カテゴリ:着尺・帯( 319 )
神社と公園と鳩と烏と蔵前堂。
21日(木)~25日(月)の染織こうげい・浜松店さんでの展覧会に向けての着尺たち。
私(エツコ)の手つむぎのマーブル糸を用いた、マットなまわた系反物が下側の2点。
上の2点は生糸×玉糸の光沢のあるサラッと生糸系の、無地の吉野格子着尺。
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織物の面白さは、タテ糸とヨコ糸の噛み合わせによる色の見え方、映り方。。。
まわた系と生糸系では、光り方も違うので同じ絹でも全く別物の顔をしています。

吉野格子着尺は、工房がここ蔵前に移ってからの制作です。
iwasakiの蔵前工房は、神社の脇にありまして。
お隣りは『蔵前堂』さんという、調理パンやお弁当の製造販売をしているお店があります。
手作りのお弁当は、たくさんの種類があってボリュームもあって、下町の女将さんらしい優しいサービスも
あって・・近隣のオフィスの方々や、工事関係の方々から支持されていまして。
お昼を過ぎるとほとんど売切れてしまう、小さなオアシスになっていまして。
お天気が良いと、蔵前堂さんの前の通称『桃太郎公園』でランチをしている方も多々。。。

時々公園でお弁当のお零れを貰うのか、それとも鎮守の森のような樹々のある榊神社に元々住んでいるのか
最近、綺麗な羽色の鳩が工房の前に時々やって来ます。
やや赤味を帯びたグレーは、たしかに鳩羽鼠と呼ばれる日本人には馴染みの深い色。
屋上で洗濯物を干していたら、近くの隅田川か神田川からボラ(!?)をくわえてきた1羽の烏。
神社の背の高い樹の中へ・・・。おぉぉ。これまた美しい橡(つるばみ)色で。

鳩も烏も神様のお使い。
山梨の工房で最後の織った、カントリーなまわた系と。
蔵前に移ってきてから織った、マニッシュな無地の吉野間道と。

iwasakiも織物好きなどなたかの小さなココロのオアシスになりたいなぁ。蔵前堂さんのような。





by senshoku-iwasaki | 2018-06-17 22:02 | 着尺・帯
久々に、八寸帯地のメンデストライプを制作中です。
今年でなんと!5年目になりました、染織こうげい・浜松店さんでの展覧会に向けて・・・。
今回のiwasakiは、あらためてどストレートにhandsがテーマです。
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外の通りでは、最寄りの営業所から、何度も佐川急便さんやヤマト運輸の配達のお兄さんが
台車を使って走っています。それはまるで本当に飛脚のよう!足で荷物を運ぶ姿を眺めながら、
クニヒサも整経台の前で糸を持って走ります。
シンプルに見えるメンデストライプですが、実は結構面倒な縞でして。メンデクセーのです(笑)。
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水色っぽいのですが、今回はグレーとピンクと茶のストライプ。
ペンキで塗った壁のような、大らかで素朴でアフリカっぽい・・がこのシリーズなのです。

染織こうげいさんでは、iwasakiが面白いと思って作ったモノを面白がってくださる・・心優しい(!?)
お客様がたくさんいらっしゃいまして。それがどれだけ私たちの励みになっているかしれません・・・。
このメンデクセーじゃなかった(笑)、メンデストライプのシリーズも最初に発表したのはこうげいさんで
した。その最初の好感触が無かったら、きっとシリーズ化出来なかったかもかも。

蔵前に工房を移して初めての個展。
商業地ということもあって、手織物をするには南部町のような場所が今でもとても恋しいのだけれど。
元々は問屋街だった蔵前も。気が付けば以前は無かったようなお洒落なshopがいろいろと。
お洒落で気の利いたデザインに、どこか手を感じるような雑貨屋さんだったり。
自家焙煎のコーヒーショップだったり。

ところがiwasakiの織物は。
気が利かない上に、どこかどころか全てが手・手・手。
タテ糸もヨコ糸も、全ての個所にクニヒサと私(エツコ)の手が触れなければ布になりませんで。
掌の中にも指先にも。眼と心があって、頭じゃなくて心で感じて。
都会の喧騒の中だからこそ、手指の眼と心を強く強く感じるのかもしれません。

