カテゴリ:着尺・帯( 369 )
渋皮煮栗の、贅沢な羊羹をいただきながら。。。
今年iwasakiは、8月からブランケットなど
秋冬モノの織物にも取り掛かりながら・・・

気がつけば立冬も過ぎて。
ふと。なんか寒っ(笑)。
あらら、イワサキ家はまだ衣替えも出来ておりませんで(涙)。
なんでこんなに時間が足りないんだろう?
いやいや、あーたの仕事が遅いんじゃと天の声。

ううぅ。
「そういえばこの秋は、栗を食べるのを忘れてたわ。。。
南部町にいた頃は必ず作った渋皮煮だったのにぃ~。」
「あ!エツコさん!!
神戸のRさまからすっごい羊羹を戴いていたんじゃ?」
クニヒサ。
おぉぉ。食いしん坊の私が
こんなに重要なコトを忘れるなんて、重症かも(笑)。

立派なザイズの渋皮煮の栗がゴロゴロと、しかも上品な
白あんで固められた、渋皮煮以上の美味しい渋皮煮栗を
食べている気になる初体験の贅沢な秋をいただきながら。。
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染織こうげい・神戸店さんから送られてきた、Rさまの
御柱織りの画像を。8月に制作させて頂いたもので、
先の神戸店さんでの作品中に仕立て上がったものでして。
しっとりとお召しくださっているお姿に、うっとり。
格子の大きさ、渋皮煮のような(!?)薄茶、Rさまの
イメージは古い伊平織でした。
合わせてくださっている山形斜文の八寸帯も。
あれやこれやとクニヒサと、色味を試行錯誤しながら・・
の制作でしたが。
Rさまがとても喜んでくださったことが何よりも。
私たちにとって嬉しいことなのです。。。

ナカナカ織り進めない時間も。
こんな素敵な日がやってきてくれることもあるから
手を止めるコトが出来ません。。。


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そしてこの方も。
手を止めるコトが出来ない、素敵な記憶をいつもくださる
Nさま。ご注文くださった、吉野格子の九寸帯地を見に蔵前
までお出でくださった・・9月中旬のお仕度。
まだまだ残暑厳しい日のことでして、松永恵梨子さんの染め
のお着物にiwasakiの緯吉野半巾帯『SAVON』をさらりと。

実は今。
私(エツコ)はホントに織り進まない(笑)着尺に掛かってて。
一日中織って2尺とか・・・マジかぁ~(涙)
チョット途方に暮れながら(え?今更?って天の声・笑)
こりゃ、織り上がるのはもっと先になりそうだから。。。
明日こそは。
夏物を仕舞って、秋はすっ飛ばして(笑)。
冬物を引っ張り出さないと。








by senshoku-iwasaki | 2019-11-11 23:26 | 着尺・帯
50の意気込み、大プロジェクト。
カレンダーがとうとう今年もあと2枚になって。
いつものことながら。。。
はて、今年って自分、何したっけ?
な気分になってしまいます。
仕事は(きっと)かなりしています(笑)。
もともとのボケボケな性質に、撚りが掛かって。
一昨日織り上げたモノまで忘れてしまうくらい(涙)。

今年iwasaki夫婦は二人とも50歳になりまして。
節目の年らしくて、iwasakiらしい何かを
51になるまでに作ることは出来ないかしら?と。
とんでもなく忘れっぽい私(エツコ)でも
それだけはこれから先も鮮明に覚えてるような・・・。
やってみたかったけど、今まで出来なかったことで。
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始まりました大!?プロジェクトはコレ、半巾帯です。
大プロジェクトなのは、その数でして。
二人で50本作ります!

iwasakiでは、半巾制作は通常4本ずつなので。
ざっと見積もっても12回は機にセットすることに・・・。
それを他の制作と並行しながら・・となると。
たぶんきっと、そうは見えない(笑)
長閑な手織り工房ですが、
かなりタイトなスケジュールになってしまいます。
なんといっても。
51歳になってしまう前に達成せねば!となると。
6月生まれのクニヒサと、7月生まれの私なので。
来年の5月がタイムリミット。

毎日はいつも同じようでありながら。
50年も経ってしまったら、そりゃもう別世界級の大変化。
でも変わらないモノも必ずあって。
iwasakiはそんな織物でありたいのです。
そんな思いを込めましての大プロジェクト(笑)。
これから時々・・進行状況をアップ出来たらと思います!


