍1本、今日だけでほぼ完食。

ウチのばばちゃんには、もう1本の少し小さめのほう
の穂先を中心に・・・もうちょっと上品に煮ることと
するか。。あれれ、クニヒサのふるさとの味って?
商売の忙しかったばばちゃん、昔から中食派だった
ようで・・・。プロの味じゃなぁ。。






# by senshoku-iwasaki | 2020-05-04 22:37 | 岩崎のある日
Nさまの御柱織りに取り掛かりました。
昨年からご注文頂いていたNさまの御柱織りは。
赤味を帯びたチャコールグレーと、
やや青味のシルバーグレーの三つ崩しです。

赤味と青味でからか、遠目に見ると紫っぽい
上品なグレーの無地にも・・・。

そういえば私(エツコ)にとって・・・
このお色こそが、Nさまそのもののように感じて。

Nさまの御柱織りに取り掛かりました。_f0177373_18452016.jpg
初めてお会いした時からずっと変わらず。
いつお会いしても穏やかで、優しくて、ユーモアが
あって、ナチュラルで。

ご注文で制作させて頂く場合、いつもこうして・・
その方のお顔を思い浮かべながら。

染織こうげい・浜松店さんでの作品展のための
新規格の帯地制作に、ギリギリまで時間がかかり。
こうげいさんに無事納品が済んでから、じっくりと
取り掛かりたいと思っていました。

iwasakiいつものことでたいへん恐縮なのですが、
長らくお待ち頂いて。
この秋にはお召し頂けるように織り進めております。

『糸ぢから・春帯夏帯』ですが、第二部として
5月7日(木)~17日(日)まで延長してご紹介
して頂けることになりました。

こうして織物制作を続けさせて頂けていること、
本当に感謝しております。
少しでも良い仕事をしたいと思っております。







# by senshoku-iwasaki | 2020-04-30 22:11 | 着尺・帯
手でワーク。
入学式の前日に緊急事態宣言が出て、念願の(!?)
高校生活がまだ一日も始まらない娘。

推薦試験で一足早く、2月末から春休み状態にも
かかわらず・・ちょうどその頃から新型コロナウイルス
が影を落とし始めて。
小2の時に罹った川崎病の体験からか、日頃から
健康にかなり気を使っている娘は、卒業式からほぼ
家から出る事無くSTAY HOME.。
ヘルマンリクガメの万年(まね)ちゃんのお世話に
高校からの課題をこなしつつ・・・。

iwasakiはいつでも「手でワーク」なのでいつも通り
1階の仕事場でクニヒサと機を織っていると・・・。
上の階からトンカントンカン・・・あれれ!?
景気がイイねぇ、大工さんでも入ってるかい?ってな
具合のサウンドで(笑)。
あら、またお嬢さんの工作が始まったわねぇー。

年明けには始められる・・と聞いたはずのここのビル
の下水管の工事が、業者さんの都合がつかず進まず。
1階のトイレが使えないので(笑)、一日に何度か
自宅階に階段を駆け上がるのが唯一の運動の私。

「かぁつん、出来た~!これで火傷知らずよ」娘。

毎朝使うミルクパン、火加減によっては取っ手がもの
凄く熱くなるコトがありまして。
あちゃちゃ~!と定期的に大騒ぎな私(エツコ)。

「おぉぉ。イイじゃん!あーた才能あるねー。」私
「STAY HOMEの才能でしょ(笑)。」娘
「あら、わかっちゃった?」私
「自分でもチョットそう思ってた(笑)。」娘

滑らない革の鍋つかみは、朝から気分も
上がりそう。どうってないけど、あると
ココロが満たされる、どうってあるモノになる
かもしれない「手でワーク」。
うっかり者の私への心遣いもウレシイ
娘の「手でワーク」。


手でワーク。_f0177373_21240462.jpg

# by senshoku-iwasaki | 2020-04-27 23:12 | 岩崎のある日
染織こうげい・浜松店さんでは。
今年もiwasakiの作品展のオファーを、
昨年から頂いていて。
この半年間、基本的に休日は無く取り組んで
きました。