染織こうげい浜松店さんでの展覧会は、6月21日(木)~25日(月)
クニヒサは22・23・24の金土日と会場に。23日は私(エツコ)も、my久米島式まわたつむぎ台で
オリジナルのマーブルのまわたつむぎ糸をつむぐ実演(!?)をしに浜松店さんに参ります!
糸からhandsだらけの新作は、着尺や帯だけではなくて。
織り半襟や、帯揚げにもなるストールたちも生まれていますので、お楽しみいただけたら幸いです。

この展覧会のご案内状をご希望の方は、ご連絡 mail@senshoku-iwasaki.com をいただけましたら郵送させて頂きます。







by senshoku-iwasaki | 2018-06-12 23:15 | 着尺・帯
BGMは祭囃子で。
クニヒサが織り上げたのは吉野格子の着尺。
どちらもヨコ糸に玉糸を使って。
のり抜きと湯のしがまだなのでゴワっとしていますが、さらりとした質感になります。
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淡いグレーのほうは、宮坂製糸さんの玉糸。
濃いグレーのほうは、赤城の玉糸。
ぱっと見では違いはわかりませんが、じっと見て触れると微妙に違います。
どちらが良いとか悪いとかではなくて、また、色だけでもなくて、
個人生産だからこそ出来る、小さな作り方だと思っています。

織物の仕事は時間がかかり、すぐさま出来ないもどかしさとの闘いで(笑)。
時間がかかるくせに、出来上がったモノって大したモノじゃなくて(笑)。
こんな風に、どうってことない無地の着尺だったりします。。。

あれやこれやと面倒な出来事が降って来る、ホームタウンならではの、中年ならではの日々(涙)。
今までもキホン、土日の無い仕事だったのに。そこに野暮用が強引に(!?)入って来るから・・
どうにか時間を作って、シャッターを下ろして(!?)集中できるときに集中して。

染織こうげい・浜松店さんでの展覧会がいよいよ近づいてきまして。
焦っても、織り進みが速くなるわけではないので・・・焦らずに汗をかきかき集中中(!?)。

by senshoku-iwasaki | 2018-06-07 22:50 | 着尺・帯
先日の『日本の夏じたく』展での、嬉しすぎる再会。
『日本の夏じたく』展では、iwasakiで生まれた織物たちがユーザーさんのもとで大切に可愛がって
頂いている・・を実感する、この上ない嬉しい再会をさせて頂けるのも楽しみでして。

作り手といたしましては、これがどれ程糧に、明日のチカラに、勇気になることか・・・。
大袈裟じゃなくて、本当に。
ユーザーさんが、そのiwasaki織物のどこの部分を気に入ってくださったのかが・・・
合わせたお着物や、小物からも伝わってきて。
あぁ。このシリーズを作ることが出来てヨカッタ。これが作れてヨカッタ。じわじわと実感するのです。
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徳島の森くみ子さんに染めて頂いた阿波藍染めの糸を使って、制作した『阿波藍とアイボリー』の半巾帯。
南青山のイトノサキさんでお選びくださったこちらの方は、そのときにiwasakiの別の半巾帯もお求めく
ださったそうで・・。「とても気に入っています。」あ、ありがとうございます!!
とてもお似合いでした。
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Oさまは吉野格子九寸帯地『板チョコに銀紙』を。グレーのお着物にすっきりとお召くださって。
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お世話になっている、南青山のイトノサキさんオーナーの畔蒜さんは、緯吉野八寸帯地『甕垂』を。
芹沢銈介の染め文様をモチーフに制作したもので。
「今日初おろしなんですヨ。」あぁぁ。嬉しい。いつもカッコイイ畔蒜さんですが、この日も更に。
カッコイイお召姿でした。
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空色のストライプの青木間道をモチーフにした八寸帯地『メンデストライプ』。
Sさまは小さな格子のお着物にすっきりと。帯締めも段に入れた組織にリンクしていて・・楽しんで
お召くださっているのが伝わってきまして、有難く拝見させていただきました。

