iwasaki、がんばって織り進めております!
今、私(エツコ)が取り掛かっている生紬は黒っぽいので・・・。 糸目が見えなくて、老眼に堪えます(笑)。 小学校と中学校、二箇所になってしまった学校行事も一応(!?) 参加しないわけにもいきませんで・・・。さっそくに授業参観やら、 家庭訪問やら、PTA総会やら・・・そのぶんの日程を取り除いて クニヒサとギリギリまで織り上げるっ!作戦に。 クニヒサは帯地を織りながら、連日糸染め、糸が乾くとタテ糸は 木枠にあげて整経の準備。整経が終われば、今度は空いている 機に二人でタテ巻きをして・・・クニヒサ、機にセットアップしたところ で織り上がった私が、次に掛かる・・・。の繰り返しでして。 その合間に、『日本の夏じたく』のご案内もお送りしております。 ![]() 5月21日~24日、横浜・三渓園で今年も開催されます。 今年は、旧燈明寺本堂では型染めの小倉充子さんの作品展とともに 江戸の芸のイベント。白雲邸では、山本きもの工房さんによる ワークショップ、高橋建具製作所さんの簀戸の展示や、その楽しみ方 の講座など・・・。また、白雲邸では田村協子さんによるカフェも。 連日限定10食の、季節の点心は5月1日から受付開始です! (tel,03-5746-0257 fax03-5746-0241)ご予約はお早めに。 iwasaki出展いたします鶴翔閣のほうでも、今年は5名の出展作家 の『作り手による作品ガイド』として23日(土)16:30~18:00 定員30名様で閉場後に出品作の解説などを聞く新企画があります。 今回は、新啓織物の新井さん、拝宮手漉和紙の中村さん、limulの 片桐さん、錫の今井さん、ガラスの瀬沼さんが解説されます。 参加費1,000円(テキスト、お土産、お帰りの貸切バス乗車含) (こちらのお申し込み先は、アトリエkinami tel,042-395-9270 kubo@kinami.jp まで) 第9回目 日本の夏じたく 5月21日(木) 13:00~16:30 22日(金)~24日(日)10:00~16:30 ☆ご案内ご希望の方は、iwasakiまで メールでお知らせいただけましたら郵送させていただきます。 mail@senshoku-iwasaki.com ▲
by senshoku-iwasaki
| 2015-04-30 21:59
| 展示会・お知らせ
![]() 今まで・・・どちらかというと、透けさせないでタテ密度を立てて・・・ 丈夫さに重きを置いてきたiwasakiの生紬ですが。 今回は模紗織りを入れて・・・小窓を作ってみました。 タテ糸には、さまざまなグレーの生糸や玉糸が表情を出しています。 このところ、ポップなカラーの着尺や帯を作っていたので。 今回は久しぶりに、男前(!?)なシックカラーにしてみました。 セリシンを残した絹糸は、マットなので。 ところどころに・・・埼玉県産のいろどり繭生糸を、散すようなイメージで 入れるコトで、小窓に光を取り込んでいます。 来月に迫った、今年の『日本の夏じたく』展。 iwasakiは、8年目の出展となります。 毎年同じようでいて、実はチョットずつ違う、違うようでいて、実は ほとんど同じだったりする(!?)iwasakiの織物。 今年も一見は、『相変わらず・・・』かもしれませんが。 いやいや・・・。実は結構いろんなバリエーションがございます(笑)。 今年の『日本の夏じたく』で、『じっと見』していただけるよう、 まだまだ・・・iwasaki、GWも工房に引きこもって仕事をいたしますっ!! ▲
by senshoku-iwasaki
| 2015-04-27 21:37
| 着尺・帯
![]() あわゎ・・・いつものことだけど(笑)。 あっという間に!?4月もあと一週間で終わってしまうコトに 今更ながら気づいた私(エツコ)。 まだ終わらないでぇ~。 まだまだ新作の生紬に、織り上がりの目処が立たないから? (っていうか、ざっくりとだけど(笑)立ててるスケジュールでも 新学期は、こんなに予定が狂うというコトは、想定外だったり・涙) せっかく晴れるようになったのに、止まっていた糸染めばかりで。 我が家の冬物の洗濯やら、春夏モノとの入れ替えやら出来てないから? どっちもなんだけど(トホホ・・・)4月のカレンダーがお気に入りだから!! 近正千広(こんしょうちひろ)さんの『コノミノコヨミ』が大好きで。 ここ何年か・・・無いと新しい年が来ないような気がして。 毎日何回か・・・眺めないと、一日がもったいないような気がして。 