新しい試み、『糸ぢから春帯夏帯編』。

こんなときでなければ、ぜひ!と言いたいところ
ですが。

染織こうげい・浜松店さんでは。_f0177373_18494511.jpg

写真は『イワサキ式ドロップス』の阿波藍とアイボリー
バージョン。
スカッと爽やかなキモチのよい五月の風のような。。。

皐月といえば、旧暦だったら梅雨のころ。
子供のころ、近所の旧家のお庭に雨の中にぼわんと
幟を立てているお宅がありまして。
描かれた鍾馗さまが怖かったのを覚えていまして。
それに対してこどもの日のころ上がる、
幼なじみのコウちゃん家の、黒と赤と黄緑の大中小の
ナイロン製の鯉のぼりがとても明るく見えて。

そのときに「五月晴れ」の由来を母から聞いたような。。
今は幟を見る機会は無いけれど、
旧暦の皐月の頃のイメージが『ぼわんとストライプ』
新作の八寸だったのに対して
この『阿波藍とアイボリー』は新暦の五月のイメージ。
時代は移っても。
我が子の健やかな成長を願う親のキモチは同じ。
蔵前に来てからは、こいのぼりも見られませんが。。
仕事中、外の通りをマスク姿でベビーカーのママさん
の姿を見るたびに、赤ちゃんを持つ不安に更にこの
不安な事態・・つい、心の中でこいのぼりを振って
エールを送ってしまいます(笑)。
はやく本当の五月晴れになりますように。。。

染織こうげい・浜松店さんでは細心の注意を払って
営業をされています。
今回はクニヒサの在廊は取りやめになりました。
『岩崎訓久・悦子作品展・糸ぢから春帯夏帯』
4月23日(木)~4月27日(月)

# by senshoku-iwasaki | 2020-04-22 23:22 | 展示会・お知らせ
itonosakiさんの企画展のお知らせ。
『大人の半幅帯・初夏揃え 2020』と題して、
itonosakiさんセレクトの手仕事の品々が並びます。

ですが、今年は。
新たに出された緊急事態宣言を踏まえて、南青山の
itonosakiさん店舗は、5月のGW明けまで臨時休業
となっておりまして。

「イトノサキ・エキシビジョン」として
instaglamネット展示会という新しいカタチで
開催中です!@itonosaki_exhibition
itonosakiさんの企画展のお知らせ。_f0177373_19313700.jpg
昨年に引き続き・・今年もイトノサキさんから
iwasakiも半巾帯の出品依頼を頂きまして。
今年の『日本の夏じたく』で並べようと制作し
ていた「半巾50+」の中から10点をお預けして
おります。
昨年から「夏じたくまでに半巾を50本織りためる」
ことを目標に制作してきまして。
今年2月の段階で『日本の夏じたく』の中止が
決まり、いつもよりイロイロなバージョンの
半巾が生まれておりましたので。

itonosakiさんの企画展のお知らせ。_f0177373_19125138.jpg
例えばこんなレアなタイプも。
普段の素材は、ほとんど絹なiwasakiですが。
これはタテがリネン、ヨコは茶綿の杉綾織り。
茶綿は手紡の糸なので不均一さが良くて。
織りの切り返しで菱を出したり、リネンと
茶綿を一越ずつ入れることで、ぐしぐしと
運針のように見えるのも気に入っております。
デッドストックの昔の手織物のような。

実はこう見えて。
このタイプは制作に時間がとてもかかるので
4本しか作らなかったうちの1本です。

「半巾50+」。正直なところまだ40本しか
織り上がっておりませんで(笑)。
このレアタイプの兄弟(!?)を含めて
染織こうげい・浜松店さんでの作品展にも
お預けいたします。。。

・・・結局。
半巾50本ズラリと並べた姿は、私たち自身
今年も見るコトが出来ませんでした(笑)。
来年の夏じたく展までには・・・!?