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スウェーディッシュレース織りの八寸帯地『クリームソーダ格子』を、小柄なOさまより「7寸8分
で作っていただけますか?」とご依頼を頂いて、昨年お納めさせていただきました。
やはりお召姿を拝見させていただいて、バランスが良いなぁ・・・と。(自画自賛・笑)
クニヒサは巾が狭くなるために、レースのような組織の部分の配置に悩んだのですが・・・。
Oさまより「とっても気に入っております。」とのお声をいただきましてホッと。
今回Oさまから半巾帯のご相談も頂きまして。iwasakiでは大抵・・半巾は同じタテ糸で3種作ることが
多いというお話しをして。新作の緯吉野の半巾を3本並べると、「ヨコ糸の入れ方でこんなに印象が変わ
るのですか!?」iwasakiの半巾は4寸以上あるので、3寸8分から9分くらいでヨコの色違いの姉妹
バージョンをご検討中だそうで、これまた嬉しい限りです。


お使い頂きながらじわじわと、また、気がつけばよく使ってる・・みたいな帯、着尺、ストールになって
くれたらいいなぁ。。。と、いつも思いながら二人で作っております。
一見なんてことはないけれど、使っていくうちにひょっとして、なんてことあるかも!?なステージに
上がってくれますように!と皆さまのステキなお姿に、こっそりおまじないを心でかけました(笑)。

皆さま、ありがとうございました。



by senshoku-iwasaki | 2018-05-23 23:10 | 着尺・帯
いよいよ明日、17日午後2時より『日本の夏じたく』始まります。
今日もギリギリまで・・・織っていたiwasaki。
ただ哀しいかな、織りはすぐさまは出来上がらないのが最大の特徴(!?)でして。
本当は一昨日上がり予定だった新作の八寸帯地を、ようやく夕方織り上げまして。
大急ぎで検品、仕上げをして・・・。
明日の搬入に滑り込ませるコトができそうです。

いつもこんな具合なので、会場に行って忘れ物に気づくiwasaki夫婦。(それぞれに。)
明日は大きな忘れ物をしませんように!(笑)。

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今回の『日本の夏じたく』展にも半巾帯を出品いたします。
半巾帯は少しずつ、織りためてきたものでして。
同じ感じは作ることが出来ても、全く同じは作れない、残糸を駆使しての配色だったり。
写真真ん中の、『阿波藍にアイボリー』のシリーズは森さんの藍の糸次第。
やんわりと。
全体のデザインはあっても、織り始めてからの糸同士の馴染み具合で変更も多々。

今年で12年目の『日本の夏じたく』展もそれに似ています。
全体的に大まかなことは、スタッフ会議で打合せをしながらも。
始まってみると、毎年違うのが最大の魅力。
一人ではゼッタイに出来ない、作家企画ならではの販売催事だと思います。

たった2日半の『日本の夏じたく』。
ぜひ、横浜・三渓園にお出かけくださいませませ!!


by senshoku-iwasaki | 2018-05-16 23:07 | 着尺・帯
この春に制作した八寸帯地・『色硝子』は。。。
少し眠い朝に・・・遠慮がちに、だけどまっすぐに降り注いでくるやわらかい日差しのようです。

山形斜文の大きな格子のこのシリーズは、ピントが合っているようで合っていないようで・・・。
思い出せそうで思い出せない、なんかモヤモヤするような・・でも気持ちいいような(笑)。

ふわふわと。
意識は起きてるのに、身体はまだ寝ているときのような夢見心地の時に見る・・・
あのステンドグラスは、教会だったかしら?それともレトロな喫茶店?
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17日からの『日本の夏じたく』に向けて、引っ越し前から作りためてきた新作たちを出品するために
最終検品をして。新しいタグを付けて。

この数か月、とにかく作れるうちに作ってきたので。
引っ越しからずっと。落ち着かない今も、それでも手は休めずに。たとえ数越でも織り進めて。
蔵前工房の使い勝手に慣れてから掛かりたい、9月までにお納めする約束の仕事がいくつかあって。

