1 ![]() 大晦日の今日、ようやく仕事場とリビングの大掃除が済みまして。 庭では薪の準備と、お掃除も子供等と人海戦術(!?)で。 あー。やっと間に合った・・・。 一夜飾りになっちゃいけないからと、片付いていない昨日から(笑) 我が家の大黒柱を飾るのは、以前から『日本の夏じたく』展で お世話になっている・・・(iwasakiはお世話になってる方ばかり) 辛島綾さんの『折形と大麻(おおぬさ)の蓬莱飾り』。 おおぉ・・・。なんか、気が引き締まります。 お蔭さまで無事、歳神様をお迎え出来そうです。 ![]() 築140年のこの家に暮らすようなったのは、息子が小3、娘が小1 になる年だったので、ちょうど5年間。この5年は、iwasakiにとって 本当に大きな大きな一節でした。 大師匠は、まず5年。次にまた5年。そして5年。15年続けられたら きっと大丈夫。と言われていたけれど。 30歳になる年に、織物だけで生活する一大決心をして南部町に やってきて。住み心地が良くて15年が過ぎ、その間に家族が増えて。 これからの5年は、これまでの経験を膨らませてみたいと思っています。 マイナーチェンジを繰り返しながら・・・新しい領域に辿り着きたいです。 アフガニスタンの遊牧民族が織ったというラグに、アフリカのテーブル。 三春の張り子。 iwasakiは、来年も妄想の古今東西、世界旅行を続けます! 世の中が平和でないと、小さな小さな掌の神様はどこかに隠れてしまうから。 どうか、やってくる新しい年が少しでも・・・平穏であることを祈りつつ。 今年も大変お世話になりました。ありがとうございました。 ▲
by senshoku-iwasaki
| 2015-12-31 23:38
| 岩崎のある日
![]() ![]() 染織iwasaki展 2015年12月30日~2016年1月31日 10:30~19:00 (1月28日~30日のみ休み) 静岡カントリー浜岡コース&ホテル・カルチャーフロア 静岡県御前崎市門屋2070-2 tel 0537-86-2025 本日搬入に行ってまいりました。 たしか・・・第一回目のときには、現在小5の娘は生まれてなかったので。 有り難いことで、もう10年になります。 先日の増孝商店・冬場所から・・・工房にすぐ戻って機にかかっていた、 残りのマフラーを織り上げて。湯通しをして仕上げをして。 あわわ・・・。結局工房の大掃除も、自宅は当然(!?)出来ないまま。 iwasaki、いつだっていっぱいいっぱい・・・。その日その日が精一杯過ぎて(笑)。 お正月の神様には、もうちょっとお待ちいただいて(!?)・・・。 明日は私(エツコ)の、千葉の実家の大掃除と。両家のお墓参りに日帰り強行。 帰りに帰省ラッシュに巻き込まれないコトを願いつつ・・・。 明後日は、私は大掃除をしつつ。クニヒサは年内にまだまだタテ糸の準備。 できれば年明けから、それぞれ織り始めたいものだから。まだまだ終われません。 さてさて。 今年締めくくり&来年のスタートをきる、静岡カントリー浜岡コース&ホテルでの 展覧会。今回は、来年1月24日(日)にTEA ANNIVERSARYと題して、 日本茶インストラクター・前田洋代さんがセレクトされた、お茶と器とお菓子での 新年を祝う意味を込めての「新茶」のお茶会も予定されていますので。 さすがは牧之原・菊川・・・御茶所、静岡ですね!もちろん、私たちも参加いたします。 午前と午後の2回。各6名さまの小さなお茶会です。 TEA ANNIVERSARY ~あなたと一緒に記念日お茶会~ 日時:2016年1月24日(日) 1回目:11:00~ 2回目:13:30~ 各約60分 定員:各6名 要予約 参加費:2,500円(お茶+お菓子+iwasaki製小さな敷物付きです!) ☆お問い合わせ・お申し込み・・・カルチャーフロア tel 0537-86-2025 ▲
by senshoku-iwasaki
| 2015-12-27 22:18
| 展示会・お知らせ
今回も本当に嬉しい5日間でした。
