![]() 一昨年・・裏庭で真冬に出会った、ムラサキシジミ。 確か・・こんな感じだったかなぁ・・・。 ローズガーデンのようだった、前作のdorisが織り上がったの は先週の木曜日。 クニヒサ、新作の赤城の節糸がタテ糸 の八寸の帯地を整経してから、こちらのタテの準備が出来た のが金曜日。土日で帯地とこのショール地をはたに糸をかけ て・・・今日からそれぞれに織りはじめ。 3月7日~19日までの、新宿伊勢丹5階ザ・ステージ#5に 出品します。新作は全部、楊柳の大判 dorisシリーズ。 いつもより、かなりハイペース。 いつもより、仕事を濃くしたいとなると、段取りと手際につき まして。・・・となると、整理整頓ということに。 ストールの場合は、とにかくさまざまな糸を使うので、使うで あろう糸を準備して、木枠にあげるものはあげておいて・・。 クニヒサがヨコ糸の小管巻きを使っていたら、その間に他に するコトを前もって用意しておいたり・・・と。 楊柳のストール、これまでにどれだけ織ったのか自分でも よくワカラナイのだけど(笑)。自分の思惑以上のモノが出来 る奇跡(!?)に何度か遭遇しています。まるでフワフワっと 空から美しい蝶でも舞い降りてきたかのように・・・。 『想像通りのモノ』だけじゃつまらない・・毎回発見がある、 だからやめられない・・・エンドレスな仕事。 ↑ 機にかける前の縦糸 約20m。 ▲
by senshoku-iwasaki
| 2012-02-27 23:20
| 工程
![]() 廃屋になってしまったお隣の梅。 15年くらい前までは、お婆ちゃんがいて。 縁側には黒猫がいて。萱葺き屋根のお隣 は、家の前の黒柿とこの梅の木が、まるで 『浪花屋』の柿の種のパッケージのよう。 でも、主をなくして誰も何もしてくれなく なってから・・黒柿の木も穴だらけの萱の 屋根も、サルに荒らされてボロボロ。 裏には穴クマのすみかがあるらしく、毎年 我が家は遠征先となり・・自家製味噌が 狙われる・・!(笑) 我が家、システムキッチンを入れたときに 旧台所を一部残して壁にして、そこを味噌 などの保存食ストック場に・・。寒いので ピッタリ!なのだけど、壁が杉板一枚なの で、空腹で凶暴になった早春の穴クマには ぶち破られるコトも・・。 ![]() でも今年は蕾の数から、実りが期待 できそう! 昨年初めて作ってみた、梅干し。 大寒を過ぎると美味しくなる・・と 聞いたので、壺を開けてみまして。 確かに。秋にはしょっぱかった梅が なんともまろやかに・・。 寝かせるって大切なんだなぁ・・と。 そういえば。 我が家の味噌も3年寝かせると、 豆味噌なのでまるで八丁味噌のよう な奥深い味に。 寝かせるって、生きてる状態だから 目も手も入る状態のコトなのね・・。 目も手も入らなくなると、荒れ果て る。忙しい時ほど、庭とか家の手入 れがしたくなる。なんでだろう・・・? ▲
by senshoku-iwasaki
| 2012-02-25 21:57
| 岩崎のある日
![]() 4月から5月にかけて、愛知県のギャラリー・雅趣kujiraさん での展覧会に向けて制作中。 この節糸、宮坂製糸所さんのもののように『ちゃんと』してな いのが特徴!?。農閑期に内職のように、お母さんたちがひ いてる糸だから、ものすごく太かったり細かったり・・とにかく 味わいはあるのだけれど、扱いはタイヘン。 タテ糸を木枠に巻き上げるのも、整経するのも、こうして機に 二人がかりでタテ巻きするのも・・。 この節糸を使った八寸、今までにも作ってきましたが・・。 今回は前回よりも太いところが多いみたい。 クニヒサ、筬目を再検討。 精製されていない・・荒削りなんだけども、ミョーに魅力的。 素材感!の存在感!を、150パーセント引き出したいのが 今回のシリーズ。それとは別に、脱・素材感!だけど 織物らしい和モノが作れないかとも思っています。 織りのキモノは、元々普段着だもの。洋服で言うなら、 『 Street系』。43歳になるiwasaki夫婦、今更だけど 『 Rockな魂』も持って(!?)この、『 Street系』に 取り掛かっていきたいと思っております! ▲
by senshoku-iwasaki
| 2012-02-23 22:36
| 素材
