1 ![]() はじめてのチラシでのご案内状となりました。 今年でなんと!9年目になりました、静岡カントリー浜岡コース&ホテル・カルチャーフロア での展覧会のご案内状が出来てきまして。 今回、このご案内のデザインしてくださったモチヅカさんの本業は、画家さんです。 iwasakiの工房にいらしたときに、パチパチ・・と工房風景や、織り上がったばかりのものの 写真を撮ってくださって。これが表面。中を開くと・・・それはまた今度(笑)。 まだ房もヨリヨリしていない、ショールブランケットの『タテ糸がヨコ糸との交差で布になる感』 がとても効果的に感じて・・・自分たちではゼッタイ思いつかない視点です。 ほかの人の手が入るコトによって、ぐっとパワーが増してgoodになる! iwasakiの他力本願説です(笑)。 折ったまま縦にすると・・・生地の感じが雑誌『民藝』の表紙みたいです。 今年のiwasakiの秋冬のテーマのひとつに、『民藝っぽい』(大雑把ですねー・笑)というのが ありまして。なんかどこかに『民藝』を感じる・・というニュアンスなのですが・・・。 トラッドな技法で、トラッド・・・なんだけれど今っぽくもある(といいな、と思って作った)、 iwasakiの『民藝』が感じてもらえる展覧会になればいいなぁ・・・と思っております!! 実はまだまだ制作中(汗)。 11月14日(金)~12月14日(日) 10:30~19:00(会期中無休) ※11月16日(日)・23日(日)・12月7日(日)・14日(日)iwasaki会場におります。 静岡県御前崎市門屋2070-2 お問い合わせ:浜岡コース・カルチャーフロア TEL 0537-86-2025 ▲
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| 2014-10-27 21:22
| 展示会・お知らせ
![]() 今年春に、浜松の『染織こうげい』さんでご注文くださったFさまの杉綾織り紬のご希望は ビビットなグリーン。 イメージとしてお手持ちのストールをお預かりしまして。 紺のようなグリーン、ビリジアングリーン、ちょっと淡いビリジアン・・・とにかくグリーン(笑)! キレイなグリーン!だけど、綾の切り替えでダイヤも見える無地のグリーンで! ・・・となると。 タテ糸のカラーはきっと濃くないと、ダメなんじゃないかなぁ・・・?とか。 一応、前回シルバーグレーがタテだったときにも・・・クニヒサが『こんな感じかなぁ?』と 濃淡ビビットなグリーンに染め分けた、ヨコ糸を入れてみたものの・・・やっぱり違う。 やっぱりか、と思ってはいてもやってみないとワカラナイのが人生・・・じゃなかった、織物で。 キホン、おまかせしていただいているとはいえ・・・タテ糸をこちらで決めて、機にかけてしまうと タテ色の変更は出来ないので。二人がかりであれやこれや・・・緊張なひとときなのです。 時間はかかるけど、無い知恵を出し合って今回も。 画像ではチョットわかりにくいのですが・・・。 たぶんきっとかなり近い感じじゃないかなぁ?と二人して思えるサンプルが出来まして。 先月末に濃淡4色をヨコに入れたサンプルを、『染織こうげい』さんにお送りしていたものの。 実はFさまが何とおっしゃるかドッキドキしながら(汗)、それぞれ全然違う新作マフラーやら ブランケットやらを織っておりまして。 一昨日お電話をいただき、ビックリな展開に。 4色の中からお好みの濃さのグリーンと、濃さでダイヤの見え具合も違うのでその辺りのお好みを お聞きしようと思っていたのですが。 Fさま、『このまま4色の段で織っていただくことはできませんか?』えぇ~っ!!。 ということで。 サンプルどおりの、一寸ほどの段で織ることになりました。 手織りの世界では、先生によって考え方の違うところではあるのですが・・・。 私たちの間では『膨らます』というのですが、一本別の色糸を添えたり、段ならiwasakiの 『sunrise』のように色糸を一本ずつイロイロ入れたりしてベタにはしないことが多いのです。 