カテゴリ:着尺・帯( 337 )
新しい八寸帯地は、おめでたい(!?)チョロギ紋です。。。
チームイワサキ、今年はまぁ…。紆余曲折だらけ(涙)。
思うように思ったように、狙ったところに一度で着地出来ないのです。
あれあれ、チョットチョット・・・。が~ん。トホホ・・・。
こんなことばっかりで。
ちっとも前に進めず、三歩進んで二歩下がり。
おぉぉ。でも一歩は進んでいたか(笑)。

ただ、26年もやっていると。
アカーン!と思ったら直ぐ、修正の舵をきるコトが出来るようになりまして。
意地を張って固執しすぎるのは、織物制作には危険なことも多々。
底なし沼から脱出するのはもっと大変だから。
途中で予定変更、方向転換をして向かっている取り組みの一つがこちら。

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本当は、タテ糸にこの生糸に赤城の節糸を経てて。昼夜織りを考えていたクニヒサ。
木枠に巻き始めた節糸があまりにも節が凄くて。引っ掛かるコト間違いなしな不安が。
整経を始めてからその不安は早くも的中。
「これは撤収でしょう。」私。
「やっぱり・・・ですかね。」クニヒサ。
お宝級の節糸は、次回もう一度使い方をもっと考えて必ず使うとして。
今回は生糸のほうで。
「山形斜文の八寸の、新しいバージョン作りませんか?」私。
「あ!そうきます?なるほど。」クニヒサ。

そこからクニヒサの試行錯誤がまた始まりまして・・・。
生まれてきたのがこの、チョロギのような紋様の薄手のタイプの八寸帯地。
これなら御柱太織りシリーズのようなヘヴィーウェイトな着尺にも良さそうです。
ただ、初めの一歩は確実に。
いろんな試練も付いてきて・・・。
かなり苦戦をしながら一歩一歩。

寿の文字のようなチョロギ。おせち料理にちょこんと入ってるカワイイ存在。
それが数珠つなぎのようにいっぱい!
たくさんの『寿』で、失敗続きのiwasakiに今度こそ!百点満点の着地となりますように。。。






by senshoku-iwasaki | 2018-09-25 23:45 | 着尺・帯
クニヒサが取り掛かったのは・・・。
以前制作した杉綾織りの『砂とラピス』をご覧になられたお客様から・・・。
「この色合いで地紋のタイプに出来ますか?」とのリクエストを頂きまして。
Sさまの地紋版『砂とラピス』制作中です。。。

写真ではわかりにくいのですが。タテは明るめの紺、ラピスブルーでして。
ヨコはつむぎ糸で、ちょうど・・ラブラドールとゴールデンレトリバーの中間のような!?砂色です。
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ニュアンスは似ているのですが。
地紋のシリーズは平織りですので、杉綾のときとはまた違う表情になります。
それとヨコ糸が太い細いあるつむぎ糸なので、越し数で丸を作るのですがそれが不均一になるところも。
織物の面白さはこういうところかもしれません・・・。
タテヨコともに生糸を用いれば、キッチリと上等な織物に。
こうしてヨコにつむぎ糸や、座繰りの玉糸を使うと揺らぎが生まれて不完全なところが愛おしいのです。
私(エツコ)の個人的な好みでいうと、圧倒的に後者でして。
このヨコにつむぎ糸を使ったSさまの着尺も。
私が取り掛かっているKさまの黒っぽい杉綾織りの羽尺も、赤城の座繰り玉糸がヨコなので。
どちらも無地っぽいんだけど、あぁ愛おしい(笑)織物力にあふれております。

地紋のシリーズは、ヨコ糸の越し数を数えながら織るので無口になります(笑)。
黒くて糸が見えにくいKさまの杉綾も、無口になります。
今週末の金・土・日は、小さな増孝商店の営業日ですから、せめて私のほうだけでも織り上げて。
織り途中でも機から立ち上がれる(!?)織り半襟のタテ糸が、隣りの機にセットされまして。。。
「早くしてね」クニヒサからの無言の圧が・・・。




by senshoku-iwasaki | 2018-09-03 22:51 | 着尺・帯
かなりストイックな・・・黒い杉綾織りを制作中です。
Kさまにご注文いただいたのは羽尺。
男性の方なので生地巾があり、タテ糸本数は約1600本。

