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絞り絣八寸帯地・『corona』のつづき。
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絞り絣coronaの一作目は、三角だたみをしてマルを絞り出しました。
この2作目は、3色団子のようなマルをひとつずつ絞りまして。
この『絞り絣』のシリーズは、不確かな絣足がみせる、ぼわーんと感がテーマ。
染めと織りのちょうど真ん中、最中(!?)のようなものになれば・・・と。
2作目は更に、染まったタテ糸をずらしまして・・・より、ぼわーんとさせました。
ボールが弾むように。
ぽーんぽーんと、ココロも弾み出す・・・といいなぁ。
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もともとiwasakiは二人して・・・
絵柄色柄よりも、織りや糸の質感のほうに目がいくタイプ。
絣でも、どちらかというと絣で縞をつくったようなものが好みだったりします。
久留米絣のスカッとしたストライプのように・・・。
絣はもともと・・・柄をつくるために先人が生み出した技法。
『自家織物的手織物』を作り続けたいiwasakiとしましては、今までやって
きていない方法で、iwasakiならではの技法が生み出せたらイイなぁ・・・と。
試行錯誤は続いておりまして。
現在第3弾は、マルじゃないギザギザで。織りも綾織りで更に変化中。
キュッキュッキュッと・・・連日、絣括りならぬ絞り括りで、手首が腱鞘炎っぽい
私(エツコ)。括りに使った、ビニールやポリエチレン紐もよーく洗って再々利用。
こんなところも定番化していけたら・・・iwasaki柄になれるのかも。
by senshoku-iwasaki | 2015-10-10 22:44 | 着尺・帯
絞り絣八寸帯地 『corona』。
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私(エツコ)の、郡上での学生時代の話。
偶然の出会いから・・・それまでの私にとって見たこと聞いたこと無い、初体験を
沢山させていただいた、『齊藤美術館』の齊藤家。
齊藤家の玄関に入ると、8枚はぎ(・・・だったような)の齊藤の文字を抜いた藍染
めの暖簾をくぐりまして。
広ーい土間、ぐるりと広ーい板の間に2畳半くらいのサイズの敷物がありまして。
古いものなんだろうなぁ。なんか柄もよく解んないけど、キレイでもないなぁ・・・。
それより。使わない、部屋じゃない部屋のこの空間、すっげぇなぁ。贅沢だなぁ・・・。
と思ったのが、一番最初のその敷物の印象。
それから何日かして・・・。
ある日のある時間の、表の格子戸から降り注いだ光を浴びたその敷物を見た瞬間。
衝撃が走る、とはこのコトなのかぁ~!とビックリして二度見ならぬ三度見をして。
近づいて、手にして繁々と見せてもらっていたら・・・。
「これな、宗廣さんが昔な、反物と交換してくれんか?って随分頼まれたんやて・・。
今となっちゃ、交換しとってもよかったかもしれんけど(笑)。ご先祖さんが大事にし
とったもんやったで、こうしとるんやけど。
おまん、18歳で鍋島段通わかるって流石やなぁ。」小母さん。
「鍋島段通って言うんですか?」
「知らんのにイイと思ったんか?何でや?やっぱりおまんは面白いコやなぁ。」
あのときに。
ぱっと見の印象、じっと見の印象、ある瞬間の劇的な豹変・・・それは底力のあるモノ
にしか現れないのかもしれないのだけれど、その瞬間に出会ってしまったら!!
そんな織物を、いつか自分も作りたい・・・と思ったあの日から28年目。
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「絞り絣」とはiwasakiの造語。
ほぐしの技法で、タテ糸を機にセットしてから・・・仮に木綿でさっくりと織ります。
一度布の状態にしてから、絞り染めの要領で染色します。
色を染めたいところから、染めたくない部分をギュッと絞って、絣をつくるときの
ようにビニールをかけてポリエチレンの紐で括りまして・・・染めるのですが。
今回何がしたかったかというと・・・。
タテ絣でもヨコ絣でもない、ぼわーんとした絣。そうです、コロナのような。
そんな絣のなかに、織りを閉じ込めてみたかったのです。
二人がかりで、ものすごく手間をかけて、ビミョーなモノかもしれないけれど(笑)。
『作品』といわれるような、立派なモノにしたくなかったのです。
なので、カジュアルな八寸で。
記念日でもなんでもない、とびっきりのフツーの日を彩るモノで。
最終的に織ったのはクニヒサ。
この帯、不思議なくらい見る角度で見え方が変わります。
どうしたものか・・・。
織るときの真正面上からの距離が、一番ビミョーに見えるのです(笑)。
「あのぅ・・・エツコさん、これ・・・大丈夫ですかねぇ?私には使い込まれた古い
鍋島段通みたく(薄汚れて?)見えるんですけど・・・。」
あっ!!
だったら大正解!・・・・かもしれない。
by senshoku-iwasaki | 2015-10-08 19:36 | 着尺・帯
10月は、『染織こうげい』さんでの展覧会です。
神戸と浜松に店舗を構える、染織こうげいさんで、
今年で3回目の展覧会をさせていただきます。

☆染織こうげい・神戸店・・・10月15日(木)~19日(月)
☆染織こうげい・浜松店・・・10月22日(木)~26日(月)

毎年、何か新しいコトを取り入れたいと思っておりまして。
今年は以前から作りたいと思っていた・・・ほぐしの技法を取り入れた
八寸の帯地を出品したく・・・春から準備をしてきました。