# by senshoku-iwasaki | 2020-04-20 23:21 | 展示会・お知らせ
新作の夏九寸帯地『ギンガムチェックと眼鏡』。
今年のiwasakiの新シリーズ、透ける夏帯地として・・・。
前回ブログに登場した『白い雲 藍の雲』と
『白い雲 銀の雲』の前に取り掛かったもの。

ミントグリーンのギンガムチェックに浮かぶ雲?
もしくは眼鏡?
新作の夏九寸帯地『ギンガムチェックと眼鏡』。_f0177373_19310669.jpg
この夏帯地シリーズ制作のためにお願いした糸は、
タテヨコともに宮坂製糸さんで双子の玉繭を、
座繰りで引いて頂いたものです。

雲の部分は『御柱織り』で使用している、やはり
iwasakiにとって・・・宮坂製糸さんのとっておき
の玉糸です。


新作の夏九寸帯地『ギンガムチェックと眼鏡』。_f0177373_19312851.jpg
糸ぢから全開で。
だけどふわーっと軽ーくなるように。。。
あれやこれや考えながら浮かばせた雲たちです。

日傘が似合う、夏のお着物姿を思い浮かべて。


# by senshoku-iwasaki | 2020-04-18 22:59 | 着尺・帯
新しい山形斜文は、『ぼわんとストライプ』です
ザーッと、スーッと、ほわーっと落ちる滝の
ようなイメージの縞です。

小さめの山形斜文の大小で。
今回の山形斜文八寸帯地、タテもヨコも群馬県の
碓氷製糸さんの絹糸です。。。
新しい山形斜文は、『ぼわんとストライプ』です_f0177373_18120437.jpg
タテ糸は『ふい絹』という、無撚りの絹糸で。
iwasakiの銀河絹シリーズは、長野の宮坂製糸さんの
『銀河シルク』を使っていますが。
糸のつくり方は、どちらも同じように沢山の繭を、
ゆっくり旋回させながら撚りをかけずにひくそうなの
ですが両者はやはり違いがありまして。
今回はこのために碓氷製糸さんに細めにつくって
頂いたものです。

新しい山形斜文は、『ぼわんとストライプ』です_f0177373_18113738.jpg
ヨコ糸はキビソということなのですが、とても
綺麗に揃ったキビソ(緒糸)です。
タテもヨコも細めの糸で構成してますので、
繊細な感じの仕上がりになりました。

キラッとしつつマットな落ち着きもあって。
今回のタイプも絹のさまざまな表情が楽しめます。
素材のチカラ無くしてiwasakiの織物は出来ませんで。

沢を上って美しい滝を見つけたときのような
静かに織物力を感じるような八寸帯地に・・・
なったらいいなぁ。と思いながら織りました。





# by senshoku-iwasaki | 2020-04-13 21:49 | 着尺・帯
itonosakiさんからの嬉しすぎる画像。
昨年、グレーの無地の吉野格子九寸帯地を制作させて
頂いたNさま。
2月に「itonosakiさんで撮って頂いたの」と画像を
お送りくださいまして。
itonosakiさんからの嬉しすぎる画像。_f0177373_19065814.jpg
その日は結城紬に合わせてくださったそうで・・・。
シックな中に、温かみのあるNさまの着こなしで。
帯締めと帯留めに、ふんわりとやがて来る春が。

そしてもうお一方。
itonosakiさんでiwasakiの八寸帯地『色硝子』を
itonosakiさんからの嬉しすぎる画像。_f0177373_19052838.jpg
お求めくださいましたお客様。
素敵な笑顔とともにitonosakiさんからのお写真を
3月に頂いて。
ブログ掲載のご承諾を最近頂きまして。

あらためて着物ってイイなぁ。
こんな時だからこそかもしれませんが、私たち自身
のココロが満たされてゆく思いになりまして・・。
このタイミングでアップさせていただきました。

itonosakiさんでは
4月17日(金)~5月2日(土)の日程で
「大人の半幅・初夏揃え2020」という企画展を
当初より予定されておりまして。
iwasakiも半巾帯を出品いたします。ただ、この
緊急事態中ですのでネットでの展示会に準備中
とのことです。。。

今年iwasakiは、半巾帯50本を『日本の夏じたく』
で展示しようと準備をしてきましたが、
新型コロナウイルスで中止となりました。
その半巾帯たちは、2本は『日本の夏じたく』のオンラインショップで。それ以外はitonosakiさんの
この展示会と、染織こうげいさんでの作品展に
ご紹介させていただくことになりました。