新しい環境では、あれやこれやと。
面倒な出来事がいろいろと・・天から降りてきて(!?)。
ナカナカ思い通りに仕事を進めることが出来なくて、イライラしたりモヤモヤしたり。
でも織りにイライラは厳禁なので。
この『色硝子』のように、自分のキモチの焦点を敢えて少しずらして『モヤ気持ちイイ』(!?)
日々と捉えられたら、きっとこれからスムーズに進める・・・のかなぁ。だといいなぁ。。。

ココロを鎮める、やわらかな光。




by senshoku-iwasaki | 2018-05-11 22:23 | 着尺・帯
大きな崩しの八寸帯地『三つ崩し・ブルーモザイク』。
群馬県でつくられている、極太の国産のキビソ糸(緒糸・ちょし)・を使って生まれた大きな崩し。
Aさまからの「大きな三つ崩しが欲しい!」リクエストがやっと叶って。。。
Aさまの帯を制作させて頂いたときに、もうひとつ妹分を作りました。
モザイクタイルのような、万華鏡のような。
私(エツコ)の妄想の旅は、アフガンブルーの美しいモスクへ・・・。
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iwasakiの八寸帯地は、大抵が3シーズン向け。
真冬か真夏以外・・・の3シーズンのうち、合わせるお着物の質感や、お色で見え方が変わります。
ピンポイントの季節感で、染めや刺繍のモノはとってもお洒落。
織りでは具象的にピンポイントの季節感を表現しにくいので。
ならば合わせるお着物のほうで季節感を頂きますと・・・経済的かも!?なんて(笑)。
このタイプは地厚なので、真夏以外でしょうか。
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蔵前に移って直ぐにお渡し出来たAさまの帯。
その翌週に早速お召しになってお立ち寄りくださり・・・。
(あいにく私は子供の学校の用事で、生で拝見することは出来なかったのですが・・・)
とても気に入ってくださって。。。
小柄なAさまですが、帯地の厚みは全く気になりません・・・とのことで。
「本当にお似合いでした。」クニヒサ。
大変嬉しい限りです!

網代のようにも見えるこういった崩しは、昔から愛される織物の定番。
愛される『織物らしい』定番を、iwasakiもiwasakiらしい定番に出来たら・・・。
そう思って日々励んでおります。

新作のブルーモザイクの三つ崩しも。
17日からの『日本の夏じたく』展に出品いたします。
iwasakiらしい定番を、ぜひともお手に取ってご覧いただきたいです。



by senshoku-iwasaki | 2018-05-09 17:12 | 着尺・帯
9年越しで、Aさまの三つ崩しの八寸帯地を制作しています。
Aさまに「こんな感じの八寸帯が欲しいのですが・・・。」と見せて頂いた雑誌の切り抜き。
それは確か・・車のコマーシャルで。
女優さんがお召しのその帯は、三つ崩しに見える染めの九寸帯のようでして・・・。
「う~む。これを織りにするとなると・・・。」クニヒサ。
「糸ですねぇ。」私(エツコ)。
なんといっても。八寸の最大の魅力は、ヨコ糸の渡りの『ミミ』にありまして。
昨年ようやくこれに向く糸に出会いまして、もう少し明るい紺と生成り、茶で制作しました。
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それらをAさまに見て頂きまして。
「あぁ。ほんと。この感じ。網代の大きさもイメージ通りです!」と嬉しいお言葉。
そしてじっくりとお色味のご相談をさせていただいたのが昨年末。
写真では白っぽく見えるのですが(涙)、実際はベージュと渋めの紺との組み合わせです。
このヨコ糸は、極太の国産キビソ糸で。
糸の状態では、ガッチガチ(笑)。これをちょうどいい硬さに灰汁で煮て練るのですが。。。
その「ちょうどいい」がムズカシイ(汗)。

iwasakiがリスペクトしているものは、織りならば世界中で昔から愛されている、伝統的な技法
である菱綾だったり、こういった三つ崩しであったり。
こういうシンプルなものほど素材力が問われるのです。
素材のチカラを、いかに最大限(か、キモチはそれ以上・笑)引き出すかを考えて。
時間はかかってしまったけれど、Aさまのお蔭で新しいiwasakiの定番が生まれた気がします。
ただこの定番。
精練がムズカシイのと、カセが大きく嵩張ることから・・東京では手狭過ぎましてムリかと・・・。
これに掛かる精練と染色は、この南部町の工房にやって来ないと!
願わくばこれも。
iwasakiの愛される八寸帯地の定番となって、蔵前⇔南部町の極太のパイプになりますように!



