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by senshoku-iwasaki
| 2010-01-30 18:20
| 着尺・帯
![]() これが 柳橋・梅花亭の梅最中。 左奥が白梅。上品な漉し餡で、 右奥は紅梅。絶品白餡に大納言の蜜漬けが ちらほらと散らしてありまして・・・ 手前が たそがれの梅。小倉餡です。 それぞれに 皮の香ばしさと餡のハーモニー が見事に マッチングぅ~!なのです。 20年前に 初めて出会ってしまってから ずっと大ファンなのですが、ちょうどその頃。 まだ千葉の実家にいたころ、中学からの私の (数少ない!?)女友達がひょっこり遊びに 来て。このマイフェイバリット最中を特別に? 出したことがありまして。 「最中!えっちゃん相変わらずシブイね~! すげぇっ!あんこ、はみ出してるっ」 とか言いながら、バクッとひと口で喰い、 よく味わいもせずにズーっとお茶を呑み・・ 極めつけに「最中ってさ、何食べても同じに感じるのよね~!なんか上あごにつく感じ?」 とほざいた友に「もう、あーたには絶対やらん!!」と怒りまくったことがあります。(笑) 「まず、あんこがはみ出してるワケではないのよ。ミカちゃ~ん。これはぷっくりとした、かわいらしい梅の表現 だわよ。これがフツーの最中のようにピタッと閉じてたら 見た目も半減でしょ~。それに、この芸術的なまで に完成されたあんこ!これがまた梅の花弁のようでしょーが!まずは眺めて『あ~美しい。』それから お茶(渋めの深むし茶がオススメ)をひと口。そこでやっと手にとって・・・こうやって上と下とそっとネジって パリッという皮と、ふんわりお口にひろがるあんこの香りを鼻でも感じてさぁ・・・。この最中をつくっている職人さんに思いを馳せるのよぉ・・・。」とまぁ・・友人に呆れられたのは言うまでもありませんが、今もその思いは同じだけに たいていは夫と二人で子供にも見せず(笑)工房で、チビチビやるのが至福のときでゴザイマス。 ところが 昨日 やや肥満の7歳の息子。「○○クンがさ~、まんじゅうが嫌いだって言うんだけどさ。何で?て聞いたら、あんこが嫌いだって言うんだよ~。『おばぁちゃんが作るあんこが超甘いから』って・・・。だからオレ、言ってやったんだ~あんこもイロイロだって・・。きっと○○クン、美味いまんじゅう知らないな・・。ところで、この間、啓吾叔父ちゃんから何か届いたって言ってなかった?」 ドキッ!! 実は、「梅花亭」何軒か東京にありまして。 兄の住まいの近くに 神楽坂の梅花亭があるので、神楽坂のほうの梅最中を、先週送ってくれていたのを何故か知ってる、やや肥満。 「お前、さすがに鼻が利くなぁ・・・。でも、やらん。」 神楽坂のほうも、お花のカタチとサイズは ほとんど同じ。でも餡は、全く違うんですが こちらも美味しいです。兄ちゃん、アリガトね!! それにしても和菓子・・・深いです。そうそう、柳橋・梅花亭の『三笠山』イワサキのお爺ちゃんの好物だったそうなんですが、これも絶品です。えんどうまめの餡がまた美しい・・・。あんこもイロイロですいなぁ。 やや肥満も、味がわかるなら一つくらいやってもイイか・・。でもやらん。 ▲
by senshoku-iwasaki
| 2010-01-28 21:51
| 最中
![]() 昨年末のイワサキの機上会議。 「あのさ~。大島紬の絣糸を、 たて糸に混ぜて着尺を作ったら と思うんだけど・・・」夫。 「イイね~!アタシやりたいコト あるのよ・・。 大島の絣糸は よこ糸用で、 たて糸に使うには扱いにくそうだけれど・・・。 シルバーグレーの、節のある 玉糸とあわせて・・・どうよ」私。 「あ~。いかにも自家織物 らしい感じだねぇ・・・。」夫。 「イメージは、柳橋の梅花亭の 包み紙!」私。 「ふむふむ・・・了解。」夫。 柳橋にある、和菓子屋さん 「梅花亭」は、夫の実家の近くにあり20年くらい前に初めて夫の実家に伺った折、出されたお菓子がこちらの梅最中。 もともと あんこが大好きの私。美味しいと評判の、有名な最中もイロイロ食べてはおりましたが・・・ ここの梅最中を、初めて口に入れたときの衝撃ときたら・・・!!とにかく・・・以来私にとってはキングオブ最中。 「ちょっとあーた、こんなに美味しいもの普通に食べて育ったの!?」 そんなことで(!?)