![]() りも見る角度で景色が変わるト ロだと思います。杉の幅が大小 さまざまなので、傾斜を切り返す だけでもストライプがずれたよう に見えて面白いのだけど。切り 返す前にどうしようかなぁ~って 迷ったダイヤ!?・・ではありま せん(笑)。3.8寸ごとに1寸だけ こんな、不規則なダイヤの雨が 降っています。 よーく見なけりゃただの無地。 綾織りの着尺は、ヨコ糸に生糸を 入れれば光沢ギラギラの、高貴 な織物で。献上品の黄八丈など が有名ですが。まわたのつむぎ 糸にするコトで、光沢感が少しだ け抑えられ、糸の細い太いが傾斜に変化をつけます。 『良い織物』って何だろう?って一番織っていて感じるのは、こういった類の織物を織っているときです。 絹糸自体の繊度が不均一だとキズのように見えるので、機械織りの世界ではアウトとされていますが。 手織りの紬などの規格・密度であれば、ほぼわからないか、『味』のひとつになるのです。それはB級というのとも違う 情感というのか・・・手織物に文学を感じる奥深さに繋がっていると思えてならないのです。 「とにかく高級で、珍しくて、この世に存在しない美しい織物を作れ」と命じた童話の『裸の王様』。なんだかよくわからな いけど『有難い・珍しい』という言葉で『わかったような気になる』王様。更にそんな気になってくる家臣たち・・・。 ホントにイイと思うモノは、自分の五感で感じ取るモノ。金があればイイってもんじゃない、私にはそんな勇気を与えてく れる物語です。『有難い』や『珍しい』肩書きは何一つ無いiwasakiの織物。 王様じゃない人で!?共感できる方に出会ってゆけたらウレシイです。 ▲
by senshoku-iwasaki
| 2013-06-30 21:24
| 着尺・帯
![]() ば次にかかる吉野格子の着尺のヨコ糸に糊付けを。 雨なら木枠に上がった余り糸を、カセ上げ作業。 そうだ!ついでにコレも。 綾織りの紬に取り掛かる前に、10日ほどひたすらに 繋ぎまくった糸。着尺を織るときに出る、織りつけの際 の10センチ、織り上げの際の25センチの切り糸。 Mさまに以前から・・・私(エツコ)が、暇をみつけては ちまちま繋げている糸で着尺が欲しいと言ってもらっ ているので。今まで繋げた糸と合わせてどれくらいに なったのか、カセに上げるコトに。 今回は、お正月にMさまと打ち合わせさせていただい て、この繋ぎ糸をタテ糸として散らそうという計画。 これだけ繋げてあると、どうしても繋ぎ目からぬけ易い ので・・・古い自家織物でもタテ糸に使われているモノ は、あんまり見た聞いたりしたコトがないので。 カセに上げてから、糊付けをしてトライする予定。 このカセ、枠周1.27メートルで1000回転。 それで・・・。出来上がったカセは、合計5カセ。一反 分で使うタテ糸の、だいたい3分の1ほど。 ![]() これだけでざっと計算すると、21,000回は繋げている コトになり・・・。18反分くらいの切り糸を、はた結びし てこれだけ、ってコトかぁ・・・。 グレー系の多いiwasakiらしい繋ぎ糸。生糸だったり 玉糸だったり、太さや撚り具合も微妙に違います。 この間、息子には『三浦雄一郎さんとは違うんだねぇ』 ってつくづく言われたけれど(笑)。 この繋ぎ糸の全長を考えると、エベレストだって近づ いちゃうかも!? いやいや・・・まだまだ、ちゃんと織物になるまでは! なんせ、体力が無いですからね、大きく迂回しまがら ゆっくりゆっくり・・・山頂を目指します! 命の危険は、全く心配要らない機織り登山ですが。 ▲
by senshoku-iwasaki
| 2013-06-27 22:16
| 素材