by senshoku-iwasaki | 2018-03-08 22:00 | 着尺・帯
青木間道をモチーフにしたメンデストライプ半巾帯、今回は赤がポイントです。
「渡り」と呼ばれ、異国への憧れも込めて重宝がられた名物裂のイメージで。
アフリカ、シエラレオネのメンデ族のボーダーの織物からインスピレーションを得まして。
iwasaki流に消化(!?)しますとこの感じ(笑)。
作る度に縞の幅だったり、色だったり変えているのですが。
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今回はこの赤を使いたくて。
ガーナチョコレートの包み紙のような赤。
そういえば、そんなテーマでもっと赤ベースの八寸帯地を作ったこともあります。
幼くならない、大人の遊び心で楽しんでもらえそうなストライプです。
ヨコ糸にマットなキビソ糸。ビターチョコ色や、草色、水色。
差し色にはキビソ糸のほかに、光沢のある銀河シルクのアイボリー、墨色。。。
組織が変わると、地糸の出方も変わるのも面白いのです。

お世話になっている染織こうげい・神戸店さんでは来月、木綿の着物の展覧会を開催されるそうで。
なんとiwasakiの新作の半巾帯も出品いたします。
iwasakiの半巾帯の素材は、シルクなのですが。手織りの木綿のキモノとの相性も良いのです!

遠い昔に。
海を渡って東の果てまでやって来て愛された織物たちのように。
iwasakiのこの半巾帯も旅をして。素敵なユーザーさんに、これまた素敵なお着物に、楽しく
コーディネートしてもらえたら!・・・なんて考えながら制作中。

by senshoku-iwasaki | 2018-02-21 21:01 | 着尺・帯
刈安(カリヤス)の小径其の2は、Kさまのご依頼で。
小径(こみち)と題したシンプルな縞のシリーズは、iwasaki結成当初から・・・。
この其の2は、ちょうど人差し指一本分くらいの巾で。色と糸使い違いで一番制作している縞です。
単純なんだけどつまらなくない(笑)、昔の縞帳にあるような愛くるしい縞がテーマ。
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刈安で染めた、透明感のある綺麗な黄色の濃淡だけで以前制作したことがありまして。
それがずっと気になっていたとご注文くださったKさま。
タテ糸は生糸と玉糸を。
ヨコ糸は玉糸100%なので、双子繭のゴツゴツとした節たっぷりの味のある質感ながら
サラッとつるっと光沢感のある着尺になります。

やっと今日織り上がりまして、機から下しました。
そうはいっても、玉糸の節が大暴れ(!?)する個所もあるので、いろんなカセから小管(コクダ)
に巻きまして。。。ヨコは一色なのに、杼(シャトル)は4丁使って散らしました。
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刈安(カリヤス)はススキ科の草なので、煮だすときはなんともいい香りに包まれます。。。
こういうアロマは、化学染料には無いなぁ・・・とクニヒサ。
化学染料の良さ、植物染料の良さ、どちらもアリでどちらもイイというのがiwasakiの結論ですが。
少しずつ色が変化するのが植物染料です。
Kさまのこの着尺も。
時間をかけて少しずつ、お色味が落ち着いてゆくはず・・・なのですが。
「それをね、また楽しみに着ていきたいのネ」Kさま。
Kさまは、iwasakiが初めて・・・百貨店のイベントに京都の下村撚糸さんのブースにチョットだけ
出品させて頂いたときからのお客様なので・・・20年以上のお付き合い。
ビジュアルもお好みも全然変わらないKさま。
出会ったときからカッコよくて、お洒落で、男前(!?)な素敵な方で。
私(エツコ)のずっと憧れの女性のおひとり。
憧れのお手本がいっぱいあって幸せですが、いつまでたっても全く近づけないけれど(涙)。
こうして楽しく制作させていただいたものが、素敵な方々に着て頂けるのが・・何よりも幸せです。


by senshoku-iwasaki | 2018-02-15 22:09 | 着尺・帯