私には必須のアイティムなのです。 特に、今月はっ! 織物なのですっ! 乗り物でっ!?電車ですね、近正さんちのお子さんが好きなのかな? なんて夢があるんだろう!って、見るたびにウルっときちゃいそうになる位。 カレンダーって、実用的なものとか、ぱっと見でもキレイな写真のものとか、 とにかくデザインが美しいとか・・・いろんなタイプがあるけれど。 『コノミノコヨミ』は、『コノミノコヨミ』。唯一無二のもの。 ご主人の近正匡治(こんしょうまさはる)さんのつくる木彫りの『ムシャ人形』も。 全てはお二人の、日々の暮らしのなかから生まれてくる・・・ まさに、紡がれている糸のようであり、織り成す布に思えてならないのです。 それはまさに人生そのもの。 今日という日。明日という希望の日。 予定が狂ってばかりのiwasakiだけど。 こんなに、バタバタでトホホな日々でも・・・だからこそ生まれる織物もあると。 千広さんの『コノミノコヨミ』のような、iwasakiでないと、私でないと出来ない 織物をつくるのだ!というキモチを奮い立たせてくれる、魔法の暦なのです。 ▲
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| 2015-04-24 23:10
| iwasakiの持ち物
iwasakiの八寸帯をしてお出でくださった方々。
制作年代はイロイロなのですが。 こうしてお召しくださっているお姿を拝見させていただく度・・・感激しつつ、 芸風の変わらないiwasakiも感じつつ(笑)、感謝の気持ちでいっぱいです! ![]() Nさまは、日本刺繍の飯島桃子さんとのコラボ帯を。 ナチュラル系のカラーがお好み、とおっしゃるNさまに飯島さんが刺した葉っぱは ややパステルっぽいお色味で。当日Nさまが着ていらした、桜色の少しシャリ感のある 織りのお着物にピッタリのコーディネイトでした。 ![]() 「最近キモノから少し離れていたんです。久しぶりに着てみました。」とおっしゃるKさま の帯は、クニヒサが青木間道をモチーフに八寸帯地を作り始めた初期の頃のもので。 8年ほど前になりますが、乳灰色から墨色系の色味にハマって(笑)しつこく作っていました。 久しぶりとは思えないほど・・・Kさまにピッタリ寄り添っているように、私には見えました。 ![]() Sさまのヘリングボーンの帯も、Kさまの帯と同じ頃・・・。 ちょうどこの頃からモノトーンで、かなーりさっぱりしたシリーズをクニヒサ、作っていたくせに。 「こ、これは私が織ったんですよね?新鮮で。もう一度、こんな感じのものを作ってみようか と思います。」とクニヒサ。 作った傍から忘れちゃうのは、私(エツコ)だけではありませんで、クニヒサもでした(トホホ・・・)。 ダブルボケのiwasakiですが、また新たな気持ちで同じようなんだけど・・・チョット違う 新作を作り続けたいと思っておりますっ!! 皆様のお召しのお姿や、ご感想がiwasakiの何よりの励みになります。 こうしてお召しいただいたiwasakiの織物に再会するたびに・・・いつも思うのですが。 工房で機にかかっていたときよりも、織り上がったときよりも、お召しの状態が格段にイイ! のです。これはゼッタイなのです。それを毎回・・・再確認させていただく度に iwasakiの織物が、『使う』コトを目的としたiwasaki的に理想の、『なんてことない』織物に 近づいているんじゃないかなぁ・・・と思えるチカラを頂いているのです。 まだまだ・・・しつこく(!?)がんばれそうです。 Nさま、Kさま、Sさま、ありがとうございました!! ▲
by senshoku-iwasaki
| 2015-04-21 21:27
| 着尺・帯
一昨日仕立て士さんから上がってきまして。
すっかり『帯顔』(!?)になったこちらの二種。 増孝商店・春場所でお選びいただきまして、それぞれステキな方の元に嫁ぎます。 ![]() 『メンデストライプ』は、シエラレオネのメンデ族の織ったボーダーのハンモックを見て。 青木間道をモチーフにしたこちらのシリーズは、タテのストライプをヨコの組織で チョットだけ寸断させる・・名物裂の『渡りモノ』をテーマにしています。 ![]() 『アカギブシノコブシ』は赤城の節糸と呼ばれる・・赤城地方で玉繭からとる座繰り糸。 ゴツゴツとしてまるで拳のようであり、民謡だったら音の抑揚、コブシのようだと(笑)。 赤城の節糸、同じ糸を注文しても節感がいつも違います。 これは特にコブシだらけ(!?)だったタイプでして、味わいもたっぷり。 八寸帯地は特に。 お太鼓部分をかがっただけのようでありながら、反物のときとは全然違う顔になります。 iwasaki工房で、機にかかっていたときとは別人!?別モノ!?別格といった風情に。 これがまた・・・ 見に着けていただくコトで、何倍にも昇華してしまう、これだけは間違いなく・・・。 今までそれでお客様にどれだけチカラを戴いたかしれません。 それがiwasakiの原動力ですので! Sさま、Nさま、ぜひ次回お目にかかれますときにはお召しのお姿、拝見させてくださいっ!! ▲