タテヨコともに黒いとなると・・・糸目が見えない(涙)。。。
老眼鏡をかけて、時には更に拡大鏡をかけて(笑)、一寸ずつ。
一寸を「チョット」と読むと知ったときは、一寸がこんなに長いなんて思わなかったなぁ。
織物では鯨尺なので、一寸は約3.78㎝。
それが長く感じるくらい、中2娘の夏休みの宿題に例えると「地味に終わらない」かと(笑)。
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Kさまからのリクエストは黒っぽいんだけど、真っ黒ではなくて切り替えしの織り柄が見える感じ
ということで。先にタテ糸を濃いグレーで経ててヨコ糸に黒を入れて織ったのですが・・・。
タテの密度が高いので、全体的にはグレーが強く出てしまいまして。
これはもう一回、タテ糸をやっぱり黒にして織り直してみたところKさまのイメージに近いものに。
あぁヨカッタ。
それにしても。一度でたどり着けないのは、やっぱりiwasaki(涙)。
これが一度でキマルと(たまーにそういう時もありますが・笑)スカッとイイ気分になるのだけれど。
ナカナカそうはいきませんで。

美術系の高校に進みたいと思っている娘。
夏休みの宿題のポスターや、美術の課題がどうも気に入らないらしく。
描きなおすために近所のシモジマに画用紙を買いに行ったと思ったら、翌日は切らしたポスターカラー
がシモジマに無いと新宿の世界堂まで行き・・。翌日ひとつ足りなかった~!とお茶の水の画材屋さん
まで行き。特別に絵が上手いわけでもないし、要はカタチ!?文房具好きなだけなのかもだけど(笑)。
確実に彼女がボツにしたものよりかはよく描けているみたいなので・・・やっぱり彼女も。
幼少の頃から不器用といえば、アニキのほうだけかと思っていたけれど(トホホ・・・)
一度でたどり着けない、不器用な血を引き継いでしまったのねぇ・・・と。
ただ・・・。
娘も私も。
地味に終りそうもない・・・(涙)。




by senshoku-iwasaki | 2018-08-28 23:43 | 着尺・帯
新しい山形斜文の八寸帯地は、『となりの芝生』。
モフモフとした芝生のような。
写真ではわかりにくいのだけど・・・青々とした枝豆のようなヨコ糸は、国産のキビソ糸。

連日・・猛暑猛暑の今年の夏も。
立秋も過ぎて、残りの夏。
名残りを惜しむようなキモチにはまだまだなれそうもないけれど、脳内だけでもスズムシの音色。
う~ん。カラリとした秋風に、高い空。
イメージは、舟和の芋羊羹が一番美味しく感じるころかなぁ。。。
こっくりとした、濃い茶の紬なんかに合いそうな。
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この夏は私(エツコ)の妄想も。
暑さのせいか慌ただしさのせいなのか・・・ナカナカ旅に出ませんで(笑)。
どっぷりと、落ち着いて機に座り続けるコトが出来なくて。
なんやかんやと用事が。。。(涙)
織りばっかりは。イライラしてもなんの得も無いどころか、失敗したりの損しか無いものだから・・・。
余計な妄想時間が無くなっているのかもかも。そうだとしたらそれは良くないなぁ(笑)。

