1 ![]() 毎朝の私(エツコ)の僅かばかりの運動のひとつ。工房から1キロ先のバス停まで子供と歩くことでして。息子が小3、娘が小1になった春、工房が住まいとなり。6年前は、ゆっくりチビッコに合わせて歩いていましたが。今では子供のほうが歩みが速く、あらら私は足手まとい!?部活の朝練で、更に1時間早い息子に至っては・・・ギリギリで走るものだから(笑)、時間差で私のほうが早く家を出るように。 ![]()
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by senshoku-iwasaki
| 2016-10-31 22:13
| 岩崎のある日
![]() iwasaki定番のひとつに、ジャコブウールのブランケットがありますが。 ずいぶんと前から手掛けているような気がします。 作り出してからもう・・・何年になるのかしら。 あれは30歳になる年だったから、南部町に移り住んですぐの頃。 iwasakiの商品の、全てにいえるコトですが・・・。 たくさん作れるワケではないから、いつの間にかステキな使い手さんの元にいき、在庫切れとなり・・・。 毎年のように・・・数枚制作しています。 今年はラドナー種のウールで。 ジャコブのブランケットよりも少し軽い仕上がりに。 以前制作した、『赤ケット』や『青ケット』と同じ質感で今年はグリーン系。 グリーンとグレーのツートンだから、ヨコにどちらかの色を入れるとヘリングボーンの山が見えたり隠れたり。 山になったり、川になったり、雪が降って見えたりと。 この17・8年のiwasakiみたいです。山あり谷あり大雨(!?)あり(涙)。 私(エツコ)は能天気なので(笑)。 いつだって今が一番!なんだけど。 20年前からあんまり芸風は変わりません。。。ってコトは。 たとえ毎年数枚でも。 ブランケットだけでも、かれこれ100枚近く送り出しているのかと思うと。 ひと昔、ふた昔前にお求めのブランケットも。今年の冬も箪笥の中から引き出して(!?)。 今年の木枯らしにも負けない、肩や背中・・・膝や手指を温めてくれるとウレシイです。 そして・・・ iwasakiの野望といいますか、希望といいますか、切望としましては一日でも永く・・・織物を続けることで。 工房では。 18年前には無かった、クニヒサ考案(!?)のゆるゆるエクササイズを取り入れながら(笑)・・・。 中年夫婦、無駄な動きを取りつつ作業を進めております。 ▲
by senshoku-iwasaki
| 2016-10-24 22:16
| 纏う布・暮らしの布
![]() 昨年の増孝商店・冬場所で、ご注文頂きまして・・・。 実はKさま、以前からおっしゃってくださっていたのですが・・・出来れば具体的なお色のイメージが あると助かります・・・という私たちに、お手持ちの素敵な帯揚げをお持ちくださって。 生まれましたのがこの、ピスタチオ&チョコです。 ![]() Kさまの帯揚げは、焦げ茶と挽き茶といったシックなお色目だったのですが。 銀河シルクが光るので、透明感が出てチョット明るくなってしまいましたが・・・美味しそうなカラーです。 何種かヨコ色の違うサンプルをKさまにご覧いただいて・・・。この濃い茶に。 定番のこのシリーズと同じ、ヨコには艶の無い、キビソ糸なので・・・工房の蛍光灯の元ではこのように 輝きますが。室内や、日陰や暗がりともなると・・・また別の表情を見せます。 iwasaki夫婦の間では、とてもイイネ!と勝手に盛り上がってしまっているのですが(笑)。 さて。 Kさまのお気に召していただけると良いのですが・・・。 神戸に行く前に機にセットして。クニヒサがただ今織っております。。。 私(エツコ)は、まだまだ杉綾の着尺を引き続き制作中です。 二人して合間合間に、新作のショールやブランケットの準備や制織作業を進めつつ。 機にかかったKさまのこの帯地を眺めては、楽しいキモチになっております。 なんだかコーヒーが欲しくなる(!?)ピスタチオショコラな帯地です。 ▲
by senshoku-iwasaki
| 2016-10-20 22:24
| 着尺・帯