by senshoku-iwasaki | 2019-11-04 22:38 | 着尺・帯
ちょっと贅沢な織り半襟を作りました。
iwasakiの手織りの半襟は、
今までに平織りで緻密なグラデーションタイプや、
小さな格子で小弁慶シリーズ。
昨年は、ヨコ糸に太目のエリ蚕の糸を使った
ざっくりとしたタイプもつくりまして。
今回は。
九寸帯地と同じ規格の、緯吉野。
凹凸があって、可愛くて、大人っぽい。
年末年始の華やかなシーンでも似合いそうな。。。
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織り始めてから。
おぉぉ。こりゃ綺麗だわ~と期待と同時に後悔も(笑)。
この組成は、ヨコ糸を喰う=織り進まない組成でもありまして。
なんてったって
巾は無いけど、九寸帯地のときと同じだけ杼(シャトル)は何度も
私(エツコ)の掌を、右へ左へと行き来します。
一枚約110㎝、それが一日がかりでやっとやっと。
もう懲り懲り!?
いえいえ、私は真のバカ(笑)。もちろんクニヒサも。(笑)
10日間かけて11枚織り上げた後に。
隣の機にセットしたのは。
同じ規格で着尺です。
11枚の半襟の中で、
さまざまな色で試し織りのお宝級の体験をした直後ですから。
きっと良いモノが出来そうです。。。

緯吉野の組成は、iwasakiではおなじみで。
半巾、八寸、九寸に、着尺に、マフラーとかイロイロ。
使用する糸の太さでびっくりするくらい表情が変わります。
永らくこの仕事に携わっておりますが。
いまだに
小さな驚きと発見がありまして、底が見えません。。。

中3の娘はどうしても行きたい高校があるらしく。
「ここの推薦入試を受けるなら、入試説明会は全部来たほうがいい」
って在校生に言われたからと、娘に付き合わされて。
私はただいるだけの保護者なのだけど・・・。
担当の先生から「自分がどう生きたいのか明確に伝えられるように」
と言われていて。
ふーむ。
キッパリと明確に生き方語る15歳なんて、
私だったらあんまり信じられないなぁ。
50年生きてても、アタシは迷いぱなっしなんだけどなぁ。。。
真のバカは保護者には向かないなぁ。











by senshoku-iwasaki | 2019-10-28 23:15 | 着尺・帯
深い葡萄色の山形斜文八寸帯地を織っています。
きっちりと、まるまなこ。再び。
タテヨコともに紫がかった濃いグレーの無地です。

こっくりと。
深まるこれからの季節に・・・。
淡い色のときよりも堀が深く見える菱たちが、
少し冷え込んだ朝の
朝露のようにも、朝靄の中に注ぎ込む陽ざしのようにも。
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蔵前のiwasaki工房は、
只今3台の機全てに糸がかかっており、慌ただしく制作中なのですが。。。
ふと。
あまりにも工房が片付いていないことに改めて気づきまして。
おまけにこの工房は、
ガラス張りの外からまる見えの仕事場でして(涙)。
これはいけない、このままではイケナイ・・・。

私(エツコ)、蔵前に来てからお掃除する箇所が増えまして。
そのうえ千葉の実家だったり、南部町の家だったり。
(この2軒は間違いなく大掃除になるので)とにかく休日はそれらに代わり。。
なるべく工房にいる時間は、織り進めることに専念したく。。。
そもそも
蔵前に引っ越してきたときにも、仕事を早く再開させるためにとりあえず
置いた道具の配置だったりするので・・・。
果たして使い勝手が良いのか悪いのかもよくわからず。
これはいけない、このままではイケナイ・・・。

作業効率を高めるためにも、自分たちのキモチを高めるためにも!
工房をナントカしよう。
・・・ナントカなるのかなぁ?
山形斜文の菱山を数えながら悶々と考え中。。。






by senshoku-iwasaki | 2019-09-30 22:34 | 着尺・帯
銀鼠色の山形斜文八寸帯地は。。。
染織こうげい・浜松店さんで、Oさまよりのご注文頂きましたもの。
タテ・ヨコともにツルツルの生糸でキッチリピッタリの菱は、まるまなこ。
タテ色はアイボリーで、ヨコ色がシルバーグレーです。
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艶やかな光沢と、立体感。
山形斜文のシリーズはiwasakiの定番として・・・今までにかなり制作してきました。
シンプルなのに。
これほどチカラを感じる織物は、そうは無いんじゃないかと自分で思うくらい(笑)
世界中で作られてきている、ド定番の組成のチカラでしょうか・・・。

