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『半巾50+』の50本目とうとう織り上げました。
iwasaki夫婦、ともに50歳のときに
50本の半巾帯を作ろう!と始まった企画。

iwasakiにとって半巾帯は特別な存在。
なんといっても
iwasakiの大好きな『何でもないフツーの日』の
とびっきりのアイティムだと思っていて。
着尺や帯地を織った残りの糸から生まれることが多々。

白洲正子さんの著書の中で
「織物の魅力は良くも悪くも同じものがないことだ」
という一節があって。
私たちが目指す自家織物は、まさにそれでして。
定番としてシリーズ化して似たようなモノを作ること
はあっても、全く同じは存在しない。
それは
今日と昨日は似てるけど違うのと同じなのです。。。

この50本の中でも。「以前制作したあの感じで」など
お客様からリクエスト頂いて作ったものもカウント
しています。
この50本目も。Tさまにリクエストされていたタテ糸
の姉妹です。
『半巾50+』の50本目とうとう織り上げました。_f0177373_21314817.jpg
紺とピンクのはっきりとしたツートンで以前制作
した『色硝子』のサンプルからお好みを伺って。
今回はグレーを挟んだのはTさまの雰囲気がそんな
感じだったから。
柔らかで優しいTさま仕様の『色硝子』のタテに。
ヨコ糸の配色を変えて。

リクエストといえば。
iwasakiの半巾を何本もお持ちのSさまも。
昨年制作した『阿波藍とアイボリー』の半巾帯を
リクエストしてくださいまして。
緊急事態宣言が解除された先日、お着物姿で
お出でくださいました。それもiwasakiの緯吉野
の半巾帯を締めて!!


『半巾50+』の50本目とうとう織り上げました。_f0177373_21312926.jpg
うは~!ウレシイですぅ!
とってもお似合いでした。
Sさま、お仕事もずっとテレワークだそうで。
お家でも毎日お着物生活なのだと伺いまして。
「半巾、大活躍です」Sさま。
ありがとうございます!

『半巾50+』の50本目とうとう織り上げました。_f0177373_21320407.jpg
Sさまの『山形斜文の阿波藍とアイボリー』は菱が
細かく変化するタイプ。
この『山形斜文の阿波藍とアイボリー』は、ほぼ
同じように阿波藍の段が入ったものがもう1本作り
まして。それは若干菱が大きく変化しています。
ものすごく似ているけれど、やっぱり違うのです。。


『半巾50+』の50本目とうとう織り上げました。_f0177373_21311359.jpg
Sさまの後ろ姿。
私(エツコ)の、半巾帯が好きな理由のひとつに
織りっぱなしでそのまま(仕立てることなく)帯に
なることでして。こうして生地感のある締め方は、
より織物の全貌が見えるようで・・・しみじみと。
あぁ。やっぱりヨカッタなぁ。と自画自賛してしま
います。。。
Sさま、ありがとうございました。




by senshoku-iwasaki | 2020-06-07 00:34 | 着尺・帯
ちょっと贅沢な織り半襟を再び作っています。。。
緯吉野のミルフィーユな着尺を、私(エツコ)が
掛かっている横の機では。。。

クニヒサが取り掛かっているのは、経吉野。

吉野織りには、タテ糸が密になる経吉野と。
ヨコ糸が密になる緯吉野。
そして
タテヨコともに密になる吉野格子があります。

どれも凹凸が出来る組成になるので、仮に無地
であっても無地ではない、糸味の出せる魅力が
あります。

ただ経吉野、実はiwasakiではまだシリーズ化
したことがありませんで。
新しいシリーズの開発中なのです。。。

ちょっと贅沢な織り半襟を再び作っています。。。_f0177373_17582758.jpg
ただのサンプルではつまらないので、ならば!
織り半襟を作ろう・・となったのですが。

随分と前から
Aさまから江戸小紋にある「茣蓙目」のような
地紋が出来ませんか?とリクエストを頂いていて。
そんな文様が織りで出来たらイイなぁ、と。

Aさまは永らくiwasakiの織物をご愛用頂いている
ユーザーさんのおひとり。このブログも始めた頃
よりずっとご覧いただいておりまして。
トホホ過ぎる子育ても仕事も、iwasakiの歴史も
まる見えのこのブログですが(笑)。
iwasakiの憧れだったり、持ち物だったりに被る
コトが度々。学生の頃から憧れていて結局買えな
かった鳥取民芸家具や、つい先日も。
山陰のリアルな亀の絵絣の、全く同じ亀の絣の
座布団をお持ちと知り・・・。ビックリ!
iwasaki夫婦と同じツボを持つ!?Aさまの
イメージに近いものが出来るとイイなぁ。。。









by senshoku-iwasaki | 2020-06-02 22:53 | 着尺・帯
ゼリーのミルフィーユな着尺を織っています。
緯吉野の『ゼリーのミルフィーユ仕立て』。
制作しました。
そうそう、贅沢な織り半襟も。。。