![]() をしていたらしいのだけど。 チェーンソーがまだなくて、二人がかりで大きな鋸を、 エッサオッサ・・と気合と腕力で。 この工房を手に入れたとき、この家の間取りや納屋や 馬小屋・・すべてが父の生家にソックリだったものだから、 父はチョット嬉しそうに(!?)鎌を研ぎ、草刈りをかってでて くれ。「裏山はここのウチのものかい?」と。 残念ながら、この家の土地はほんの少し。この大きな樫の木 の手前まで。ここの周辺は、杉山がほとんどなのだけど、 手入れがされずに荒れた感じ。 薪ストーブを入れてから、iwasaki家は薪の準備に大忙し。 この大きな樫が、昨年秋の台風で折れて。(ウチに倒れなく てヨカッタ~・笑)切った、幹や枝も我が家の燃料に。 朝、チビッコたちと下のバス停まで歩いて・・上ってくる際に 道々に落ちてる、杉の小枝や、枯れ枝も拾って焚きつけにし ているうちに・・なんと道がキレイに! 荒れたよそ様の山が気になる、気になる・・。欲しくなる!? 父が生きてたらなぁ・・・。 ほんの一昔前まで、火が家の中心だった頃の暮らしに戻す とこの周辺はきっと・・・ナカナカの山里になるんだろうなぁ。 山の神様が出てきそうな、娘の秘密基地。 ▲
by senshoku-iwasaki
| 2012-02-21 21:42
| 工房周辺
![]() doris。今朝、湯通しして・・ 仕上がり。 このシリーズ、しつ こく(!?)とりかかっておりまし て(笑)。毎日織っているものの。 キモチはマシーンでも、やっぱり サクサクとは進みませんで。 一歩一歩前に進んでおります。 iwasakiのストール、全く同じも のは存在しません。 「私」という人間はこの世に一 人、というように・・・。 のびやかな、絵付けの焼き物の ような織物・・。iwasakiが目指 す、『民藝』な『楊柳』。 ▲
by senshoku-iwasaki
| 2012-02-20 21:24
| 纏う布・暮らしの布
iwasakiの定番の『楊柳のストール』。
その広幅でタテのストライプが利いた、dorisのシリーズはこれまに何度か作ってきましたが。 最新作のdorisの房を、ヨリヨリしていたところ・・・ 「おぉっ!かぁちゃん、ソレ、カッコイイじゃんっ!」息子。 「嬉しいコト言ってくれるね~!『カッコイイ』は最高の褒め言葉だね~」私。 「やっぱり!?かぁちゃんもそう思う?オレは、たまに年配の先生から『素晴らしいお子さん』って言ってもらうコトがある んだけど、あんまりピンとこないんだ。」息子。 「きっと『素晴らしい』には、先生のそれまでの経験とか知識から・・あーたみたいに褒めるところが無さそうなタイプから でも、どうにか引き出した感があるのかしらね~。」私。 「かぁちゃん、そんなぁ・・・。でも、『カッコイイ』には直感だけか~。」息子。 「そうなのよ!おデブちゃん、大切なのは『考えるより感じろ』なのよっ!」私。 「そういやオレ、車には興味ないけどさ。「ナカムラサン」や、時々ウチに来る、とうちゃんたちが「トモエクン」って言ってる人の車は『カッコイイ』と思うんだ。おデブじゃないけど。」息子。 「たしかに・・。「ナカムラサン」のボルボは1974年式だったかな・・。「トモエクン」のはそれよりもっと前の1960年代の イギリスの・・・なんって名前だったかなぁ・・?とにかく、確かに共に車が『カッコイイ』時代に中でも更に『カッコイイ』といった名車っつう感じやね~・」私。 「そういや「トモエクン」は、iwasakiのストールを「なんかワカンナイッスけど、カッコイイっすね~。」って買ってくれた最若手の男の人だったのよ・・。」私。 「えっ!?お客さんだったの?」息子。 「15年前に、はじめてギャラリー工さんでの展覧会で、何回か見てくれていて「今日バイト代はいったんで・・・」って。まだ、二十歳くらいの学生さんだったの。」私。 「へぇ~っ!買うモノほかにあるだろう・・・って感じだね。」息子。 「ハハハ・・確かに。でも、それまで草木染めで手つむぎで・・・大変手間がかかった『素晴らしいもの』ですネって言われるコトが多かったから、『カッコイイっす』の一言が、めっちゃ嬉しかった!」私。 「なるほどぉ~。それで「トモエクン」って今カメラマンなんでしょ?『カッコイイ』仕事だよねぇ?」息子。 「そうだね~。