by senshoku-iwasaki
| 2015-04-18 22:44
| 着尺・帯
![]() 昭和の甘味代表といえば・・・。たぶん、最中が最上位だった時代があったはず・・・。 もっとも中、と書いて最中。 直球ど真ん中、どストレートの勝負菓子であり、ほっと一息の癒しの甘味でもある最中。 まるで『民藝』のごとく・・・全国各地にその地域性や、特性を秘めた(!?)最中が存在したはず。 丁稚でも買える気軽なものから・・・ご贈答用の高級品まで、たぶん多種多様!! DNAに明治の血を感じる(笑)・・私(エツコ)としては、消えゆく前にイロイロ知りたい最中の奥義。 先日、日本刺繍の飯島桃子さんに頂いた『だいじょぶだァ-最中』・・・飯島さんのお宅近くの餅萬さんは、 社長さんが志村けんさんと同級生ということもあって・・・こーゆーネーミングになったらしく。 あぁぁ。わかります、わかります。♪ひがしむらやま~ワオ!~♪私もドリフ、大好きでしたもん。 ずっしり重い、大納言の餡がたっぷりに、更に真ん中に求肥が入ったサービス精神もたっぷりの こちらの最中。もっちろん、お味は『だいじょぶだァー』! こちらのシリーズ、最中のほかにも饅頭、どら焼きと。また、だっふんだァーのうぐいす餡があります。 東村山の街に、親しみと温かみを存分に感じるおいしい最中でした!! ![]() 「中野の沼袋の商店街にある、和菓子屋さんに寄ってきたんです」と、Uさまから頂きましたのは 和菓子のいとうやさんの『最中』。三種ありまして、つぶあん、こしあん、ゆずあんは白餡にゆずの香り。 さっぱりと、さっくりと。いつのまにか・・・我が家の子供たちは、ぱっくりと(笑)。 あっという間に無くなってしまって・・・。 こちらの菊は、葉っぱつきでカワイイです。ご近所に愛される、町の和菓子屋さんの最中といった感じです。 柳宗悦は、著書『工藝の道』のなかで・・・ 現代社会では交通の便利さから、その土地の『地域性』が無くなるということを 大変危惧されておりましたが。その出版、昭和2年なんですが・・・。さすが時代の先取りです。 21世紀に突入してからも久しい、今のこの時代にも。ひっそりと、いやいや堂々と地域性とともに、 どストレートに、私の心に(胃袋に!?)突き刺さる最中! まだまだ・・・この奥の細道、織物とともに・・・私歩み続けたいと思っておりますっ! 飯島さん、Uさま、ごちそうさまでした。 ▲
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| 2015-04-15 21:49
| 最中
平織りに、緯吉野を散した格子の着尺。
以前Aさまにお作りさせていただいたもののブルーバージョンを、 昨年・・・埼玉のSさまからオーダーいただきまして。 やっと・・・。Sさまにお送りする、サンプル分が織れました。 ナントいうことでしょう!東京から南部町に戻ってきてから、ほとんど雨!(涙)。 糸が染められないわ。染めても乾かないわ。糊付けできないわ・・・で。 クニヒサ、除湿機を持って連日・・・ウロウロ。 こちらの着尺。 前回は茶系の段だったので、タテのグレーは、黄味を帯びた温かみのあるグレーでしたが。 今回は、タテに入れた水色の縞を引き立たせるために・・・ブルーグレーのタテになりました。 ヨコ糸のお色味はお好みで。 Sさまのリクエストで、緯吉野の部分に埼玉県産のいろどり繭の生糸を散すのですが。 黄繭系のいろどりに、馴染みのよい淡いクリーム色の地色のバージョンと。 きりっとカッチョイイ(!?)クールな感じになる、淡いブルーグレーの地色バージョンの2種織ってみて。 さてさて・・・。 Sさまはどちらがお好みかなぁ? タテの水色の縞にも、段のブルーも。 あーでもない、こーでもない、あっ!やっぱりそっちかも!?とかiwasaki検討を重ねまして。 すごーく解りにくい部分なんだけど(笑)、タテ糸一本、ヨコ糸一越にヒミツが隠れています(笑)。 Sさまのイメージどおりになっているといいんですが・・・。 ![]() ▲