ほぐし織りとは、絹でタテ糸を機にセットしてから仮に木綿で織って。
板締めとか絞り、型染めなどの技法で布を染めます。
10月は、『染織こうげい』さんでの展覧会です。_f0177373_19205380.jpg

絹だけが染まる染料を使うのでタテ糸だけが染まります。
10月は、『染織こうげい』さんでの展覧会です。_f0177373_19202645.jpg

今度はヨコ糸の綿糸を抜きまして、今回は更にタテ糸をずらして・・・
ヨコに本命の(!?)絹糸を入れて、もう一度織る、というものです。
(写真は、まだ綿糸の仮織り状態。ここからほぐして始まります。)

一度、布の状態にして染めるので。
絞り染めをした場合、糸の状態で染まるところと、染めないところをつくる、
絣とは違った『不確かなぼわーんと感』が出ます。
今年のiwasakiは、染めと織りの中間のような・・・この『不確かな
ぼわーんと感』を、染織こうげいさんで初お披露目したく・・・。
まだまだ足掻いておりますっ!(汗)。
by senshoku-iwasaki | 2015-10-04 21:16 | 展示会・お知らせ
先日の『観月展』で・・・。
iwasakiの帯を締めてお出でくださった方々・・・の一部をご紹介。
実は、今回会場にはクニヒサが一人だったため・・・
かなーりてんぱってしまっていたらしく・・・。
「エツコさーん、写真撮るコトが出来なかったり、ピンボケしてしまったり・・・。
全ての方が撮れてないんですよ(涙)・・・。」
お天気が不安定ななか、お着物で、しかもiwasakiをお召しでおいでください
ました皆々様・・・心より感謝しております。
ありがとうございますっ!!
先日の『観月展』で・・・。_f0177373_20204816.jpg

平織りと緯吉野の『入り江の波』シリーズの九寸帯を、キリリとお召しのSさま。
写真では白っぽく見えますが、アイボリーとグレーの格子です。
先日の『観月展』で・・・。_f0177373_2021917.jpg

月兎の帯留めを合わせて、『銀河シルクの山形斜文』の八寸をお召しのAさま。
これも写真ではよくわかり難いのですが・・・タテがクリーム、ヨコがオレンジ
ベージュの組み合わせで、Aさまのご希望でつくらせていただいたものです。
やはり、しっくりとAさまに馴染んでいるように感じます。
先日の『観月展』で・・・。_f0177373_20213288.jpg

赤城の節糸を使った緯吉野八寸帯、『アカギブシノコブシ』をお召しくださったNさま。
月が雲に隠れたときの、ぼわーんとした夜空のようにも見えます。
先日の『観月展』で・・・。_f0177373_2022026.jpg

iwasakiの地紋のある紬に、飯島桃子さんの刺繍のコラボをご注文中のKさま。
今回、飯島さんの刺繍も完成しまして、とっても喜んでくださいまして・・・。
この日お召しの『銀河シルクの山形斜文』の八寸帯は、タテもヨコもアイボリーで
大きなダイヤのタイプを。飯島さんとのコラボ着物は、仕立て上がりましたらぜひ!
お写真を撮らせてくださーい!
先日の『観月展』で・・・。_f0177373_20222183.jpg

飯島さんとのコラボといえば、『日本の夏じたく』でiwasakiと飯島さんの初コラボの
八寸をお選びくださったNさま。この日は、緯吉野半巾帯『SAVON』に、満月に兎
のかわいい帯留めでお出で下さいました。

毎回同じようなコトを書いているような私(エツコ)ですが(笑)。ほんとうに。
制作年代はイロイロなのですが、こうしてお召しいただいたお姿に出会う度に・・・。
織物を続けてきて、心からヨカッタと・・・幸せをを感じるときなのです。
弱小なiwasakiですが。もしも私たちのブログを見ている、織物を志す若い方がいら
したら・・・どうかぜひ。
織物の面白さをひとつずつ紐解くように、織り進めてみてみてください。
気がつくと、月日は過ぎ去ってゆくのだけれど。必ずやお月様は道を照らしてくれて。
力を与えてくれているのだと感じています。
そしてその月日は、裏切ることなくココロを満たしてくれるのです。きっと。

これからも。
まだまだひとつずつ。
iwasaki、明日に続く一越を、織り進めたいと思います。
by senshoku-iwasaki | 2015-10-03 23:06 | 着尺・帯
ema galleryさんでの5人展、おかげさまで終了いたしました。
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お出でくださったみなさま、ありがとうございました。
帯、着尺の無いiwasakiの出品は、久しぶりでした。

ショールや、マフラー、裂き織り・・・というものを
iwasakiでは、小品と捉えたコトは一度もありませんで。
着尺を織るよりずっと、時間のかかるショールなんてのが
結構あるんです。実は(涙)。
私たちが、織物が面白くて止められない理由もそんな
ところにあるのかもしれません・・・。
素材感がストレートに出て、その特性も活かせて。
さらに『HANDS』を感じる織物ならばサイコー!なのですが。
それがナカナカ出来ないからこそ・・・面白いのだと思うのです。

ステキな空間のなかで、川合さん、小山さんの作品たちと
iwasakiの織物を展示することが出来まして、嬉しかったです。
お世話になりましたema galleryさん、有難うございました。
by senshoku-iwasaki | 2015-10-01 21:23 | 展示会・お知らせ