カテゴリ:着尺・帯( 397 )
iwasaki、51歳の丸紋ずらし絣。
440シリーズから。
Kさまにご注文頂いてから3年・・・。
ようやく帯となって先日、お納めができました。
仕立てていただいて、たとう紙を開いたときの
おすまし顔(!?)は。
工房で、機にかかっていたときの顔とはまるで
別人(!?)の輝きです(笑)。

iwasaki、51歳の丸紋ずらし絣。_f0177373_18223146.jpg
Kさまから早速にお電話を頂いて。
とても喜んでくださって!あぁぁ・・・ヨカッタ。

440はナカナカ作れないシショー(師匠)シリーズ。
特にこの、『吉野格子に丸』は。
せっかく絣の小カセづくりのための道具だったり、
絣括り台を設置したり準備をしたので、Kさまの帯地
のほかにもう一本帯地を制作いたしました。

文様を随分と考えたのですが・・・。
結局ぐるぐる回って『丸』に戻ってしまって(笑)。
ストレートに力強くて、四角四面の立体的な格子の
魅力を最大限に引き出してくれる気がします。
やっぱりシンプルは強いです。。。
51歳の丸紋は、更に丸味を帯びて丸以上に丸く。
幸せなまんまるを目指して。

来月の染織こうげい・神戸店さんでの作品展には
大きな葡萄のような丸紋を出品いたします。


iwasaki、51歳の丸紋ずらし絣。_f0177373_18234258.jpg
◆岩崎訓久・悦子作品展『糸ぢから』
  11月5日(木)~11月9日(月)
  染織こうげい・神戸店

by senshoku-iwasaki | 2020-10-24 23:20 | 着尺・帯
新しい織り半襟は、綾織りです。
iwasakiの大好きな
とびっきりの、何でもないフツーの日に!
秋冬に温かみもありつつ、クールにもなるんじゃ
ないかなぁ・・・と思いつつ織りました。
iwasakiの織り半襟で、綾織りはお初です。
見た目以上に時間がかかるのは毎度のことで(笑)。
新しい織り半襟は、綾織りです。_f0177373_16140354.jpg
よーく見ると、切り返しで菱も見えますよー。
九寸帯地で使う細目の絹糸を使ったバージョンと、
太めの節糸を使ったバージョンと。
新しい織り半襟は、綾織りです。_f0177373_16142235.jpg
11月に、染織こうげい・神戸店さんでの作品展が
ありまして、今年も新作の帯・着尺を中心に・・
ショールや新しいブランケット、そして帯揚げに
もなるストールに織り半襟と。手織り満載で。
一日のうちのほとんどを、一年のうちのほとんど
を仕事場で過ごしているiwasaki夫婦。
時間が足りないと思ったことはないけれど、時間
のある限り糸に触れている気がします。。。
愛おしい時間でもあります。

◆岩崎訓久・悦子作品展『糸ぢから』
  11月5日(木)~11月9日(月)
  染織こうげい・神戸店

ほぼ日程が重なるように今年は。
ハラマキさん主催の『きものものの 2020』も。
『きものものの』にはiwasakiは織り半襟を数点
出品いたします。
新しい織り半襟は、綾織りです。_f0177373_16145799.jpg
新しい織り半襟は、綾織りです。_f0177373_16152094.jpg

by senshoku-iwasaki | 2020-10-12 17:30 | 着尺・帯
織小紋な経吉野着尺『雨音拍子』の新色を織っています。
シルバーグレーとピスタチオの小さな縞に、
ヨコ糸はターコイズグリーン。

タテ糸が密に出てくる組成なので、シルバーグレー
が出てくる部分と、ピスタチオが出てくる部分で
ギラっと見え方が変わります。。。
織小紋な経吉野着尺『雨音拍子』の新色を織っています。_f0177373_17574082.jpg
6月に制作した『雨音拍子』はチャコールグレー
とシルバーグレーの組み合わせで。渋い江戸小紋
のような風情でしたが、それは今回も。