お出で頂きました皆さま、ありがとうございました。
毎年・・・辛抱強く(!?)お付き合いくださる・・・染織こうげいさん、スタッフの皆さまに感謝しております! ![]() 今回もクニヒサ、たくさんのエネルギーをいただきまして。これからの制作のヒントも湧きました。 展覧会は本日まででしたが・・・。 こうげいさんのご厚意で、今月中引き続き一部ご紹介くださることになりました~。 久々の秋晴れで、お出かけ逃した(!?)方・・・よろしければお出かけくださいませ~。 ![]() 昨年ご注文頂きまして、9月にお納めさせていただいたばかりの杉綾織りの紬を、早速にお召しくださったHさま。 帯もiwasakiの銀河絹の山形斜文の八寸です。こちらもHさま仕様です。 ![]() デニムのようなイメージとのことで、いつもより若干太めのまわたつむぎ糸をヨコ糸に。菱は不規則に大小色々。 「この帯に合わせたかったの!」と、大変喜んでくださって・・・。クニヒサから報告を受けまして、私もホッ。 ![]() 昨年初めて取り掛かった、『絞り絣八寸帯地』の第1号をお召しでご来店のお客様。 ![]() 緯吉野八寸帯地『石畳』を、さりげなく締めてくださって・・・。 ![]() 乳灰色シリーズの吉野格子の九寸を。帯締めもステキです。。。 皆さま、本当にありがとうございます。 さっそく、今朝から二人でそれぞれ・・・機に向かいながらつくづく。 「3年前より5年前より、きっと今のほうがイイ仕事させてもらってるよねぇ。。。」私。 「ありがたいことだねぇ。。。」クニヒサ。 「種子島の美味しいお茶があるんだけど。チョット早いけどお茶にしますかね。。。」エヘヘの私。 またまたこうげいさんで頂いてしまいました・・・2年ぶりに再会の四代目松川さんの『喜助最中』に 鼻孔を膨らませながら・・・幸せなお茶の時間を。 アウトローでブランド力も無いiwasakiですが。 こうして作り続けることが出来るという幸せを、皆さまから頂いて・・・感謝のキモチでいっぱいです。 これからも。小さなチカラしかありませんが・・・細々と、長々と、命ある限り織り続けたいと思います。 ありがとうございました!! ▲
by senshoku-iwasaki
| 2016-10-17 22:10
| 展示会・お知らせ
![]() 先日、宮坂製糸所でわけて頂いた・・・特別な糸。 節がとにかくあるので、かなり太く、そして毛羽立ちを抑えつつしっかりと丈夫な織物にしたいので・・・。 手織りの絹織物のセオリーでは、ありえなーいくらいの撚りを撚糸屋さんにしていただきました。 未精練の状態で一部送ってもらいまして、目標は八分練りでクニヒサが精練を。 今回は、3年前の大雪でバキバキ折れた・・・裏山の樫で、暖を取った灰を使って。 八部練りが目標なこれらは、森くみ子さんに藍染めしていただこうと・・・。 藍液は、アルカリが高いので少しセリシンが残っているくらいがベストかと。 セリシンアレルギーのクニヒサなので(笑)、精練中は『適度な距離感』が大切らしく。 染め小屋に籠ることなく、糸を繰ってつけ込み外に出て。 手入れを怠っていた・・・庭木をチョキチョキ。 合間合間に・・・精練終了時には、庭木もスッキリに。 ![]() 絹の手織りといえば、絹は撚りが無いほど光沢があるので、 (無撚りの『銀河シルク』が光るのはそのためです。) 甘撚りにするのがセオリーのひとつだったりします。 撚りを強くかけるというのは、初めの光沢感があまり無いということになります。 これほど贅沢な糸なのに。 始めの絹らしさより、使ってゆくいくうちに糸が馴染みあって光沢感が生まれる・・・。 ヘヴィーデューティで、ハードなデニムのような絹織物を目指します。 染織こうげい・神戸店さんでの展覧会がいよいよ明日から始まりますが、 iwasaki工房では、来年の仕事に取り掛かりはじめました。。。 14日・15日・16日と、クニヒサが染織こうげい・神戸店さんに行っている間も。 どっさりと。宿題を置いていくつもりとしか思えない(笑)・・・クニヒサの今日の動き。 自分の仕事回りだけはスッキリさせて(!?)神戸に出かける気のようです(笑)。 明日13日から17日まで、染織こうげい神戸店さんでの展覧会です。 関西方面での作品展は、ほとんど無いiwasakiなので・・・お近くの方々にご覧いただけましたら 大変嬉しいです!! ▲