これからどうなってしまうのか、誰にも見えない
未来だけれど。素敵なユーザーさんのお姿に
iwasaki、励まされまして。私たちに出来ること
は織物づくり以外何もありませんので(涙)。
出来る限りのことを、精一杯頑張りたいと思います。









# by senshoku-iwasaki | 2020-04-08 23:26 | 着尺・帯
日本橋・清寿軒の『栗最中』と『小倉最中』。
3月のこと。
「・・・もうねぇ、ここのどら焼きはいつ行っても
人気で。買えなくなっちゃってねー。」
お世話になっている、染織こうげいの社長さん。
その日は東京オフィスから蔵前にいらしてくださって。

浜松店での作品展の最終打ち合わせと、新作状況の
スナップ撮りに「ほい、エツコさん」。
日本橋・清寿軒の『栗最中』と『小倉最中』。_f0177373_18065724.jpg
うはっ!栗です!カワイイ丸味です!
「ここのね、栗羊羹も有名なのよ。とにかく
行列なのはどら焼きだけど・・」社長さん。
こちらの栗最中スゴイです。なんといっても
程よいサイズの栗がゴロゴロ、餡と渾然一体
となっておりまして。栗好きの私(エツコ)
感激!大きな一粒より、栗だけの餡よりも
もっと栗と小豆の両方を堪能できるのです。。。
おおぉ。
こりゃ、栗羊羹も有名なわけだと納得。

日本橋・清寿軒の『栗最中』と『小倉最中』。_f0177373_18064225.jpg
そしてこちらは以前にも頂いた『小倉最中』。
いつ食べても香ばしさと餡のバランスが良くて。
シュッとした小粋さもステキです。。。

日本橋のどら焼きといえば、この清寿軒さんと
うさぎやさんと言われていますが、私はまだ
清寿軒さんに行ったことが無いので。自転車で
(方向音痴が困った私なのですが・涙)道に
迷いながら(笑)是非とも行きたい!と思いながら。
今は週2で最寄りのスーパーに食料の買い出し
しか表に出ない私。

それにしても・・・。
ぐるぐるぶらぶらキョロキョロ・・・のんきに
出歩ける平和な日々が一刻も早く戻ってきて
ほしいと願うばかりです。





# by senshoku-iwasaki | 2020-04-06 21:59 | 最中
新しい夏向けの九寸帯地は、雲が浮かびます。
今年はふわりとエアリーな、透け感のある九寸帯地
を作りたいと。
クニヒサ、この規格について糸の太さや、練り具合
密度などなど・・・。ずっと悩みまして。
ようやく透け感のある雲がふわふわと。

ひとつめは『阿波藍とアイボリー』バージョンです。
新しい夏向けの九寸帯地は、雲が浮かびます。_f0177373_18113126.jpg
組成は「めがね織り」という技法でiwasakiおなじみの
緯吉野に似ているのですが、よーく見ると違います。
裏ができるのがめがね織りです。

新しい夏向けの九寸帯地は、雲が浮かびます。_f0177373_18114800.jpg
森くみ子さんに染めて頂いた阿波藍の雲が浮かびます。

ふたつめは『白い雲と銀の雲』。

新しい夏向けの九寸帯地は、雲が浮かびます。_f0177373_18125044.jpg
銀鼠の雲が浮かぶバージョンです。

このタテ糸が無地のタイプの前に、ギンガムチェック
のような格子の中に雲を浮かべたタイプを作りまして。
その第一号と、八寸、半巾など数点を
4月9日(木)~4月13日(月)染織こうげい・神戸店
さんの「染織こうげい展」に出品いたします。

写真のタイプは染織こうげい・浜松店さんで。
4月23日(木)~4月27日(月)
「岩崎訓久・悦子作品展・糸ぢから春帯夏帯編」に。

手織りはとにかく時間がかかるもの。
この「春帯夏帯編」のためにこの半年間ずっと・・・。
土日もなく現在進行形で織り続けています。

暗い出来事が続く昨今ですが、
素材力に生かされているiwasakiならではの「糸ぢから」
に、光を感じてくださる方がいらしたら・・・
織物力を信じて織り進めます!