少しだけ。ささくれそうな心にオイルを塗って。
南部町の山の中の仕事場が恋しいなぁ。あの工房は最高だったなぁ。。。
あ、これってもしかして。
隣りの芝生は青くみえるみたいなものかしら!?
いやいや。蔵前の工房も。



by senshoku-iwasaki | 2018-08-11 22:17 | 着尺・帯
こんな山形斜文八寸帯地も織っています。。。
タテ糸とヨコ糸の色が違うと、写真がとてもムズカシイ・・・です(笑)。
よくわからないかもしれませんが、以前制作した『煉瓦づくりの街』シリーズのような
ニュアンスのある一品となりそうです。
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この山形斜文や杉綾の織物は、iwasaki結成の頃より・・・かなり作ってきているハズなんですが。
まー思い通りにいきませんで・・・(涙)。
それは私たちが不器用というのもあるのだけれど、それだけじゃなくて。
ほんの少し糸が細かったり太かったり、ほんの一色濃かったり薄かったりしただけで
ガラリと表情が変わるのです。
タテヨコのコントラストが強くても、菱が見えにくいこともあればその逆もあって。
たぶんきっと。
経験の中からアタマの中で描いた風情と、実際織ってみて違うコトこそ
もどかしくも面白いポイントでして。iwasakiが今まで織りを放棄出来ない理由のひとつかと。

これは秋に向けて・・・今までに作っていないカラーリングで作ってみましたが。
並行して取り掛かっている・・ご注文の山形斜文は、着地点が近いけれどどうも違う気がして。
ご注文の場合は出来るだけ。ピタッとブレずに着地しなければ・・・なので。
しばらく二人して悶々と・・・が続きそうです(笑)。

毎回ピタッと、自分の思ったところに着地出来たらもっとキモチイイのだろうけど。
そうじゃないコトも多々あって。
そうじゃなかったモノが、そうじゃなかったが故に気に入って頂けるコトも多々あって。
自分の良しは、良しとは限らない・・・を痛感しっぱなしの30年(笑)。









by senshoku-iwasaki | 2018-07-24 23:10 | 着尺・帯
『御柱太織り』を織っています。
結成25年の昨年、ずっと作りたかった超太織りの『御柱』シリーズが生まれまして。
節が味わい深くて、その分織りにくくて(笑)。
糸は太いのだけれど、その分コストがかかりまして(笑)。
このような三つ崩しは一越ずつ杼(シャトル)を持ち替えるので、その分織り進まなくて(笑)。
厄介で高価で時間がかかるくせして、出来あがるモノは物凄く素朴でそっけなくて。
そのギャップこそがかなり面白くて。
正解なんて何一つ無いから・・・。まるで人生のようだと。
織物を志してホントにヨカッタ。
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濃いグレーと淡いグレーの組み合わせは、まるで江戸小紋のようなシックな三つ崩し。
前回のグリーン×グレーのときとはまったく違う趣です。
このシリーズ、第一弾の前作から色違いでイロイロ・・・ご注文を頂いておりまして。
これで・・・。色違いで何反か作って並べてみたかった夢が叶います!
何種か作って数を揃えたくても、ナカナカ作れないのが織物のもどかしさ。
でもお客様からのご注文となれば、俄然やる気が出ます!(笑)。

素材費のかかるこういう織物は、若い時には作ることが出来ませんでした。。。
50歳を目前に、願っていたことをまたひとつカタチに出来て。ほんとうに幸せです。






by senshoku-iwasaki | 2018-07-18 23:30 | 着尺・帯
先日の染織こうげい・浜松店さんでの展覧会で、嬉しすぎる再会。後編。
クニヒサは3日間、私(エツコ)は間の1日。ちょうど中日は雨降りで。。。

東京を出るときには曇天でしたが、天竜川を過ぎたあたりで新幹線の窓にも雨粒流れて・・。
昨年こうげいさんで一目惚れして、履きやすさとともにとても気にいっている葡萄蔓表の下駄
からクロックスのサボに思わず履き替えたくらい(笑)の降りようで。