シボ感と、独特の光沢は、絹量によるもので。
贅沢な絹織物ならではの垂れ感がたまりません。。。

「織小紋」シリーズとして
今年産声をあげた、この新シリーズ。
iwasakiらしい、どうってない無地ライクな着尺
でありながらしっかりと(!?)織りならではの
質感と色味を出せているのでは・・・?と。
着尺の新シリーズは久しぶりです♡
平織り、綾織り、緯吉野、吉野格子に、経吉野。

それにしても。
手織りは時間がかかりまして。
今日はとても捗って5尺。
おぉぉ、よくやった(笑)。つもりだけれど。
一反約12メートルのうち、一日2メートル織れない
現実(涙)。この、じれったさも愛おしくて。

いくらこの仕事に定年がないといっても。
いつまでこの細い糸の仕事が続けられるかは・・
分からないので。作れるうちは出来るだけ細かい
仕事を進めたいと思っております!



by senshoku-iwasaki | 2020-09-09 22:07 | 着尺・帯
Eさまの『地紋のある着尺』。
Eさまは以前、格子に緯吉野を入れた『入り江の波
シリーズの着尺を作らせて頂きまして。

「次回は無地ライクな着尺も」と嬉しいお言葉を。
そしてこの度ご注文頂きましたのは紺色系。。。
地紋のマルのサイズは、やや大きめです。

Eさまの『地紋のある着尺』。_f0177373_18303556.jpg
『地紋のある』シリーズの魅力は、無地でありながら
見る角度によって・・・こうしてゆらゆらと気球のよ
うなマルが浮かび上がったり、タテ糸とヨコ糸の色の
違いから玉虫のように見える色が変わるところです。

Eさまのこちらは、タテがチャコールグレー。ヨコには
赤味のある紺です。写真では紫っぽく見えますが、
グレーのようにも見えるけど、やっぱり紺です(笑)。

こういった深みのある無地は、お召しになる方の
持ち合わせた本来のお色、ピンク系だったり黄色系
だったりを引き出して見せたり。また、合わせる帯
も赤味、青味、反対色それぞれに合ってしまう寛容
さがあると思っております。

何色ともいえない、織りでしか出せない色があると
したらこういった事なのだろうと。

Eさまのこの着尺を織りながらつくづくと。
この不可思議で曖昧で寛容な(!?)織りのチカラ
に突き動かされ続けている幸せを実感した私です。




by senshoku-iwasaki | 2020-09-01 22:25 | 着尺・帯
440、絣が入りました。
先日括った小綛を、ぼわ~んと絣足をぼかしながら
染め上げまして。
絣をほどいて小管に巻き織るのですが。。。

絣の方向、右から?左から?ん?あれ?
織り始めたクニヒサも。
しばらく戸惑いながらオタオタしながら(笑)。
それでも二日ほどかけて浮かび上がったお月様。
440、絣が入りました。_f0177373_18481593.jpg
この丸紋は、影になるところから光をつくります。
一越一越。
四角四面の格子の中に、ぼわんと浮かぶマル。
iwasakiバージョンは、大師匠の丸のメガサイズ。
440、絣が入りました。_f0177373_18495869.jpg
お太鼓部分のマルが浮かんだら、次は前柄まで格子です。
障子越しのまん丸お月様。
中秋の名月の頃までにはKさまの元へ・・・と思いながら
あともう少し頑張ります!


by senshoku-iwasaki | 2020-08-28 22:57 | 着尺・帯
『半巾50+』を作ったことで。
昨年秋にクニヒサが突然言い出した、
「お互い50歳の年のうちに50本の半巾を作ろう!」
とほぼ思いつきのような企画でしたが。。。

ほぅほぅ、なるほど、へぇ~な発見がまたありまして。
これだけ作ってもまだ、いやこれだけ作ったからこそ?
制作側の私たちがどっぷりとハマってしまいまして。
こりゃ、もっと作ってみないとダメだなぁ(笑)・・と。

iwasaki夫婦は共に生粋のバカですから。(トホホ)
納得が出来るまで(・・・って、そんな日来るかな?)
しつこく取り組むコトが出来るってコトくらいしか
特技がありませんで。
今後の不安はきっと、人並み以上にあるあるなのですが。