# by senshoku-iwasaki | 2020-04-04 23:35 | 着尺・帯
なるべくいつものテンションで。
先月末に織り上げたショール『繋げてゆく日々』の
房のヨリヨリやら、織り込んだ繋ぎ糸の結んだ糸端
の処理やら・・・。
織りの作業の合間とか、どうにもココロがざわめいて
落ち着かないときとかに進めています。。。
なるべくいつものテンションで。_f0177373_17084771.jpg
iwasakiの大好きな「何でもないフツーの日」を、
そのまま織物にしたようなショールです。

「ものすごく楽しいかって言われたら、そんな
訳でもないけれど。じゃ、つまんなかったのかっ
て訊かれたら、そんなことはない毎日だよ。」
1歳から保育園にずっとお世話になっていた息子
が、たしか6歳の頃の保育園の感想。
それは高2になった現在も。ヘタクソな部活まで
含めて無遅刻無欠席で通う高校生活を尋ねても、
ほぼ同じ回答で(笑)。

「結局はそれが一番なのだと、つくづく思ったよ。
期末テストも無いまま突如休みになって、ラッキー
って一瞬思ったけど、このままじゃなぁ。」息子。

こういう仕事をしていると、世の中の大抵のことに
疎くなるのですが。存続の危機に関わるような内容
になってくると、アタマよりもココロが反応して。

織物はなるべく同じテンションで、同じキモチで、
同じ打ち込みがベスト。
せっかちでイライラしいの本来の私(エツコ)の
性格には向かない手織りの仕事。
30年かかって、焦ったりイライラしてたらゼッタイ
に良いものは作れないことを何度も思い知らされて。
ようやく現在に辿り着けまして。
とりあえず機に向かっているときが一番いつも通り。
何でもないフツーの日のキモチで。

なるべくいつものテンションで。_f0177373_17090715.jpg
グレーの中にもよーく見ると、ちっちゃく色んな色が。
織りを始めた時からずっと、切り糸を捨てることなく
繋いでは織物に戻してきましたが。
今回はとってもイイ感じに活きた気がしまして。
個人的に相当気に入っております(笑)。。。

ナカナカ繋ぐペースが追いつかず30年・・・。
ココロにどうしようもなく波の立つ最近の、寝る前の
30分の糸繋ぎが私の鎮静剤。



# by senshoku-iwasaki | 2020-03-28 18:37 | 纏う布・暮らしの布
桜とカメと卒業式と。
娘の通う中学校の、今日は卒業式。
校庭の桜は2分咲きくらい・・。
コロナウイルスで休校中なので、
先生と卒業生と保護者のみで
在校生や、来賓は無しで短縮バージョン。
でも先生方の心づくしの温かな卒業式で。

2年前の春に山梨・南部町からここ蔵前に。
山の中でサルのように育った娘だったから、
お街に来て悩むこと日々。彼女なりにきっと。
かなーりムリもして頑張って。

でも彼女にとって、私たちが思っていた以上に
台東区が癒しのひとつにもなったようで。
美術館に動物園、浅草橋周辺の皮革専門店、
パーツ屋さんに、浅草の製靴関係の工房・・・。

いつか自分も。つくる手をもつ人になりたくて。
どうしても入りたかった高校に、一足早く推薦
で合格出来てから矢継ぎ早に美術予備校の準備
をしていた娘。。。やけにムキになってるなぁ。
でも、熱は大事なのかなぁ。ま、仕方ないか。
と思っていたのだけれど、それもコロナの影響
で体験入学がことごとく中止に延期。
時間があっても美術館にも爬虫類館にも行けず。
南部町から遊びに来るって言ってたお友達も
みんな出て来れず。
頂いたお祝いで・・・念願だったリクガメを
(何故かクニヒサまで同行して・笑)購入。
ヘルマンリクガメの赤ちゃん、名前どうしよ?娘。
万年生きるように『マネ』ちゃんは?と言うと
エデュアールマネみたいでイイかも。と採用(笑)。
小さなママは、マネちゃんの子守りに一日中。
涙目になればオロオロ病気かと心配し、ずっと
スマホで確認。日光浴に温水浴、ゲージの温湿度
管理で手一杯。
おそらく25歳の我が家のミドリガメのミドリちゃん
は遠目に新入りと、娘を眺めて(笑)。