これはきっと、機械織り(のようにサクサク織ったの)とは違いますヨという考え方からなのだろうと 思うのですが。確かに時間はかかるけど、色が複雑に絡み合うことで生まれる自然の景色のような 段が生まれます。でもでも、一つの考えが全てじゃないというのが人生・・・じゃなかった、織物で(笑)。 な~るほどぉ~。名物裂なんかでもこういった(ベタな)ボーダーはたくさんありますから。 なんだか考えもしなかったけど、Fさまの紬がもっと楽しみになりました! 昨日からクニヒサ、糸染めの準備にかかり・・・今朝晴れ間が出るとともに糸染めを始めました。 全色染め上がって糊付けが終わる頃までに・・・マフラーを織り上げないといけない私。 ▲
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| 2014-10-24 22:36
| 着尺・帯
![]() ~やがて障子の奥から赤毛布(あかけっと)が飛び出してきた。-中略-実際この男は 赤毛布で身を堅めていた。その代り下には手織りの単衣一枚だけしきゃ着ていないんだから、 つまり〆てみると自分と大した相違はない事になる。~ 夏目漱石の小説『坑夫』の一節です。 漱石先生の人物描写が大好きで、高校時代よく読んでいました。 なかでもこの・・・『赤毛布』のくだりは、映像的にバーンと浮かんでくるシーンのひとつでして。 ブランケットをはじめて織ったときから、いつかこの『赤毛布』をイメージしたものを作りたいと ずっと思っておりました。 この場合の赤はきっと・・・レッドではなく、オレンジ。それも田舎くさい・・・今風に言うとダサカワ!? 高校時代は、『手織りの単衣』なんてのはあんまり想像できてなくて、きっと縞のウールの半纏地 みたいなものを浮かべていたのだけれど。今になって考えると、この『赤毛布』の単衣はたぶん・・ 絹ではなくて木綿の着物ではないかなぁ・・・?と推測。 だとすると、インテリ漱石先生が田舎モノをイメージしまっくって描いたこの『赤毛布』という男、 今ならかなりのお洒落野郎。全然そうは見えないかもだけど、相当高価な着こなしになりますネ。 実は私(エツコ)の真冬の定番スタイル、杉綾の紬の単衣にブランケット・・・というのは、この 『赤毛布』のスタイルからきているものだったりします・・・。 「エツコさーん、私は『坑夫』の記憶がないんですけど・・・。 『赤毛布』なんて悪いイメージのキャラではないんですか?」クニヒサ。 「たしか本の中では・・・茨城かどこか田舎の出身で、変な訛りがあって、赤毛布が臭いの!(笑)」 「じゃ、ダメじゃないですかっ!!」クニヒサ。 「いーの!いーの!『坑夫』の『赤毛布』と、iwasakiの『赤ケット』は別モノだもーん。」私。 この新作の『赤ケット』、これから縮絨をして仕上げる予定です。 今回のラドナー種のブランケット、ジャコブのブランケットより少し軽く仕上がっております。 クニヒサ、今日はこの色違い『青ケット』を機にセットしまして。 性懲りも無く・・・!?少量ずつ増産中。 ▲
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| 2014-10-20 21:21
| 纏う布・暮らしの布
![]() 一昨日・・・台風の過ぎ去った朝、我が家の裏の水路にやってきたのは大きなヒキガエル。 そろそろ冬の準備なのかしら!? 水路には沢蟹がいっぱいいるので、ひょっとしてお食事に・・・? なんだか、急に冷え込んできて。 今年の夏こそ、一週間ほどかけて隙間風対策のDIYとか、ひび割れた裏のモルタル修理とか・・・ そうだった、昨年の大雪で折れた樫を、ちゃんと『薪』にする薪割りとか。 冬に向けてやらなきゃ!と思っていたコトだけはいっぱいあったiwasaki家なのだけど。 結局・・・。何も出来ておらず(涙)。 