![]() 『勝手に昼食』は、カップめん! それもカップやきそば『ペヤング』や 『UFO』などなど・・・。あらあら、 いけませんねぇ。高カロリー! 「かぁちゃんは、何が好きだった?」 「うーん。カップやきそばが出る前だ ったのかなぁ・・。昔、袋麺でホラ なんでかターバン巻いたインド人の ようなソースやきそばあったじゃん」 「何それ?」クニヒサ。 「えっ!?知らないの?うそ?」私。 ゼッタイあったんだけどなぁ・・。 たまに父と二人っきりのときとかに 作ってもらった記憶が・・・。 週末、岩崎家の法事で千葉にある お墓に行った際、見つけました!! なんとコレ、私より2つ年上の1967 年生まれなのだそうで、全国区で販売するもあんまり売れず・・・千葉と茨城県の一部で販売されたものらしく・・。 蔵前生まれのクニヒサは、見たコトもないパッケージに興味津々。私(エツコ)は懐かしさに狂喜乱舞(笑)。チビッコたち はしらけた顔で「へぇ~、そーだったのか・・・」 『アラビヤン焼そば』、熱烈なファンも多いらしく。今では全国区で買い求めるコトができるそうですが・・・。 南部町からもほど近い、富士宮の大型スーパーとかでも見たコトはないような気がするので、やっぱりマイナー商品かも。 ▲
by senshoku-iwasaki
| 2013-06-25 20:59
| 岩崎のある日
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by senshoku-iwasaki
| 2013-06-20 20:46
| 着尺・帯
![]() 退院したときも、1ヶ月検診も・・・確かにココに入っていた ハズ・・・なんだけど。11年前は。今や50キロ級の特大小5。 あーあ。あの頃は可愛かったなぁ・・・っけかなぁ!?(笑) 眠りが浅いのか、すぐぐずってぜーんぜん仕事させてくれな かった第一子とは違って(笑)、その2年後にココに入った娘 は、この中でもよーく寝ておりました。機場の横で、この中で スースー眠る娘は、まるでエジコで眠る時代劇の子供のよう だったのを・・・ぼんやり思い出します。 綾織りの紬着尺、二反掛けで織っています。一反目はご注 文のグレー。ようやく・・明日にも織り上がりそうです。二反目 は、色味の違うグレーで・・・と思っております。 不思議なコトに、10日前あれほど眼を悩ませたタテ糸が・・ 今は全部見えるのです。眼が慣れるのだとしたら、まだまだ 織れるうちに織っておかなきゃ・・・と。クニヒサが『ぜんまい』 で準備中のこの糸は、この次の次にかかる綾織の紬のタテ 糸です。そのタテ糸を巻き取る、木枠がクーハンに眠ります。 「エツコさん、ホントに今度も二反分掛けるんですか?ご注文 分の一反でもイイんじゃないですかねぇ・・・?」クニヒサ。 実は、原料の絹糸も高騰中。中でもまわたのつむぎ糸の高 騰は昨年から続いていまして。う~ん・・。でも作りたいなぁ。 無地のようで無地でない、綾織りの無地はまるで江戸小紋 のようなタレ感があり、平織りとは違う魅力に満ちています。 iwasaki、今年の秋冬のオススメ着尺となりそうです。 ▲
by senshoku-iwasaki
| 2013-06-17 21:15
| 道具
![]() 『染織こうげい』さんが、このたび 神戸に出店されました。 iwasakiもオープンにあたり・・・ こちらの八寸帯、銀河絹とタッサ ーナーシの山形斜文を出品いた しております。 今回は、大小のダイヤが雫のよ うに流れています。 キラキラ・・・と佳き始まりとなり ますように!! 神戸店、iwasakiは10月に新作 を携えて・・・展示会をさせて頂く 予定です。 ▲
by senshoku-iwasaki
| 2013-06-15 21:51
| いわさきのつながり