そういやデッサンのこと言わないなぁ。。。
卒業式の帰り、榊神社の桜。
「美術予備校はちょっと考えようかな」娘。
「あら、そーなの。」私。
「わかりやすい目標設定って、頑張った気になり
やすいものなんだよねぇ・・・」娘。
「まずはこれから始まる高校生活を、目いっぱい
楽しんで。だってあーたの最終目標って、
台東区の靴の職業訓練校って言ってなかった?」
「えへへ。そーなの。でもデッサン巧かったら
カッコイイなーって思って。でもね、カメちゃん
のお世話してたら、もっと日々を、24時間を
無駄にすることなく楽しみたいと思ったの。」
そーか、そーか。
人生もカメちゃんもロングブレス。
良き卒業式でした。



# by senshoku-iwasaki | 2020-03-19 23:31 | 岩崎のある日
再びの『used denim』な御柱織り。
ご注文の御柱織りに取り掛かっています。
染織こうげい・浜松店の佐浦店長さんの
リクエストで生まれた『used denim』。

1969年生まれのiwasaki夫婦なので。。。
ジーンズといえば、着古したリーバイスの
ヘヴィーオンスのジーンズならではの、たて落ち感
は、カッコイイ!というのが条件反射なのです(笑)。
それは古い紬などにもいえまして。
着こんでゆくうちに、ほんのりと縞がたってくる・・
昭和50年代の郡上紬もまさにそんな織物たちでした。
佐浦店長が愛してやまない、古いざざんざ織りや、
伊兵衛織りもそういった織物たち。
もちろん!iwasakiはそれらすべてをリスペクト。

再びの『used denim』な御柱織り。_f0177373_18400459.jpg
御柱織りは、iwasakiの織物のなかでも一番
ヘヴィーデューティーなシリーズですから。
織り進んでくると、織り手前はどんどん膨らみます。。
再びの『used denim』な御柱織り。_f0177373_18394347.jpg
双子の繭の節がたっぷりと。
味わい深いけれど、織りにくいのがこの織物の特徴で。
糸は太いのだけど、サクサクとは織り進まず・・・。
ちょっとずつ。

この4月から高3になる息子は最近、ファッション通!?
おしゃれ情報収集に余念がない様子(笑)。
何をするにも取りあえず知識からの楽屋師匠タイプ。
彼のおしゃれ理論からすると、
たて落ち感ある、本当のビンテージセルビッチデニム
は円熟期の大人にこそ似合うものだそうで。。
若者には細番手で織られた、たて落ちしないタイプ
のほうが魅力的なのだそう。
「ただね、
着たい服と体型が合わないのが問題でさ。」息子。
「ほぅほぅ、なるほど。それはわかる。」私。
「そりゃ、わかるでしょーよ。
あーたの骨格のせいでしょーが!」息子。
私(エツコ)の家系、ジーンズは絶望的な純血の!?
日本人体型(笑)。う~ん、ひょっとしたら着物
だったらワンチャンス・・・やっぱり無いかぁ(笑)。










# by senshoku-iwasaki | 2020-03-16 22:38 | 着尺・帯
2020『阿波藍とアイボリー』は、透ける九寸帯地が仲間入りです。
藍の研究家でもある、徳島の森くみ子さんに
iwasakiで厳選した糸を藍染めして頂いているシリーズ。
今年で4年目となりました。

今までに生紬着尺、八寸帯地、九寸帯地、半巾帯と制作
してきましたが、夏用の九寸帯地はお初です。。。

2020『阿波藍とアイボリー』は、透ける九寸帯地が仲間入りです。_f0177373_19210661.jpg
タテに赤城の節糸、ヨコに宮坂製糸さんの玉糸と
赤城の節糸。
ここ数年、赤城の節糸は入手困難となっていまして。
iwasakiでは、何年か前に購入したストック分を
染めて頂いたもので、
織りはスウェディニッシュレース織りという
技法を用いています。

4月23日(木)~4月27日(月)に今年も。
染織こうげい・浜松店さんで作品展をさせて頂きます!
今回は、透ける帯地をイロイロ・・・。
夏向けのiwasaki定番シリーズになるとイイなぁと。
でも第一弾は、いつだって悪戦苦闘のiwasakiなので。
オヨヨ…と二人であたふた繰り返しながら生まれる
新作たちを、これから少しずつアップしたいと思って
おります!!