カメラ好きはいっぱいいても、お仕事にしている人は、そうはいないでしょうねぇ・・。それも、なんだっだか・・有名な写真家もたくさん輩出している、人気のスタジオで広告写真を撮っているんだって。」私。 「かぁちゃん、その話も『カッコイイ』!」息子。 「そーだ!「トモエクン」の『カッコイイ』に便乗するとだねぇ・・そのスタジオに入社するきっかけになった写真のモデルがなんと、アタシなのだ!今思い出したけど・・。」私。 「うっそ~!?マジ?」息子。 「マジです。10年前にウチに遊びに来てくれて、富士川のほとりで撮った写真。しかもそのとき気づいてなかったんだが、お腹にあーたがいたときの写真。」私。 「『カッコイイ』話に、オレも入ってた!?ヤッタ~!」息子。 「あーたもホントは、Nちゃん(クラスのマドンナ)に『カッコイイ』って言われたい?おデブちゃん。」私。 「・・・いや、モデルは美人でなくてもスリムでなくてもアリ。というコトは・・?オレにも来るね、『カッコイイ』が!!」息子。 ▲
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| 2012-02-19 22:27
| 岩崎のある日
![]() 『伊勢木綿展』が始まります。 木綿好きな方は興奮すると思います。 昨年の『伊勢木綿展』に伺って、 私(クニヒサ)は興奮しました。(笑) iwasakiは半幅帯を出品しております。 半幅好きの方が興奮して頂けたら良いなぁ。 『伊勢木綿展』 2月18日~3月20日 MONON 地下鉄東山線「星が丘」駅より徒歩3分 星が丘テラス EAST2F 営業時間10:00~20:00 年中無休 Tel&Fax 052-782-0747 ▲
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| 2012-02-17 21:26
| 展示会・お知らせ
![]() もあるコチラも最新作。 緯吉野のこのシリーズは、 『SAVON』。しゃぼん玉みたい にプクプク・・といろんな風に見え ると面白いなぁ・・と。 地模様の緯吉野。段にいれた色 糸。タテ糸の色。 しゃぼんの表面が虹色に見える みたいに・・・。その日の気分 で見え方が違ってみえたら、 それはそれで幸せな帯かと。 クニヒサ、この規格で次は八寸 にとりかかる予定。 ▲
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| 2012-02-15 20:47
| 着尺・帯
![]() 半幅を作ろう!と準備をしたのは、昨年末。 先々週、新宿伊勢丹の地下に行ってみたら・・・ すっかりバレンタイン一色。海外の、人気のショコラティエの コーナーを覗いてみると、チョコとは思えないパステルカラー やビビットカラーのファンタスティックなチョコレートたちが。 やっぱりオシャレなイセタンだなぁ・・。 ・・・そういえば。 私が工房を出る前に、クニヒサがコレを織っておりましたが。 あらあら・・ベルギーのショコラティエみたいなカラーリング? キレイなお姉さんたちで溢れかえっていた、チョコレート売り 場。クニヒサの新作にも「カワイイ~!」なんて声が聞けたら よいのだけれど(笑)。 バレンタイン。 わかってはいても、チョットだけ何かを期待しちゃうのは今も 昔も小学男子の切ないキモチ。 モテモテ君を恨めしく眺めながら帰ってきた、我が家の理屈 っぽい肥満児。 結局。今年も妹が作った、「友チョコ」の残りをもらって溜息。 ▲
by senshoku-iwasaki
| 2012-02-14 21:11
| 着尺・帯
![]() 新作の半幅帯は、緯吉野。 タテ糸はタッサーシルク。ヨコ糸 は、宮坂製糸所の国産絹の キビソ糸。 キュッと締まって、戻らない、 手織りの絹織物ならではの 『締りのよさ』があります。 私(エツコ)はいつでも半幅派。 半幅が大好きなんだけど、織る 手間は八寸と同じだし、単衣な ぶん、規格を考えるのがムズカ シくも面白いシロモノ。 クニヒサが年明けから取り掛かっ ておりました。 ▲
by senshoku-iwasaki
| 2012-02-13 21:38
| 着尺・帯
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