山梨の南部町の家にも、両家の千葉にあるお墓参りにも
ナカナカ出掛けられない今なので。
ひたすらに引きこもって休みなく制作しています。
『半巾50+』を作ったことで。_f0177373_18494202.jpg
「もう51歳になっちゃったからね~。
二人合わせて102本目指す?」私(エツコ)。
「102って、キリが悪いでしょう。だったら
目標は108!」クニヒサ

煩悩ですか。

by senshoku-iwasaki | 2020-08-11 22:32 | 着尺・帯
湯のしから帰った着尺其の2『織りで小紋・雨音拍子』。
6月に織りました着尺は、経吉野。
チャコールグレーとシルバーグレーの小さな縞ですが、
タテの密度がたつので、シボ感と独特の光沢感が魅力
の織物になりました。

渋い江戸小紋の織りバージョンのような風情でして、
自分たちで作っておいてなんなんですが・・・。
iwasaki夫婦、かなり気に入っております!
これは満場一致で(って、たった二人ですが・笑)
シリーズ化決定となりそうです。
iwasakiにとって、定番をつくり出すということが
何よりの作品づくり。
いろんな意味で「ちょうどいい」が「定番」という
ことだと思っていまして、いつだってそれを目指して
いるものの。それは結構ムズカシイのです。。。
まるで幸福論みたいに。

湯のしから帰った着尺其の2『織りで小紋・雨音拍子』。_f0177373_18383203.jpg
つい、これも出来るんじゃないかなぁとか。
もうひと色添えてふくらましたほうがもっと良くなる
んじゃないかなぁとか。足し算をしてしまいがち。
でもやり過ぎは着にくいモノ。
だからといって、引き算ばかりじゃなーんかつまんない
モノになってしまいがち。
あれやこれや考えて作っても。
う~ん。もうちょっと考え直すか・・・ということの
ほうが多いのだけど、これは。
色違いがイロイロ・・目に浮かぶ。帯が映えるお召し姿
もイロイロ・・目に浮かぶ。
単品で見ても単調じゃなく、奥行きがある。おぉぉ。

目に見えないウイルスに、信じられない大雨災害。
心がふさぐ出来事ばかりが続く日々。
こういうときにいつも思うのは、織物は何の役にも立て
ないということで・・・。
それでもiwasaki夫婦に、織物制作以外に出来ることは
何もなく。。。
次に繋がる微かな希望の光を、この地味な新作に感じて。







by senshoku-iwasaki | 2020-07-15 23:29 | 着尺・帯
緯吉野着尺『ゼリーのミルフィーユ仕立て』。
コロナ禍で作品展が中止になったり、町会のイベント
も取り止めとなったりで。
iwasakiいつもよりもじっくりと、時間のかかる組成
の仕事に取り掛かっておりまして。

5月はこの緯吉野の着尺、6月は経吉野の着尺を織り
上げて。湯のしも上がって、トロンと良き風情です。。。

緯吉野着尺『ゼリーのミルフィーユ仕立て』。_f0177373_18380725.jpg
『ゼリーのミルフィーユ仕立て』は(前回のタイプ
のもそうでしたが)着尺となれば特に。
組成の凹凸感と、色数はあるものの「うるさくない」
を念頭に制作いたしました。

着物は、たっぷりと織り地が見えるもの。
お手持ちの帯にも合うように、そして何より・・・
飽きない着物となるように。
永くお召し頂けるものとなるように。
単調ではないけれど、やり過ぎにはならないように。
それはiwasaki結成のときからのテーマ。

織りの着物の魅力は、日によって明るさによっても
見え方が違うことだと思っていまして。
一番シンプルな平織りであっても、糸味の違いや
色、縞や格子によってもかなり変化します。
それが綾織りになったり、こうやって緯吉野の組成
だったり、経吉野となれば尚。。。
それぞれの織りの特徴を、出来れば最大限引き出し
たいのです。それもやり過ぎないで(笑)。
キモノは、着る人と着物と帯と、帯揚げ帯締め履物
にバッグといった小物類・・全部のバランスのモノ。
やっぱり着る人が一番輝かないと。