はじめてギャラリー工さんで展覧会をさせていただいてから20年あまり・・・。 あのときは、本当に織物で暮らしていくコトが出来るとは・・・ 正直、あんまり思ってはいなかったのだけれど。 今回の冬場所にお出でいただきましたお客様のなかには、そんな20年来の お付き合いの方もありまして(涙)。 どうにかこうにか・・・続けてこられた奇跡(!?)に感謝でいっぱいです。。。 今回写真をイロイロ撮らせていただいたクニヒサでしたが、なんと!データの 保存が出来ていなかった日がありまして・・・。Wさまの帯のお姿を、アップ するコトが出来ませんでした(泣)。せっかくお着物でお出でくださったのにぃ・・。 Wさま、もしもしよろしかったら・・次の機会にもう一度リベンジさせてくださいっ! ![]() 先日お納めさせていただいた、日本刺繍の飯島桃子さんとのコラボ着物。 やはり身体が入ることで・・・地紋が浮きたち、影が出来、そこに控えめな 刺繍がふわりと光ります。Kさま、「今日初めておろしました!飯島さんも いらしてくださっていて、とっても嬉しいです。本当に気に入っています。」 ![]() いつもご夫婦でいらしてくださるYさまは、以前『日本の夏じたく』展で作ら せていただいた、大島紬裂織りの半巾帯を。 ![]() Nさまは、私たちがまだ織物で独立していなかった頃からのお付き合い。 この日纏ってきてくださったのは、iwasakiのジャコブウールのブランケットの 前身でもある、初代のジャコブと絹のショール。20年ほど前に織ったもので すが、なんともイイ風合いに・・・。お首元は一昨年作った楊柳のネックウェアを。 ![]() 杉綾織りの紬を昨年からご注文くださっているFさまは、銀河シルクの山形 斜文の八寸帯を。この日されていた、江戸切子の小川郁子さんの帯留め がキラキラ・・・と銀河シルクとともに、控えめに輝いていました。 ![]() Aさまは、格子の地糸なかに緯吉野を散らした・・・Aさまとお話しを重ねて お作りさせていただいたお着物。 ![]() しなやかに身に沿う感じがとてもキレイでした。AさまもKさまもお仕立ては、 『仕立屋・凛』さんにお願いされて。おふたりともお召姿が美しいです。 ![]() こちらのKさまも、iwasakiデビューの頃よりお付き合いくださっている・・・ iwasakiをよーく知るお人。この日のコートは、以前ekkaでお作りさせて いただいたiwasakiとサカタのコラボ。お首元は、これも20代の頃作った ショールですが、我ながら・・・おぉぉ・・イイ仕事してるかも!?いや、モデル が良いのですね・・・。 ![]() Mさまの鳶コートは、もう10年くらい・・・ずっとお待ちいただいていたもの。 Mさまのリクエストで、シルクで90センチの広幅で贅沢に織らせていただいて。 サカタの体調不良で・・・Mさまのこの鳶コートは、大作なのでekkaの仕事 としては最後となりそうです。特に長物は・・・。今回この鳶コートをお納め 出来て、やはりサカタの仕事は美しく。 やっぱりiwasakiは、お客様にも友人にも、たくさんの人に助けられて 生きているのだと実感しております。 今年最後の増孝商店で、ひしひしとそれを感じ・・・感謝しております。 来年も。 面白い、と思っていただけるような織物を、制作したいと思っております! 仕事納めはいつになることやら・・・!?(笑) もうちょっと・・・ガンバリマス!! ▲
by senshoku-iwasaki
| 2015-12-24 23:19
| 増孝商店 KM
![]() おかげさまで明日までとなりまして。 今場所で、ご注文頂きました織物たちをお引渡しさせていただいたり。 それとは別に何件か、ご注文をいただいたり・・・。 iwasakiをお使いくださる、全ての皆さまに感謝です(涙)。 細々と・・・だけどエンドレスに、繋ぎ糸のような増孝商店になれば イイなぁ・・・と思っております。 そうはいっても。 お客様がみえない時間もぽっかりあるある(笑)、ヒマな商店ですので。 並べた織物を眺めながら・・・来年はコレにどんな変化をつけようか!? 来年頂いている仕事を、どういうふうにしていこうか(出来るかなぁ?)とか。 ひたひたと近づいてきている、2016年がチョモランマに感じていたりして(汗)。 いやいや、今はまだ2015年! 今年最後の増孝商店は、明日が最終日。 南部町では11月中旬には丸坊主だった、イチョウの木も。 お向かいの榊神社のイチョウは、今が落葉のときでして。黄色いハート舞う 千秋楽となりそうです。 お天気は下り坂のようですが・・・よろしければお出掛け下さいませ。 ▲
by senshoku-iwasaki
| 2015-12-22 20:00
| 増孝商店 KM