夫に対してヘンな尊敬まで芽生えてしまって・・・今日に至ってしまいまして。 上京の折には自分へのご褒美は、「柳橋 梅花亭」と決めております・・・。 チャコールグレー地に、シルバーグレーで ばいかてい・・・と小さな小さな文字が並べてある、こちらの包装紙。 小粋な感じが、柳橋が芸者さんたちで賑わっていたころのスイーツかしら?と勝手に想像してしまうのだけど。 「ばいかてい」の文字が微妙にずらしてあって、新国誠一の視覚詩のようにも織物のようにも見えて、一体 どんな方がデザインされたんだろう・・・?と、いつも思っておりますが、夫が言うには昔っからこうだったとの ことで、そのうちお店の人に聞いてみたいなぁ・・・。 そんなこんなで 最新作の紬は、こんな感じで結構イイ感じ。だと思っておりますが、 困ったことに、昨年私に突然襲い掛かった(!?)老眼が!!この柄は糸が見えなくなって四苦八苦。 ローガンショックと、日々夫に訴えつつも無視され続けております。 でも このブログを書くのに、「梅花亭の包装紙が要るよね~」と私のしつこいナゾかけに、なんと楽天ショップ にこちらのお店を発見!涙ナミダのお取り寄せ。「なんて便利な世の中になったのぉ~!」と喜びつつも、 やっぱり 出来たらあの、柳橋の川沿いにあるこじんまりとしたお店で、その空気とともに買いたいなぁ・・・。 ![]() ![]() ▲
by senshoku-iwasaki
| 2010-01-26 21:16
| 着尺・帯
イワサキはこの町に来て11年。
幼少の頃から あんまり気管支が(というより身体全体!?)強くないのが共通のイワサキ夫婦。 案の定、子供たちも・・・。 ご近所の、富河医院には随分とお世話になっていて、同世代の若先生の的確な処方で、息子などは 喘息持ちのくせに、私たちの展示会の都合で学校を休ませたっきりで、以外は休んだことが無いくらい。 親たちよりも はるかに親孝行。 そんなワケで、患者さんも多くて、 若先生と 大先生が、昭和の香りのする清潔な病院でそれぞれ診察されていて。 私はよく、大先生に診ていただいたのだけど・・・。 大先生は、70代なのにスラーッと長身で、カッコ良くて、だけどなんか飄々としていて話が面白いのだ。 奥様のお兄様や、お友達の方に芸大出身の人も多くて、著名な建築家の方があったり・・・。 自慢話や昔話じゃなくて、こんなにしゃべっていて面白い人は 私はあんまり知らない。 40年ほど前に、ご自宅を改装しようと考えた際に その建築家の方が、(また素晴らしい!) もともとの木造のお宅がとてもイイので、増築にしましょうと提案されたらしく。 それがまたカッコイイのだ・・。当時の建築雑誌にも載ってたりするのだけど、純日本建築の平屋に、 増床部分がフローリングの、なんと対面キッチンで、当初は、グローエの水栓に、ビルトインコンロ。 レンジフードがまた・・・カッコイイ(泣)。私の生まれ育った、千葉の実家の文化住宅とはえらい違う・・・。 ダイニングのイスがまた・・・その頃から一度張替えをされたという、使い込まれたマルセル・ブロイヤーの チェスカチェアーが10客くらいあって・・・。 今でもかなり不便なこの地域にあって、これだけモダンに、でも丁寧に、華美でなく、豊かな知性や感性が にじみ出ているような お住まい。そして医院。このお宅の家族の方々すべてのお人柄。 先ほど お通夜からもどってきた夫は、「葬儀会場は人と車がいっぱいで・・・」 大先生のお話、もっと聞きたかったなぁ・・・。 ▲
by senshoku-iwasaki
| 2010-01-25 22:14
| 岩崎のある日
『明の春』2010年1月23日(土) ~ 2月7日(日)
10:00 ~ 17:00 栃木益子・やまに大塚 ギャラリー緑陶里にて 【出品作家】 伊藤北斗 (陶芸 ・ 東京都) 飯島桃子 (日本刺繍 ・ 東京都) 岩崎訓久・悦子 「日本の夏じたく」展でご一緒しています日本刺繍の飯島桃子さんも参加されております。 やきものの町で見る織物、刺繍も、良いかもです。 iwasakiは、ストール中心で出品しております。 ▲
by senshoku-iwasaki
| 2010-01-24 10:49
| 展示会・お知らせ
先日の土曜日。