あわわ・・・。 新作の『赤ケット』を、午後3時ころ織り上げたクニヒサ。 町内のホームセンターで買ってきたのは・・・お手軽な隙間テープ(笑)。 リビングのあちこちにテープが張り巡らされ・・・・。 「とりあえず今年はコレでイイっか!」 コレでイイなら、昨年までもコレでヨカッタって話になるのだけれど(笑)、昨年まではもうチョット なんとかしたいと思っていたハズだったんだけど・・・。 ま、こうなったというコトは・・・。 きっとこれから先何年か・・・この、『とりあえず』のままだったりして(トホホ・・・) 築130年の我が家より、『ヒッキー』のお宅のほうがあったかいのかもかも。 ▲
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| 2014-10-16 21:18
| 工房周辺
![]() 嵐の前に、来月の御前崎市での展覧会のご案内状用の写真の締め切りが。 布モノの写真って、質感を出すのが難しくて・・・。いつもクニヒサ、苦労しておりまして。 ショールなどはいつも私(エツコ)が纏ったりしているのですが、モデルが良くない・・・(涙)。 「う~ん、どなたか男性の方にも纏ってもらいたいですね・・・。」クニヒサ。 「スラ~っとして、カッコイイ・・・いた!お隣のお嬢さんのご主人っ!」私。 ちょうどお子さんを連れていらしていたKさんに、無理やり(!?)お願いをして・・・ 何枚か撮らせていただきまして。いやぁ、お顔も載せたいくらいよくお似合いでした^^。 まったく他力本願のiwasakiです(笑)。 静岡カントリーゴルフ場のホテルでの、広ーい会場・・・そして約一ヶ月間の催事なので、 着尺や帯をメインに構成したり、ショールなどの纏う布をメインに構成したり。 ♪~A面で恋をしてぇ~・・・~ iwasakiの織物に、A面もB面も無いのだけれど。 中学生まではしっかりと(!?)レコードで育った世代ですので(笑)、 Aサイド感Bサイド感あるモノが作りたいなぁ・・・とつくづく思っております。 昨年は着尺や帯など『和モノ』がメインだったので。 今回は、新シリーズのマフラーや、ショール、ブランケットなど、『纏う布』がメインなのです。 とにかく二人して毎日。織って織り上げて、房をヨリヨリして、湯通ししてアイロンかけて・・・。 写真には間に合わない新作がまだまだ・・・。 大雨を心配しながら、今晩もヨリヨリ。 ▲
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| 2014-10-13 19:54
| 纏う布・暮らしの布
![]() ライトカラーバージョンのこちらは、どこか懐かしい感じになりました。 そうですねぇ・・・。ヨーロッパの(大雑把すぎです・笑)どこか片田舎、馬小屋のような 平屋のお家がイイかなぁ・・?瓦は、グレーが入ったような赤茶で屋根が大きな三角で。 鉄の金具のついた、木の扉をチョットだけ開けると・・・老夫婦が機に向かっておりまして。 でも玄関には、大きなラブラドールのような犬が寝そべっていて。あ、犬と目が合った! 声をかけたいんだけれど、どうしようなかぁ・・・なーんてモジモジしていると、 『ここの爺さんのツイードは最高さ!』なんて、隣家の村人が話しかけてくれる・・・みたいな。 そんな妄想の工房では、こーんな織物が生まれるんじゃないかなぁ・・・と思って作ってみました。 実際は山梨の山の中で、明治時代の山の家で、気分はすっかり爺さんと婆さんなんですが(笑) チョットだけ若僧の、中年夫婦が(実は四苦八苦で!)こさえていたりします。 秋冬の展覧会に向けて、 マフラー、ショール、ブランケット・・・と、クニヒサとずっとエンドレスで休み無く、整経、タテ巻き 綜絖・筬通しに織り・・・織り上がれば夜は房をヨリヨリ、天気が良ければ湯通しをしてアイロン仕上げ。 手触りとか、色とか、重さとか。 イロイロ作ってみないと、イッパイ感が出ないから。 