そんな中にも拘らずお運びくださいまして、本当に嬉しかったです!
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「今日は洋服で来ちゃいました」とiwasakiでは珍しく綿がメインで絹を散らしたショール
『港町parade』を纏って。昨年差し入れてくださった、はち切れんばかりに美味しいあんこ
が詰まった浜北の豊月堂さんの出来立ての柏餅を持って・・・。Tさま。
Tさまは何でもアリなiwasakiの織物を、こうげいさんでご紹介して頂いた5年前から色々
お使いくださっている・・・マニアックな(!?)お客様のおひとり。
クニヒサは元々・・木綿が好きで。(私はどちらかというと断然絹派ですが・笑)
ただ、木綿はどうしても使ううちに痩せるので(手紡なら尚のこと・・)ビンボー症の
iwasakiとしては着尺で作る勇気は無くて(笑)、でも肌に直接触れて永く使えるショールに
と思って生まれたシリーズがparade。マットな木綿に、キラキラと絹の部分が光ります。
やっぱり。よくお似合いだなぁ・・・。嬉しくて、うっとり眺めてしまいました。
「これは今日お家に持って帰って!」とずしんと重い柏餅は、美味しく家族みんなで頂き
ました。Tさまありがとうございました!!
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店長の佐浦さんは、この日は花倉織のお着物に緯吉野の『チョコミント格子』を。
花倉織の組織と、緯吉野の組織が地紋のようにリンクして見えます。。。
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チョコミントといえば、スタッフの金子さんは最初の展覧会のときに生紬『サヤサヤルルル』
を選んでくださって。帯は青木間道をモチーフにした八寸でして。どちらもチョコミントな
お色で涼し気で。カッコよくてぇ~。憧れの着こなしとお人柄なのです。
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雨の中『メンデストライプ』半巾帯を締めて、お母さまといらしてくださったOさま。
昨年の展覧会で、絞り絣の八寸帯地『HANA』をお選びくださって。
「今日はあの帯にしようか、この半巾にしようか考えていたんですョ。」お母さま。
あぁ。嬉しいなぁ、有難いなぁ。Oさまには昨年制作した『御柱太織り』をご注文いただいており
まして。お母さまが勧めてくださったそうで・・。これから掛かるのですが、Oさまとお母さま
お二人のお顔を浮かべながら・・楽しく進めてまいります!
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そしてその翌日。Oさま再び今度はお友達と。この日は八寸帯地『色硝子』を。
Oさまもいろんなiwasakiを、お使いくださる若いユーザーさんのおひとり。どうか長く永く・・
Oさまに寄り添う織物たちでいて欲しいなぁ。。。
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お若いユーザーさんといえばTさまも。Oさまの『メンデストライプ』の年代違いの半巾を、
素敵に締めて。Tさまはかなりのマニアックな「節系」の糸づかいの織物好き。
平織りでもヘヴィー級の『御柱』太織りを、更にヘヴィーに綾織りでご注文をくださっている
お方。この日も節糸の味が縞のように経っている、柿渋染めのお着物がお似合いでした。
「これくらいの雨でしたら、結構お着物で来て下さるお客様も多いですょ」と店長さんがおっしゃ
っていたのもわかりました。お着物も雨も楽しめる、日常の上級者さんが多いのです。
あらためてTさまの綾織りの『御柱』を想像しながら・・これから制作にかかるのが楽しみです。

今回はそうはいっても雨で、お洋服でいらしてくださった方も多くてお写真は一部なのですが。
素敵なユーザーさんたちに素敵にお使いいただいて。
本当に。嬉しくて、感謝しかありません。
いつもいつも思うことなのですが、織物を続けてこれてヨカッタ~。
これからも素材力を信じて、味のある織物を作りたいと思います。