![]() 植物染めの色にはたぶん、 『気配』があるのだと思っていま す。桜だったり矢車附子だった り。その木や草を想像して・・・ イメージした色が、実際の色を 鼠色にしてみたり茶色にしてみ たりするのだと・・・。 植物染めでグレー系にするとき は、iwasakiでは木酢酸鉄を使 っていましたが、現在は鉄媒染 での植物染めはしていません。 というのも、糸にわずかに残った 鉄分が、色味を変化させることが あるからなのです。 今織っている、綾織りの着尺は iwasakiの織りサンプルからのご注文だったのですが、チョイスされた色は以前、梅で染めた糸を使った部分だったもの だから。クニヒサ、酸性染料でこのビニョーな色を染めるのに大変苦労しました(笑)。だって、黄味、緑味、茶味・・・の 入ったグレーなんだもの(笑)。こういう『不確かさ』こそが色だけじゃなくて、手織り物の魅力の全てではないかと思うの です。人生における不確かさって・・・愛のカタチだったり、幸せ度だったり、見様によって捉え様によって様々。 良い織物って何だろう?iwasaki、いつもの自問自答。もしかしたらそれは、いい人生に繋がっているのかも!? この歳になってやっと、大師匠の『織りは人なり、人は心なり』のホントの意味がもうチョットで理解できそうな・・・ うーん・・・。やっぱり・・・もうチョットかな(笑) ▲
by senshoku-iwasaki
| 2013-06-13 21:00
| 工程
![]() を出たところ・・・。 視覚に飛び込んできた、茶色い お尻。ネズミ!?アナクマ!? あ~ん!!ウサギちゃんっ!! 「うひゃ~!カワイイ!!」娘。 「この瞳、ヤバカワだわ。もしかし て、昨日かじられてた鉢植えの イチゴ、食ったの君?」息子。 「・・・。」ウサギはしゃべらない。 「う~んっ!!だとしても君なら 許しちゃう!」メロメロ息子。 「ウサギちゃん、ウチに住み着い てくれないかなぁ?」メロメロ娘。 ネズミのときとはえらい違い。 カワイイって得だなぁ。 案外、性格は超悪かったりして。 ▲
by senshoku-iwasaki
| 2013-06-11 20:38
| 工房周辺
![]() 綜絖通し、筬通しをクニヒサに押し付けても(笑)、ひとたび タテ糸が切れれば、地獄の(!?)筬通しをせねばならず。 あわわ・・・筬目が見えないっ!!こ・・コレは困った(汗)。 何度も隣の糸を確認して、どーにかこーにか前に進むも。 切れたタテ糸は、機結びという結び方で結ぶのだけど。 私(エツコ)は、このテの作業には自信があったつもり(笑)。 だってだってこの10日あまり・・・ずーと切り糸繋ぎをやって いたんだもの。まさかとは思うケド、そうそう抜けたりはしない ハズ・・・の括った『高』は、あっさりハズレ・・・(涙)。今回の 着尺のタテ糸は、高密度なので片撚りの生糸。節糸のよう にデコボコが無いので、スルっと結び目から抜けるコトもしば しば。ムムム・・・。尽く調子に乗せてくれませんで。 かなり無口になりながら・・・耐えること一日。よく見えなかっ た筬目がだんだん見えてきました!一日目、ナントカ3尺。 一反約3丈3尺。ペースを上げるコトより、なるべく毎日毎日 同じテンションで同じ時間、食べるように、寝るようにあと 10日間ほど・・・この着尺とじっくりお付き合い。お付き合い が深まると、たぶんもっとこの着尺の魅力が見えてきて。 もっとお付き合いしたくなった頃・・・織り上がっちゃったら きっとサイコーの出来になるんじゃないかなぁ・・・。 ▲
by senshoku-iwasaki
| 2013-06-09 21:52
| 着尺・帯
![]() る・・・。次にかかる、綾織の紬の タテ糸を木枠に巻いていると・・・ 「かぁつん、ばぁばの好きな番組 でさ、黄色のキモノのおじさんい るじゃん・・・」小3娘。 「ん?笑点の木久扇師匠のコト?」 「そう!あのおじさんね、スゴイ の。喉叩かないで宇宙人できる んだよぅ。ワレワレハって」娘。 「そりゃ、スゴイ(笑)。アタシも子 供のころから大好きだよ。あのお じさん。」木久ちゃん流石だなぁ。 いくつになっても小学生に憧れられて・・・きっと大人になると、もっともっと憧れちゃうナイスな人。 そんな木久扇師匠のようなナイスな大人を目指して・・・iwasaki、グルグルグルフル回転でガンバっておりマス!! ▲
by senshoku-iwasaki
| 2013-06-07 21:56
| 工程
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