by senshoku-iwasaki
| 2015-04-13 21:20
| 着尺・帯
iwasakiの職業柄というより・・・元々の好みからなんだけど。
ハレの日のキモノが無い私(エツコ)、洋服で息子の中学の入学式に(笑)。 ママ友からは「あれぇ~!?今日はキモノじゃないの~?」って言われるたびに 「ウチのキモノは、普段着なもんで・・・。」なんて。「(ハレに対して)ケのものだから・・・」なんて言うと、 「えっ~!?ウールのキモノを織っているんですか??」なんて、ワケわからなくなっちゃたり(笑)。 「かぁちゃん、言葉が古いんだって・・・。かぁちゃんが、かもだけど。」息子。 「はいはい、あっしは古い人間でやんす。あー。卒業式に入学式、やっとイベント終了だわね。」私。 保育園のときから息子が大好きだった、Nちゃんのママ(とってもキレイなお母さんなのです)に 「お母さんとのツーショット撮ってあげるね。」って言ってもらって・・・・。 「あーた、アタシとよりNちゃんとNちゃんのママとの3人で・・・って、今思ったでしょ?」私。 「そ、そんなコトないっす・・・。」明らかにテンション下がってる(笑)息子。やれやれ。 学校行事がニガテな私なので・・・。これで終わりにならないかなぁ~なんていつも思っちゃうのだけど。 あー。まだまだ・・・。娘もあったかぁ~。 入学式から3日目の今日から授業も始まった息子に、5年生になって昨日からいつも通りの娘。 私は、入学式の日以外は新作の楊柳のストールを織って、クニヒサの次にかかるタテ巻きを手伝って。 明日のお休みは・・・ 子供達も。たぶん慣れないイベントに一番疲れた私が(笑)、きっと間違いなく(!?)お寝坊しそうです。 ![]() ▲
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| 2015-04-10 21:58
| 岩崎のある日
![]() 先日の、増孝商店・春場所真っ最中に・・・。 向島のMさまから頂いてしまったものは~。そーです。最中好きなら知っている・・・。 菓匠 青柳正家(あおやぎせいけ)の『菊最中』。 あぁぁ・・・。美しくも愛らしい、この風貌。 ぱりっ!と硬めに焼きあげた皮に、とろりとしたなめらかで上品な餡。 こちらの餡も独特でして。 しっかりとした皮に対して、負けないだけの分量のこの餡がたまらなく黄金比なのです。きっと。 紙箱に、きっちりと、この出来立てのまま剥き出しで入っているのも・・・またたまらないのです。 最近は衛生的にとか、日持ちするようにとか・・・脱酸素剤が入って密封されていたりするものが多いなか。 もちろん、それはそれでイイんですが。 「ほーら、あなたに買ってきてあげたわよーん」って、Mさまに差し出されたその瞬間から香る 出来立ての最中の芳しさといったら・・・!。鯛焼きとかフライドチキンのようなダイレクトさが無いぶん、 逆にキョーレツに惹かれてしまうのは私(エツコ)だけでしょうか(笑)。 うわっ!美味しいうちにいただかなくちゃ、罰が当たるっ!!という気になってしまう・・・ 小粋な江戸気質も感じる、青柳清家の『菊最中』。 あぁぁ・・・幸せすぎるひととき・・・。Mさま、おごちそうさまでした。 ▲
by senshoku-iwasaki
| 2015-04-08 21:47
| 最中
さっそくクニヒサが取り掛かったのは、木枠にイロイロ残った糸を中心に
新作の夏向け楊柳ストールのタテ糸巻き、整経に。 今日は仮筬通し(写真)をして、二人で機にタテ巻き。そして綜絖通し、筬通し。 夕方には機にセットされて・・・明日から私(エツコ)が織り始めます。 先日織った、生紬や、sunriseショールや、吉野格子の紬の残り糸とか・・・ 今話題のサルベージ料理ならぬ、とびっきりのサルベージ織物(!?)の楊柳にさせる予定です。 今日までは我が家の子供達も春休み。 明日から小学生の娘は、新学期。中学生になる息子も、明後日入学式。 やっとまた・・・私の大好きな、なんでもない日常がはじまります。 昨日も今日も。かならずやってくる、明日やあさってに繋がってゆくように。 東京からの大荷物を片付けながら・・・なんでか増孝商店での内職(!?)銀河シルクの糸繋ぎが、 とまらないとまらない。かたづかないかたづかない(笑)。 ![]() ▲
by senshoku-iwasaki
| 2015-04-05 20:42
| 工程
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