ありがとうございました。



by senshoku-iwasaki | 2018-06-29 22:41 | 着尺・帯
先日の染織こうげい・浜松店さんでの展覧会で、嬉しすぎる再会。前編。
今回のこうげいさんでの展覧会も嬉しすぎる再会がたくさんありまして。
何が嬉しいって・・・何よりお召し頂いて、率直にご感想頂いて・・・。
機にかかっていた時とは全然違う、本当に見違えてしまうほど昇華した我が子に逢う気分です。
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現在北海道にお住まいのHさま。
杉綾織りの着尺で「ピンクなんだけどグレーを感じるような・・・」とリクエスト頂きまして。
こちらで納得がいくまでに随分と悩みまして(笑)、昨年ようやく『薄墨桜』としてお納めさせて
頂きましたお客様。なんとiwasakiのブログもみてくださっているそうで。
ブランケットや、八寸帯地もご愛用頂いているのですが。今回こうげい・浜松店さんと、iwasaki
展と出かけたい・・と、かねてから行きたいと思っていた美術館等々と予定を組んでくださって!
初めてお目にかかることが出来ました。お写真は先日送っていただいたもの。
織物制作を続けてきて、本当にヨカッタと心から思った瞬間です。
制作する悦び、それをまた喜んでくださる歓び。こんな幸せが仕事だなんて、困難なコトも多々
あるけれど、どうにかして(!?)これからも織物制作を続けようと思った次第です。
Hさま、この『薄墨桜』とは対照的な超太織りの『御柱』をお選びくださって。更にそれに合う
ような九寸帯地をご注文くださいまして。iwasakiのいろんなバージョンのユーザーさんになって
いただけそうで。。。恐縮ですっ!(汗)。
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こちらのKさまも初めはiwasakiの半巾帯をお使いくださって。昨年の展覧会でこの八寸帯地を
ご注文くださいました。このお着物に合わせたいと、やや紫がかった微妙な色をヨコ糸に。
汗ばむような陽気でしたが、スッキリとお召しくださいまして。その後にご注文くださった半巾
帯も「とても気に入りました。」あぁヨカッタ、ありがとうございます!嬉しいです!

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やはり昨年の展覧会で、生紬『スターフルーツシャワー』をお選び下さったKさま。
その後に、山形斜文のツートンの半巾帯をご注文くださいまして。。。その組み合わせで!
うわぁ嬉しいです。とてもお似合いです。

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五色のカラフルなタテ糸で構成されている、シックな緯吉野八寸帯地『稲束』を涼やかな
グレーのお着物に。
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こちらも昨年の展覧会で。生紬『小さな窓』と、440シリーズの吉野格子のずらし絣の九寸帯地
『練り上げ文様』をお選びくださったIさま。
「私にはこの絣が雲のようにも見えてね、こちらでこの帯留めもいただいたのよ。」と。
松原智仁さんのぷっくりとした小さな雲が、さり気なく引き締めて・・・。
私も雲のようだと思って絣を括っていました。。。
大師匠の故・宗廣力三氏へのオマージュとして、時々制作している440シリーズ。
時々しか作れない(涙)シリーズ。時間と技術を駆使して不確かなモノを作るのがこのシリーズで。
こうして最高のカジュアルコーディネートをして頂いて!感激ですっ!

iwasakiは、何でもないフツーの日が好きでして。
特別じゃない、当たり前の日々にほんの少し。
一見どうってことない織物だけど、実はバカみたいに時間をかけて生まれてくるiwasakiの織物たち。
そんな織物たちがどなたかの、当たり前の日にぽつんと小さな野花を咲かせてくれたら・・と願って。
展覧会といっても、何も『作品』的な大層なモノは無いiwasaki展。
5年も続けてご紹介くださる染織こうげいさんと、また、リピートして下さるお客様に・・・。
心より感謝いたします。まだまだ・・ガンバリたいと思います!
嬉しすぎる再会は、また後編に続きます。。。


by senshoku-iwasaki | 2018-06-28 23:56 | 着尺・帯
神社と公園と鳩と烏と蔵前堂。
21日(木)~25日(月)の染織こうげい・浜松店さんでの展覧会に向けての着尺たち。
私(エツコ)の手つむぎのマーブル糸を用いた、マットなまわた系反物が下側の2点。
上の2点は生糸×玉糸の光沢のあるサラッと生糸系の、無地の吉野格子着尺。
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織物の面白さは、タテ糸とヨコ糸の噛み合わせによる色の見え方、映り方。。。
まわた系と生糸系では、光り方も違うので同じ絹でも全く別物の顔をしています。