このOさまの帯を制作したときに、もう一本同じタテ糸で作りまして。
それはヨコ色に深いグリーンのタイプです。
幾度となく作ってきても。
飽きるコトが無いのも定番ならではのチカラ。
タテ色の濃いタイプも欲しくなりまして、クニヒサ染めた色は・・・。
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紫がかった濃いグレーです。
秋から冬に。
深い奥行きのある菱たちが、豊かな輝きの雫のような帯地にしたいと思います!




by senshoku-iwasaki | 2019-09-24 22:36 | 着尺・帯
HさまとNさまの吉野格子の九寸帯地。
夏にクニヒサが制作していたのは、吉野格子の九寸帯地二種。
吉野間道とも呼ばれるこの織りは、縞の部分の糸の密度が二倍。
凹凸があって、艶やかで、織物らしくて。
iwasakiの織物の中でも・・・
チョット余所行き(!?)おすましなアイティムでもあります。
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Hさまは、吉野格子の『板チョコに銀紙』シリーズをご覧になって。
アイボリーとブルーでリクエスト。
ブルーにアイボリーにシルバーグレーと、少しだけ天蚕の生糸は効かせ色。
すっきりとした、爽やかな一品になりました。
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型染めなどの工芸的な染めのお着物もとても愛するNさま。
お持ちの染めのお着物の画像の中から
「このお着物に合わせたいと思って・・。」と見せてくださったのは。
型絵染め作家の遠藤あけみさんの作品で、素敵なのです。。
「うわっ!!」とiwasaki夫婦二人で喜んでしまったのは、
私たちも遠藤さんの作品とお人柄のファンでして・・・。
アトリエにお伺いさせて頂いたこともありまして。
その遠藤さんの作品に合わせる帯ですから。気合が入ります!
Nさまとの打ち合わせで、シルバーグレーの無地となりまして。
タテ糸は生糸、ヨコ糸に玉糸を使って糸味のある無地に。
先日。
出来上がったこの帯地をご覧になったNさま、とても喜んでくださって!!
ー上品な光沢、色、それでありながらお高くとまっていない(笑)、
温かい親しみやすさがあって・・・
どんな着物にも合うのに、ちゃんと存在感もある帯ですー
あぁぁ。
何よりも嬉しいお言葉を頂きました。

Hさま、Nさまありがとうございました。










by senshoku-iwasaki | 2019-09-18 21:43 | 着尺・帯
新しい『お柱織り』は、縞の中の小さな格子です。
『お柱織り』は、iwasakiの着尺の中でも最も太口。
糸味全開の素朴でありながら、絹量たっぷり贅沢な一品。

どこか懐かしくて・・でも新しい、そんな風情。
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『お柱織り』は、宮坂製糸所さんの座繰りの玉糸を使用して。
なんといっても糸感、節感、光沢感、そして重量感。

これからの季節に
単衣でも暖かで、何でもない日に特別な心地よさを与えてくれそうです。

『お柱織り』シリーズは、濃い色と薄い色を交互に経てて。
ヨコ糸も濃い薄いで交互に入れると、あじろのような崩しになるのですが。
これはヨコ色は一色です。

不思議なことに
この仕事に長く関わっていますが、全く飽きることが無いのです。
それはこんなシンプルな組成でも、あー。こんな風になるのかぁ。と
ヨコ糸を入れてみるまで、それもヨコ色でまた大きく変わるところなのです。
それは
iwasakiの他の着尺類で使用する糸の太さの約4倍という、糸一本の迫力もある
のだと思うのですが。
やっぱりどこか・・・
正解のない「人の生き方」みたいなものを感じてならないのは、私だけではない
んじゃないかなぁ~。
私自身は織物に出会えてヨカッタと思う瞬間でもあります。。。


by senshoku-iwasaki | 2019-09-14 23:13 | 着尺・帯
ご注文の『銀河絹の山形斜文の八寸帯地』は、三彩です。
タテ色がグレーのタイプと、アイボリーのタイプ。
染織こうげい・浜松店でUさまとOさまにご注文いただきましたのは、色味サンプルとして
制作したものの中から「これとこれとこの色で!」というリクエスト。

手前のオレンジの入ったものは、お太鼓裏部分でオレンジの巾が広くなっておりまして。
「巻き方によって2way楽しめるから」とOさま。
Oさまはおそらくiwasakiのユーザーさんの中でも最もiwasakiの帯、着尺をお持ちかと。
しかもおそらくiwasakiユーザーさんの中でも最若手かと。
iwasakiにとって希望の星のようなOさまのご希望ですから希望の2乗で(笑)、
クニヒサ張り切って制作いたしました。
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Uさまもiwasakiの帯をご愛用くださっているユーザーさんです。
グレーの乗った水色と、ピンクと紫がかった赤が落ち着きのある風情となりまして。
お太鼓中心をどこにするかで見え方がかなり変わりそうです。