今回は秋に向けて。
タテ糸は茶に、こげ茶、紺色等々いろんな色。
ヨコ糸には、3種のチャコールグレーに、
マダムグレーにピスタチオ。
この組成は。
織りならではの、糸と色の交差で生まれる奥行き
のある不思議な色味が生まれます。。。

ゼリーのミルフィーユな着尺を織っています。_f0177373_18182585.jpg
今回タテ糸に使った糸は、座繰りの玉糸や生糸。
着尺や帯地の時に使った残糸を中心に構成しまして。
ヨコ糸は、かなり節のある座繰りの玉糸に生糸を
絡めた糸がメインです。
色だけじゃなくて、糸味も見どころ。

このシリーズ、キレイな色のゼリーがキラキラと層
になっているイメージなのです。
緯吉野は楕円のように出る部分と、ヨコ糸が詰まって
見える部分が、主旋律と副旋律のようで・・・
同じヨコ糸でも見え方が変わります。
それを全体で捉えると、きっと感じ方で印象の色が
人によって違うのも面白いのです。

着尺のように長い面積で纏うと、絹量の多さからの
光沢感が、垂れモノのような贅沢感です。
・・が、ヨコ糸をしっかり食べる組成ですから・・
織り進みはとってもゆっくり(涙)。
機は腰板と呼ばれる板一枚に乗って織るのですが。
私(エツコ)のお尻の付け根、太ももの上には。
真一文字にあざが。。。
「お尻が痛いんだわよ。」私
「知ってますよ。
つい3分前にも言いましたよ。」クニヒサ
「水着の仕事が入ってなくてよかったわ」私
「ハイハイ。よかったですね。」クニヒサ
こんなしょうもない会話もミルフィーユのように
積み重なってゆくコトになってしまいます。。。





by senshoku-iwasaki | 2020-05-28 22:35 | 着尺・帯
夏向けの九寸帯地、白い雲シリーズに新色です。
今年の夏の新シリーズ、透ける九寸帯地です。

染織こうげい・浜松店さんでの作品展に向けて

糸感と、透け感がとても気に入っていまして。
今回は、『白い雲 銀の雲』の第二弾として
ターコイズの空も・・・。

夏向けの九寸帯地、白い雲シリーズに新色です。_f0177373_18585317.jpg
今回もタテ糸ヨコ糸ともに、宮坂製糸所さんの
座繰りの玉糸です。かなり節のある、味わい深い
けれどかなり織りにくい(笑)糸です。

今回は地に、アイボリーバージョンと
水色のようなグレーの2種を制作中です。
今回のほうが糸が前回よりも若干細く・・・。
クニヒサ、ため息をつきながら織っています。

いろいろなことがあるけれど。
こんな時こそ、空を見上げて。
キットソノウチイイコトアルサと天の声(笑)。

第一弾の
『白い雲 銀の雲』『白い雲 阿波藍の雲』と
『ギンガムチェックと眼鏡』は、引き続き
5月7日(木)~17日(日)まで第二部として
ご紹介いただいております!






by senshoku-iwasaki | 2020-05-08 22:42 | 着尺・帯
Nさまの御柱織りに取り掛かりました。
昨年からご注文頂いていたNさまの御柱織りは。
赤味を帯びたチャコールグレーと、
やや青味のシルバーグレーの三つ崩しです。

赤味と青味でからか、遠目に見ると紫っぽい
上品なグレーの無地にも・・・。

そういえば私(エツコ)にとって・・・
このお色こそが、Nさまそのもののように感じて。

Nさまの御柱織りに取り掛かりました。_f0177373_18452016.jpg
初めてお会いした時からずっと変わらず。
いつお会いしても穏やかで、優しくて、ユーモアが
あって、ナチュラルで。