この緯吉野の『ゼリーのミルフィーユ仕立て』とは
対照的な感じで、経吉野で無地ライクの渋い『織り
小紋』も。色違いでシリーズ化出来るような第一号
を次回はご紹介いたします!






by senshoku-iwasaki | 2020-07-12 22:21 | 着尺・帯
『阿波藍とアイボリー』イワサキ式ドロップス八寸帯地を広げて。
染織こうげいさんでの作品展から戻ってきた
帯、着尺などを仕舞うために巻き直しながら。。
今回も実は(!?)結構新しい試みがイロイロ。
しみじみ眺めて、自分で作っておきながら・・
おぉぉそうだった!と改めて(笑)。

新型コロナウイルスの影響で。
残念ながら今回の作品展では、あまりご覧いた
だくことの出来なかった新作たちでしたが。
今現在制作中のモノたちも含めて、近いうちに
蔵前の、年に数回のiwasakiのshop「増孝商店」
でもご紹介できたらと思っております!
また日程が決まりましたら、このブログでも
ご案内させてくださいませ。

『阿波藍とアイボリー』イワサキ式ドロップス八寸帯地を広げて。_f0177373_19075909.jpg
イワサキ式ドロップスは、空羽の緯吉野。
少し透け感のある爽やかな縞の部分は、徳島の
森くみ子さんに阿波藍で染めていただいた玉糸
です。


『阿波藍とアイボリー』イワサキ式ドロップス八寸帯地を広げて。_f0177373_19082702.jpg
50歳の年のときに50本の半巾帯を作ろうと、
どうにか作り終えてふと。
iwasakiの半巾を組み立てている、八寸帯地
のときの残糸が底を尽き始めたことに気づき。
あれれ、私たち今年51歳ということは?
来年はiwasaki結成30周年になるのかぁ。。。
ふむむ。
『30周年に30本の八寸帯地つくる!』企画を
したらまた半巾もいっぱい作れるなぁ。

かがるだけの八寸も。
半巾と同じ、織りっぱなしでも帯になる織地。
ミミもカワイイ見どころのひとつ。
うむむ。。。
性懲りもなく(!?)
新たな目標が、生まれてしまったかもかも。







by senshoku-iwasaki | 2020-06-17 23:04 | 着尺・帯
梅雨入りとともに『雨音拍子』な経吉野着尺に掛かりました。
『ゼリーのミルフィーユ仕立て』な緯吉野の着尺を
織り上げてすぐに。
クニヒサとあれこれ考えながら、今度は経吉野着尺。

今回は実験的に小さな縞をたてまして、その上に
ちょうど組織がかかるように・・・。
静かな雨音の拍子のような着尺です。
梅雨入りとともに『雨音拍子』な経吉野着尺に掛かりました。_f0177373_17210059.jpg
縦長な楕円が、雨垂れのようにも雫のようにも。
タテ糸が飛ぶ部分と、そうでない部分の光沢が
違うので緯吉野とはまた違う奥行きがあります。

本格的な梅雨入り前日の晴れの日に。
ひと月ぶりに千葉の実家のお掃除に行きまして。
一人暮らしの母は、今年米寿を迎えます。。。
2ヶ月間お休みをしていたリハビリテーション。
出掛けることが面倒臭くなって、このまま
やめようかな・・と言う母に、頼むから週1で
いいから行って欲しいとお願いして。
布団に洗濯もの・・干せるもの全て干して(笑)。
草だらけの庭の草刈りと。

クッタクッタにくたびれて。
コロナの影響で2月から行けていない山梨の、
南部町の家も。草が凄いことになってるのだろ
うなぁ。。。
梅雨入りとともに『雨音拍子』な経吉野着尺に掛かりました。_f0177373_17200943.jpg
実家のあじさいを一枝貰って帰って。
南部町の町の花は、紫陽花だったなぁ。

この『雨音拍子』の着尺が織り上がったら
梅雨の晴れ間をめがけて何としても!
一度、150歳の南部町の家のお掃除にも
行かないと。。。



by senshoku-iwasaki | 2020-06-12 22:51 | 着尺・帯