お二人それぞれの着物のシーンで、それぞれ・・・思いのある一品になってくれたら。
制作者としてもこれらの帯たちも、これ以上の幸せはありません。。。


by senshoku-iwasaki | 2019-09-09 22:52 | 着尺・帯
新作の『青木間道をモチーフにした八寸帯地』は。
秋の芸術鑑賞のお供にも良さそうな(!?)名物裂っぽい間道です。
国産の絹で質感の違う糸の表情が見せる面に、きりっとストライプ。

焼けるような日差しも。
ワシャワシャ・・と暑苦しいクマゼミの声も。
気がつけば9月の暦とともに影を潜めて。
いなくなってしまうと、なんだかチョットだけ寂しいキモチ。
昭和の時代の9月のヒット曲の数々が脳内に流れて・・・。

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常緑樹のような深いグリーンは、クニヒサのお気に入りの色。
乾いた薄茶は、最近iwasaki夫婦で流行っている(!?)色でして。
私(エツコ)は、この薄茶が効いた『お柱織り』を織っております。。。
過ぎ行く季節を惜しみつつ、秋から冬に向けて。

10月10日(木)~14日(月染織こうげい神戸店さんにて。
今年もiwasakiの作品展を開催させていただきます。

春の浜松店さんのときとはガラリと内容を変えるために・・・
この4ヶ月間二人でせっせと織り進めている「秋冬iwasaki」。
今月に入ってからはギアをトップに入れて・・・
(といっても相当遅い手織りの車・笑)。あとひと月頑張りますっ!







by senshoku-iwasaki | 2019-09-06 22:07 | 着尺・帯
Rさまご注文の『お柱織り』は、秋の風情です。
昨年からご依頼いただいておりまして、6月にお納めした『あかい八寸帯地』に引き続き・・・。
Rさまからのリクエストの格子は、健やかで真っ直ぐ。
古き良き時代の自家織物そのままの、iwasaki的にはどストレートな格子でもあります。

『あかい八寸帯地』のときもとても悩んだのですが。
平織りで無地であったり、今回のようなたった2色だけで構成する格子というのは・・・。
すっぴんで、洗い髪のままブローもせずにいても「美しい人」をつくるみたいに(!?)
素を問われるような難題でもありまして。

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こういったシンプルな格子でも。
もし、iwasakiのシンプルシリーズとして作るならばきっと・・・私ならもう1色、おそらく
白茶を入れて・・遠目に見ても少し変化をつけたくなるだろうなぁ・・とか。
いや、タテの縞に一本違う色を添えるかも・・・とか。
要は、健やかな自家織物好きなiwasaki夫婦でも、自分たちが商品として作ろうとすると・・・。
あれやこれやと考えて(笑)、ここまで潔い格子をつくる勇気(!?)はないかなぁ・・と。

織物制作は、気長でないと出来ないコトだらけ。
それでいて、「新しい」と思ったコトでも必ず過去に似たようなモノは存在しまして。
ならば古今東西、手織物にあるあるな「心地イイ感じ」の縞、格子を目指して日々制作している
iwasaki夫婦なのですが・・それでも今回またひとつ改めて!ここまで潔いのもイイなぁ・・・。

10代で織物づくりに出会ってしまった私たちですが。
何の後ろ盾もなく、これを仕事にしようと思った2,30代が一番キツかった時代で(笑)。
40代は、お陰様で帯着尺をイロイロと制作できるようになりまして。
そして50代に突入の今年。
Rさまのお蔭をもちまして、更に『素』を磨きたいと心から思いました。
カンタンなシンプルではなくて、これまで織物に関わった30年分の(僅かかもしれないけれど)
スキルを詰め込んだシンプルを。
でもこれは性分なので・・・寄せては返す波のようにあれやこれやとやっぱり悩んで(笑)。
あと30年作り続けることがもし出来るとしたら、
今回のような「真っ直ぐ」な『素トレート』ばかりを放れる老夫婦になってると思います!

中3の娘が、大真面目に子ガメを飼う準備を始めておりまして・・・。
我が家の25歳のミドリガメのミドリちゃんを眺めつつ、
娘のカメの成長をどこまで見届けられるのか、カメより自分が心配な私(笑)。









by senshoku-iwasaki | 2019-08-27 23:54 | 着尺・帯