ご注文で制作させて頂く場合、いつもこうして・・
その方のお顔を思い浮かべながら。

染織こうげい・浜松店さんでの作品展のための
新規格の帯地制作に、ギリギリまで時間がかかり。
こうげいさんに無事納品が済んでから、じっくりと
取り掛かりたいと思っていました。

iwasakiいつものことでたいへん恐縮なのですが、
長らくお待ち頂いて。
この秋にはお召し頂けるように織り進めております。

『糸ぢから・春帯夏帯』ですが、第二部として
5月7日(木)~17日(日)まで延長してご紹介
して頂けることになりました。

こうして織物制作を続けさせて頂けていること、
本当に感謝しております。
少しでも良い仕事をしたいと思っております。







by senshoku-iwasaki | 2020-04-30 22:11 | 着尺・帯
新作の夏九寸帯地『ギンガムチェックと眼鏡』。
今年のiwasakiの新シリーズ、透ける夏帯地として・・・。
前回ブログに登場した『白い雲 藍の雲』と
『白い雲 銀の雲』の前に取り掛かったもの。

ミントグリーンのギンガムチェックに浮かぶ雲?
もしくは眼鏡?
新作の夏九寸帯地『ギンガムチェックと眼鏡』。_f0177373_19310669.jpg
この夏帯地シリーズ制作のためにお願いした糸は、
タテヨコともに宮坂製糸さんで双子の玉繭を、
座繰りで引いて頂いたものです。

雲の部分は『御柱織り』で使用している、やはり
iwasakiにとって・・・宮坂製糸さんのとっておき
の玉糸です。


新作の夏九寸帯地『ギンガムチェックと眼鏡』。_f0177373_19312851.jpg
糸ぢから全開で。
だけどふわーっと軽ーくなるように。。。
あれやこれや考えながら浮かばせた雲たちです。

日傘が似合う、夏のお着物姿を思い浮かべて。


by senshoku-iwasaki | 2020-04-18 22:59 | 着尺・帯
新しい山形斜文は、『ぼわんとストライプ』です
ザーッと、スーッと、ほわーっと落ちる滝の
ようなイメージの縞です。

小さめの山形斜文の大小で。
今回の山形斜文八寸帯地、タテもヨコも群馬県の
碓氷製糸さんの絹糸です。。。
新しい山形斜文は、『ぼわんとストライプ』です_f0177373_18120437.jpg
タテ糸は『ふい絹』という、無撚りの絹糸で。
iwasakiの銀河絹シリーズは、長野の宮坂製糸さんの
『銀河シルク』を使っていますが。
糸のつくり方は、どちらも同じように沢山の繭を、
ゆっくり旋回させながら撚りをかけずにひくそうなの
ですが両者はやはり違いがありまして。
今回はこのために碓氷製糸さんに細めにつくって
頂いたものです。

新しい山形斜文は、『ぼわんとストライプ』です_f0177373_18113738.jpg
ヨコ糸はキビソということなのですが、とても
綺麗に揃ったキビソ(緒糸)です。
タテもヨコも細めの糸で構成してますので、
繊細な感じの仕上がりになりました。

キラッとしつつマットな落ち着きもあって。
今回のタイプも絹のさまざまな表情が楽しめます。
素材のチカラ無くしてiwasakiの織物は出来ませんで。

沢を上って美しい滝を見つけたときのような
静かに織物力を感じるような八寸帯地に・・・
なったらいいなぁ。と思いながら織りました。





by senshoku-iwasaki | 2020-04-13 21:49 | 着尺・帯
itonosakiさんからの嬉しすぎる画像。
昨年、グレーの無地の吉野格子九寸帯地を制作させて
頂いたNさま。
2月に「itonosakiさんで撮って頂いたの」と画像を
お送りくださいまして。
itonosakiさんからの嬉しすぎる画像。_f0177373_19065814.jpg
その日は結城紬に合わせてくださったそうで・・・。
シックな中に、温かみのあるNさまの着こなしで。
帯締めと帯留めに、ふんわりとやがて来る春が。

そしてもうお一方。
itonosakiさんでiwasakiの八寸帯地『色硝子』を
itonosakiさんからの嬉しすぎる画像。_f0177373_19052838.jpg
お求めくださいましたお客様。
素敵な笑顔とともにitonosakiさんからのお写真を
3月に頂いて。
ブログ掲載のご承諾を最近頂きまして。

あらためて着物ってイイなぁ。
こんな時だからこそかもしれませんが、私たち自身
のココロが満たされてゆく思いになりまして・・。
このタイミングでアップさせていただきました。

itonosakiさんでは
4月17日(金)~5月2日(土)の日程で
「大人の半幅・初夏揃え2020」という企画展を
当初より予定されておりまして。
iwasakiも半巾帯を出品いたします。ただ、この
緊急事態中ですのでネットでの展示会に準備中
とのことです。。。

今年iwasakiは、半巾帯50本を『日本の夏じたく』
で展示しようと準備をしてきましたが、
新型コロナウイルスで中止となりました。
その半巾帯たちは、2本は『日本の夏じたく』のオンラインショップで。それ以外はitonosakiさんの
この展示会と、染織こうげいさんでの作品展に
ご紹介させていただくことになりました。