![]() 年に数回にiwasakiのshop、増孝商店。 道行く人には・・・。 滅多に営業してない店が、たまに開いたと思ったら 今年締めくくりの営業中!我ながらヘンなお店です(笑)。 今回も子ども達の学校の都合もあって、たった5日間のみ の営業なのですが。 暮れのお忙しい中を、本日多くの皆さまにお出でいただきまして・・・。 ありがとうございます!! 増孝商店、ホントに小さな小さな店でして。 しかも店長クニヒサ、店員エツコの素人商店ですので(涙)。 せっかくお越しいただいて、がっかりなコトも多々あるかもかも!? なのですが(スミマセン)。 できるだけ素材のことや、制作のことをお伝えしたいと思っておりますし、 ユーザーである、お客様のお話しなどなどお聞きしたいので・・・。 狭い店内ですが、お出でくださるお客様は皆・・・広ーいお心で お付き合いくださって!本当に心より感謝しております。 こんな調子なのですが・・・(汗)。 よろしければぜひ、お出かけいただけたらiwasaki、とても嬉しいです!! ▲
by senshoku-iwasaki
| 2015-12-19 20:04
| 増孝商店 KM
増孝商店・冬場所が今週末に迫りましたが。
iwasaki夫婦、バタバタ・・・とウールのホコリをまき散らし(!?) 最終コーナーを駆け抜けております。 ![]() 明日中に織り上がれば、湯通しをして、仕上げをして。 ![]() きっと間に合う(ハズ・・・な予定の・笑)大きな楊柳マフラーは、 軽めのブランケット感覚で纏うコトも出来る、マフラー。 ![]() クニヒサがかかっているのは、今回お初のマフラー。 ヨコ糸が浮く組成なので、こうした地厚のマフラーに向きますが。 こんな感じで、新しい八寸帯地が出来ないかなぁ・・・?と、 二人で考えながら、織り進めながら。 あと3日。 今週末から寒波もやって来るそうですし。 あったかマフラーも増孝商店に、イロイロ並べられるように・・・ まだまだガンバリマス!! みなさまのお越しを、お待ちしておりまーす! 増孝商店・冬場所’15 12月19日(土)→23日(祝・水) 11:00~19:00 23日 11:00~18:00 ◆年に数回のiwasakiのshop ◇増孝商店・ますこうしょうてん 東京都台東区蔵前1-6-11 ▲
by senshoku-iwasaki
| 2015-12-15 21:05
| 増孝商店 KM
![]() 19日から始まるというのに、今日やっとご案内状が出せた・・・現実。 遅っ!年が明けちゃうわよ~!ココロの声と葛藤しながら(涙)。 わかっていても、出来ないコトが多すぎる・・・能力低い系の私(エツコ)。 こんな自分と日々向き合っているものだから、保護者面談で子ども達の 学校に行って・・・。わが子のトホホなお話しをうかがっても、母よりマシか。 という結論に至りまして。どんどん寛容になってしまいます(涙)。 さてさて。 今年最後の増孝商店。 妄想のザワセリ先生の、旅のお土産のような、ホットな織物も並びます! (・・・のハズです・笑・・・まだまだ制作中・汗) マフラーやストール、ショール、ブランケットも新顔揃いです。 写真は、Hさまにリクエストいただいている緯吉野の半巾帯地。 iwasakiは、いつでもバッタバッタの自転車漕ぎですが。やっとやっと・・・ 織り上がる織物は、いつだってまったり癒し系!?・・・(笑) 年の瀬の慌ただしいときなのですが、19日~23日の5日間。 チョットだけ・・・まったり時間をお過ごしいただけたら・・・ウレシイです。 増孝商店・冬場所’15 12月19日(土)→23日(祝・水) 11:00~19:00 23日 11:00~18:00 ◆年に数回のiwasakiのshop ◇増孝商店・ますこうしょうてん 東京都台東区蔵前1-6-11 ▲
by senshoku-iwasaki
| 2015-12-10 21:54
| 増孝商店 KM
森くみ子さんからの、美しく藍染めされた絹糸とともに・・・
さりげなく添えられていた、これまた美しい包み紙。 「とてもよい糸を染めさせてもらいました。 どれも藍との相性はよいと思います。 最中愛好家の悦子さんには物足りないかもしれませんが・・・」 と。ひぇ~っ!! ![]() なんてったって、最中の名前が森さんです(笑)。 本当の玉藍とは、藍玉とも呼ばれる藍の成分を凝縮させたようなモノでして。 阿波の藍玉は、素材でありながら・・・まさに阿波が誇る、阿波の代表作品 であり、阿波の重要な歴史の一部の凝縮なのだというコトが、森さんとの やりとりの中で解ってきました。 ![]() 茜庵さんの最中『玉藍』は、ほどよい固さの丹波の大納言の粒餡がぎっしり。 皮と一体化した、バランスのよい美味しい最中です。 あんこ好きの私(エツコ)、こちらの粒餡は、たまらなくタイプです(涙)。 徳島のすくも(藍玉)は、なんでスゴイのか。 