イロイロ作っているつもりなのだけど、手織りは哀しいくらいに少量生産でして(涙)。 今年は色も、明るい色もイッパイ使って・・・と。でも作っているときは、孤独な二人よがりなもので。 今朝もいつも通り、クニヒサは新作の赤ケットを、私はイエローベースのマフラーを織っていたものの。 「行くなら、今日しかありません。六本木まで、これから出ますか!」クニヒサ。 ギャラリール・ペインで開催中の、K’s collectionを見てきまして。皆さんのパワーを頂いてきました! 夏じたく展のときとはまた違う、秋を感じる見応えある展覧会です。 10月12日(日)までとなっておりますので、この週末はぜひおでかけくださいっ! やましたさんの展覧会、『布をいろいろ と。』も10月13日(月)までですのでこちらもぜひ。 ▲
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| 2014-10-10 20:58
| 纏う布・暮らしの布
![]() iwasakiの冬の定番ブランケットなのですが。 織り巾が90cmと巾があり、ジャコブウールのナチュラルカラーであるチャコールグレーと 染色してある黒との糸の伸び率が違うので・・・。 機にタテ糸をセットするのが、二人がかりでもかなり大変でして(涙)。 そうはいっても、毎年5枚制作するのが精一杯だったりします。 でも有難いコトに、『今年もブランケット作りますか?』とか 『今年は欲しいので、ぜひ作ってください』とか、たまーにお声をかけてくださる方々がありまして。 そんなコト言われると、すぐ嬉しくなっちゃう私たち(笑)。 今年はシックに、ジャコブ本来のナチュラルカラーを中心に織っております。 実は今年は。 ジャコブではない、ラドナー種の英国ウールを使って・・・カラフルなブランケットも!と思っております。 カラフルといえば。 iwasaki定番の、楊柳のストールもこの冬は、カラフルな細いウールで制作予定でして。 ポップな秋冬になる予定なのです。 工房は絹糸のほかに、ウールの糸がどっさり。そして機の周りにはウールのホコリが一日でふんわり。 ホコリの量ひとつとっても、いかに普段使っている絹が長繊維であるかがわかります。 ウールや、綿、麻は織るときの摩擦で落ちるホコリがどっさりですが。 絹はほとんど出ないので。 毎日両手いっぱい集まるジャコブのホコリを、なんでか毎日クニヒサの頭頂部に乗せたくなる・・・(笑) 私(エツコ)も人のコト言えなかった・・・脱毛の秋(涙)。 ▲
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| 2014-10-05 20:21
| 纏う布・暮らしの布
![]() やましたさんらしいご案内が届きました。 7月に会ったときに、「10月に五峯さんで展覧会なんで・・・ガンバッて作ってますぅ~!」 と言っていた・・・やましたさん。 暑い季節に、黙々と進めていた・・・やましたさんが目に浮かびます。 素材や、大きさ、色。いろいろなやましたさん手織りの布たち。 きっと、やましたワールド全開の展覧会となることと思います! やましたの布きれ展 『布をいろいろ と。』 2014年10月3日(金)〜13日(月) ※ 8・9日は休廊日です。 11:00〜19:00 (最終日は17:00まで) やましたさん在廊日:3・4・5・7・11・13日 ギャラリー五峯 東京都杉並区下井草2-40-16 TEL 03-3395-9956 最寄りの駅は西武新宿線下井草駅 高田馬場駅より西武新宿線下井草駅まで15分。 荻窪駅北口より関東バス「下井草駅行き」にて15分。 下井草駅より徒歩1分。 ▲
by senshoku-iwasaki
| 2014-10-01 20:20
| いわさきのつながり
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