吉野格子着尺は、工房がここ蔵前に移ってからの制作です。
iwasakiの蔵前工房は、神社の脇にありまして。
お隣りは『蔵前堂』さんという、調理パンやお弁当の製造販売をしているお店があります。
手作りのお弁当は、たくさんの種類があってボリュームもあって、下町の女将さんらしい優しいサービスも
あって・・近隣のオフィスの方々や、工事関係の方々から支持されていまして。
お昼を過ぎるとほとんど売切れてしまう、小さなオアシスになっていまして。
お天気が良いと、蔵前堂さんの前の通称『桃太郎公園』でランチをしている方も多々。。。

時々公園でお弁当のお零れを貰うのか、それとも鎮守の森のような樹々のある榊神社に元々住んでいるのか
最近、綺麗な羽色の鳩が工房の前に時々やって来ます。
やや赤味を帯びたグレーは、たしかに鳩羽鼠と呼ばれる日本人には馴染みの深い色。
屋上で洗濯物を干していたら、近くの隅田川か神田川からボラ(!?)をくわえてきた1羽の烏。
神社の背の高い樹の中へ・・・。おぉぉ。これまた美しい橡(つるばみ)色で。

鳩も烏も神様のお使い。
山梨の工房で最後の織った、カントリーなまわた系と。
蔵前に移ってきてから織った、マニッシュな無地の吉野間道と。

iwasakiも織物好きなどなたかの小さなココロのオアシスになりたいなぁ。蔵前堂さんのような。





by senshoku-iwasaki | 2018-06-17 22:02 | 着尺・帯
久々に、八寸帯地のメンデストライプを制作中です。
今年でなんと!5年目になりました、染織こうげい・浜松店さんでの展覧会に向けて・・・。
今回のiwasakiは、あらためてどストレートにhandsがテーマです。
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外の通りでは、最寄りの営業所から、何度も佐川急便さんやヤマト運輸の配達のお兄さんが
台車を使って走っています。それはまるで本当に飛脚のよう!足で荷物を運ぶ姿を眺めながら、
クニヒサも整経台の前で糸を持って走ります。
シンプルに見えるメンデストライプですが、実は結構面倒な縞でして。メンデクセーのです(笑)。
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水色っぽいのですが、今回はグレーとピンクと茶のストライプ。
ペンキで塗った壁のような、大らかで素朴でアフリカっぽい・・がこのシリーズなのです。

染織こうげいさんでは、iwasakiが面白いと思って作ったモノを面白がってくださる・・心優しい(!?)
お客様がたくさんいらっしゃいまして。それがどれだけ私たちの励みになっているかしれません・・・。
このメンデクセーじゃなかった(笑)、メンデストライプのシリーズも最初に発表したのはこうげいさんで
した。その最初の好感触が無かったら、きっとシリーズ化出来なかったかもかも。

蔵前に工房を移して初めての個展。
商業地ということもあって、手織物をするには南部町のような場所が今でもとても恋しいのだけれど。
元々は問屋街だった蔵前も。気が付けば以前は無かったようなお洒落なshopがいろいろと。
お洒落で気の利いたデザインに、どこか手を感じるような雑貨屋さんだったり。
自家焙煎のコーヒーショップだったり。

ところがiwasakiの織物は。
気が利かない上に、どこかどころか全てが手・手・手。
タテ糸もヨコ糸も、全ての個所にクニヒサと私(エツコ)の手が触れなければ布になりませんで。
掌の中にも指先にも。眼と心があって、頭じゃなくて心で感じて。
都会の喧騒の中だからこそ、手指の眼と心を強く強く感じるのかもしれません。

染織こうげい浜松店さんでの展覧会は、6月21日(木)~25日(月)
クニヒサは22・23・24の金土日と会場に。23日は私(エツコ)も、my久米島式まわたつむぎ台で
オリジナルのマーブルのまわたつむぎ糸をつむぐ実演(!?)をしに浜松店さんに参ります!
糸からhandsだらけの新作は、着尺や帯だけではなくて。
織り半襟や、帯揚げにもなるストールたちも生まれていますので、お楽しみいただけたら幸いです。

この展覧会のご案内状をご希望の方は、ご連絡 mail@senshoku-iwasaki.com をいただけましたら郵送させて頂きます。







by senshoku-iwasaki | 2018-06-12 23:15 | 着尺・帯