by senshoku-iwasaki
| 2016-10-12 21:56
| 素材
![]() タテ糸に絹、ヨコ糸にエキストラファインウールをメインに、所々に絹。 『青木間道をモチーフにした八寸帯地』を織っていて・・・あぁ、こんなショールも良いのかも。。。と。 縦半分に折れば、マフラーに。 広げて使えばショールとして。 キモノにも洋服にも使いやすそうなサイズにしました。 連休前にどうにか織りあげて。 その間に13日から展覧会の、染織こうげい・神戸店さんに発送の準備をしたり。 再来年から暮らすこととなる蔵前の、自宅部分のリノベーションを設計してくださるつみき設計施工社の 河野さんご夫妻が、お子さんと一緒に南部町までいらしてくださったり。 ・・・ってコトは、家中大掃除になってしまったり(涙)。 昨日の町民体育祭が、雨で中止になったことに心の底からホッとして(笑)。 ものすごい勢いで私(エツコ)、房をヨリヨリして・・・出来たそばからクニヒサは、湯通ししてアイロンかけて。 本日どうにか・・・染織こうげい・神戸店さんに全ての荷物を発送出来まして。 あっ!出来上がった、このショールの写真撮るのを忘れてた・・・と(笑)。 帯や着尺がメインですが、こうげいさんはiwasakiの纏う布も歓迎してくださるので・・・。 今年も。 織物力をたくさん籠めて・・・新作の帯、着尺とともにショールもぜひ!お手に取ってご覧いただきたいです。 ▲
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| 2016-10-10 22:01
| 纏う布・暮らしの布
![]() 先月取り掛かっていた・・・杉綾織りの2反の着尺。 昨日、郡上八幡の湯のし屋さんから戻ってきました。 この2反、タテ糸が違いまして。 淡いライトグレーに、ヤマモモで染めたアイボリーをヨコに入れた乳灰色。 それより一色濃い、淡いシルバーグレーに更に一色濃い、シルバーグレーを入れたのが錫色です。 今回はつむぎ糸ではなく、玉糸なので光沢が紬のときよりもありまして。 どちらも色なんだけど、色だけじゃない、織物らしさを控えめに主張しています(笑)。 陰影礼賛な織りの無地は、明るい場所で見るときよりも・・・薄暗い場所で地模様が浮かび上がります。 ![]() 無地だけど、縞であり格子でもあるのがこの杉綾織りのシリーズ。 3寸で切り替わり、2寸の間だけ不規則に切り替わる菱が・・・さーっと、静かに力強く落ちてくる・・・ 私(エツコ)の勝手な(!?)池波正太郎の雨のイメージです(笑)。 一番最初にこのシリーズにかかったとき、5寸で切り返したのですが。 3寸のほうがしっくりくるような気がして・・・それからはなんとなく3寸に・・・。 ぱっと見ではワカラナイ、じっと見でスーッと見えてくる・・・雨のしずくに気づいていただけたらウレシイです。 ▲
by senshoku-iwasaki
| 2016-10-08 23:01
| 着尺・帯
![]() 今年の春に取り掛かっていた440シリーズ。 時間にゆとりがあるときでないと・・・二人がかりでもナカナカ出来ない(涙)、難易度の高い440シリーズ。 これも丸文と並んで、大師匠の代表的なモチーフのひとつです。 絣染めしたヨコ糸を、少しづつずらしながら・・・三日月を作ってゆくのですが一番高い山は、10回括るので。 多少のずれが出てきたり、ちょっとぎこちない三日月になってしまったり・・・。 440(しーしーおー)と書いて、師匠。 師匠の完コピを目指しているワケでは無いのです。 完コピなんて、出来るわけ無いっ!ただ少しでも。 あのとき、そのとき、師匠がどんなキモチで向き合っていたのかを知りたくて。 直弟子でもない、学校の生徒だった私たちだけど。アイデアだけでも技術だけでもなくて。 絣という、古典的な技法を使って。後染めで生地に絵を描くのとは違う、織物ならではの柄、文様。 吉野格子は、立体的な格子。 