娘(5才)のお友達のお母さんから、「 『今日しょうこちゃんとウチでお弁当食べる約束してるから!』って・・・ウチの子、ものすごく楽しみにしてるんだけど・・・聞いてる?」と電話があり・・・。 「なんも聞いてないっ!!」(ひょっとしたら聞いてるかも!?でも、娘の女子話はめっちゃつまんないので、 たいていのことはこちらの耳に残っていないのも事実・・・。ゴメンよ、娘。) 「もしよかったら、お弁当持たせて連れてきて。しょうこちゃん、来ないと泣かれても困るしぃ・・」とママ友。 「うわっ!!ゴメンね~っ。でも、迷惑だよぉ・・・・」私。(実は午後も仕事が残ってるし、完全に困惑。) 「ぜーんぜん構わないから!!」 ・・・結局、急遽お弁当を作ってお友達のお家に・・・。 そりゃ、娘も行きたかったワケだ。 お友達のお宅は、最近新築したばかりのピカピカの大きな2階建て。 子供部屋ももちろんあるし、巨大な収納スペースだって・・・ 南向きの明るい大きなリビングには、娘の憧れのピアノがちょこんとある、といった感じで。 「ステキね~!しかし広っ!スゴイなぁ・・・。」木造の、無垢の桧がふんだんのお家に、私もウットリ&ビックリ 「これでも、もとのお家からすると、かなり小さくなっちゃったんだよ~」 「えっ!?そーか・・。本家だもんねぇ」 お友達のおじいちゃんとおばあちゃんは、専業農家で、6年ほど前までは養蚕もされていたお宅。 「岩崎さん、白菜漬け持っていってね。裏に用意しといたから。」と、おばあちゃん。 「あ・・スミマセン!ありがとうございます。」と、裏にまわると・・・ 「車でまわってこなきゃ・・」おばあちゃん。確かに広いお庭だからかな? 「!!!」 大きな漬物樽が10個くらい並べてあって、一番手前に重石をはずしてある樽が・・・。 「多分、これ持っていけってことだと思うんだけど・・」ママ友。 「いやいや・・・それはないでしょう」私。 「岩崎さ~ん、ソレ、樽ごと持って行って。減らしといたやつだから」おばあちゃん。 漬物樽をまずお返しするために、ウチにある樽に移して・・・。おぉ!!白菜にして15個分はあるかと・・・。 おいしいんだけれど、これを春までに食べられるかなぁ・・さすがにカレーには化けないしなぁ・・。 漬物樽をお返しに、後日伺うと・・・今度はおじいちゃんに、 「大根持っていきなぁ!」と・・・。 「でかっ!重っ!」またまたビックリ! これまた 大きな品種らしく、とにかく大きな大根で。ふつうの大根の4本分は裕にある1本。 娘よ・・・。 スケールの小さな母親でゴメンよ。 ▲
by senshoku-iwasaki
| 2010-01-21 22:05
| 岩崎のある日
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by senshoku-iwasaki
| 2010-01-20 19:53
| 工房周辺
![]() めったに無いことですが、今日 は一日中包装三昧。 田舎に住んでいると、熨斗紙も イイ感じのものが手に入らない ので、水引は、岡谷の宮坂さん の銀河シルクに、茜で染めた 紅色の絹糸を私がヨリヨリ・・・。 紅白の絹の紐、さすがに20本 は くたびれました。 息を殺して(!?)紅白の箱に、 手もみ和紙でお包みして・・・。 なんだか大変緊張しました。 明日は 機織りで日常に 戻ります。ホッ。 ▲
by senshoku-iwasaki
| 2010-01-18 21:28
| 岩崎のある日
![]() 兄夫婦に頼まれた、内祝い。 今年初めから織り始め・・・ 10本の雨降りストライプ。 9日にやっと織り上げて。 先週やっと房をヨリヨリ・・・。 他に紬と帯地の準備をしながら 最後に仕上げをして・・・ 今週は包装をして 依頼されたお宅に発送。 この感じ、大島紬の絣糸と カシミヤやベビーアルパカの 風合いと・・・。 かなり気に入り、来シーズンから定番に! 届く方々の反応は・・・? ▲
by senshoku-iwasaki
| 2010-01-17 21:08
| 纏う布・暮らしの布
![]() もちえんさんから頂いた干しイモ。 こちらのおイモ、焼いても蒸しても美味しくない、 干し専用のイモらしい。干しのスペシャリスト。 たしかに美味! 3時休憩(しっかり休憩はとるiwasaki)のお楽しみ。 ▲
by senshoku-iwasaki
| 2010-01-14 18:50
| 岩崎のある日
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