これからどうなってしまうのか、誰にも見えない
未来だけれど。素敵なユーザーさんのお姿に
iwasaki、励まされまして。私たちに出来ること
は織物づくり以外何もありませんので(涙)。
出来る限りのことを、精一杯頑張りたいと思います。









by senshoku-iwasaki | 2020-04-08 23:26 | 着尺・帯
新しい夏向けの九寸帯地は、雲が浮かびます。
今年はふわりとエアリーな、透け感のある九寸帯地
を作りたいと。
クニヒサ、この規格について糸の太さや、練り具合
密度などなど・・・。ずっと悩みまして。
ようやく透け感のある雲がふわふわと。

ひとつめは『阿波藍とアイボリー』バージョンです。
新しい夏向けの九寸帯地は、雲が浮かびます。_f0177373_18113126.jpg
組成は「めがね織り」という技法でiwasakiおなじみの
緯吉野に似ているのですが、よーく見ると違います。
裏ができるのがめがね織りです。

新しい夏向けの九寸帯地は、雲が浮かびます。_f0177373_18114800.jpg
森くみ子さんに染めて頂いた阿波藍の雲が浮かびます。

ふたつめは『白い雲と銀の雲』。

新しい夏向けの九寸帯地は、雲が浮かびます。_f0177373_18125044.jpg
銀鼠の雲が浮かぶバージョンです。

このタテ糸が無地のタイプの前に、ギンガムチェック
のような格子の中に雲を浮かべたタイプを作りまして。
その第一号と、八寸、半巾など数点を
4月9日(木)~4月13日(月)染織こうげい・神戸店
さんの「染織こうげい展」に出品いたします。

写真のタイプは染織こうげい・浜松店さんで。
4月23日(木)~4月27日(月)
「岩崎訓久・悦子作品展・糸ぢから春帯夏帯編」に。

手織りはとにかく時間がかかるもの。
この「春帯夏帯編」のためにこの半年間ずっと・・・。
土日もなく現在進行形で織り続けています。

暗い出来事が続く昨今ですが、
素材力に生かされているiwasakiならではの「糸ぢから」
に、光を感じてくださる方がいらしたら・・・
織物力を信じて織り進めます!







by senshoku-iwasaki | 2020-04-04 23:35 | 着尺・帯
再びの『used denim』な御柱織り。
ご注文の御柱織りに取り掛かっています。
染織こうげい・浜松店の佐浦店長さんの
リクエストで生まれた『used denim』。

1969年生まれのiwasaki夫婦なので。。。
ジーンズといえば、着古したリーバイスの
ヘヴィーオンスのジーンズならではの、たて落ち感
は、カッコイイ!というのが条件反射なのです(笑)。
それは古い紬などにもいえまして。
着こんでゆくうちに、ほんのりと縞がたってくる・・
昭和50年代の郡上紬もまさにそんな織物たちでした。
佐浦店長が愛してやまない、古いざざんざ織りや、
伊兵衛織りもそういった織物たち。
もちろん!iwasakiはそれらすべてをリスペクト。

再びの『used denim』な御柱織り。_f0177373_18400459.jpg
御柱織りは、iwasakiの織物のなかでも一番
ヘヴィーデューティーなシリーズですから。
織り進んでくると、織り手前はどんどん膨らみます。。
再びの『used denim』な御柱織り。_f0177373_18394347.jpg
双子の繭の節がたっぷりと。
味わい深いけれど、織りにくいのがこの織物の特徴で。
糸は太いのだけど、サクサクとは織り進まず・・・。
ちょっとずつ。

この4月から高3になる息子は最近、ファッション通!?
おしゃれ情報収集に余念がない様子(笑)。
何をするにも取りあえず知識からの楽屋師匠タイプ。
彼のおしゃれ理論からすると、
たて落ち感ある、本当のビンテージセルビッチデニム
は円熟期の大人にこそ似合うものだそうで。。
若者には細番手で織られた、たて落ちしないタイプ
のほうが魅力的なのだそう。
「ただね、
着たい服と体型が合わないのが問題でさ。」息子。
「ほぅほぅ、なるほど。それはわかる。」私。
「そりゃ、わかるでしょーよ。
あーたの骨格のせいでしょーが!」息子。
私(エツコ)の家系、ジーンズは絶望的な純血の!?
日本人体型(笑)。う~ん、ひょっとしたら着物
だったらワンチャンス・・・やっぱり無いかぁ(笑)。










by senshoku-iwasaki | 2020-03-16 22:38 | 着尺・帯