格子の部分のタテ糸、ヨコ糸の密度が、倍量入っています。 その立体的な格子でさえ・・・この絣が入ることで、背景にしか見えなくなる不思議に出会いました。 この龍の鱗のような?、雲のような?絣が更に手前に浮き出て見えてくるのです。 イワサキ夫婦がまだ小学生だったころに・・・大師匠が発表した『練り上げ文』。 見れば見るほど、やればやるほど・・・奥の細道に入り込みます(笑)。 大師匠のような「織物力」を手に入れたくて。まだまだ腕を磨きたくて。(でもそれが難しくて~・涙) 13日から始まります・・・染織こうげい・神戸店さんでの展覧会に、この440シリーズも出品いたします。 伝統的?、原始的?、民俗的?工藝的?民藝的?・・・いろんなアリを、いっぱい詰め込んで。 おととしよりも、昨年よりも、もっともっと!iwasaki的な織物展になっていると思います。 ご覧いただけましたら嬉しいです。 ▲
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| 2016-10-06 21:44
| 着尺・帯
![]() 10月ともなると。 いつもだったらカラッと晴れて。障子越しの真白い日差しに秋を感じる頃なのですが。 あぁぁ。今年は。 雨雨雨・・・で。この夏前に畳替えをした床の間のある6畳間は、カビとの戦い(笑)。 せめて気分だけでもカラリとドライに、スカッとした細格子で。 モノトーンのほかに、こんな青空も入れてみました。 この青木間道をモチーフにした八寸帯地には、タテの縞をかき消す組織の段が入ります。 太めのタッサーナーシや、これも野蚕種の柞蚕の太い生糸が・・・まるで刺繍を刺したみたいに、 ぽつぽつぽつと愛らしい風情になりました。 この感じ・・・なんだかすっかり気に入ってしまいまして。 只今制作中の、タテ絹の幅広マフラーにも登場します(笑)。 先日ようやく山の水も出るようになりまして。 雨雲の合間を縫って・・・洗濯大臣でもあるクニヒサ、糸染めやら糊付けやら・・・。 「あのぅ・・・。シーツ洗いたいんですけど、今日はダメですかねぇ・・?」私(エツコ)。 「今日は糸を干すのでダメです。それに午後から雨の予報です。」なぜかきりっと!?クニヒサ。 あぁぁ。恋しい秋晴れの日。 ▲
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| 2016-10-05 21:35
| 着尺・帯
いよいよ10月になりまして。
染織こうげい・神戸店さんでの展覧会が近づいてきました。 今月13日からです。 ![]() 写真は、この展覧会に向け・・・夏に機に掛かっていた絞り絣八寸帯地。 ピンクから紫、そして紺。ギュッと絞る、ふわっと括る、ぐるぐる覆う。 しっかりと、ぼんやりと。カチカチの織物に、ハナが咲きます。 今年明けてすぐに取り掛かった・・・440シリーズは、大師匠の練り込み文をリスペクト。 ずらしの緯絣で、菊の花びらのような・・・雲のような・・・を織りだした九寸帯地です。 ヒトが地球で暮らすようになってから。 毛皮を纏ったのちに生み出されたというのが・・・織物の起源。 獣毛から植物繊維になって絹になって。 今までにどれだけの先人が織物をつくってきたのだろう・・・。 どうして私たちは、手織物にこんなに惹かれるんだろう・・・。 大胆で、繊細で。タテ糸とヨコ糸との交差から、何色ともつかない色になって。 今回も。 妄想の旅は、古今東西。 47歳の中年夫婦が(笑)、まるで子供のように・・・一年かけて夏休みの工作に取り掛かった気分。 芸風はあんまり変わらないけど(笑)。昨年とはまた違う、iwasakiになっていると思います。 10月14日(金)・15日(土)・16日(日)は、クニヒサが染織こうげい・神戸店さんにお邪魔します! お出かけいただけましたら嬉しいです。 岩崎訓久・悦子作品展『糸と色の交差』 10月13日(木)~17日(月) 染織こうげい神戸店 ▲
by senshoku-iwasaki
| 2016-10-01 22:02
| 展示会・お知らせ
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