# by senshoku-iwasaki | 2020-03-09 23:08 | 着尺・帯
2020『日本の夏じたく』の重要なお知らせ。
5月22日~24日まで予定しておりました今年の『日本の夏じたく』ですが、
新型コロナウイルスの終息状況が現時点で予測出来ないことから・・・。
中止ということになりました。

今年は園内の古建築を使って、出展者各自でお話会や、ワークショップを
予定しておりました。
iwasakiも蓮華院という、三渓も愛した茶室で50本の半巾帯を並べて・・・
自家織物好きのiwasakiならではの視点で作られる、iwasakiの半巾帯の
お話会の準備を進めていたところでした。

2020『日本の夏じたく』の重要なお知らせ。_f0177373_18303583.jpg
2月に屋根の改修工事をしていた蓮華院の下見に行きまして。

2020『日本の夏じたく』の重要なお知らせ。_f0177373_18305336.jpg
ここが原三渓が自らの構想で大正6年に建てたという茶室。
2畳半のこのスペースを、三渓はこよなく愛したと言われています。。。

今年は叶いませんでしたが、来年は!
パワーアップした『日本の夏じたく』と、パワーアップした
iwasakiで皆さまにお目にかかりたいと思います。





# by senshoku-iwasaki | 2020-03-02 22:59 | 展示会・お知らせ
新しいショールのタイトルは『繋げてゆく日々。』
グレー礼賛なiwasaki。

昔から百鼠二百茶といわれるくらい、グレーや茶は
染める度、何通りにも。
黄味のグレーはやわらかく、早春の今頃の色。
青味のグレーはきりりとシャープな色。
赤味のグレーは深みのある優しい色。

穏やかなグレーがベースのシルクのショール。
iwasakiの大好きな
『何でもないフツーの日』そのもののよう。
春から夏にも心地よいように、シャリ感を少し。
地味に変化する地色に、更に地味に(!?)変化
するのは繋ぎ糸。
昨日から今日、今日から明日へ。「何でもない」
を繋げてゆきたくて。
秘かに強い意図を持った繋ぎ糸なのです。。。
新しいショールのタイトルは『繋げてゆく日々。』_f0177373_19175085.jpg
心穏やかに過ごすということが、実はナカナカ
難しいくらいの穏やかではない出来事が次々と。
どうか一刻も早く。
『何でもないフツーの日』に世界中が包まれる
ことを願いながら。。。
新しいショールのタイトルは『繋げてゆく日々。』_f0177373_19151895.jpg
着尺なら切り糸も一度に1,000本を超えるので
機結びも1,000回以上に。。。
結んで結んで繋げて繋げて。
白黒ハッキリしない、穏やかな中間のいろに
なりますように。


# by senshoku-iwasaki | 2020-02-24 22:40 | 纏う布・暮らしの布
パステルな色硝子。
杉綾織の帯地のシリーズ『色硝子』。
テーマはステンドグラス。

光を受けて、蓄えて、放って、輝いて。
祈りの場のそれは崇高で美しくて。
趣味の空間にあるものは愛らしくて。

昨年春に惜しまれつつ閉店した浅草の喫茶店。
「アンジェラス」にも愛らしいステンドグラス
がありました。
屋根裏のようなその空間が好きだったけど、
お店はいつも混んでいて。ナカナカその辺り
の席には案内されずに遠目に眺めて・・・。

iwasakiの『色硝子』もそんな愛らしいものに
なったらなぁ・・・と。
ふんわりと明るいカラーの今回の『色硝子』。

カサカサとしたキビソ糸のタイプと、
ツルツルのこの生糸のタイプと。
同じ絹でも表情はかなり変わります。

パステルな色硝子。_f0177373_19113964.jpg
こちらはツルツルの生糸のタイプ。



# by senshoku-iwasaki | 2020-02-18 22:42 | 着尺・帯