それは、他の地では決して作れなかった、インド藍などに比べると、藍分が もともと少ない蓼藍を、独自の方法でギリギリまで藍分を高める、すくもづくり にありました。そのクオリティーの高さは、やっぱり。 掌から生まれる、江戸時代の阿波人の技術力の高さだったようです・・・。 森さんとのやりとり。 前回の報告0から始まりまして、現在報告6まであります。 色味もそれぞれありますので、これからiwasakiの日々のブログのなかに 時々アップしていきます! 実は今、iwasaki工房は、19日からの増孝商店・冬場所のご案内の 発送準備が出来ない状態の(涙)、このままじゃどうにも・・・の織り途中。 それでもようやく目途がたちまして、どうにか近日中には!! いつも以上に・・・てんやわんやです(汗)。 美味しい『玉藍』に、鼻を膨らませて・・・ガンバリマス! 森さん、ごちそうさまでした。 ▲
by senshoku-iwasaki
| 2015-12-07 22:20
| 最中
![]() 生きていると、思わぬ出会いがあるもので。 徳島で阿波藍の研究をされながら、阿波藍染めをされている、櫻庵 森くみ子さん との出会いは、iwasakiにとって今まで謎だらけだった・・・藍についてを、少しずつ ひも解くキッカケとなりそうです。 平成の自家織物を目指すiwasakiに、阿波藍は到底使えるシロモノではございませんで。 なんでかというと、まず藍を(建てるというのですが)染められる状態にする難しさに加えて、 藍染の素である、蒅(すくも)は大変高価。とてもとても・・・藍染めの素人に、そのリスクまで 抱えながらいつ売れるかわからない(笑)織物にして、その分を価格に乗せられる実力も 勇気も無いものだから・・・。今までに、タデ藍を育ててインド藍の要領で沈殿藍を作り、 それで青味が欲しいときだけ染めていた時期もありましたが。 その自家製の藍と、染め方が原因なのか・・・絹糸との相性が良くないコトもあって、 着尺や帯をつくる比率が増えてきた頃からブルーは、酸性染料(化学染料)にしてきていたのですが。 昨年、森さんからiwasakiに「生紬を作っていただけませんか?」とご依頼いただきまして、 糸はこちらで何種か用意して・・・森さんに染めていただいて。出来たお色で考えましょうと いうコトになりまして。 森さんの、灰汁とふすまだけで阿波藍を建て染める、そのお色味の美しさは知っておりましたので。 これはぜひとも!森さんの生紬と、私(エツコ)の分も作らせてくださいっ!とお願いをして。 糸から藍染にしたものを着物にして、汗や摩擦にどれだけ色が移るのか・・・水洗いをして ゆくうちにどう変わっていくのか・・・森さんと試してみたいと思いました。 昨日森さんから届いた糸たちの美しいこと! ちなみにこのお色は、褐色(かちいろ)というのだそうですが、紺よりも濃く、赤味が深く。 こんな藍の色は、初めて見ました。 それもそのはず、とても贅沢なお色だったのです・・・。そのあたりもこれから・・・。 森さんは、とても理知的。 なかなかデータのとりにくい、藍に向かい合い生きている人。 森さんからの報告のメールも、大変・・・森さんらしくて。興味深く。 森さんのご了承もいただきましたので。 そのまんま、これから少しずつご紹介していきたいと思っております。 ![]() 報告0 『今日、藍の仕込みをしました。 使用の蒅は「新居製藍所 新居修」の2000年のものです。 藍の仕込みで一番大切なのは灰汁です。醗酵の妨げになり困るのは、 灰のなかのミネラルに藍菌増殖にとって必要な成分が足りなかった場合です。 灰の段階で調べることは弱小工房ではできませんので、採集時期の違う いろいろな所で頂いたものを15種類くらいブレンドして平均した灰の成分を 維持できるように努めます。(飽く迄も推定ですが‥‥) 30Kgの灰に60ℓのお湯(60℃くらい 水道水・湯沸かし器)を入れ灰汁を取ります。 3日おきに5番灰汁まで取ります。藍建て完成までに瓶の容量が270ℓなので、 まずおよそ230ℓは使います。1番灰汁のPHは13以上必要です。 藍建ての上手くいかない原因は、推定ですが1番は灰汁の良し悪し、 2番は中石後かさ上げが早過ぎた、3番は染液のPH管理が的確でない。でしょうか。 問題が起こらなければ、大体の藍建て完了は11月7、8日ころです。』 10月28日 ▲
by senshoku-iwasaki
| 2015-12-05 23:35
| いわさきのつながり
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